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憎しみと金とあたし。

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  • 1:

    名無しさん

    −目の前には、ひらひらと舞う一万円札が、何十枚。
    「これで、お前とは終わり。」
    ブランド物の、スーツを綺麗に着こなしたホストは、ひどく冷たい声で、あたしに言った。
    あたしは、ひらひらと舞う万札を、生気のない目で、ただ見つめていた。

    2007-11-10 01:42:00
  • 117:

    梅雨

    ……章!?あたしは余程、間抜けな顔をしていたのか、そんなあたしを見て、彼(彼女?)は大笑いしていた。
    「ホンマ久しぶりやなぁ!元気しとったん?サユが引越してからやから、七年振り?なるんかなぁ。」
    「……え、し、章?」
    章は、あたしが言いたい事が分かったのか、自分から話し始めた。

    2007-12-08 06:39:00
  • 118:

    梅雨

    「彼氏?」
    と、章。
    「いないわ。彼氏なんて。」
    「そっか。あれ、あたしの好きな人。まぁ元が男なんは知らんけどな。」
    そぅやって笑う章は、どこから見ても普通の女の子だった。

    2007-12-08 06:45:00
  • 119:

    梅雨

    「ホストやし、元が男やしで、望みはないに等しいけど、好きになってもたんは、しゃーないよな。」
    と、章は笑う。そして、少し話し、連絡先を交換して章は一緒に入ってきたホストの所に戻っていった。それから少しして、あたしの携帯が鳴る。ディスプレイを見ると【幸】の名前。

    2007-12-08 06:49:00
  • 120:

    名無しさん

    気になる?

    2007-12-08 22:02:00
  • 121:

    梅雨

    128サン?
    読んでくれて、ありがとうございます??

    2007-12-09 06:55:00
  • 122:

    梅雨

    電話に出ると、明るい幸の声が耳に響く。
    「サユさん、ごめんね!今おわった!」
    「うぅん。近くの喫茶店にいるから。」
    そぅ幸に告げて、電話を切る。ふと、さっきの章の事を考えた。

    2007-12-09 06:59:00
  • 123:

    梅雨

    彼は何故、望みがないに等しい恋をしてるのに、あんなに幸せそぅに笑えるの?あたしは、煉といた時あんな風に、笑えていたの?
    ―多分、きっと笑えていないだろう。
    煉を好きになれば成る程、あたしは彼を繋ぎとめたくて必死だったから。
    我に返り、何を考えてるんだろうと、自分自身に呆れてしまった。

    2007-12-09 07:09:00
  • 124:

    梅雨

    「サユさん、お待たせ!」
    顔をあげると、急いできたのか少し頬が赤くなり、息が乱れた幸が立っていた。「走ってきたの?」
    「うん。サユさん待たせちゃ、悪いと思って。」
    サラっと、そぅ言う言葉を言える幸を見て、あたしは言った。
    「幸は売れるわね。」

    2007-12-09 07:13:00
  • 125:

    梅雨

    「何、急に?」
    「なんとなく、そぅ思ったの。」
    営業でもいぃ。幸はあたしを、とても気持ちよくさせてくれる。精神的に。そんな幸の、力になってあげたい。あたしは自然と、そんな事を思った。ただし、少しでも色が見えれば、あたしは離れる。あんな思いは二度としたくないから。

    2007-12-09 07:17:00
  • 126:

    名無しさん

    にゃん?

    2007-12-09 08:12:00
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