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憎しみと金とあたし。
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1:
名無しさん
−目の前には、ひらひらと舞う一万円札が、何十枚。
「これで、お前とは終わり。」
ブランド物の、スーツを綺麗に着こなしたホストは、ひどく冷たい声で、あたしに言った。
あたしは、ひらひらと舞う万札を、生気のない目で、ただ見つめていた。2007-11-10 01:42:00 -
71:
梅雨
煉と自然と目が合った。彼は整った顔を、優しい笑顔へと変える。そしてゆっくりと席をたち、あたしの方に向かって、歩いてきた。
「一人?」
少し低めの、だけど優しい声。あたしは頷く。
「何してるの?」
彼の言葉に、あたしはなんて答えよぅか迷った。だけど、考えても言葉が出ない。2007-11-16 04:38:00 -
72:
梅雨
「別に、何も。」
考え抜いた末に出た言葉は、ひどく滑稽なものだった。
「じゃあ俺の暇潰しに付き合ってよ。」
と、煉。あたしは彼を一瞬見て、頷く。彼はニコッと笑うと、あたしの前に座った。
「俺は煉。君は?」2007-11-17 02:26:00 -
73:
名無しさん
しぉり?
2007-11-17 21:53:00 -
74:
梅雨
「…サユ。」
あたしはコーヒーの入ったカップから、目線を煉にうつした。煉と目が合う。彼は、綺麗な笑い方をする。だけど、彼の目は笑っていなかった。
「目が、笑ってない。」あたしは、思った事を口に出していた。煉はそれを聞いて、少しビックリしていた。初対面の女に、そんな事を言われたら、いぃ気はしないだろう。「あ、ごめんなさい。」あたしはとっさに謝った。2007-11-18 04:38:00 -
75:
梅雨
「俺の愛想笑い、見破ったのは、サユちゃんが初めてだよ。」
と、煉。
「あたしの父と、笑い方が似てたから。」
と、あたし。それだけ言って、コーヒーを一口飲む。少し、温くなっている。煉に目をやると、彼はスプーンで、カフェオレをクルクルと混ぜている。何故か分からないけど、あたしは落ち着いていた。きっと煉が、そーゆー人を落ち着かせる何かを、もっていたんだろう。2007-11-18 04:43:00 -
76:
名無しさん
気になる?
2007-11-22 01:17:00 -
77:
名無しさん
ぼくも気になる?
2007-11-22 02:41:00 -
78:
梅雨
まったく更新せんとごめんなさい??
読んでくれている人、ありがとうございます?2007-11-22 02:48:00 -
79:
梅雨
それから煉とは、ちょくちょく連絡をとるよぅになった。ある日の朝方。眠れないあたしは、一人DVDを観ていた。
〜〜♪♪
携帯が鳴り、画面を見るとそこには【煉】と出ていた。
「もしもし?」
「サユ?煉だけど。今電話しても大丈夫だった?」2007-11-22 02:57:00 -
80:
梅雨
「大丈夫よ。何?まだ仕事中じゃないの?」
「んー、仕事中なんだけど、暇になったからサユに電話かけてみたぁ。」
「何それ。」
煉は酔っていたのか、少し喋り方がおかしかった。少し、他愛ない話をしてたら煉がいきなり、真面目な口調で話だした。2007-11-22 03:08:00