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お前依存症
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1:
あき◆CYX2tODNDU
もっとお前の名前呼んどいたらよかったわ。
もっとお前に触れといたらよかったわ。
もっとお前を大事にしてやったらよかったわ。
もっとお前に「愛してる」って言ってやればよかった・・・2007-11-06 23:11:00 -
121:
あき◆CYX2tODNDU
新しい父親は美しいトキを愛した。それは娘としてトキを愛したのではなく、一人の女としてトキを愛した。
母の目を盗みトキを抱いた。トキはそれを母親に言うことも出来ず、苦痛の日々を過ごした。母親は気付いておらず新しい父親に娘が馴れたことを心から喜んでいた。
トキは心に傷を負いながら、母の幸せの為に耐え続けた。父に抱かれる度トキは激しい嘔吐に苦しんだ。
そんな生活が1年程続いた。父は毎晩のように酔っぱらって帰るようになり、機嫌の良い時はトキを抱きに部屋へ訪れ、機嫌が悪い時は母に暴力をふるうようになった。2007-11-16 00:32:00 -
122:
あき◆CYX2tODNDU
母の泣き叫ぶ声と、父の罵倒が聞こえる。「トキ、お前は本間にええ女や。」にやにや笑いながらトキの体を弄ぶ父の顔。
限界だった。
ある時酔っぱらって帰ってきて部屋へ入ってきた父をトキは刺した。悲鳴を聞きつけた母がすぐに救急車を呼び一命は取り留めたが、警察も介入しトキは鑑別所に行くことを余儀なくされた。
鑑別所でのカウンセラーとの掛け合いや、警察での事情聴取で全てを吐き出し、トキは保護観察だけで出ることが出来た。審判の日、審判員の判断で母親と二人で生活することになった。2007-11-16 00:42:00 -
123:
あき◆CYX2tODNDU
やっと父から解放されたトキは母との幸せな生活を心から楽しみにしていた。
が、全て警察から母は父との性交関係があったことを聞かされており、トキを娘としてではなく女として見るしか母親は出来なくなっていた。
ある時ふと息苦しく感じ目を覚ますと母がトキの首を絞めていた。「ごめんねぇ。ごめんねぇ。」と涙を流しながら。
トキは気付かないふりをしてそのまま殺してもらおうと思ったが、母にはそこまでの決意がなかった。その次の朝、トキは母に何も言わず、家を出た。「あなたの娘に生まれてきてごめんなさい。」そんな短い手紙を残して。2007-11-16 00:53:00 -
124:
あき◆CYX2tODNDU
友達の家を泊まり歩きフラフラしていたところを父に見つかった。
借金の肩代わりをして欲しいとのことだった。「これで今からは普通の生活があいつ(母)と出来るねん。心入れ替えて仕事もするし、あいつ大事にするから借金かぶってくれ。」と言ってきた。
「お母さんを幸せにしてあげてね。」と言い大阪のヘルスで働くことになったのだという。
その後父とも母とも連絡を取っておらず、トキの元には莫大な額の借金しか残らなかった。トキは全てを受け入れ、大阪のヘルスに勤めることになったと言う。2007-11-16 00:59:00 -
125:
あき◆CYX2tODNDU
背中の紅の牡丹の花は、母が一番好きだった花だったから自分の体に刻んだという。
トキの背中には母への思い以上に色んな人の悲しみが背負い込まれていた。
「人の痛みがわからない人間はきっと自分に痛みを受けた事がないんやろね。」ってトキがよくつぶやいてた。
トキは痛みがわかるから人を癒せる、癒せるから客はトキを買いに来る。2007-11-16 01:05:00 -
126:
あき◆CYX2tODNDU
「何か私利用されてばっかりやねぇ(笑)」話し終わってトキが言った。『俺がお前癒したるわ(笑)俺はどこのも行けへん。お前には嘘もつけへん。ずっと大事にするから。』俺話聞きながら不覚にも泣いてもて、格好悪いけどまたトキに告白した(笑)
「そうやね。あんたとやったら、何かずっと笑ってられる気がするわ。もう遅いかもしらんけど一緒にいてくれる?」『おうまかしとけ!!』って俺本間発狂しそうになるぐらい嬉しくて嬉しくてトキをむちゃくちゃ抱きしめた。
「私も大阪帰るわ。一緒に帰ろ♪」『おう。俺今日の夕方帰るから帰る前ここに迎えに来るからな。今度はちゃんと電話して来いよ。』って言って俺はみんなが待つコテージに戻った。
部屋は悲惨なぐらい散らかっており俺はカーペットに寝ころび毛布にくるまって寝た。2007-11-16 01:15:00 -
127:
あき◆CYX2tODNDU
昼過ぎに目を覚ますと、やすがうなだれている。「昨日はやってもたわー。全く記憶ないしなぁー。今日は滑りに行く元気ないし帰るまでゆっくりしとくわー。」「えぇーやすサン今日ナンパの仕方教えたる!!って言ってたのに(T_T)」とすねるせいじ。
「俺今日はここいますわ。」とコーヒーのみながらしれっと言う充。大地は言うまでもなく二日酔いでベッドから起きられなかった。『じゃあ今日はもうみんなでゆっくりしようや。』と言い、夕方まで客にメール返したり、電話したり、雪山記念の写メを撮ったりみんなのんびりと過ごしていた。
帰る時間になり、やすのワンボックスにみんな乗り込む。運転手のやすに『もう一人車乗らしたって欲しい子おんねんけどええか?』「誰やねん(笑)女やったら許す!!」『俺の彼女や(笑)』「いつからの彼女やねん(笑)」ってみんなに茶化されながら承諾してくれた。
店の近くまで迎えに行くと、大きな鞄をいくつも持ったトキが待っていた。2007-11-16 01:30:00 -
128:
あき◆CYX2tODNDU
トキを見た瞬間回りからのブーイングがすごかった(笑)「お前手はええよな(笑)」「あきサンやりすぎっすわ。口説きに入るんやったら言ってくれたらよかったのに、俺もチャイナの子連れて帰りたいっすよ。」せいじが結構真剣に怒ってた(笑)
充だけはようやく思い出したようで「変なところで会うもんやね。」って笑ってた。
「すみません、車に乗せていただいて・・・。」「全然オッケーすよ、あきサンの彼女サンなんやったら俺等も紹介してもらいたいし。」夕方になりようやく大地も元気になってきた。
「昨日はいいものを見せてもらってありがとうございます。」とせいじが言う。みんなトキに色んな質問してた。「あきサンのどこに惚れてます?」とか「どこで知り合ったですか?」ってトキはにこにこしながら質問に答えていた。2007-11-16 01:40:00 -
129:
あき◆CYX2tODNDU
次の日の昼過ぎに目が覚めた時隣を見ると、まだトキは寝ていた。小さいくせにさらに小さく丸まって寝ているトキを見ると、愛しいって素直に思えた。
「あきおはよー。」寝起きのかすれた声も初めて聞いた。化粧をとるとまだあどけなさも残っている。そんなスッピンの顔も初めて見た。
「コーヒーどこにあるかわからへんからコーヒー入れてー。」って俺にそんな甘えた声で言うのも初めて聞いた。
コーヒーを2つ入れておいしそうに飲む姿も初めて見た。幸せってこういう事なんやろなって俺本間に心から思った。2007-11-16 01:56:00 -
130:
あき◆CYX2tODNDU
トキと夕方までごろごろして俺仕事行くの嫌になってきた。『俺ホストやめよかなぁ。』ってトキに言ったら「私は一番の男が好きやねん。たまに一番じゃなくて、ずっと一番の男がええ。あきにはそうであって欲しいって思うもん。」
『そうかぁ。変わった女やな、心配とかしやんの?』「私程のええ女そうそう見られへんで(笑)だから心配になることもないし、不安にもならんと思う。」『わかった!!じゃあ俺本間に死にものぐるいで働いて、不動の?1になったるわー☆』「うん★私は一番の男を独占できてるって思ったら嬉しいもん。」トキは無邪気に笑った。
そんな時電話がかかってきた。【着信 ゆき】『ごめんなぁ客やしちょっと静かにしててな。』「あき今日同伴せーへん?めっちゃおいしい店発見したんよ。」ちらっとトキを見て『んー予定微妙やからまた折り返し電話するわ。』電話を切るなり「何でしやんの?」と不思議そうにトキは聞いていた。《同伴で家早く出るより、出勤ギリギリまでトキとおりたい》って本音を隠して『気がのらんから。』って言った。「えぇー意味わからへんしーお客様は大事にしなよあかんよ。行ってきなさい!!」強い口調でトキは言った。
『でもせっかく一緒に住めだしたんやから・・・。』「一番守る為に行ってきな!!そんなんぐつぐつ言うタイプちゃうから私は。な?アフターも誘われたらちゃんと行くんやで。」トキに宥められ渋々ゆきとの同伴を了承した。
2007-11-16 02:10:00