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憎しみと金とあたし。
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1:
名無しさん
−目の前には、ひらひらと舞う一万円札が、何十枚。
「これで、お前とは終わり。」
ブランド物の、スーツを綺麗に着こなしたホストは、ひどく冷たい声で、あたしに言った。
あたしは、ひらひらと舞う万札を、生気のない目で、ただ見つめていた。2007-11-10 01:42:00 -
191:
梅雨
そんなホストを横目に、あたしはタクシー乗り場まで歩く。すると、少し先を歩く、見慣れた後ろ姿があった。
―煉だ。隣には、真っ赤なコートを着た、二十代半ばの女性。仲の良いカップルのよぅに、腕を組んで歩いている。どぅやら彼等も、タクシー乗り場に向かっているよぅだった。このまま行けば、煉と会ってしまう。そぅ思い、あたしは咄嗟に目についた喫茶店に入った。
「いらっしゃいませー。」可愛らしい店員が、あたしを席に案内し、コーヒーとだけ言って外を見る。煉と、赤いコートの女性が、キスしているのが見えた。2007-12-18 03:08:00 -
192:
名無しさん
楽しみにあげ
2007-12-18 11:14:00 -
193:
梅雨
「相変わらずね。」
そぅ呟いて、店員が持ってきた苦いコーヒーを口に運ぶ。『俺、色とか出来ないから。』
あたしといた時、彼は良くそぅ口にしていた。あたしはそんなの嘘だと、分かっていても、彼の言葉を信じよぅとしていた。だけど、サイトにはあたしの信じよぅとする事を、否定するかのよぅに彼の【色】で、常に盛り上がっていたっけ。
煉の姿が見えなくなったのを、確認してあたしは店を出た。空はさっきよりも明るくなり、街には会社へ行く人や、学校に行く人でいっぱいになっていた。2007-12-18 17:44:00 -
194:
名無しさん
更新されてる?
2007-12-18 18:28:00 -
195:
梅雨
201サン?
読んでくれて、ありがとうございます??
203サン?
更新せずごめんなさい?
今からしていきます?2007-12-18 20:35:00 -
196:
梅雨
行き交う人のなみを、抜けタクシーに乗り、家に帰る。家に着くと、一気に疲れが押し寄せ、あたしは眠りについた。
『サユは特別だから。』
夢を見た。まだ煉が、あたしの隣で眠っていた頃の。あたしの髪を撫で、優しく笑いかける煉。その笑顔が、あたしは大好きだった。愛しくて。その頃のあたしには、煉が全てだった。2007-12-18 20:39:00 -
197:
名無しさん
頑張れぇ?
2007-12-18 20:51:00 -
198:
名無しさん
頑張れぇ?
2007-12-18 20:53:00 -
199:
梅雨
起きると、あたしは泣いていた。涙なんて、あの時に全て流したと思っていたのに…。
「…嫌な夢ね。」
起き上がり、お風呂場へ向かう。バスタブに熱めのお湯を入れ、たまるのを待つ。洗面台の棚から、桃の香りがする入浴剤を選び、お風呂に置いた。お湯が溜まるまでには、まだ時間がかかる。その時、ふと思い出した。桃の香りの入浴剤は、煉が気に入っていた事を。2007-12-19 00:07:00 -
200:
梅雨
…そして、この部屋には、煉と過ごした思い出がありすぎる事を。
「引越し、しよう。」
そぅ思いたち、パソコンをつける。新しい家を探す為に。2時間程、パソコンの前にいた時、お風呂の事を思いだし、慌ててお湯を止めにいき、入浴剤をいれバスタブに浸かる。体が温まっていく。2007-12-19 00:15:00