-
夜遊び夜遊び
-
お水お水
-
ホストホスト
-
風俗風俗
-
ビューティビューティ
-
ファッションファッション
-
悩み相談悩み相談
-
モデルモデル
-
芸能芸能
-
雑談雑談
-
食べ物・グルメグルメ
-
生活生活
-
恋恋
-
インターネット・ゲームネット・ゲーム
-
ギャンブルギャンブル
-
過去ログ倉庫過去ログ倉庫
-
運営運営
あたし、キャバ嬢。
-
1:
綾香
キャバ嬢だって
恋すんねん。
キャバ嬢だって
一人の人間やねんで。2007-12-05 13:36:00 -
11:
綾香
修也の機嫌が悪いのはもう慣れっこ。自分からはあえて何も聞かない。
『お前さぁ夜辞めへんの?』
『やから目標金額まで貯金貯まるまで辞めへんって何回もゆぅてるやん』あたしは自分でもお金に対する執着心は強いと思う。
使うところは使うけど、お金があれば安心する。昔はお金さえあれば、お金さえあれば…いつもそう考えていたから。2007-12-05 14:24:00 -
12:
綾香
『今日ホスト来たやん?番号交換したん?』
『したで。』
『何でするん?あんなんどうせ営業しに来ただけやん!』
『入れたんは店側やろ。店来てお金使った限りはお客さんやねんからそりゃ番号ぐらい交換するわ。あたしが相手の店行かんかったらえぇだけの話やんか。』2007-12-05 14:28:00 -
13:
綾香
『そりゃそうやけど…はよ辞めてな。』
修也とのこの手の言い合いは週にニ、三度ある。『そんなんばっかやったらやりにくいからあたし店変わるわ!』
『俺の目に届かんとこは絶対嫌や!』
…毎回こんな感じ。2007-12-05 14:31:00 -
14:
綾香
『綾香…好きやで。』
ベッドに入ると、修也はあたしを求めてくる。
修也を愛しているのかさえわからなくなっていたけど…独りになりたくなかったずるいあたしは、それに応える。
実は修也はたまに暴力を振るう。そしてその後は決まって泣きながら許しを乞う。
いつしかあたしも、それをおかしいとは思わなくなっていた。2007-12-05 14:38:00 -
15:
綾香
海とはたまに連絡を取っていて、内容もごく普通のものだった。
そんなある日のこと。
『綾香ちゃん来たでぇ』『海くん!ありがとう。久しぶりやね。』
海が店に一人で来ていた。2007-12-05 14:43:00 -
16:
綾香
『ちょっと見ん間に可愛いなったなぁ。』
『まだ一週間しか経ってないから。ほんま口上手いなぁ。てか今日一人なんや?』
『んーまぁな。色々あって呑みたかってんけど今日店休みやし何となく一人で来てみようと思って笑。綾香ちゃん仕事の話とかしてこやんから仕事忘れれるしなぁ。』
『じゃあ今日は楽しく呑もかっ!』
結局海はラストまで居てくれて、色んな話をしている内に実はそんな悪い人では無いのかも、と信用してしまいそうな自分が居た。2007-12-05 14:51:00 -
17:
綾香
少し酔いながらも家に着き、食事の用意をしていると修也が帰って来た。…もの凄い剣幕で。
『おかえ…』
ガンッッ…!!
『…ったぁ…』
修也の方を向いた瞬間、顔を物凄い力で殴られた。2007-12-05 14:55:00 -
18:
綾香
『お前あの海って奴好きなんやろ!!はっきりゆえや!!』
『はぁ?ただのお客さんやん!!』
『うるさいっっ!!』
『いたっ…』
お腹を何回も蹴られる。2007-12-05 14:58:00 -
19:
綾香
その後も修也はあたしが何を言っても聞く耳をもたず、ひたすら殴り続けた。
今までにも殴られる事はあったけど、いつもと違うのは顔も殴って来た事。
今まで修也はドレスを着て見える所は殴ってこなかった。
口の中に血の味が広がり視界がぼやけだした頃、ようやく修也は手を止めた。2007-12-05 15:03:00 -
20:
綾香
『綾香…俺…』
震える手で力強くあたしを抱きしめる修也。
もう痛みの感覚はない。『ごめん…綾香…ほんまごめん…』
『…もう無理やわ…』
あたしはそう言うと、残った力を振り絞り家を飛び出した。2007-12-05 15:07:00