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お前依存症
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1:
あき◆CYX2tODNDU
もっとお前の名前呼んどいたらよかったわ。
もっとお前に触れといたらよかったわ。
もっとお前を大事にしてやったらよかったわ。
もっとお前に「愛してる」って言ってやればよかった・・・2007-11-06 23:11:00 -
11:
あき◆CYX2tODNDU
意識がどっかにいったままミーティングが始まる。
売り上げが悪い従業員には容赦なく店のオーナー【翔】の罵声が飛ぶ。
『客からクレームがあったぞ!!お前どんな営業してんねん?実力をともなわへん事して店の格おとすな!!』
罵声を浴びせられているのは、入ったばかりの充やった。
2007-11-07 17:34:00 -
12:
あき◆CYX2tODNDU
充はきれいな顔してて、気が強いいわゆるオラ営の新人ホストやった。
新人の中では群を抜いて客が多かったが、その勝ち気な性格と、口が悪いせいで客は長続きせーへんかった。
充は、下を向き怒りをこらえながら話を聞いていた。ミーティングが終わり、同伴へ出かけるものは慌ただしく店を後にし、残った者は店の準備に取りかかった。
2007-11-07 17:40:00 -
13:
あき◆CYX2tODNDU
同伴を原則としてしない俺はソファーに腰を下ろした。
『あきサンやってられんすわー。色かけてる客が俺が連絡してこーへんから店いかん!!とか(笑)』
あきが俺の横にどさっと座った。「お前もっとうまくやれよ(笑)」あきを宥めた。
充は店では一風変わった男で、誰もが一線引いて接していたが俺はこいつが好きやった。
2007-11-07 17:46:00 -
14:
あき◆CYX2tODNDU
何だかんだと充と話をしているとオープンの時間になった。
開店と同時に俺の客が1組来た。昼職のゆきとゆきの友達のりんだ。
『おはよー☆一回ぐらい同伴してや(笑)』「俺の同伴はメシだけですまされへんからな(笑)」
そんな話をしながらりんの口座のハルトと四人で席に着いた。2007-11-07 17:53:00 -
15:
あき◆CYX2tODNDU
ゆきは自分では友営のつもりなんやろうけど、俺のこと好きなのはめっちゃわかる(笑)
お酒が回ってくると、過去の生い立ちや男性遍歴等、ベタベタくっついて時には泣きながら話す。
次の日には決まって《昨日はごめんな。酔っぱらいすぎて何も覚えてないねん(-_-)何かしでかした!?》
ってメールがくる。《めっちゃ飲んでたもんなー。別に何もしでかしてないで(笑)》って返信するんがここ2年間続いている。2007-11-07 17:58:00 -
16:
あき◆CYX2tODNDU
そこで《めっちゃ辛そうやった。何かあるんやったらいつでも話聞くから。》
ってメールしたらもっと楽やったかもしらん。でも俺は「友営きどり」の客は残しときたかったからいわんかった。
ゆきたちとそこそこ盛り上がって1時間程したら、俺の色カノ達が続々と入店してきた。
「ゆき、ごめん!!ちょっと俺他のテーブル回るわ。飲み過ぎんなよ。」と一言残し他のテーブルへ移動する。2007-11-07 18:02:00 -
17:
あき◆CYX2tODNDU
「奈々ーお前何で今日俺がお前に会いたいんわかったん!?」と言いながら隣に座る。
『だって今日で4ヶ月記念やん★』と嬉しそうに手帳を見せる。
「そうやでー。お前ちゃんと覚えとったんやなぁ♪」(ってもう4ヶ月か?てかいつから?てかいっつも記念日やって来るやん(笑))
奈々は出会った頃はキャバで働いていたが、店に来る金欲しさに風俗へ変わった。2007-11-07 18:08:00 -
18:
あき◆CYX2tODNDU
奈々は俺に仕事かわったことを絶対言わなかった。
俺に嫌われると思ってるらしいが、俺は金さえ店で落としてくれたら嫌ったりしない。
『今日なーお酒飲み過ぎてもてん♪指名も最近新規で増えだしたし★』嘘で固められた奈々の世界に俺は入る。
「そっか☆あんまり飲み過ぎんなよ。」って。
2007-11-08 13:44:00 -
19:
あき◆CYX2tODNDU
5組ほど客が来ていた為、テーブルをめまぐるしく回る。
どこのテーブルに行っても、客は自分の世界を持っていて、何も疑うことなくその世界に自分が入ってしまえば、客は満足するんやから。
ちょうどお酒も回ってきて店内を見渡すと、ゆきがふてくされていた。
『ゆきーただいま!!やっぱここが一番居心地ええわー。』2007-11-08 13:49:00 -
20:
あき◆CYX2tODNDU
ゆきの席に戻ると、ゆきはお茶を入れてくれた。「お疲れー。彼女が多いと大変やな(笑)まぁゆっくり休んで♪」
『ありがとー。やっぱりお前みたいにさばさばしたヤツとおるんが一番楽やわ。』とゆきに見えない釘を刺す。
「何よそれ(笑)」とゆきは笑っていたが、《お前はああなるなよ》って言う俺からの忠告だった。
【私は特別】ってみんな思ってるから、そう思えるように俺は嘘をつく。2007-11-08 13:54:00