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あたし、キャバ嬢。
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1:
綾香
キャバ嬢だって
恋すんねん。
キャバ嬢だって
一人の人間やねんで。2007-12-05 13:36:00 -
127:
綾香
きっとお客さんにも色んな事を言われてたはずやのに、そんな事微塵も感じさせ無かった。
それどころか、夜にコンビニに行くだけでも危ないからと、人目を気にせずに絶対誰かが付いて来てくれていた。
今になって気づくなんて…自分のあほさ加減と感謝の気持ちで、涙が溢れて来た。2007-12-06 04:16:00 -
128:
綾香
ブーッブーッ…
着信、海。
『もしもし?どした?』『いやお前一人になって泣いてんちゃうかなと思って笑』
『泣いてないし!!』
変に強がってしまう、あたしは子供だ。2007-12-06 04:18:00 -
129:
綾香
『あーちゃん!泣いたらあかんでー!!』
『また遊びに行くからなぁ!!』
電話ごしに背後から聞こえる真人と孝の声。
ありがとう、と伝えその日は眠りについた。2007-12-06 04:20:00 -
130:
綾香
『おはようございます』こうして出勤するのも、残り三週間。
修也とも顔を合わせるけど、仕事の話以外はしていない。
『おー綾香。お前もこの店あとちょっとやなぁ』この人は本田さんと言って、あたしが水商売を始めて、初めて指名を貰った人。
どっかの社長さんで、今でも週に二、三度は来てくれる何でも話せる父親みたいな人だ。2007-12-06 04:24:00 -
131:
綾香
『ここ辞めてからどうするんや?』
『んーまだ決めてない。しばらく考える。』
『そーかー。最後の日は同伴しよな。旨い寿司屋連れてったるわ!』
『ありがとー!!』
あたしのお客さんはみんな子供か妹みたいに接してくれて、いつも感謝している。2007-12-06 04:28:00 -
132:
綾香
こんな感じで毎日は慌ただしく過ぎて行った。
真人や孝とはほぼ毎日連絡をとっていたけど、あの日以来海から連絡が来る事は無かったし、あえて自分からしようともしなかった。
酔いつぶれて帰る事も多かったので、考える時間も無く忘れるにはちょうどいいと思った。2007-12-06 04:32:00 -
133:
綾香
そしてラストの日…
本田さんと同伴で店に入る。
入り口にはお客さんや女の子、ボーイさんからのたくさんの花のスタンドが置かれていて、あたしは既に泣きそうになっていた。
店内にもたくさんのお客さんが来てくれていて、席についた瞬間涙が溢れた。2007-12-06 04:36:00 -
134:
綾香
この日の為に買った真っ白なドレス。
『お前早速何泣いてんねん笑!普通にしてたらべっぴんやのに泣き顔ぶっさいくやのー笑』
『本田さんよりマシやわ』『お前もゆうようなったなぁ笑。よっしゃシャンパン祭りするでぇ!!』
こんな感じで、全部の席を回り終えた頃にはフラフラになっていた。2007-12-06 04:40:00 -
135:
綾香
『綾香さんお願いします』
『あい…』
フラフラしながらボーイに案内された席につく。
『………!!』
そこには海と真人と孝の姿があった。2007-12-06 04:42:00 -
136:
綾香
『あーちゃんおめでとー!!お疲れ様!!』
『みんな…今日締め日やろ!?大丈夫なん!?』『抜けて来たー笑。ちょっとしかおられへんけどお祝いしたかったから』『ヒッ…ヒック…あでぃがど…』
『あーちゃん不細工すぎやろ!笑。俺らみんなあーちゃん指名やからゆっくりしゃべろー。』
あたしは嬉しすぎて、言葉が出なかった。2007-12-06 04:46:00