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DEAR〜

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  • 1:

    アイ◆hsF3gEfPG6

    これは、愛の16の時の実話です。
    よかったら読んでください。

    2007-12-20 01:13:00
  • 591:

    愛◆hsF3gEfPG6

    時計を見ると朝6時。いつのまにかこんなに時間が経っていた。。さすがにあくびが出る。                                
    ユキ「なぁ家出してんやろ?行くとこあるんか?」愛「ないで?」ユキは愛の言葉を聞きびっくりした顔。だって愛、何にも考えないままここにやってきたんや…   ユキ「どうするつもりなん?地元には戻りたくないんやろ?うちも愛の気持ち分かるからなぁ」   愛「まさかこうなるなんか考えもしやんかったからなぁ…」                                  
    ユキ「なぁ、一緒に働かん?愛ここにおったらええやん。うちの工場そっこう受かるし!ってかうちの寮に住みぃや!こんなおっさんの所おったらおっさん菌がうつるで(笑)」

    2008-01-30 02:23:00
  • 592:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サトシを指差してユキがそう話し、愛はサトシを見るとサトシは何も知らないで爆睡。                           
    愛「愛身分証とかないで?」ユキ「そんなんいらんねんうちの工場。ばかでかくてめっちゃ綺麗やし働いてる奴等、ほとんど事情ありな奴等ばっかやし!うちの寮おいでや?」愛「行く行く!」                                   
    愛は一応サトシに置き手紙を書いてテーブルの上に置きそのまま部屋を出ていきバイクが停めてある場所に行くと、来た時はあまり分からなかったけど、周りは本当に田んぼだらけ。遠くのほうに家やパチンコ屋がぽつんと見えた。アパートの前にジュースの自動販売機が一台だけ。なんだここわ!

    2008-01-30 02:43:00
  • 593:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「さっぶ!!!めっちゃ寒い〜」愛は体をガタガタ震わせながら、バイクにまたがったユキに話す。ユキは寒くなさそう。。    ユキ「そんな格好してるからやん(笑)しかも厚底やったら転ぶで?しかしだっさいなぁ」愛の格好を見て笑うユキ。 愛「ださくないわ!流行りやし!ユキもこんな格好しようや?愛選ぶし!」ユキ「あほか!そんな格好絶対無理!恥さらしやん!ちょおこれ持ってや?運転できんから」ユキがポンッと軽く渡した木刀を受け取り愛はびっくりした。                  
    めっちゃ重いんですけど。。こんなんようぐるぐる回すわぁ!愛には無理やわ。                         
    そしてユキが特効服の長い上着を脱ぎ愛に手渡す。ユキは上半身さらしだけになった。。みるからに寒そう。

    2008-01-30 02:52:00
  • 594:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ユキ「走ったらもっと寒いからそれ着とけや?」愛「え……ユキもっと寒いやん?いいって!大丈夫やから!」上着をユキに渡そうとしたら、ユキが愛に押しつけるんだ。  ユキ「ええから!うち暑がりやから!ってかそんな格好してる奴、ケツに乗せたくないから!」ユキからそう言われて愛は上着を着る。ぶっかぶか。しかも厚底に特効服ってどうなん?                                    
    愛はユキの後ろに乗るとユキがエンジンをかける。ちょっかんのままやから、いきなりものすごいやかましい音が響き渡るんだ。。辺りはさっきより少し明るくなったけどまだ時間はだいぶ早い。

    2008-01-30 02:57:00
  • 595:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛はふと視界に入ったユキの背中を見てびっくりした。さらしの部分以外、背中に刺青が彫ってある。多分竜だろう。しかも大きそう。                         
    ユキは、田んぼと田んぼの間の細い道をぬけ、大きな道路に出るとスピードをゆっくり出しはじめ、冷たい風が愛の髪とユキから借りた長い特効服の上着を揺らすんだ。ヘルメットもかぶらずに。。トラックや車の間をうまく抜け、ユキはいきなりふかしはじめたんだ。ゆうりんしながら。 田舎町に響き渡るふかし音。ユキはチューリップをふかし音で奏で愛は後ろででっかい声で歌い、ユキと笑い合った。

    2008-01-30 03:08:00
  • 596:

    愛◆hsF3gEfPG6

    DEAR                       
    輝ける時間なんてほんの一瞬でしかない事さえ気付かずに、ただ無邪気に笑っていたあの頃                               
    輝いたあの頃を懐かしみながら未来に不安を抱く今。                                     
    過去を抱き締めながら生きようとしていた。大事に大事に抱えていた。。何よりも守ろうとして今を拒んでばかりいたんだ。                                         
    過去と未来は共存できないって分かりながらも、大人になるのを拒むことしかできなかった………

    2008-01-30 03:13:00
  • 597:

    愛◆hsF3gEfPG6

    4話 戻るべき場所

    2008-01-30 03:16:00
  • 598:

    愛◆hsF3gEfPG6

    新しい生活がはじまった。ユキが働く工場は山にあって、ものすごい敷地面積で敷地内を移動するには車に乗らなきゃならない。 工場というよりばかでかいデパートが建ち並んでるような感じ。 研修は二週間。愛はその間、ユキとは違う場所だったけど、昼御飯は一緒に食べた。 送迎バスがあり、毎日寮に住む人達と一緒にバスに乗る。寮は3LDKで、家具付き。布団もある。でも寮は山の中にあってスーパーやコンビニにはユキのバイクに2ケツ。

    2008-01-30 03:28:00
  • 599:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は料理が全くできないから、ユキが晩ご飯を作っていた。 愛は後片付け担当。二人で、小さなテーブルに並んだ料理を食べ、毎晩寝るまで同じ部屋でテレビを見たり、だらだら話したり。 ユキは土曜になると夜暴走に出かけ愛は1人で部屋で雑誌を見たりしていた。                        
    ふと1人になると襲う強烈な不安と、孤独感。愛は1人になると泣いてばかりいた。けど、ユキとずっと一緒にいたから、全然耐えれた。                                    
    サトシは、たまにやってきて族仲間のダイキもたまにサトシと一緒にやってきたんだ。サトシは車をもっていて四人でドライブしたりバイクで走り回ったり。

    2008-01-30 03:51:00
  • 600:

    愛◆hsF3gEfPG6

    研修も終わったけど、ユキとはまだ同じ場所では働けない。。けれど愛は頑張って働いていた。毎日休まずに。。                                   
    祝日があり、ユキが愛の買い物に付き合ってくれるといいだし、愛は下着や服を買うためにユキと一緒に駅のまわりにある場所まで行った。夕方からサトシとダイキと合流することになった。愛は久々のお出かけだから、着てきた服を着たんだ。ずっとユキから借りていた服ばっかり着ていたし、靴は工場で履くために買ったスニーカーだったから厚底を履くとユキはブーイング。

    2008-01-30 03:58:00
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