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fallin'
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1:
◆0eliurtmUc
さまよい願い、始まる世界…
2007-10-06 00:51:00 -
101:
◆0eliurtmUc
あの子に負けたくない…といえど、今はとにかくお金が必要で、指名がどうとか、気にする余裕は無かった。
だが、頭を離れていたはずの女が、《梅田店のナンバーワンララちゃん》としてふたたび近づいて来たことで、私の心はかき乱された。
《たける君には、風俗のこと秘密にしてるんやろなあ…》2007-10-07 11:51:00 -
102:
◆0eliurtmUc
お店でナンバーワンとして稼ぎながら、たける君との恋愛も平行して続けているであろうあの子が、羨ましくなった。
そうしてあまり眠れないまま、次の日を迎えた。
お店に出勤すると、昨日の受付のお兄さんがニコニコ挨拶をして来た。2007-10-07 11:52:00 -
103:
◆0eliurtmUc
写真が貼ってある右の壁を見ると、さっそく新人マークの貼られた《まみ》の写真が、数有る写真のど真ん中に飾られていた。
待機室に入ると、今日もキャミソールを着た女の子が数名、化粧を直しながら待機していた。
《お、おはようございます》2007-10-07 13:51:00 -
104:
◆0eliurtmUc
部屋の壁には、デカデカと歴代の指名ランキング表が飾られていて、毎月毎月、百本以上の指名をコンスタントに取っている《ゆり》という名前が目立っていた。
着替えた私もテレビのそばに座り、化粧ポーチと鏡をテーブルに置いて、お店の人からの指示を待った。
付いてたテレビはドラマの再放送をしていたが、私はそんなことより、上に置いてあるモニターの様子が気になった。2007-10-07 13:54:00 -
105:
◆0eliurtmUc
数人のおじさんサラリーマン達が、座りながら、壁に貼られたグラビアを眺めたり、タバコを吸ったり、週刊誌を読んでいた。
“私は今から、あの中の誰かを接客するのかな…”
そうした目線で見てみると緊張した。2007-10-07 13:56:00 -
106:
◆0eliurtmUc
女の子達は、モニターの様子なんかよりドラマに夢中で、お菓子をつまみながら、テレビに釘付けだった。
ふと扉に貼ってあった紙が目に留まり、見てみると、今日出勤した女の子の予定表だった。
名前の横に、《○時〜○○さん △時〜△△さん》とそれぞれのタイムスケジュールが書かれてあって、誰が何時から誰を接客するのか、それを見れば丸分かりだった。やらしい話、その日のその子の給料も計算できてしまうのだ。2007-10-07 13:57:00 -
107:
◆0eliurtmUc
一番上に、あの歴代ナンバーワンの《ゆり》ちゃんのスケジュールが書かれていて、他の女の子たちはまだらに仕事が空く中、ゆりちゃんだけは、最後までびっしり予約が埋まっていた。単純計算しても、八万を越えていた。
“ゆりちゃんてどんな子なんやろう…”
純粋に興味がわいた。2007-10-07 13:58:00 -
108:
◆0eliurtmUc
するとバタバタ駆け込むようにドアが開き、《お疲れ様です〜っ》と女の子が戻って来た。
《ゆりちゃんお疲れ》
女の子やボーイさん達が言うので、私はこの子がゆりちゃんなのかと、思わず見入ってしまった。2007-10-07 13:59:00 -
109:
◆0eliurtmUc
細身で茶髪のロングエクステの、可愛い女の子。バタバタとせわしなかったが、頼んでた出前のお弁当をかけ込みながら、化粧を直し、携帯をチェックして、今開けたばかりのお弁当をもう閉じ、タバコを一服吸ったかと思うと、台所のモンダミンでうがいして出て行った。
ほんの十分足らずの出来事。
《ゆりちゃん、タイマー忘れてる!》2007-10-07 14:00:00 -
110:
◆0eliurtmUc
ボーイさんが追いかけて、ゆりちゃんにタイマーを渡す。
《あーもう!ごめん〜》
テレビに夢中だった女の子たちは、扉の向こうでもバタバタしているゆりちゃんを見て、微笑ましそうに目を合わせ、笑っていた。2007-10-07 14:01:00