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あたし、キャバ嬢。

スレッド内検索:
  • 1:

    綾香

    キャバ嬢だって
    恋すんねん。
    キャバ嬢だって
    一人の人間やねんで。

    2007-12-05 13:36:00
  • 61:

    綾香

    『今男おらんのか?』
    『うん…今日ミーティングの日やし、もう出勤してると思う。』
    そう言いつつもドキドキしながらドアを開ける。
    …良かった…おらん…
    ドアを開けると同時に、ぽぽが飛びついて来た。ぽぽは2歳の男の子で、シーズーだ。

    2007-12-05 17:57:00
  • 62:

    綾香

    急いで荷物を詰めると、車に運んだ。
    一旦寮に帰り、ぽぽに餌をあげみんなで近くの焼き肉屋さんにご飯を食べに行った。
    『海くん…真人くん…孝くん…ほんまにありがとう。早く家見つけるから!』
    『いつまででもおってくれてえぇで!俺も真人って呼び捨てにしてくれていいし。なっ孝?』

    2007-12-05 18:01:00
  • 63:

    綾香

    『おぉ!孝でいいで!』『俺も海でえぇで!!』『海!!』
    『真人!お前は代表様か海様って呼べ!厚かましい…』
    そんなバカみたいな会話をしてるだけやのに、なぜか幸せだった。
    ホストにもいい人おるんかな…そう思い始めたのはこの頃だった。

    2007-12-05 18:04:00
  • 64:

    綾香

    それからみんなは仕事に行き、あたしはぽぽと二人家でゆっくりしていた。
    あっ…亜希に電話しよ…亜希はあたしの一番の親友。
    17の頃に結婚して、今ではすっかり一児の母だ。

    2007-12-05 18:07:00
  • 65:

    名無しさん

    この話読みやすいしハマりそう(*^_^*)

    2007-12-05 18:37:00
  • 66:

    綾香

    68さん?
    ありがとうございます?すごい嬉しいです??

    2007-12-05 22:06:00
  • 67:

    綾香

    『もし?綾香久しぶりやん!どしたぁ?』
    『今電話いける?』
    『いけんで!旦那も子供も寝たし暇やってん!』あたしは今日あった事を全て話した。
    亜希は時々相づちを打ち、静かに聞いてくれていた。
    『ほんで…あんたは別れたいん?』

    2007-12-05 23:57:00
  • 68:

    綾香

    『うん…ここまで殴られてやっと目覚めたって感じやわ…』
    腫れは朝に比べだいぶ酷くなっていて、左目は見えない程だった。
    『そっか…でもやっぱ殴る奴はよくないよ。あんま酷いようやったら病院行きや?てか海くんてめっちゃえぇ人やん!!』『いい人やなぁとは思うし、めっちゃ感謝してるけど…やっぱホストやから恐いわ。』
    『…あんたも色々あったもんな。』

    2007-12-06 00:03:00
  • 69:

    綾香

    “キャバ嬢になんか本気になる訳ない”
    そう言った男は、ホストだった。
    17歳だったあたしは、色や枕や本営なんて言葉の意味すら知らず、ただ逢いたいからと毎日店に行き稼ぎのほとんどを使っていた。
    元々貯金が趣味だった為、少しは貯金していたけれど1000万以上は使ったと思う。
    同棲もしていたし毎日家に帰って来ていたその男は、ホストを辞めた瞬間に捨てぜりふを残して去って行った。

    2007-12-06 00:12:00
  • 70:

    綾香

    『また何か困ったらいつでも電話しといでや。』『うん…ありがとう。』電話を切り、修也の事を考える。
    楽しい事もいっぱいあった。でも…日増しにきつくなる束縛。暴力。
    やっぱり…限界だ。
    時間は午前4時。仕事は終わっているはず。
    震える手でぽぽを抱きしめながら電話をかけた。

    2007-12-06 00:20:00
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