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睡眠薬
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1:
夏月
【睡眠薬】
眠気を誘うモノ。熟睡できるモノ。
長時間効くモノ。短時間効くモノ。
私の必要不可欠のモノ。2007-10-20 05:17:00 -
171:
夏月
が殴られる気配がなく、そっと目をあけた。
「オッサンええ加減にしろよ」 涼が岩城と私の間に入って拳を握り、今まで見た事のない冷たい表情で岩城を睨んでいた。
一瞬、本当に涼なのかと錯覚したほど冷たい表情だった。2007-11-03 05:59:00 -
172:
夏月
岩城は涼の手を振り払い着ていたスーツを整え、涼を睨みつけた。
「お前に関係ないや…」
「大アリなんや。この子俺の女やから」
はっ?と涼を見ると私の肩に腕をまわしてきた。
「オッサン、文句言うんやったら筋通った事言うてこいや……」他に涼は何か岩城に言っていたが、私の耳に入らなかった。2007-11-03 06:09:00 -
173:
夏月
岩城は何も言わずテーブルを蹴って店から出て行った。
テーブルを蹴った音で我にかえり涼を見た。
「凉ちゃん!!危なかったな〜綺麗な顔が台無しになるとこやったやん↓」
といきなり抱きついてきた。
『ちょ…っ涼!!』2007-11-03 06:19:00 -
174:
夏月
亜紀はそれを見て笑っている。 「も〜女の子なんやから強がったアカン!!」
更にきつく抱きしめられ、頭が混乱する。
『涼って!!苦しい…!』2007-11-03 06:22:00 -
175:
夏月
「あっ!!ゴメンゴメン」
やっと解放され深く呼吸した。 「てゆ〜か店長と涼くん付き合ってたんや〜笑」
亜紀がニヤニヤと笑いながらこっちを指差す。
『やっ!!ちが…』「せやね〜ん☆」
━は?何言ってるんこいつ━2007-11-03 06:27:00 -
176:
夏月
『いや、ちゃうし!!』
否定する私に亜紀ははいはいとなだめて勝手に付き合ってる方へと話が進んでいる。
━てか岩城の事はなかった事になってる…??━
「何となくそうかな〜??とかは思ってたけどな〜」
「バレてた??☆」2007-11-03 06:33:00 -
177:
夏月
亜紀と涼で話は盛り上がり、私だけ"?"で頭がいっぱい。
「凉ちゃん☆今日一緒に帰ろな☆」『う、うん…』
━て、何でOKしてんねん!!!━2007-11-03 06:37:00 -
178:
夏月
そんなこんなで今日の営業も終了して、片付けなどを終わらし涼と帰る事に。
車に向かう途中、涼はルンルン気分でスキップなんてしてる。 私は相変わらず頭の中は?マーク。
車に乗り込み、エンジンをつける前に私は話を切り出した。2007-11-03 06:42:00 -
179:
夏月
『ウチらいつから付き合ってるん??』
その言葉に涼は下を向き何か考えてる様子。
しばらくの沈黙。
気まずい雰囲気も流れる。
沈黙を破ったのは涼だった。2007-11-03 06:45:00 -
180:
夏月
「いきなりあんな事言ってゴメン…でも本間に凉ちゃんの事好きやねん!!…付き合ってほしい」涼は真剣な眼差しでじっと私を見つめる。
涼の事は嫌いじゃない。
あの笑顔は大好きだ。
何よりも涼といると心が落ち着く。
私は少し考え、決めた。2007-11-03 06:52:00