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お前依存症

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  • 1:

    あき◆CYX2tODNDU

    もっとお前の名前呼んどいたらよかったわ。
    もっとお前に触れといたらよかったわ。
    もっとお前を大事にしてやったらよかったわ。
    もっとお前に「愛してる」って言ってやればよかった・・・

    2007-11-06 23:11:00
  • 13:

    あき◆CYX2tODNDU

    同伴を原則としてしない俺はソファーに腰を下ろした。
    『あきサンやってられんすわー。色かけてる客が俺が連絡してこーへんから店いかん!!とか(笑)』
    あきが俺の横にどさっと座った。「お前もっとうまくやれよ(笑)」あきを宥めた。
    充は店では一風変わった男で、誰もが一線引いて接していたが俺はこいつが好きやった。

    2007-11-07 17:46:00
  • 14:

    あき◆CYX2tODNDU

    何だかんだと充と話をしているとオープンの時間になった。
    開店と同時に俺の客が1組来た。昼職のゆきとゆきの友達のりんだ。
    『おはよー☆一回ぐらい同伴してや(笑)』「俺の同伴はメシだけですまされへんからな(笑)」
    そんな話をしながらりんの口座のハルトと四人で席に着いた。

    2007-11-07 17:53:00
  • 15:

    あき◆CYX2tODNDU

    ゆきは自分では友営のつもりなんやろうけど、俺のこと好きなのはめっちゃわかる(笑)
    お酒が回ってくると、過去の生い立ちや男性遍歴等、ベタベタくっついて時には泣きながら話す。
    次の日には決まって《昨日はごめんな。酔っぱらいすぎて何も覚えてないねん(-_-)何かしでかした!?》
    ってメールがくる。《めっちゃ飲んでたもんなー。別に何もしでかしてないで(笑)》って返信するんがここ2年間続いている。

    2007-11-07 17:58:00
  • 16:

    あき◆CYX2tODNDU

    そこで《めっちゃ辛そうやった。何かあるんやったらいつでも話聞くから。》
    ってメールしたらもっと楽やったかもしらん。でも俺は「友営きどり」の客は残しときたかったからいわんかった。
    ゆきたちとそこそこ盛り上がって1時間程したら、俺の色カノ達が続々と入店してきた。
    「ゆき、ごめん!!ちょっと俺他のテーブル回るわ。飲み過ぎんなよ。」と一言残し他のテーブルへ移動する。

    2007-11-07 18:02:00
  • 17:

    あき◆CYX2tODNDU

    「奈々ーお前何で今日俺がお前に会いたいんわかったん!?」と言いながら隣に座る。
    『だって今日で4ヶ月記念やん★』と嬉しそうに手帳を見せる。
    「そうやでー。お前ちゃんと覚えとったんやなぁ♪」(ってもう4ヶ月か?てかいつから?てかいっつも記念日やって来るやん(笑))
    奈々は出会った頃はキャバで働いていたが、店に来る金欲しさに風俗へ変わった。

    2007-11-07 18:08:00
  • 18:

    あき◆CYX2tODNDU

    奈々は俺に仕事かわったことを絶対言わなかった。
    俺に嫌われると思ってるらしいが、俺は金さえ店で落としてくれたら嫌ったりしない。
    『今日なーお酒飲み過ぎてもてん♪指名も最近新規で増えだしたし★』嘘で固められた奈々の世界に俺は入る。
    「そっか☆あんまり飲み過ぎんなよ。」って。

    2007-11-08 13:44:00
  • 19:

    あき◆CYX2tODNDU

    5組ほど客が来ていた為、テーブルをめまぐるしく回る。
    どこのテーブルに行っても、客は自分の世界を持っていて、何も疑うことなくその世界に自分が入ってしまえば、客は満足するんやから。
    ちょうどお酒も回ってきて店内を見渡すと、ゆきがふてくされていた。
    『ゆきーただいま!!やっぱここが一番居心地ええわー。』

    2007-11-08 13:49:00
  • 20:

    あき◆CYX2tODNDU

    ゆきの席に戻ると、ゆきはお茶を入れてくれた。「お疲れー。彼女が多いと大変やな(笑)まぁゆっくり休んで♪」
    『ありがとー。やっぱりお前みたいにさばさばしたヤツとおるんが一番楽やわ。』とゆきに見えない釘を刺す。
    「何よそれ(笑)」とゆきは笑っていたが、《お前はああなるなよ》って言う俺からの忠告だった。
    【私は特別】ってみんな思ってるから、そう思えるように俺は嘘をつく。

    2007-11-08 13:54:00
  • 21:

    あき◆CYX2tODNDU

    全ての客を送り出して、店の外に出た。
    朝日が眩しすぎて、一晩の嘘が全部浄化されていくような気分がした。
    でも染みついてもて本間は消えへん。消えたようなつもりになってまた今晩も嘘を重ねる。
    そんな毎日やった。

    2007-11-08 14:00:00
  • 22:

    あき◆CYX2tODNDU

    夕方客からの電話で起こされた。「あき・・・相談したい事があるんやけど・・・」
    『どないしてん?』「私もう仕事したくない・・・。」電話の相手は本営の風俗嬢の愛だった。
    『何かあったんか?』「私あき以外の人に体触られるんも見られるんももう耐えられへんねん・・・。」
    『俺やってそら嫌やで。自分の女が他の男に抱かれとる何か考えたくないわ。』
    「そうやんなぁ・・・。」『話ゆっくりしたいけど、今時間ないから今日店来れるか?』「わかった。」愛と電話を切り俺は出勤の準備をした。

    2007-11-08 14:10:00
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