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fallin'
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1:
◆0eliurtmUc
さまよい願い、始まる世界…
2007-10-06 00:51:00 -
121:
◆0eliurtmUc
ゆりちゃんは、可愛くてスタイルも良くて私服もおしゃれで、街中を普通に歩いていてもかなり目立つような、華のある女の子だった。
指名が多いからと言って天狗などならず、待機の女の子とも、バタバタ用意をしながら、いつもよく喋っていた。人見知りなのか、大人しい子が多かったから、ゆりちゃんはお店のムードメーカー。細かな気配りが出来る子だったから、お店のみんなに慕われていた。
ゆりちゃんの開けっぴろげなキャラクターは好感が持てたし、顔の可愛さ、スタイルの良さだけでは語れない、何か人を引きつける魅力があった。それはお客さんにも伝わっていたと思うし、天性のものかなあと思った。2007-10-07 14:12:00 -
122:
◆0eliurtmUc
風俗なんてと思っていた私だが、ゆりちゃんと言う、思わぬ魅力的な女の子に出会えたこと、気になるララの存在が、私が店で働く意欲をかき立てた。
ゆりちゃんみたいな魅力ある女の子になりたい!と言う気持ちと、ララがどんな子かもっと知りたいという気持ち…。
その本音は裏腹だったが、裸の自分が名刺みたいなこの仕事に、興味を感じた瞬間だった。2007-10-07 14:13:00 -
123:
◆0eliurtmUc
帰り際、受付の人に鍵を渡し、財布を受け取り給料をもらった。
全財産を失い、どん底になった私が、風俗デビューして初日に稼いだ給料は――
《57500円》2007-10-07 14:14:00 -
124:
◆0eliurtmUc
《初仕事お疲れ様!どう?大丈夫やった?》
《は、はい…何かめちゃくちゃ稼がせてもらえて》
《あはは!謙虚にならんでいいで〜ちょっとがめついくらいにがっついて、もっともっと稼いだらいい!まみちゃん、絶対人気出るから》2007-10-07 14:16:00 -
125:
◆0eliurtmUc
帰りにコンビニへ寄って栄養剤とヨーグルトを買い、まだ妙な興奮が収まらない私は、テレビを付けて、ヨーグルトを食べながら、眠れるまでを過ごした。
2007-10-07 14:18:00 -
126:
◆0eliurtmUc
私がデビューしたお店は、俗に言うピンサロ。シャワーの付いていない個室で接客と言うスタイルで、女の子達は、待機室のシャワーで体を洗っていた。
コスプレや、イメージプレイが出来るプレイルームが充実していたこと、ゆりちゃんみたいな、雑誌に顔を出せる可愛い女の子がいたことから、インパクトが強く、客入りが良かった。
お客さん一人付くごとに、もらえるバック(給料)わ少なかったが、数をこなすとそれなりの額になった。更に、毎月の指名本数でバックは上がるシステムだ。私わデビューしたてで、どう頑張ってもバックが上がるのは来月からだったが、新人と言うレッテルが、私を後押ししてくれて、毎回出勤日の仕事は、予約やパネル指名で埋まった。2007-10-07 14:55:00 -
127:
名無しさん
しおり
2007-10-07 15:29:00 -
128:
◆0eliurtmUc
顔を出し、ばんばんグラビアにも取り上げてもらっていたゆりちゃんほどでは無かったが、脱いで載った効果か、私にも雑誌指名が多く入った。
ピンサロへ勤めて1ヶ月が過ぎると、写真に貼ってあった《新人》マークは剥がされたが、代わりに《人気急上昇》のマークが貼られた。
毎月順調に指名が取れて、貯金が増えていく。2007-10-09 15:46:00 -
129:
◆0eliurtmUc
ララは昔から男に依存するタイプで、彼氏ができると仕事が嫌になり、長期休暇を決め込んでお店に来なくなる。そして彼氏と別れると、また店へ復帰する…というパターンを繰り返しているらしい。
私は、ララのことは同じ女として気になっていたが、ララとたける君の関係は、さほど気にならなくなっていた。
というか、風俗でセカセカと働いていくうちに、たける君に対するドロドロの未練は、時間をかけつつも薄れて行った。2007-10-09 15:49:00 -
130:
◆0eliurtmUc
ララと一緒の現場を目撃した時は、すごくつらかったし、女としての自信をなくしかけたが、風俗で働き、指名が返ってくるたびに、少しずつ自信を取り戻せていったような気がする。
たとえお客は性の捌け口としてしか私を見ていなくても、私を気に入り、私を選んでプレイしてくれることは、なにか自分を認めてもらえたような、そんな喜びに繋がった。
そうしてお客さんに恵まれ、仕事は充実していたが、家に帰ると空っぽで、一人のマンションには、いつも冷たい空気が流れていた。2007-10-09 15:50:00