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fallin'
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1:
◆0eliurtmUc
さまよい願い、始まる世界…
2007-10-06 00:51:00 -
350:
◆0eliurtmUc
仲直りしたかなとやすし君は、すぐにかなのマンションで同棲を始めた。
かなは元々お金持ちだったから、突然の引っ越しに関しても、やすし君は特に気に留めていなかったが、やっぱり同棲して居る状況でのピンサロの出勤は、難しくなっていた。
かな自身も、《彼氏が居るのに風俗で働く》と言う後ろめたさから、出勤しない日が続き、そのままお店を退店した。2007-10-17 04:11:00 -
351:
◆0eliurtmUc
かなが《やすしに見られたら気まずい!》と言うので、かなの花束も私の部屋に飾ったが、嬉しかったので、お互い写メを撮って待ち受けにした。
何だか心が洗われるような、淡くて澄んだ、綺麗なシクラメンだった。
最悪な展開ゆえに飛び込んだ風俗の世界だったが、こんな風に温かく見送ってもらえたのは、嬉しかった。2007-10-17 04:14:00 -
352:
◆0eliurtmUc
ララには最後、お店で顔を合わすことのないまま卒業してしまったが、ホームページを見て卒業を知ったララの方から、《お疲れ様!》とメールがあった。
デコメ絵文字たっぷりの可愛いメールが、ほんとにララらしくないと言うか、つくづく見た目とギャップのある子やなあと思って、おかしかった。
お店を卒業した私とかなは、何事も無かったように、学校ではテスト勉強、図書館やファミレスに溜まっては、検定勉強に明け暮れた。2007-10-17 04:15:00 -
353:
◆0eliurtmUc
私は、かなとやすし君に誘われ三人で勉強していたが、二人の邪魔をしてる気がして遠慮がちにしていると、やすし君が、友達を連れて来るようになった。
友達の多いやすし君は、日替わりでコロコロいろんな男の子を紹介してくれたが、そのたびかなが、横からチャチャを入れて来ては、《昨日のたかしより、今日の大地のがお薦め!》なんて言うので、調子が狂った。
特に、その大地君と言うのが、もろに私の好みだったので戸惑った。2007-10-17 04:16:00 -
354:
◆0eliurtmUc
久しぶりに、異性として意識できる相手が出来た。
浮かれる気持ちも少しあったが、私以上に、かなが浮かれて冷やかして来るので、困った。
《だって〜あたしがえみと友達になってから、初めてえみがときめいた男やもん!興味あるわ!絶対応援するからっ!》2007-10-17 04:18:00 -
355:
◆0eliurtmUc
かなの気持ちは嬉しかったけど、私も大地君も、ガツガツ積極的にアプローチ出来るタイプでは無かったし、進展にはかなり時間がかかった。
テスト期間を終えたら、《お疲れさん》だの、何かしら理由を付けて、飲みに行こうだの、出来たかも知れない。
でも、私と大地君はきっかけを作れず、ゆるゆると会うペースが減って行っていた。2007-10-17 04:19:00 -
356:
◆0eliurtmUc
そんなある日、いきなり大地君が映画に誘って来た。
私は、何だかべたなデートプランがくすぐったかったが、OKし、学校も勉強も関係ないまったくのプライベートで、初めて大地君と会った。
学校は私服だったし、見た目は特に新鮮味など無かったが、緊張して、互いに目をあまり見ず会話した。2007-10-17 04:20:00 -
357:
◆0eliurtmUc
映画を観た後、食事して、ぷらぷら街をウィンドーショッピングしてから、お茶をして、あまり会話も弾まないのに、互いの終電ギリギリまで居たのは、離れたくなかったから。
例え会話はすぐ途切れても、二人にとっては心地よい空間。
手も繋げない微妙な距離の中でも、私は何だか幸せで、笑っていた。2007-10-17 04:21:00 -
358:
◆0eliurtmUc
そして最後、改札で別れる直前に告白をされ、私は嬉しくて、その場でOKをした。
自分はガツガツ騒げるタイプでは無いから、たける君のように、自分と対照的な、賑やかなタイプの人間に惹かれがちで、そういうタイプと合うと思っていた。
でも、大地君と付き合い出してからは、それまでの恋愛に対する価値観が、少しズレていたなと思った。2007-10-17 04:21:00 -
359:
◆0eliurtmUc
相手が同じタイプなら、同じような波長を感じて楽だし、喋らなくても、一緒に居れるだけで落ち着いたり、暖かい気持ちになれたのだ。
しかも、それが向こうも同じだと知った時は、また更に幸せな気持ちが膨らむ。
大事にして行きたいと思える相手だった。2007-10-17 04:22:00