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憎しみと金とあたし。

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  • 1:

    名無しさん

    −目の前には、ひらひらと舞う一万円札が、何十枚。
    「これで、お前とは終わり。」
    ブランド物の、スーツを綺麗に着こなしたホストは、ひどく冷たい声で、あたしに言った。
    あたしは、ひらひらと舞う万札を、生気のない目で、ただ見つめていた。

    2007-11-10 01:42:00
  • 17:

    梅雨

    「もしもし、サユか?誰だか分かる?」
    一瞬の沈黙。電話の相手は、あたしを捨てたホスト【煉】からだった。
    「……いきなり、かけてごめん。でも、どぅしつも聞いて欲しい事があって、電話したんだ。」
    聞いて欲しい事?今更?あなたは、あたしを捨てたのよ?それを今更、あたしに何を、聞いてほしいと言うの?

    2007-11-11 07:58:00
  • 18:

    梅雨

    「今から、一時間後に、○○っていう、喫茶店で会えないか?」
    「…わかったわ。」
    冷たい声で、それだけ言ってあたしは電話を切る。ベットから抜け出し、お風呂場へ向かった。

    2007-11-11 08:04:00
  • 19:

    梅雨

    お風呂からあがり、適当な服に、襟にファーのついた、黒いコートを羽織り、あたしは煉との待ち合わせ場所に向かう。

    【喫茶○○】
    店の中は、薄暗く、十席程ある店内には、二、三人の客がいた。そして、入り口から見えない奥の席に、煉は座っていた。あたしを捨てた時のよぅに、ブランド物のスーツを着て。

    2007-11-11 08:11:00
  • 20:

    梅雨

    煉は、あたしを見るなり、笑顔になった。
    「…元気そぅだな。」
    あたしは、彼の言葉を無視して、店員に「カフェオレ。」と、だけ言った。
    「いきなり、ごめん。」煉が謝る。あたしは、自分でも分かるくらい、冷めた目をして、彼を見つめた。

    2007-11-11 08:14:00
  • 21:

    梅雨

    少ししてから、店員がカフェオレを持ってきた。店員の方を見て、礼を言ってからまた、視線を煉に戻した。
    「聞いて欲しい事って?」
    角砂糖を、一つ摘み、熱いカフェオレの中に入れる。あたしが、スプーンでカフェオレを混ぜているのを、煉はただ見ていた。そして口を開いた。

    2007-11-11 08:19:00
  • 22:

    名無しさん

    気になる?完結まで頑張って?

    2007-11-11 14:57:00
  • 23:

    梅雨

    23さん?
    ありがとう?
    頑張ります??

    2007-11-11 21:24:00
  • 24:

    名無しさん

    頑張れ

    2007-11-11 21:38:00
  • 25:

    梅雨

    「…本当に、すまなかった。俺は、どぅにかしてた。お前と別れてから、俺はお前の大切さに気付いたんだ。」
    タバコケースから一本、タバコを抜き、火をつける。
    「…それで?」
    ゆっくりとはかれた煙は、上にあがると消えた。「もぅ一度、俺とやり直して欲しい。」
    あたしは、黙って彼をみつめる。少し、痩せた彼。

    2007-11-11 22:06:00
  • 26:

    梅雨

    25さん?
    ありがとう?
    頑張ります?

    2007-11-11 22:07:00
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