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…娼婦の私…

スレッド内検索:
  • 1:

    梨香

    私の名前は梨香。
    薬中の娼婦だ。
    このままでいいわけない。そう分かりながらも気が付けば三年の歳月がたっていた。
    この物語はフィクションです。

    2007-08-25 13:49:00
  • 289:

    名無しさん

    プルルル♪ 売人から携帯がなったのを確認するとあたしは慌ててマンションの下迄降りた。
    いつもの様にお金と吹き替えにSを受け取ると、あたしは慌てて自分の部屋へと駆け込む。 約一ヶ月半抜いていたんだ。もう、あたしの頭の中には…S。S。S。の筈だった。今までなら。いつもなら。

    2008-05-23 07:36:00
  • 290:

    名無しさん

    いつもの様に、Sの水溶液を手順よく作っていく。S。S。S…??
    いや、頭の中にタクミが浮かぶ。有り得ない位の罪悪感が体中を駆け巡る。
    アタシは必死に気が付かない様にして一気にSを体内へ流し込む。 何時もの感覚。快感。快楽。
    …だけど何かが違う。アタシはその後押し寄せてきた罪悪感とタクミへの思いに耐え切れなくなり、その場に崩れる様に座り込んでひたすら泣き続けた。

    2008-05-23 07:41:00
  • 291:

    名無しさん

    「…ゴメンナサイ」
    「ゴメンナサイ…」
    「…ゴメンナサイ」
    「ゴメンナサイ…」

    2008-05-23 07:44:00
  • 292:

    名無しさん

    「オネガイ
    ドコニモイカナイデ
    ソバニイテ」
    「ズットココニイテヨ」

    2008-05-24 01:52:00
  • 293:

    名無しさん

    あたしは。何をしているんだろう。
    そして何がしたいんだろう。
    こんなチッポケな結晶にすがって何がしたかったんだろう。ただ藁人形の様にポッカリと開いた心の隙間が怖くて。痛くて。
    全てをタクミにすがってしまう訳にもいかなくて。あの頃のあたしはなんだかボロボロで。何かに縋り付かないと怖くて苦しかった。壊れてしまいそうで。あたしは、余りに酷い裏切りを繰り返した。
    −裏切リモノハアタシ−

    2008-05-24 06:44:00
  • 294:

    名無しさん

    少しデモタクミが過ごしやすい、タクミの居心地のいい空間にしたくて。買いあさった家具達。
    タクミがいつも座っていた赤のクッション。あそこに座りながらいつも携帯を触っていたね。まるで、アタシに近付いてもいいのかと怯える様にあなたは距離を取っていたよね。寂しそうな瞳をして。
    そしていつも寝転がっていたベット。目が覚めるたびあなたがいない事を思い知らされた。
    あなたといる為だけに機能していた、あなたがいないと凄く居心地の悪いあたしの部屋。

    2008-05-24 06:50:00
  • 295:

    名無しさん

    その度涙を流してしまう。どうしようもない孤独と罪悪感。
    …眠れない。
    …頭から離れない。
    アタシはそれから知り合いの家に泊まりにいったりすることが増え始めた。連絡を取らなくなっていたジャンキー友達のエリとも再び連絡を取り始めた。年上のエリはあたしが執着している様に周りには話ながらも、あたしには逆にエリが執着してるように感じていた。泊まりにいくと何日も帰らせてもらえないのがいつもの事だった。
    あたしも年上のエリに向かって、世話になっていたのもあって強くモノが言えなかった。それが、多分タクミとの距離がますます広がっていった原因でもあったと…思う。

    2008-05-24 07:00:00
  • 296:

    名無しさん

    「男ばかり優先する女は嫌い」
    コレがあたしとエリの一致する考え。だけどエリは男友達と遊ぶ時もアタシを連れて歩いた。勿論全部ポン中紛いな人達ばかり。アタシはそれが凄く嫌でも有った。だけど嫌な顔なんて出来なくて、言えなくて。
    だけど、その人たちと個人的に連絡を取り合ったりする仲になる事も、変な関係にもなった事も一度もない。エリはそういうのを凄く嫌ったし、グループ内ではエリは絶対的存在だった。第一、アタシにはタクミしか見えてなかったカラ心配は無かった。でも、それはきっとあたしの中でダケで…。
    タクミはきっと信じれて無かったよね?…ううん。きっと信じれる訳なかったと思う。

    2008-05-24 07:17:00
  • 297:

    名無しさん

    だってアタシも。
    何もかも信じて無かった。君の名前も。君の職業も。君の年齢も。君の経歴も。
    何もかも。そして、また覚せい剤を始めたあたしは。あたしに染み付いて離れてはくれない、勘繰りという悪魔がドンドン酷くなるばかりで。
    「裏切られてなかった」と安心する事はなくて「ほら。やっぱりね。」って安心する様になって。そして激しい憎しみに変わる。

    2008-05-24 09:42:00
  • 298:

    名無しさん

    気が付いた時には、
    君の存在、君の全てが嘘の様に感じる様になって…−

    コントロールが効かなくなっていた。きっと自分が覚せい剤を辞めていると。あたしが君に嘘をついていたから。…きっと。だから−

    2008-05-24 09:45:00
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