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なぁ?喜怒哀楽?

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  • 1:

    じん

    お前に、出会えて本間によかったで?
    なぁ?
    お前は、どないやった?
    もぉ、返事は帰ってこんな…。

    2007-09-15 01:20:00
  • 114:

    じん

    俺「…居場所、…居場所がほしかってん。・・・…ただ俺ってゆー存在に、気付いてほしかったし、認めてほしかった。…俺ってゆー存在にも、生まれて生きてる意味があるって気付きたかった。望まれて生まれて来て、望まれて生きてるって思いたかった…・・・。ただ…、ただ…、それだけやったと思う。」
    …気付けば、俺の目から溢れ出る、何かが頬を伝っていた。
    …自分で言葉を発しながら、俺自身、こんな風に思ってたんやって思った。

    2007-10-15 14:26:00
  • 115:

    じん

    愛里「…じん…」
    フローリングに座っていた、愛里も、大粒の雫を流しながら、そっと俺に近づき、包み込む様に抱きしめてくれた。
    俺「こんな俺でも、俺ってゆー、存在理由、ちゃんとあるんかなーって…。望まれてんかなーって思ったら、自分がよー分からんくなって来て…。」
    …自分で言葉を発しながら、苦しかった。それでも、伝えなあかん気がした。今この瞬間を逃してしまったら一生ゆえへん様なる気がしたから…。

    2007-10-15 14:30:00
  • 116:

    じん

    俺「俺さー…、誰かが待ってる場所、帰る場所がある。そー思いたかったてん。でも、気付いた時には、そんな俺の居場所は…なくなってたんよなー。家帰っても、真っ暗な部屋に、一人。誰もおらんかった。いつの間にか、俺がこの家で誰かを待つ様になってた。俺は、信じてたよ。帰って来るって…。でも、待っても待っても誰も帰って来てくれる事はなくて。…いつの間にか、俺は、一人っきりやった。…あー俺は、捨てられたんやーって思った。俺にはなー、元々母さんってゆー存在は、おらんかってん。ちっさい時、病気で死んだらしいわ。俺は顔も覚えてへん。母さんのぬくもりってやつ?そんなん俺には、分からん。でもなー…それでも父さんと兄貴がおって…、俺は、それだけでよかってん。たった、三人の家族。そやけど、俺にとって、かけがえのない家族やったから…。」

    2007-10-15 14:55:00
  • 117:

    じん

    俺は、ここまで話すと、煙草を一本取り出し、火を付けた。

    ―ティーン…ジュー…カチ―

    煙りを一気に肺へと送り込むと、今までのいろんな思いを思い出し、少しだけ、言葉に詰まった。

    2007-10-15 14:59:00
  • 118:

    じん

    俺「…・・・俺にとって、・・・俺にとっては、大切な家族やから。切っても切れへん、繋がりがあるって俺は、思っとった。・・・でも、中学に上がったぐらいん時、父さんは朝から晩までの仕事に変えて帰ってこんくなった。それと同時に兄貴も連れん家入り浸って帰ってこんくなって…。初めて、寂しい思たし、母さんがおらん事が悲しい思った。そやけど、父さんも俺ら兄弟養って行く為や思たら俺も我慢しな思たし、兄貴も寂しんや思たら、我が儘はあかん思た。でもやっぱ、誰もおらん、真っ暗なこの家に一人でおるんが嫌んなってきて、俺も帰ってこん様になって、なんとか、この気持ち、埋めたくってさー、女に手出して好きでもないどーでもえー、名前も顔も覚えてへん様な女抱きまくって、薬にも手出すよーなって…それでも、この気持ちは埋まる事はなくって…。それでもさー、薬やってる時だけは、なにもかもがどーでも良くなって、楽なれて、嫌な事一瞬忘れれた気になれて…、一回だけ思ってた事が…、一回が二回、二回が三回って、後一回、後一回が結局続いて…、いつの間にか、あかん事ってゆーのすらも分からんくなってた。少しでも、現実から逃げ出したかったんよ。この埋まらん気持ちを消したかったんよ。それと同時に、気付いてほしかってんやろな。お前は間違ってるって、怒鳴ってほしかったんやろな。俺に目を向けてほしかったんやろな。でも、どんどん現実から逃げだして行くうちに、戻れへんよーなって、戻る気もなくなって…・・・俺、今まで怒鳴られた事とか殴られた事とかなくてさー、初めて愛里に怒鳴られて殴られてん。初めて面と向かってぶつかって怒られた気がした。甘えてたなーって、俺自身間違ったやり方しか知らんかったけど、やっと自分の気持ちとかどーなりたいとか気付けた気してん。…・・・こんな俺にも、まだ手を差し延べてくれる奴は、おったんやー思たら、素直に嬉しかった。…・・・俺にも、まだ存在理由あるかな?俺にも、存在価値はあるかな?」
    俺は、今まで誰にもゆえんかった気持ちを愛里には聞いてほしい。そー思った。
    …愛里、俺お前がいたから、変わりたい思えてんで?

    2007-10-15 15:02:00
  • 119:

    じん

    愛里「…じん?じんは、生まれて来てよかったんよ?生きててくれてよかったんよ?…ちゃんと望まれてるから。…存在理由とか存在価値とか、そんなん誰にも分からん。じんってゆー存在自身が存在理由で存在価値やないん?…。じんが生まれて生きてる事に意味があるんやないん?…・・・愛里は…、じんが生まれて来てくれて生きててくれて、今出会ってくれて、…それだけで、充分やで?」
    …愛里は、俺の目を見てゆってくれたよな?数時間前に会ったばっかの俺の話しを聞きながら、自分の事の様にずっと涙を流してくれてたよな。

    2007-10-15 23:47:00
  • 120:

    じん

    俺「愛里ー…。ってお前なんでやねん。なんでお前が泣くねんなー!笑」
    …本間は、めっちゃ嬉しかったで?こんな俺の為に涙を見せてくれるお前。初めて人を愛しいと思った。
    でも、俺素直じゃないからさ!笑
    …俺は、愛里の頭を抱え込んで胸に押し付ける様にして、俺の顔が見えへん様にした。

    2007-10-16 00:12:00
  • 121:

    じん

    俺「はいはいー。もー泣き止んでー。お前が泣いてたら俺が泣けへんやんけー!笑」
    笑っていた俺の目からも、また涙が込み上げて来る。人の気持ちが人のぬくもりがこんなにあったかい事を初めて知った瞬間やった。
    愛里「…ごめ゙ん゙…でも゙…じん。…・・・じんがどんな生まれ方やろーが、どんな生き方やろーが、じんってゆー存在は、たった一人やろ?ヒック。代わりなんておらん、たった一人の存在やろ?ヒック。どこ捜したって、じんってゆー存在は、あんたしかおらんねん。ヒック。たった一人しかおらん、代わりなんておらん、じんってゆー存在をまずは、自分が認めて必要としてあげて?ヒック。それは、じんが生まれて生きてる存在理由にはならへん?ヒック。存在価値にならへん?ヒック。じんが自分を認めて必要としてあげられへんのやったら、愛里が認める、必要とする。ヒック。忘れんといて?ヒック。じんってゆーたった一人の存在を、愛里は、認めて、必要としてるから。ヒック。ゔ〜。」
    そーゆった愛里は、俺の胸から離れ、視線を合わせる様に向き合っていた。そんな愛里の目には、必死で流れ出そうとする、涙をたくさん貯めていた。

    2007-10-16 00:14:00
  • 122:

    名無しさん

    age

    2007-10-16 16:01:00
  • 123:

    じん

    125さん。
    読んでくれてんかな?あげてくれてありがとー。少しづつやけど今からまた更新します!

    2007-10-16 20:59:00
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