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あたし、キャバ嬢。
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1:
綾香
キャバ嬢だって
恋すんねん。
キャバ嬢だって
一人の人間やねんで。2007-12-05 13:36:00 -
117:
綾香
一週間後…
『弘樹さん、ありがとうございました。』
『こちらこそ。また何かあったらいつでも言って来てな。』
不動産屋の弘樹さんから鍵を受け取り、引っ越しを始めた。2007-12-06 03:40:00 -
118:
綾香
『あーちゃんもう出て行くねんなぁ…俺寂しいわぁ…』
『真人…いつでも遊びに来てな。』
『あかん!綾香の家入る時は俺の許可を取ってからにしろ!』
『海さん…大人気ないですよ…』
そんな事を話ながら引っ越しは着々と進んで行った。2007-12-06 03:44:00 -
119:
綾香
その日はあたしの家で鍋パをしようと、みんなで買い出しに行った。
『俺ハンペン入れるー!』
子供っぽくて、いつもあーちゃんあーちゃんって言ってくれた真人。2007-12-06 03:46:00 -
120:
綾香
『真人…鍋にハンペンておかしいやろ。まぁ俺は春菊は外されへんけどな』
年下なのにいつもしっかりしていて、でも良くぽぽにおもちゃを買ってきてくれたり、気ぃつかいな優しい孝。2007-12-06 03:48:00 -
121:
綾香
『お前らの全部却下!!とりあえず肉や肉!!』いつもしっかりしていて、絶対に弱音を吐かない…海。
ほんまにみんな大好きやった。
思えばこの頃のあたしらが、一番仲良しやったね。
この歯車を狂わせたんは…2007-12-06 03:51:00 -
122:
綾香
『いっただっきまーす』みんなで出来上がった鍋をつつく。
程よく酔いが回って来たあたし達は、出逢った頃の話に華が咲いた。
『俺正直海さんが顔ぼっこぼこのあーちゃん連れて来た時海さんがやったと本気で思ったもん笑』『こら真人!俺をどんだけひどい奴やと思ってんねん…』
『海さん人一人ぐらい殺してそうっすもんね…』『孝まで…』2007-12-06 03:57:00 -
123:
綾香
『海ってそんな人やったんや…笑』
『綾香…俺がそんな奴やったら家おったのにわざわざお前なんか迎えに行かんわ!!』
『あーちゃん!海くん実は下心あったんかもしれんから気つけやぁ笑』
『百パーあるやろ笑』
『お前ら給料払ったらんからなぁ!!』2007-12-06 04:01:00 -
124:
綾香
そんな話をしていると、海達の出勤時間になった。
『俺行きたくないー!』だだをこねる真人をズルズルと玄関まで引っ張って行く。
『みんな今日はってか今までほんまにありがとう。感謝してもしきれんわ…』
『あーちゃんそんな一生の別れみたいな言い方せんといてや!俺ら寂しなるやん!毎日連絡するから!』
そう言うとみんなは仕事場に向かった。2007-12-06 04:07:00 -
125:
綾香
誰も居なくなった部屋。思えば一人で暮らすのは何年ぶりやろう…
『ぽぽ、おいで。』
テコテコとやって来たぽぽを抱きしめ、何気なく夜遊びを見ていた。
『あっ…海の店のスレや…』
そこには、色んな事が書かれていた。2007-12-06 04:11:00 -
126:
綾香
“海は色枕でナンバーワンなった”
“女と住んでる”
“真人と女が寮入ってくん見た”
“↑自作ワラありえん”
…何で気づかんかったんやろう。あたしの行動が、存在が、少なからず海達の営業の妨げになってた事を。2007-12-06 04:13:00