-
夜遊び夜遊び
-
お水お水
-
ホストホスト
-
風俗風俗
-
ビューティビューティ
-
ファッションファッション
-
悩み相談悩み相談
-
モデルモデル
-
芸能芸能
-
雑談雑談
-
食べ物・グルメグルメ
-
生活生活
-
恋恋
-
インターネット・ゲームネット・ゲーム
-
ギャンブルギャンブル
-
過去ログ倉庫過去ログ倉庫
-
運営運営
Cage
-
1:
ユリ
あぁ
なんてあたたかい。
赤朱アカ紅赤朱紅赤アカ朱紅。
あたり一面の赤。あんたの体から噴き出したものだもの。この液体で溺れ死にたいくらい。 大丈夫。あたしなら世界中の誰よりもあんたのコト・大切にできるもの。 もぉ離さないからね。2007-10-21 02:53:00 -
11:
ユリ
両親は離婚した。
父親はどこかへいなくなった。金銭的な問題はみてくれているらしい。
母親は働いているけどたまに帰ってきてはヒステリーを起こす。
弟はそんな両親に愛想をつかしたのか女の家を転々としたまに帰ってくるくらい。2007-10-21 20:08:00 -
12:
ユリ
母は不器用な人。
父のことを愛しているのに父を傷つけるコトしかできない人だった。
ガラスが割れる。床がへこむ。家具が壊れる。
そんな喧嘩も母にとっては父への『かまって。』と言うサインだった。 口では父を罵るがあたしの目からはわざと怒らせるようなコトをして気をひこうとするさながら問題児のように見えた。2007-10-21 20:13:00 -
13:
ユリ
父だって馬鹿じゃない。そんな母の気持ちには気付いていた筈。
だけどだんだんエスカレートしていく母の振る舞いにとうとう父は我慢できなくなった。そしてこの家からいなくなる。2007-10-21 20:16:00 -
14:
ユリ
車に乗り込む父を追いかけて
―お母さんだって本気であんなコト言ったんじゃないよ。わかってあげてよ。
伝えてみたが父の返事は、我慢の限界・もぅ距離を置きたい。 最後に思い出したようにこっちを振り向きあたしに伝えた。
『母さん、悲しませるなよ。』2007-10-21 20:19:00 -
15:
ユリ
―お前が言うなよ。
呆然とした心の中でそぅ呟いた。駐車場から車が発車してから釈然としない気持ちで家に入った。
悲しませるなと告げた時の父の目には悲しみや寂しさ、頼むぞ、という気持ちではなくただ同情しかなかったからだ。2007-10-21 20:23:00 -
16:
ユリ
玄関に入ると弟とすれ違った。
『もぉ俺ムリ。』
吐き捨てるよぅに言った後ドアを開け出て行った。
上がってみると母は泣きながら笑っていた。2007-10-21 20:26:00 -
17:
ユリ
『あのコがね〜あたしのコト気持ち悪いってゆぅのよ〜。あたしどんだけあんた達に尽くしてきたと思う〜?その仕打ちがこれなの?ねぇ?ねぇってば!!』
あぁ、母も父も壊れてる。 棚の上に飾ってあった家族でとった写真立てはすべて割れていた。2007-10-21 20:30:00 -
18:
ユリ
母が自分のやりたいコトを我慢して家族に尽くしてきてくれたコトは知っている。
幼い頃から大分殴られたりと暴力を振るわれてきたがその分母を傷つけてしまったのだから仕方がないと理解している。
『本当に親子なのかわからないよね?』 クラスメイトが言う。同情に満ちた目でみつめながら。 やめてくれ。吐き気がする。あたしの家族の何を知っているっていうの?2007-10-21 20:35:00 -
19:
ユリ
生活の中心は自然と母になっていく。
母の機嫌をとるように。母の機嫌を損ねないように。
付き合ってきた男からは『歪んだ愛情』と見下された。
友達からは『母親に頭があがらない女』と馬鹿にされた。2007-10-21 22:13:00 -
20:
最初の内は母に殴られるのが怖かった。あの人は何をしでかすかわからない人だったから。
でもだんだん今度はあたしのほぉが自ら母に依存していっている気がした。
―本当は逃げ出したいくせに―" " "07/10/21 22:172007-10-21 22:17:00