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憎しみと金とあたし。

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  • 1:

    名無しさん

    −目の前には、ひらひらと舞う一万円札が、何十枚。
    「これで、お前とは終わり。」
    ブランド物の、スーツを綺麗に着こなしたホストは、ひどく冷たい声で、あたしに言った。
    あたしは、ひらひらと舞う万札を、生気のない目で、ただ見つめていた。

    2007-11-10 01:42:00
  • 67:

    名無しさん

    めっちゃ楽しく読ませてもらってます?

    2007-11-14 11:05:00
  • 68:

    梅雨

    放置しててごめんなさい??
    今から放置した分も書いていきます?
    71さん?
    読んでくれてありがとう?

    2007-11-16 04:25:00
  • 69:

    梅雨

    幸せそぅな彼女を見ながら、あたしはふと、煉にあった頃の事を思い出していた。

    −1年前。
    あたしは、あてもなく夜の街を彷徨っていた。行く場所なんてなくて、だけど家にもいたくなくて。少し疲れたあたしは、24時間営業の、喫茶店に入った。喫茶店の中には、ホスト達の姿がチラホラ見える。あたしは、彼らを横目に窓際の席に座った。

    2007-11-16 04:30:00
  • 70:

    梅雨

    注文を聞きにきた店員に「ホットコーヒー」とだけ言って、視線は街ゆく人を見ていた。皆、どこに行くのだろう。行く場所が、ある人がたまらなく羨ましかった。数分して、店員がホットコーヒーを持ってきた。冷えた体を、コーヒーで温める。ふと、視線を感じ顔をあげると、あたしの席の前に、白のスーツを着た、顔の整ったホストが一人。彼が煉だった。

    2007-11-16 04:35:00
  • 71:

    梅雨

    煉と自然と目が合った。彼は整った顔を、優しい笑顔へと変える。そしてゆっくりと席をたち、あたしの方に向かって、歩いてきた。
    「一人?」
    少し低めの、だけど優しい声。あたしは頷く。
    「何してるの?」
    彼の言葉に、あたしはなんて答えよぅか迷った。だけど、考えても言葉が出ない。

    2007-11-16 04:38:00
  • 72:

    梅雨

    「別に、何も。」
    考え抜いた末に出た言葉は、ひどく滑稽なものだった。
    「じゃあ俺の暇潰しに付き合ってよ。」
    と、煉。あたしは彼を一瞬見て、頷く。彼はニコッと笑うと、あたしの前に座った。
    「俺は煉。君は?」

    2007-11-17 02:26:00
  • 73:

    名無しさん

    しぉり?

    2007-11-17 21:53:00
  • 74:

    梅雨

    「…サユ。」
    あたしはコーヒーの入ったカップから、目線を煉にうつした。煉と目が合う。彼は、綺麗な笑い方をする。だけど、彼の目は笑っていなかった。
    「目が、笑ってない。」あたしは、思った事を口に出していた。煉はそれを聞いて、少しビックリしていた。初対面の女に、そんな事を言われたら、いぃ気はしないだろう。「あ、ごめんなさい。」あたしはとっさに謝った。

    2007-11-18 04:38:00
  • 75:

    梅雨

    「俺の愛想笑い、見破ったのは、サユちゃんが初めてだよ。」
    と、煉。
    「あたしの父と、笑い方が似てたから。」
    と、あたし。それだけ言って、コーヒーを一口飲む。少し、温くなっている。煉に目をやると、彼はスプーンで、カフェオレをクルクルと混ぜている。何故か分からないけど、あたしは落ち着いていた。きっと煉が、そーゆー人を落ち着かせる何かを、もっていたんだろう。

    2007-11-18 04:43:00
  • 76:

    名無しさん

    気になる?

    2007-11-22 01:17:00
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