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どうか赦して。
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1:
リ
よかったら読んで下さい。
2007-11-13 00:08:00 -
3:
リ
これが君から来た、最後の連絡だった。
2007-11-13 00:11:00 -
4:
リ
結局は優しさも、自己満足だと思う。 けれど自己満足でいいのよ。 相手を想う事に意味があるんだし。 いつか君が言っていた。 ようやくその意味が わかった気がする。
2007-11-13 00:16:00 -
5:
リ
人を憎んだ事? …あるよ。殺したい程ね。けど、憎しみだって結局自己満足よ。 それなら、憎まないでいた方が楽でしょ。 また君はそうも言った。 けれど俺はまだこの意味がわからない。 自分自身を憎む場合だってあるじゃないか。 自己満足だからだなんて、片付けられない。 君の痛みに気がつかなかった自分を赦す事なんか出来ない。 どうか 赦して。
2007-11-13 00:22:00 -
6:
リ
俺が君と出会ったのは、2年前の冬だった。 何年ぶりかに降り積もる雪をきらびやかなネオンが照らしていた。 『寒いなぁ。陸、もぅ店帰らへん?』 『あぁ、帰ろ。ありえへんな。キャッチなんてやってられへんわ』 街には人通りはまばら。皆急ぎ足で過ぎていく。 俺を陸と呼ぶそいつは、俺が働くホストクラブの同期だった。
2007-11-13 00:31:00 -
7:
リ
『コンビニ寄ろや-』 俺は彰に言う。 『はぁ?俺寒いから先戻るで。一刻も早く帰りたい』信じられないという顔で俺を見る。 『ほな後で店でな』 彰と別れ、コンビニに入る。煙草とコーヒーを買う。 コンビニを出ると、ため息が出た。 白く白く
白い蒸気が暗闇に消えた。2007-11-13 00:38:00 -
8:
リ
あの頃いつも思ってた。 行きたい。 此処ではない何処かに。 誰も俺を知らない何処かに。
2007-11-13 00:41:00 -
9:
リ
はらはらと舞落ちる白くはかない雪を見て、ぼんやりと雪国に行きたいなんて思った。 白く染まった道を歩く。 今日は街が白い。 今日は指名客は1人しか来る予定がない。 この雪のせいで、今日は行けないと皆口を揃えた。
2007-11-13 00:47:00 -
10:
リ
…ドンッ 『すみません!』 ぼんやりしていたせいで誰かにぶつかった。 白い雪の上に、白いコートの女が膝をついていた。 『大丈夫ですか?』 女の前に回って手を差し延べる。 『大丈夫です…』 俺の手は取らず、立ち上がる。差し延べた手に雪が溶けた。
2007-11-13 00:51:00 -
11:
リ
女はパンパンと膝を払い、顔をあげた。 『すみませんでした』 明らかに水商売の女だった。
可愛い顔をしているが、格別目を引く顔立ちではないのに、何故か目を奪われた。 足早に俺の横を通り過ぎる。 気付けば俺はその女の腕を掴んでいた。2007-11-13 00:59:00 -
12:
リ
『よかったら、俺の店に来ーへん?!転ばせた詫びにただでえーし!』 何を口走ってんだ俺は。 女は訝し気に俺を見た後、にっこり笑って 『気にしないで下さい。』そう言って去っていった。
2007-11-13 01:04:00