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お前依存症

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  • 1:

    あき◆CYX2tODNDU

    もっとお前の名前呼んどいたらよかったわ。
    もっとお前に触れといたらよかったわ。
    もっとお前を大事にしてやったらよかったわ。
    もっとお前に「愛してる」って言ってやればよかった・・・

    2007-11-06 23:11:00
  • 63:

    あき◆CYX2tODNDU

    おはよー(^_^)v
    見てくれてる人がいてて嬉しいわ★★
    更新しまーす(^_^)

    2007-11-09 10:40:00
  • 64:

    あき◆CYX2tODNDU

    「何言ってるん?私の事何もしらんくせに・・・。」『お前の事何か何もわからへんわ!電話番号もアドレスもしらへんし、どこで生まれたんとか、今までどんな生活してたんとか・・・。』「じゃあそういうことは軽々しく言うもんじゃない!!私風俗で働いてるんやで?」『そんなん関係ねーわ!お前のこと本間はわけわからへんぐらい好きやし、お前のこともっと知りたいし、お前に会ってからホストの仕事やって捨てたもんじゃないって思い出したし、お前じゃなかったら意味ないねん。』
    今までせき止めてた気持ちを吐き出すように俺はトキに感情をぶつけた。『お前の事抱きたい、お前と飯食いたい、お前と色んなとこ行きたい、お前の特別になりたいねん。』
    「…。」トキは黙って話を聞いてた。『本間にお前じゃないとあかんねん。』泣きそうになるのを抑えてトキを抱きしめた。
    俺の腕の中でトキは身を固くしていた。やっぱり無理か。俺ホストやし。トキも癒しを売る仕事やし俺に夢見せてくれたんかなぁ…。

    2007-11-09 10:52:00
  • 65:

    あき◆CYX2tODNDU

    「どこなん?」『えっ?』「あんたの家どこなん?今日店終わってからあんたんち住むわ。」とトキは吹っ切れたような顔をして俺を見ていた。
    『おっおう!!俺んちは○○町や!!本間に来てくれるんか?』「住むとこないしあきの事嫌いじゃないし、売れへんホストと一緒に住んだるわ(笑)」トキは今まで見た事ないぐらい顔をくしゃくしゃにして笑った。
    俺は番号とアドレスがかかれた名刺とマンションの鍵と住所を書いた紙を渡した。
    『今日店やから家で待っといてな。絶対やで!!何かわからんかったらすぐに電話してきてな。』嬉しくて嬉しくてマンションへ帰るなり掃除をし、冷蔵庫の中にすぐに食べれそうなものや、プリン、アイス、リビングのテーブルの上には山ほどのお菓子とタバコを用意し、あと置手紙をおいといた。(冷蔵庫の中の物何でも食べてくれたらええから。今日からここがお前んちやから好きに使ってな♪)

    2007-11-09 11:04:00
  • 66:

    あき◆CYX2tODNDU

    俺は少し睡眠をとり、店へ向かった。今日もいつもの風景が目の前で繰り広げられている。いつもは意識がどこかいったまんまでぼんやりとしたものが、今日ははっきり鮮明に見えた。
    ミーティングが終わり、翔に食事に誘われた。近くのすし屋に向かった。
    「最近お前どうやねん?売り上げは落ちてるし、充やたくみに抜かれて情けなくないんか?」やっぱりそんなことだろうと思った(笑)。
    『最近営業の仕方変えたんす。色はかけないようにして、友営でどれだけ来てもらえるかなぁって。』翔は深いため息をつき「結果客は減ったよな?どっちのお前が客のニーズとあってるかわかるよな?」といった。

    2007-11-09 11:12:00
  • 67:

    あき◆CYX2tODNDU

    『わからないです。』俺は正直に答えた。何が正しいかなんかわからへんかったし。客に店で夢を売るんは大切やけど、店外で夢を提供したら夢と現実がわからんようになって混乱するやん?
    「わからへんのやったらホストなんか辞めてしまえ!!きれい事だけやったらメシは食えへんのやぞ。」翔は俺を睨み付けそう言った。
    『わかりました。売り上げ上げたらいいんでしょ?俺死ぬ気で頑張りますわ。』と翔を真っ直ぐ見てそう宣言した。
    もう前みたいな営業する気なかったし、今以上に客を大事にしようって思ってん。それで翔が望むような結果が出る思ってたんや。でも現実やっぱり難しいな・・・。

    2007-11-09 11:20:00
  • 68:

    あき◆CYX2tODNDU

    翔と別れ俺は一人で店に向かった。開店の時間になり、続々と客が入店してきた。
    俺の客は2組来ていた。『久しぶりやなぁー。』「うん♪みくなあきに聞いて欲しい事があって今日は来てん。」と話すのはキャバ嬢のみくだった。
    『どないしたん?』「あきが今日アフターしてくれへんかったら口座変えようと思って。」『そかぁ。いっつも店終わるまでお前残すんは悪いなぁ思ってたから断ってたんやけど、みくがええんやったらええよ☆☆』「やった♪じゃあ今日は店終わるまで待ってるわ☆」
    嬉しそうに言うみく。今までやったらみくの一言にこんな動揺もせんかったかもしらんけど、今日は翔に宣言したことが頭にあってすごい変な気持ちやった。

    2007-11-09 11:28:00
  • 69:

    あき◆CYX2tODNDU

    お酒も回りみくはしだいに絡んできだした。「あきチャンはー最近全然色ってこやんけど彼女でも出来ましたかー?」『何でやねん(笑)お前みたいなええ女俺が口説いても落ちへんのんわかってるからしやんのやんかー。』「前のあきみたいに完璧な色かけてくれたら私もっともっとあきのこと好きになるぅー。」『そかぁ、考えとくわ(笑)』って逃げた。
    翔に言われたように最近客に「前みたいに」って言われること多かった。色も枕も禁止ってしてたけどトキが言う「優しい嘘」ってこういう事なんかな?
    自分の営業方針がわからなくなってきていた。2組目:『はなーお待たせー。』「お兄ちゃーん、めっちゃ会いたかったぁ(T_T)」『はなは甘えん坊サンやからなぁ☆』横に座り頭を撫でた。はなは社長令嬢で親のカードを持って店に来る。俺のことを「お兄ちゃん」と呼ぶのは「色かけてくんなよ」って意味なんかなぁって勝手に解釈してる(笑)
    みくは何をして欲しいわけでもな、ただ話を聞いて欲しいのと酒が飲みたいのと甘えたいだけだった。そんなみくの席は結構居心地よくて、俺の頭の中にある悩みもその時だけは紛れた。

    2007-11-09 11:46:00
  • 70:

    あき◆CYX2tODNDU

    ホストクラブに何を求めて客は来るのか?????????
    これは俺の人生最大の悩み(笑)気持ちのないエッチしたいの?「好きやで」「愛してるで」って嘘の言葉が聞きたいの?色彼、宿彼、本営の彼女、意味なくない?
    偽物だってわかってて自分に嘘ついてそれでええの?それが客が求めてることなん?
    自分の苦しみとか自分の弱さとか吐き出すところじゃなかったっけ?俺が客をこう変えてしまったんかなぁ・・・。

    2007-11-09 11:53:00
  • 71:

    あき◆CYX2tODNDU

    その後何組もテーブルを回り、俺はもやもやしながらラストを迎えた。みくは酔いつぶれていた。みくを起こしタクシーに乗せようとすると、俺の腕を掴みタクシーに引きずりこんだ。「今日はにがさへんよー。」と目をギラギラさせながら・・・。
    『飯食って今日は帰ろ☆お前もうフラフラやんけ(笑)』「今日はーあきはみくんちに来るねん。久しぶりやろ?」と意地悪気に笑った。みくは以前俺の色彼やった。「友達として店に行く」と言ってくれた部類やった。最近みくは飲みつぶれることが多かった。
    寂しかったんやろ?ごめんな。俺が中途半端な営業してたせいでお前の逃げ道急に奪ってしもたな。本間にごめんな。
    『わかった。今日は久しぶりにお前んち行くわ。』トキの言う優しい嘘ってこの事なんやろ?家に帰ったらお前にはちゃんと話すから。

    2007-11-09 12:05:00
  • 72:

    あき◆CYX2tODNDU

    みくのマンションへ入るとそこは俺が来ていた時のままやった。俺のワックスもスプレーも香水も着替えも、きれいに整頓されていた。
    「ずっとあきがまた来てくれるん待ってたんやでー。そんな冷たいこといわんといてー。」泣きながら俺の胸を叩いた。
    『ごめんなぁ・・・。』みくを抱きしめ、ベッドに寝かした。「あき・・・抱いてよ。」みくは俺をきつく抱きしめながら言った。「優しい嘘」が俺の頭の中で駆けめぐる。『わかった。』と言い、みくと体を重ねた。

    2007-11-09 12:11:00
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