小説掲示板DEAR〜のスレッド詳細|夜遊びweb関西版

夜遊びweb掲示板 関西夜遊びweb掲示板 関西
エリア選択

夜遊び掲示板を検索する

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。

掲示板リストメニュー

DEAR〜

スレッド内検索:
  • 1:

    アイ◆hsF3gEfPG6

    これは、愛の16の時の実話です。
    よかったら読んでください。

    2007-12-20 01:13:00
  • 2:

    愛◆hsF3gEfPG6

    プロローグ

    2007-12-20 01:18:00
  • 3:

    愛◆hsF3gEfPG6

    運命なんて信じた事なんてなかった。 そんなもの、ただの気休めか、大人が都合よく決め付けた言葉だと思っていたよ。                 
    けれど、君に巡り逢ったのは偶然なんかじゃなくて、すべて必然だったような気がするんだ。                    
    傷だらけの人生で君が突然目の前に現れて、何度も傷つき、涙を流し、絶望し、立ち上がれないくらい失望もした。                      
    でも、君と巡り逢って、人を愛するという事、温かい気持ちになれた事、信じるという事がわかったよ。             
    あの日、君に出会っていなければ私は自分を否定し続けていただろう。                
    君がいたから……こんなにも強くなれたんだよ

    2007-12-20 01:24:00
  • 4:

    愛◆hsF3gEfPG6

    1話 偽りの日々

    2007-12-20 01:26:00
  • 5:

    名無しさん

    おもろなさそっ
    やめたら?
    スレ重複立てしてる時点でアウト?

    2007-12-20 01:36:00
  • 6:

    名無しさん

    きもっ

    2007-12-20 01:43:00
  • 7:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は、その時彼氏いなかったし、リサには彼氏がいて羨ましかったし、まぁ一度会ってみよっかなぁってくらいな考えで、駅の二階に学校の帰りにリサと行ったんだ。
    みんなの存在は、知っていたんだけど、まさか自分がこの場所に来る事になるなんて考えもしなかったから、変に緊張したっけ。 リサの彼氏のカズは、プリクラでしか見たことなくって、二階でたまってるのは知っていたんだけど、いつも駅でリサだけが二階にあがって愛は1人バスに乗ってさっさと帰っていた。

    2007-12-20 01:43:00
  • 8:

    愛◆hsF3gEfPG6

    駅の二階に初めて行くと、脱色した髪の男の子数人と、女の子二人が地べたにぺたりと座りタバコを吸っていた。  リサはその中に混じるように走っていき、愛は1人階段を上った所でぽつんと立ち止まっていると、地べたに座ってるみんなが愛を見ていた。 リサはカズに何かを話すとカズが愛に視線を向け、愛に手招きをしてきてリサはその場にいた見た目からして近寄りがたい感じの女の子二人に愛を指差しながら話すと女の子二人は、歩いてみんなに近づいていく愛をじっと見ていたんだ。

    2007-12-20 01:50:00
  • 9:

    名無しさん

    あほがやめんし?

    2007-12-20 01:55:00
  • 10:

    愛◆hsF3gEfPG6

    リサ「愛!ここに座り?」リサが自分の隣を指差し愛は、うなずいてそこにちょこんと座ると、みんなが愛に視線集中。なんか怖いなぁ。
    カズ「プリクラより可愛いやん?愛ちゃんアツシもう少ししたらくるから待っててなぁ、こいつら俺の連れでみんないい奴等ばっかやから」カズにそう言われて、愛はうなずくとみんなが愛から視線を違う方へ向けてぺちゃくちゃまた、話し始めた。
    リサ「ユキ?この子私の友達の愛っていうねん。ほら、アツシがプリクラ見て気に入った子」リサが、女の子の1人に話すとそれまでじっと冷たい視線で愛を見ていたのに、理解したみたいで愛ににこりと笑ったんだ。

    2007-12-20 01:58:00
  • 11:

    愛◆hsF3gEfPG6

    どれくらいその場にいたのかな…結局、アツシは用事ができたらしくてカズのポケベルにメッセージが入り、その日は来れなくて愛は帰ろうとしたらリサに止められみんなと居る事になり、みんなアツシ待ちやったからアツシが来ないと分かりぞろぞろと階段を降りて、駅から出て駐輪場に行き、停めてある原付や自転車に乗り、愛は亜美の原付に二人乗りしてヘルメットもかぶらずそのままみんなの地元まで行って制服のまま遊んだ。             
    ニケツは慣れてるけど、こんな大人数での移動はやたら目立つ。みんなで裏道からみんなのよくたまる公園に移動して暗くなってから家に帰った。帰りも亜美が原付で送ってくれた。

    2007-12-20 02:13:00
  • 12:

    名無しさん

    ええ根性しとるな

    2007-12-20 02:15:00
  • 13:

    名無しさん

    おもんない

    2007-12-20 02:22:00
  • 14:

    名無しさん

    ほんまそれ?

    2007-12-20 02:22:00
  • 15:

    愛◆hsF3gEfPG6

    重複してしまったのは、間違えて重複してしまいました。すいませんm(__)m

    2007-12-20 02:28:00
  • 16:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛はそこで初めてアツシと会話をして、少ししてからリサと一緒にその場から離れた。 また夕方に、二階で集まるという約束を残して。                       
    愛は正直、アツシを気に入らなかった。それを正直にリサに話すとリサは
    「別に本気ならんくてもいいやん?ダブルデートとかいっぱいできるし付き合ってみればぁ?嫌なら別れたらいいし」         
    そう言われて、愛もリサと遊びたかったし、仲良くなりはじめたばかりのみんなともっと仲良くなりたかったから、アツシから告白されたら付き合ってみようと軽く考えをまとめたんだ。

    2007-12-20 03:03:00
  • 17:

    愛◆hsF3gEfPG6

    それから一週間、毎日駅の二階にリサと行きみんなと仲良くなり、ユキと亜美とも自然と話せるようになった。 学校さぼったり、遅刻して行ったり、夜遅くまで制服のままうろちょろしたり。アツシは、毎日現れ自然と愛の隣にいたんだ。カズと一番仲良しみたいだったからリサとカズと愛とアツシの四人だけで、遊んだりもした。                     
    一週間後、愛のポケベルにアツシからメッセージが入った。 [ツキアッテホシイ アツシ]なんとなく分かっていたけど、いざこういうメッセージが入るとやけに実感してしまう。リサに見せると、「軽い乗りでいいやん」と言われて愛は、アツシに返事をしたんだ。 
    [ウン ワカッタヨ!アイ]

    2007-12-20 03:10:00
  • 18:

    愛◆hsF3gEfPG6

    こんな軽いノリで付き合いはじめ、それから毎日この2ヶ月みんなと遊んだりリサとダブルデートしたりした。 夜中に家ぬけだして、アツシの原付の後ろに乗ってリサとカズが待っている所に行き四人だけで夜道をうろうろしたり。       
    でも、好きになんてなれるわけもなく付き合いを続けている理由なんてみんなと居る為だけ。元々みんなは小学生の頃からの友達だし、リサはカズと付き合っているからあの場所に居れるけど、愛はアツシの彼女じゃなかったらそこに居るのは間違いのような気がしていたから。                     
    みんなと居ると色んな『刺激』があるし、夜遊びもできるし目立つのが何よりも気持ち良かったりする。

    2007-12-20 03:54:00
  • 19:

    愛◆hsF3gEfPG6

    でも1つ悩みがあった。それは恋人同士なら当たり前の『進展』アツシとはまだキスしかしたことがない。2ヶ月も毎日一緒にいるのに、キスだけ。  愛は今まで彼氏はいたけど、エッチはしたことなくて、キスくらいしかしたことがなかった。でも、リサはとっくに経験済みで愛は自分がまだ未経験だという事がなんだか恥ずかしくて、誰にも内緒にしていた。                  
    けど、なんとなくそろそろだという気はしていた。確信なんてないけど…なんとなく。なんとなくね、そんな気がしていたんだぁ。。

    2007-12-20 04:01:00
  • 20:

    愛◆hsF3gEfPG6

    その日は、リサは学校を休んでいて愛は1人で学校から帰り、電車に乗って駅に着きいつもの『二階』へ行くと、そこにはアツシが1人で座ってタバコを吸っていたんだ。         
    愛はアツシに駆け寄る。アツシは、愛の足音に気付き振り向きゆっくりと立ち上がった。 愛「みんなは?」愛がキョロキョロ周りを見ながら話すと、アツシは愛の手をきゅっと握り、その場からゆっくり歩きだした。   アツシ「みんな今日は帰ったで?」愛「えっ…もう?もう帰ったん?」愛がアツシを見上げながらそういうと、アツシはこくりとうなずき愛の手を握ったまま階段を降りて、駅から出て駐輪場ではなくてバス停へと向かったんだ。

    2007-12-20 04:07:00
  • 21:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「なんでバス停?どこ行くん?」バス停には学生がすでにバスを待つために並んでいる。  6月の天気は、梅雨なので曇り空ぽたぽた雨も降っていて空はまだ夕方前なのにどんよりと薄暗い。         
    アツシ「今日、俺の家行かへん?」アツシは、愛の顔をじっと見てそう言ったんだ。愛はその言葉を聞き少し驚いた。 でも、断る理由も見つからなくてうなずいたんだ。

    2007-12-20 04:16:00
  • 22:

    愛◆hsF3gEfPG6

    バスがやってきて、二人で一番後ろの席に座りアツシと手を握ったまま妙な空気が二人を包むのが分かる。 なんとなく、もうそろそろかなぁとは感じていたけど、それが今日だとは…どうしよう…やっぱり…断るべきかな…心の準備もできてないよ…                    
    いつもなら、話し掛けてくれるアツシも、静かで会話もなんだかぎこちなくて、バスに揺られながらどんどんアツシの家へと近づく中、愛は逃げ出したい気持ちが体全部を包んでいく感覚になったんだ。

    2007-12-20 04:22:00
  • 23:

    愛◆hsF3gEfPG6

    頭の中は初体験という言葉で埋め尽くされ、雑誌の特集を思い出していた。 初体験は16才が一番グラフで多かったよね…愛は16才だ…  痛いんだよね…確か…血とか出るって書いてあった…  考えれば考える程どんどん怖くなり緊張する。。          
    そう考えていた時、バスがアツシの家の近くのバス停に停まりアツシと二人でバスから降りて、アツシは愛の手を握ったまま歩いたんだ。

    2007-12-20 04:27:00
  • 24:

    愛◆hsF3gEfPG6

    さっき降っていたはずの雨は止んでいて、けれどまだどんよりと曇っている空。今の心境とリンクするなぁ。  愛は、ドキドキと不安が交ざったままアツシに手を引かれ歩いてアツシの家に到着した。                     
    アツシがポケットから鍵を取出し、ドアを開け家の中に入りドアを締め鍵をガチャンとかけた。 愛「誰もおらんの?」アツシ「今日、誰もおらんねん」 そう言って靴を脱ぐと愛の手をぐいっと引っ張り、愛はアツシの力の勢いで靴を脱ぎ、靴を揃える暇なく階段を駆け上った。

    2007-12-20 04:32:00
  • 25:

    愛◆hsF3gEfPG6

    階段を一段上がる度に心臓がはち切れそうになり、アツシの手を力ずくで振りほどき、ここから逃げ出したくなる。。  どうしよう…どうしよう!!!                 
    そう思いながらも、アツシの部屋に二人で入り、アツシがドアを閉めると同時に愛を勢いよく抱きしめ、愛のカバンが腕からずり落ち、その音と同時に愛はアツシの体をぐいっと引き離していた。

    2007-12-20 04:36:00
  • 26:

    愛◆hsF3gEfPG6

                            
    びっくりした顔で愛を見るアツシ。                                  
    びっくりした顔でアツシを見る愛。                      
    しんとした部屋。嫌な沈黙。愛は手を胸に当てたままうつむいたままその場に立っていた。心臓がドキドキしていて、鼓動の音が静まり返った部屋に聞こえてしまうんじゃないかってくらい…

    2007-12-20 04:40:00
  • 27:

    愛◆hsF3gEfPG6

    アツシは、ゆっくりその場に座りテーブルに置いてある灰皿を取り足元に置くとポケットからタバコを取出し火をつけて、煙をふーっと吐き出し煙が愛のスカートにかかり、もわもわと泳いでいる。                     
    アツシ「タバコ吸えば?」アツシは、それだけ言うと愛はうなずきアツシの隣にちょこんと座り胸ポケからタバコを取り出すと、さっき抱き締められた時の力によってすこし崩れた形のタバコから一本タバコを取出し、ライターで火をつけ 煙を吸い込み吐き出した。セブンスターの煙がゆらゆらとアツシの吐き出した煙と交じりゆっくりと宙を泳いでる。

    2007-12-20 04:46:00
  • 28:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「…何?」                                           
    アツシ「俺の事好き?」                                       
    そう言って、ゆっくり愛に視線を向けてじっと愛の目を見るアツシ。 愛はとっさに、視線をそらしてしまった…   だって…アツシからそんな質問されたのは初めてで…しかも、愛はアツシを好きなわけではない。好きなんかじゃ………ないんだ…………                                
    愛「…うん…好きやで?」愛はうつむいたまま、ぽつりとそう言って、ゆっくりとアツシを見る。

    2007-12-20 05:03:00
  • 29:

    愛◆hsF3gEfPG6

    本当の気持ちとか、付き合った理由をアツシには言えるわけなんてないよ…                            
    愛がアツシを見た時―                           
    アツシがいきなり愛を床に押し倒し、愛の上にかぶさり激しくキスをしてきた。あきらかにいつもとは違う激しいキス。 ひんやりとしたフローリングの床の感触がやけに気持ち悪い。 「んっ…」 愛の口の中に、アツシの舌が入ってきて無理やり愛の舌にアツシの舌が絡まり、アツシのタバコの味が唾液に交じり愛の喉の中を、すーっと流れていくのがわかった。

    2007-12-20 05:08:00
  • 30:

    愛◆hsF3gEfPG6

    気持ち……悪い……気持ち悪い。。。生ぬるい温度の唾液、両手はアツシの片手によってつかまれ、動かすことができず、愛は見開いていた目をぎゅっとつむっていた。 男の人の力の強さにかなわない事を愛はよく知ってる。                    
    愛の父さんは愛をよく殴るから、愛は男の人の力の強さを嫌でも知っているんだ。だから抵抗はしない。。けど……嫌だ………怖いよ……やだ………                             
    アツシは、自由な片手で愛のブラウスのボタンを慣れた手付きで器用にはずしていき、唇を愛の唇からずらし、首へと移動させ愛の腕から手をはなし愛の体にどんどん触れていくんだ。

    2007-12-20 05:13:00
  • 31:

    愛◆hsF3gEfPG6

    こんな初体験やだ……怖い……やだよ……やだよ!              
    愛は唇を噛みしめ、アツシの体を引き離そうとしたその時、アツシは愛の手を握りいつのまにか脱いだズボンとパンツから出た自分のものを握らせた。                              
    ――――?!―――――                          
    愛は、びっくりして勢い良く体を起こし脱がされたブラウスを持ち、胸を隠したままアツシからすこし離れたまま座った。 さっきより暗くなった外。うっすらとアツシの顔が見えるけど、愛はすぐさま視線をそらした。

    2007-12-20 05:19:00
  • 32:

    愛◆hsF3gEfPG6

    乱れた髪、乱れたスカート、いつのまにか脱がされたブラジャー、いつのまにか裸になってるアツシ。                            
    アツシ「なんで?」愛「こんなん嫌や…」アツシ「もう付き合って2ヶ月やん?俺の事好きなんやろ?」 愛「…心の準備が…「愛って誰とでもやるってほんま?!」                         
    愛の声をさえぎるように、アツシがいきなりそんな事を愛に向かって吐き出してきた。 愛は、あまりにも突然の言葉に驚きアツシを見るとアツシは、不安そうな悲しそうな怒ってるよな表情で、愛を見ていたんだ。                           
    誰とでもやるって……何?!なんでそんな言葉が出てくるの??愛……誰ともした事なんてないのに!

    2007-12-20 05:25:00
  • 33:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は見た目が遊んでそうって言われる。 とっくに経験済みみたいにも言われてる。本当はまだなのにね、見た目からしてもう経験済みみたいに……でも、なんで今そんな言葉が出るん?! 意味分かんないよっ!                         
    愛「帰る…」愛が床に落ちているブラジャーを広いアツシから背中を向けて、ブラジャーをつけ、ブラウスを着てボタンを止め、立ち上がりスカートを直した。                         
    アツシ「なんで何も答えんの?」答える?!何に対して?愛はそう怒鳴りたかったけど、アツシに対しては後ろめたさがあるから言えなかった。 偽ったまま2ヶ月という時間をアツシの彼女として付き合っているから……

    2007-12-20 05:32:00
  • 34:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「帰る……」愛はそれだけ言うとカバンとタバコを持ち、アツシの制止を無視して家から飛び出しそのままバスにも乗らず家へと帰ったんだ。 すこし距離はあるけど、何も考えないようにただひたすら暗くなった道を歩いて家まで帰って、部屋にたどり着きアツシの家で起きた出来事を思い出し、怖くなり改めてアツシとは付き合っていけないなと思った。                      
    学校までの電車は、2つある。地下鉄とJRがあって今までは地下鉄だったけどこれからはJRで行こう。せっかくユキと亜美とみんなと仲良くなったけど…もうアツシとは会う気もしないから、寂しいけど…仕方ないよ…

    2007-12-20 05:40:00
  • 35:

    愛◆hsF3gEfPG6

    アツシからはその夜メッセージが届いた。[キョウハゴメン アツシ]その返事はしなかった。する気にさえならなかった。                      
    次の日何も知らないリサが愛の教室までやってきて、愛はアツシとの事はまだアツシに別れると言ってなかったから、話さなくてただJRから通う事にしたからとだけ言うと、リサは驚いていた。                         
    でも、愛はリサには何も言わなかったんだ。

    2007-12-20 05:44:00
  • 36:

    愛◆hsF3gEfPG6

    DEAR                                   
    そう、そんな日々の中               
    君と巡り逢ったんだよね?巡り逢ったんだよね…                           
    例えばそこに、どんな矛盾があり、これからどんな未来が待っているかさえ分からずに……                     
    君と巡り逢うんだ。

    2007-12-20 05:47:00
  • 37:

    愛◆hsF3gEfPG6

    今日はここまでです。書き込みした方、気を悪くさせてしまいすいません?
    この夜遊びというサイトで書くのは、初めてで受け入れてはくれないかもしれないんですが、完結までお付き合いくださいm(__)m  
    素人なので、文章力や表現力が貧しく、誤字や間違った表現をしてしまうとは思いますが温かい気持ちで読んでもらえたらなと思っています。

    2007-12-20 05:51:00
  • 38:

    愛◆hsF3gEfPG6

    2話 天の川に願いを

    2007-12-20 11:38:00
  • 39:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「お前は何でそんなんなんや!!!」父さんは怒鳴りながら、いつものように愛を殴り母さんがふと視線に入ると、母さんがまるで嘲笑うかのような、邪魔にしたような目で愛を見ていた。   母さんは、愛が殴られても止める事なんてなく、ざまぁみろといったよな目でいつも見てくる。               
    愛が、この家が嫌いになったのは母さんと姉ちゃんがこの家にやってきた中1の頃からだったっけ。大好きなリビングにも日に日に来なくなって、愛は部屋に閉じこもるようになり覚えたばかりのタバコを吸うことで、紛らわせていたんだ。イライラを… 父さんは姉ちゃんには、優しくて愛には冷たくなり、母さんは姉ちゃんだけを可愛がりこの家にいる弟と私と兄ちゃんを邪魔にしたよな目で見ていた。            
    最初は、母さんは優しかったんだけどそれがうわべだけの優しさだと気付いたのは、

    2007-12-20 11:47:00
  • 40:

    愛◆hsF3gEfPG6

    弟が体調が悪くて小学校を休んだ時。 愛の部屋にはまだドアがついていて、たまたまCDもかけていなかった時、部屋の外から母さんの「汚い!何してんの?!」という声が聞こえてきて、何かな?と思いドアを開けたんだ。                    
    ドアをあけると同時に廊下にいる母さんが愛に視線を向けてきた。 いつもとは違う冷め切った冷たい目で… 愛は、何事かと思い部屋から出ると母さんの前でしゃがみこんでる弟の真也が見えて慌てて駆け寄り、弟が気分悪くて吐きだした体内からでた物が見えた。

    2007-12-20 11:53:00
  • 41:

    愛◆hsF3gEfPG6

    弟は泣きながら、体を震わせていて愛は弟の背中をさすっていた。 母さんは、しゃがむ事なく     
    「汚いから自分でふきなさいよ?…汚いわね」               
    そう言ったんだ。弟の目の前でいきなり。愛は着ていたカーディガンを弟にかけ、しゃがんだまま母さんを睨んだ。 普通母親なら心配したりするし、汚いなんて言葉言うわけない。               
    愛「何が汚いねん!」愛が母さんにそう怒鳴ると母さんは、くすっと笑い階段を降りていった。愛はおいかけたかったけど、真也の体調が心配で真也を支えながら階段を降りて洗面所で真也をうがいさせて、愛は雑巾と水を入れたばけつを持ち階段を上がった。

    2007-12-20 12:00:00
  • 42:

    愛◆hsF3gEfPG6

    真也は泣きながら、「僕がふく…汚いから」ってそう言ったんだ。 まだ小さな真也の口からそんな言葉が出た事が、何よりも辛くて愛は泣きそうになったけどこらえた。                   
    愛「汚いわけないやろ?!早くベッドに行って寝とき?…な?」そう言って真也が手にした雑巾を奪い、真也を真也の部屋につれていき愛は、真也の吐いた物を黙って拭いたんだ。                
    真也とは、いつも喧嘩ばかりしていて真也の為に何かするなんて愛にとったら今まで何回目かな、というくらい珍しい事だった。

    2007-12-20 12:05:00
  • 43:

    愛◆hsF3gEfPG6

    綺麗な兄弟愛なんて全くなくて、いつも喧嘩ばかりしていた。 でも、真也の吐いた物が汚いなんて思えない。 拭くとき胃液が愛の手についたけど、愛は汚いなんて思わなかった。   母さんが家にやってきて2ヶ月くらい経った時の出来事だったよね                 
    薄々気付いてはいたけど、父さんの前じゃ母さんはいい母親だったからあんまりピンとはこなくて、あれが決定的な出来事だった。              
    愛は、夜中に家を出てリサや地元の連れと遊ぶようになり、父さんから殴られても殴られてもそれはやめなかった。

    2007-12-20 12:10:00
  • 44:

    愛◆hsF3gEfPG6

    姉ちゃんが門限の時間を過ぎても父さんは、姉ちゃんを殴ったり叱る事はしないのに、愛には容赦なし。             
    何をするにも、父さんは姉ちゃんを優先させていた。愛には、話し掛けようともしないのに……                  
    愛は、居場所がないような気にどんどんなり、いつもお母さんがいた頃を思い出すようになっていたんだ。

    2007-12-20 12:19:00
  • 45:

    愛◆hsF3gEfPG6

    優しかったお母さんは、父さんのせいで逃げるように出ていった……晴れた日曜日の夕方に、愛達をこの家に残して………                 
    父さんが全て悪い。父さんが全て悪い。父さんが全て悪い。                      
    愛は、母さんが来てからしばらくしてから父さんを恨むようになっていた。何かにつけて父さんを恨み母さんの存在を拒むようになり、母さんがする全ての事を否定するようになり父さんはその度々に愛を殴ったけど、愛は母さんが父さんの居ない時にする事を黙っていた。 言っても無駄。父さんは母さんの言うことを信じて、愛の言うことなんて信じないんだから……

    2007-12-20 12:25:00
  • 46:

    愛◆hsF3gEfPG6

    今日は7月7日。すっかり暑くなり、梅雨を終え太陽の日差しがアスファルトに照りつけアスファルトはもやもやとしている。                 
    愛「ごめん(笑)ぼーっとしとった」愛は尚美に苦笑いすると尚美は、驚いた顔をしてからにこりと笑った。 尚美「もうっ!愛いつも話聞いてないんやからっ!」どうやら尚美は、彼氏の話を愛にしてきていたらしい。愛は、全く聞いてなかったや……

    2007-12-20 12:36:00
  • 47:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛と尚美は、だらだら他愛ない会話をしながら歩いているて愛の視界に、喫茶店の前に原付を二台停め原付に二人が座りその周りにしゃがみながら何やら話している五人が飛び込んできた。  見た感じからして、アツシの周りにいそうなかんじだ。 愛はふと、立ち止まるとすぐ尚美が愛に視線を向けて顔を覗いた。              
    尚美「愛?どうしたの?」 愛「…なぁ、違うとこにしいひん?」 愛がそう言うと、尚美は愛の視線の先に視線を向けて立ち止まる。 尚美は、不良が苦手だって前から言っていたし、もしアツシの知り合いだとしたらかなりうざったい。 愛は何週間も経つのにアツシからのメッセージに返事を一度もしていなくて、今更メッセージを送る気にすらならなかったんだ。               
    だから、もしアツシの知り合いやアツシの連れだとしたらかなり気まずい。ユキや亜美からのメッセージにさえ返事してへんし、リサからのメッセージもあまり返事してないし。

    2007-12-20 13:32:00
  • 48:

    愛◆hsF3gEfPG6

    さっきのデパートにも食べる店はあるし、そっちにしようという事になり、愛と尚美は体をデパートへと向けて歩きだした時―                            
    ブイーン…原付のやかましい音が聞こえてきて、どんどん愛に近づいてくるのが分かり、愛は振り向くと喫茶店の前にたむろってた、二人が愛と尚美の前に来てエンジンをかけたまま停まった。                     
    1人は髪を脱色して派手な服を着て見た目からして、不良な感じ。もう1人は、綺麗な顔でどこか幼く、でも不良だろなと感じる。二人はニコニコしながら愛と尚美をはさむように停まった。

    2007-12-20 13:40:00
  • 49:

    愛◆hsF3gEfPG6

    駅では見たことはないけど、見た目からして絶対アツシの周りの奴等と連れか知り合いだろなと思った。               
    愛は尚美の手を引っ張り早歩きしてると、二人は原付で付いてきたんだ。「なぁなぁ、あの店入ろうとしてたんやろ?!」派手な方の男が愛に向かって話してきたけど、無視。                  
    「行けばいいやん?何で行かないん?」綺麗な顔の男が尚美に話し掛ける。尚美の手を握ったまま歩いてるけど、尚美は愛の手を握る手に力を入れるのが分かった。

    2007-12-20 13:47:00
  • 50:

    愛◆hsF3gEfPG6

    それでも二人は、やたら話し掛けてくる。愛はだんだんうざくなってきて、イライラしてきて歩くのをやめて、立ち止まり派手な方の男に体を向けて思い切り睨んだ。 男は、動じない感じで原付に乗ったまま愛を見ている。                   
    愛「しつこい!うざいんやけど!?」「だから、喫茶店に行けばいいやんって…「あんたに関係ないやろが?!ナンパばっかして暇なんか?!誰があんたらなんかに付いていくねん!どっか行けや!」 愛は男の言葉をふさぐように怒鳴り、尚美の手をぐいっと引っ張り喫茶店に向かって早足で歩きだした。                   
    なんであんな奴等の為に、喫茶店を諦めなあかんねんって考え。尚美に前からあの喫茶店の事を話していてやっと今日尚美が行けるんやから!

    2007-12-20 13:53:00
  • 51:

    愛◆hsF3gEfPG6

    もう、アツシの連れだろうが知り合いだろうがどうだっていい! 早足で歩くと尚美は半泣きで愛に着いてくるのが分かった。                 
    尚美「愛……あの人等着いてくる…」愛「ほっとこ!」ずかずかと歩き、喫茶店の前に残ってる三人を無視して愛は、尚美と喫茶店に入った。

    2007-12-20 13:56:00
  • 52:

    愛◆hsF3gEfPG6

    喫茶店の中に入り、オーダーをしてから愛はカバンからタバコを取出し火をつけて、煙を思い切り吸い込みふーっと吐き出した。  愛「あーっイライラしたぁ!愛ナンパとか嫌いやし!」 尚美「あっ…」               
    愛は入り口から背中を向けて座っていて、尚美が入り口に視線を向けたまま固まっているから、愛は尚美の顔を見てからゆっくり入り口に視線を向けると、あいつ等がずかずかと喫茶店に入ってきて店員がご丁寧に 愛と尚美のテーブルの隣にある大人数用に案内した。

    2007-12-20 14:36:00
  • 53:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ………はぁっ!??               
    愛の頭ん中はその言葉でいっぱいになり愛は、隣に座った派手な男を睨んでいると、そいつは愛に目を合わせた。                      
    「自分等地元の人?」尚美の隣に座った男がいきなり尚美と愛に向かってそんな質問。尚美は、愛を見ている。愛は、話し掛けてきた奴よりも隣に座ったあきらか派手な男を睨んでいた。

    2007-12-20 14:46:00
  • 54:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「そんな怒らんでもっ!俺誠。まことって呼んでや?んで、こいつがとおる、でその隣がひでき、ゆう、んで俺の隣のこいつがぶうちゃん」 聞いてもないのに名前なんて教えてくんな!             
    愛は、ただでさえ人見知りするし馴れ馴れしいのは嫌い。無視してると、誠が愛のテーブルに手を伸ばし愛のセブンスターをいきなり持った。

    2007-12-20 14:50:00
  • 55:

    愛◆hsF3gEfPG6

    誠はいきなり愛のセブンスターを一本取出し、自分の刷ってるマルボロを一本愛のセブンスターの中に入れてテーブルに置いて、ジッポで愛から取ったセブンスターに火をつけて吸い出した。           
    愛「何やってんねん」愛がそう言うと誠はくわえていたセブンスターを掴み、愛に差し出してきた。 誠「吸う?」 愛「いらんし」 誠「いただき☆ってかや、セッタなんかヤンキータバコやん」 愛「関係ないし」愛はそのまま、誠を無視して自分のタバコからマルボロを取出し誠の前に置いた。

    2007-12-20 15:11:00
  • 56:

    愛◆hsF3gEfPG6

    誠「いらんの?」煙をふーっと吐き出しながら誠が愛に話し掛ける。 愛「いらんし」愛は自分のタバコを一本取出し、口にくわえると           
    ジュッ…                 
    誠がジッポで火をつけ、愛の前に差し出してきた。愛は、タバコを掴もうとすると、誠はジッポの火を愛のタバコの先につけてきたので、タバコがチリチリと火がついていき愛は仕方なくタバコを吸う。

    2007-12-20 16:13:00
  • 57:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛の後輩だと分かり、尚美も少しずつだけどみんなと会話するようになり、オーダーが来て食べながらみんなで会話をした。      
    なんだ…後輩だったのか。後輩なら、別に気つかうことないし変な事はしないだろうと思ったから。               
    喫茶店の中で、先生の話しをしたり他愛ない会話したり…気付けば誠達と笑いながら話したり。アツシの知り合いでもないと分かり愛は喫茶店で二時間くらい誠達と会話をしていた。

    2007-12-20 16:24:00
  • 58:

    愛◆hsF3gEfPG6

    喫茶店を出るころには、すっかり仲良くなり、7人で近くにあるカラオケボックスに行く事になり、愛は尚美を原付に乗せ2ケツした。 誠達は、一台の原付に3ケツしてあとの二人は歩いて、カラオケボックスに到着。

    2007-12-20 16:27:00
  • 59:

    愛◆hsF3gEfPG6

    案内された部屋は、前にアツシとみんなで来た部屋で、制服のままチューハイを飲みまくってみんなで酔っぱらい、部屋の壁をユキの彼氏の聡が穴をあけたんだっけ…その場所にはポスターが貼られてあり、穴は隠されていた。        
    誠は、愛の隣に座り尚美は愛の向かいに座り尚美の隣にひできが座った。部屋は広くて7人座ってもまだ余裕がある。         
    運ばれてきたジュースをみんなで乾杯して、みんなが歌を入力していきすごい盛り上がりながら歌っていく。さっきまであんなに中悪かったなんて忘れてしまいそうな感じ。

    2007-12-20 17:18:00
  • 60:

    愛◆hsF3gEfPG6

    年下だと分かっていても見た目がどうしても、老けているから年下だって事ついつい忘れてしまうんだ。 誠は、歌がやたらうまくて愛は聞き入ってしまい感動した。          
    ブーン…ブーン   愛のポケベルが、スカートのポケットの中で振動している。 愛は、送信相手がなんとなくアツシだと思いながらもベルを出さずに、座りながら尚美の歌を聞いている。  
    もしかしたら、みんなと居るところ見られたりしたのかな。それでメッセージ送ってきたのかな。

    2007-12-20 17:23:00
  • 61:

    愛◆hsF3gEfPG6

    確かユキと亜美が言ってたよね。裏切りは絶対許せないとか…愛は、まだアツシとはちゃんと別れてないから今ここにいるのは裏切りだって言われたら否定できない。           
    ややこしい地域に住んでるから、怒らせたらやっかいだってリサが言ってたっけ……でも、そう思われたってもう構わないや…         
    愛は、今ここに居たいって思う気持ちは強いもん。誠の隣にね、居たいって思うんだよ……例えば今日限りだとしても…例えば誠には彼女がいたとしても、愛は今日だけの女だとしても構わないって、今は本気でそう思うんだ

    2007-12-20 17:28:00
  • 62:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は惚れやすい訳ではなくて、逆に冷めてる部分がある。今まで付き合ってきた人を本心から好きになんてなったことない。     
    だから、この気持ちが好きだとか付き合いたいとか、そういうものかどうかも、今はよくわからないんだ。  でも、なんだろう。誠の隣に居たいって思うんだ。            
    人見知りの愛がこの短時間ですごく居心地がいいなって、そう思えたからかな。。 愛のすぐ隣に座る誠の体がふとした時、愛の体に当たると、嬉しくなってる。

    2007-12-20 17:32:00
  • 63:

    愛◆hsF3gEfPG6

                            
    誠「愛って彼氏おるん?」            
    誠からの急な質問に愛は驚き、誠を見ると誠は愛のポケットを指差した。 そうか、すぐ隣に座ってるからポケベルの振動が誠にも伝わってるんだ…  みんなは立ち上がって盛り上がっていて、尚美はみんなと立ち上がって踊ってる。

    2007-12-20 17:35:00
  • 64:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は答える事ができなくて、視線を誠からそらすと誠は愛の手をぎゅっと握り立ち上がり、みんなの輪の中に愛を引っ張り誠は歌を歌いだした。         
    答え気にならないのかな…そんな事を考えながら、誠の手ね温もりがやたらとうれしくて、この手を離さないでって思った。

    2007-12-20 17:38:00
  • 65:

    愛◆hsF3gEfPG6

    誠が愛に問い掛けた答えを聞く事はなくて、二時間のカラオケが終わりみんなでワイワイ言いながら原付を停めてる場所に行くと、違う原付が二台妨げるように停めてあり、そこにはあの『二階』で会った事がある二人の男の子が原付にまたがりこちらに視線を向けた。 何も知らないみんなは、ぞろぞろと二人がいる所に向かって歩いていく。 誠は愛の手を握ったままで、二人のうちの1人が愛と誠の手に視線を向けた。 
    愛は、とっさに誠の手をはなしてしまい、誠は驚いた顔で愛を見た。みんなは、二人を気にする事なく原付にまたがり愛と誠と尚美がいる所まで来る。

    2007-12-20 18:02:00
  • 66:

    愛◆hsF3gEfPG6

    誠「知り合い?あいつら」                        
    誠が愛にそう話し掛けると、みんなもそれを聞き二人に視線を向ける。二人はあきらかに、愛を睨んでいた。  愛は、二人から視線をそらしまた誠の手を握ると、誠は少し不思議そうな顔をしたけど二人に背中を向けて歩き始めたんだ。              
    やってきたのは、カラオケボックスのすぐ隣にある河原。土手があり、小さな広場があってベンチがありそこに原付を停めてみんなで話していた。

    2007-12-20 18:08:00
  • 67:

    愛◆hsF3gEfPG6

    夕方だけどまだ明るくて、みんなでタバコ吸ったり、愛は尚美に原付の運転を教えたりしている。誠は、ひできと何か話してるみたい。 何かをしていてもポケベルがポケットの中でさっきから振動していて、愛は心ここにあらずって感じ。

    2007-12-20 18:10:00
  • 68:

    愛◆hsF3gEfPG6

    みんなで、暗くなったら花火をしようって事になり、ぶうちゃんとゆうが原付に乗り、花火やお菓子やジュースを買ってきた。                
    尚美は、ひできと何か話していて愛は誠と二人で話してる。話した内容は覚えてないけど誠は、愛を笑わせる話しをしてくれたんだよ。

    2007-12-20 18:13:00
  • 69:

    愛◆hsF3gEfPG6

    暗くなり、空にはいくつもの星が見え、愛は誠の隣で花火をしたんだ。 キラキラと暗闇を光る花火に無邪気にはしゃぎ、愛の隣で花火を振り回して誠は笑ったり、みんなでねずみ花火したり、煙が風に流され前が見えにくなったり。                
    誠「今日って七夕やんな?」ふとした瞬間に誠が愛にそう話したんだ。 そっか今日7月7日だよね、七夕なんだ。愛は、うなずくと誠は愛の手をきゅっと握った。                                    
    誠「何願う?」花火の明かりだけがまるで暗闇に光を与えているようで、不思議な感覚になっている中、誠が愛にそう話したんだ…

    2007-12-20 18:20:00
  • 70:

    愛◆hsF3gEfPG6

    願い事は……                              
    ねぇ、まぁくん?    
    願い事は……願い事はね、君と繋がる未来。                                                     
    例えばどんな未来が待ち受けようとも、君とならきっと乗り越えれるってそう思えたんだよ?                  
    どんな矛盾があろうとも…この手を握る君に未来を預けたくなったんだ。

    2007-12-20 18:23:00
  • 71:

    愛◆hsF3gEfPG6

    3話真夜中

    2007-12-20 18:23:00
  • 72:

    愛◆hsF3gEfPG6

    今日はここまでです。

    2007-12-20 18:29:00
  • 73:

    名無しさん

    自分に酔いすぎな駄文やな

    2007-12-20 18:37:00
  • 74:

    愛◆hsF3gEfPG6

    すいませんありがたい感想に感謝します。ここの感想は為になると思い1つ1つの言葉をしっかりと受けとめようと思います。ありがとうございます。

    2007-12-20 19:02:00
  • 75:

    ?

    書いたら良ろし?
    ちらっとしか読んで無いんやけど?
    書きたいならカンバレ??

    2007-12-20 21:00:00
  • 76:

    ?

    カンバレ?
    ガンバれ?
    ごめんね間違った??

    2007-12-20 21:03:00
  • 77:

    愛◆hsF3gEfPG6

    花火が終わり、みんなで誠の家に行くことにした。誠の家は河原から歩いて2〜3分くらいで、一戸建てで一階はお好み焼き屋をしているみたいで、のれんが表にかかっていて、誠の家のドアをあけると同時に、ぷーんとお好み焼きのいい匂いが漂っていた。                 
    ゾロゾロと階段を上がり左の部屋に入ると、そこは誠の部屋で散らかっているけど、ベッドとコンポと机と壁に立て掛けられたギターがあり、広さは6畳くらいでフローリング。                             
    みんなは床に輪になるように座り、誠と愛は二人でベッドに座った。尚美はみんなと、楽しそうに話していてすっかり打ち解けた感じ。

    2007-12-21 03:49:00
  • 78:

    愛◆hsF3gEfPG6

    壁にかけられてある時計を見ると、22時前。愛の家の門限は22時。1分でも過ぎると父さんに殴られる。                         
    誠は、愛の手をずっと握ったままでたまに離して物を取ったりするけど、すぐまた手を握るんだ。 アツシに手を握られても、正直全然嬉しくなんてなかったし、できれば手なんて繋ぎたくなかったのに、今はこんなにも嬉しいよ…

    2007-12-21 03:53:00
  • 79:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は、トイレに行きたくなり誠の家のトイレに入った。 そして、ポケベルをポケットから取出しメッセージを確認すると、アツシから20件全部メッセージが届いていた。                    
    『ハナシガシタイ』 『 ヘンジクダサイ』 『オトコトオッタ?』 『ウワキ?』 『ナンデヘンジナイ?』 『デンワクダサイ!』
    メッセージはそんな感じ。それが20件。愛は、ポケベルをポケットに戻し誠の部屋に入ると、みんなはワイワイ話したりしていて、愛は誠の隣にちょこんと座ると誠が、愛をじっと見てきた。

    2007-12-21 03:59:00
  • 80:

    愛◆hsF3gEfPG6

    誠「愛の家って門限何時?」誠にそう言われて、愛は壁にかかってある時計を見ると22時をすぎていた。                          
    愛「10時やで…」愛がそう言うと誠は、時計を見てからいきなり立ち上がり愛の手を引っ張り愛を立たせた。みんながそれを見て驚いてる。                      
    愛「どないしたん??」誠「門限過ぎてるやん!はよ帰らな!」見た目からして誠がそんなの気にするようなタイプには見えないのに、誠はかなり焦った感じで愛と尚美の手をひっぱり部屋から出ようとすると、ひできが原付の鍵を持ち誠と一緒に四人で家を出た。

    2007-12-21 05:21:00
  • 81:

    愛◆hsF3gEfPG6

    家の外に出ると、誠は愛を後ろに乗せ、ひできは尚美を後ろに乗せた。                
    愛「門限くらい大丈夫やってば!」誠「あかんって!女やねんからちゃんとしな!家どこ?」愛「……」             
    エンジン音が暗い静かな道に響いている。愛は、黙ったまま原付から降りると、誠は愛を見た。

    2007-12-21 05:25:00
  • 82:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ひできと尚美は、原付に乗ったまま愛を見てる。 尚美「愛?どうしたん??」尚美は、愛に不思議そな顔をして問い掛けてきたから愛は頭を左右に振り、誠の腕をつかみぐいっと引っ張ると、誠はエンジンをとめて原付から降りてひできと尚美から少し離れた所に愛をひっぱっていった。              
    ひできもエンジンを止めて、原付から降りてその場で尚美と話してるけど離れてるから、何を話してるかは分からない。

    2007-12-21 05:31:00
  • 83:

    愛◆hsF3gEfPG6

    誠「あかんってば!また今度遊べばいいやん?」 愛「今日がいい!尚美もめったにこっちに来れないし」 誠「んなら尚更今日は帰った方がいいってば。。こんどまた遊ぼうや?な?」               
    誠は、何か帰ってほしそうな感じだよ。。愛だけなの?一緒にいたいって思うのは……                      
    愛「愛がおったら迷惑?迷惑やったら帰る…」誠「迷惑なわけないやん?…でも門限は守ってほしい」 愛「なんで?!愛は、もっと遊びたい!」 誠「じゃあ明日遊ぼうや?明日予定ある?明日休みやろ学校?昼から遊ぼうや?な?」

    2007-12-21 05:45:00
  • 84:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は、誠の手を握ったままほっぺをぷくっと膨らませ、誠を睨むと誠がぷっと吹き出した。   誠「なんやねんその顔(笑)ほら!行くぞ?」                    
    ぽんっと愛の頭をたたき、誠は愛の手を引っ張り再びひできと尚美の待つ場所まで行き、愛を後ろに乗せ愛の家まで送ってくれた。

    2007-12-21 05:49:00
  • 85:

    ゆう

    小説すごい感動しますヽ(TдT)ノ
    ゆうも中学の時悪かった時期があったから。。
    この小説読んでて。。。
    文章なんだけど何か頭の中に映像が出きるぐらい
    小説に入り込んでしまいます(*ノェノ)
    続き楽しみにしてます(≧o≦)ノ

    2007-12-21 11:34:00
  • 86:

    愛◆hsF3gEfPG6

    誠とはベル番を交換した。家に帰ると尚美がいるからか、父さんからは殴られなくて母さんが作った晩ご飯二人分があり、部屋に持っていき尚美と食べた。 尚美は、彼氏の話しや相談をしてきて私はその夜それについて話したりしてました。                        
    でも、頭の中は誠の事がいっぱいで気になって仕方ない。。尚美と話していて、ふとした時とか何かしている時とか、頭の中には誠が浮かぶ。。                   
    こんな感情は、初めてに近い。。。何でかな……見た目はタイプとは程遠くて、あんな派手やし見た目からして悪そうやし、軽そうやし誰とでもやりそうな奴…でも、門限は守れとか言うし。。。見た目からして気にしないっぽいのにね

    2007-12-21 15:49:00
  • 87:

    愛◆hsF3gEfPG6

    尚美「なぁ、愛ってさぁあの誠って子の事好きやろ?」尚美がいきなり誠という言葉を言った事に、びっくりして尚美を見ると尚美がその愛のびっくりした顔にびっくりしたみたい。。                         
    尚美「分かりやす!!」 愛「好きなわけないやん!!!びっくりするわ!やめてよ!あんな年下の軽そうな奴!」 愛は本心を人に言うのが、昔から苦手。尚美は、にやにや笑いながら愛を見ている。 愛は、落ち着かせる為にタバコを吸う。                       
    尚美「見た目は怖いけど、あの子等いい子やと私は思ったよ??」 愛「まぁ…見た目よりは、いい子等やとは思うけど。。。でも中学生やろ(笑)?ありえんわ!恋愛対象にもならんって!しかも後輩やし!」

    2007-12-21 16:05:00
  • 88:

    愛◆hsF3gEfPG6

    そうだよね……年下やし後輩。。。誠は後輩なんだ。しかも中学生……愛が中3の時に中1やったんやから、一年間は同じ学校で過ごしていたって事だよね。。。。  彼女だっているやろうし、ナンパ慣れしてそやし。。。明日会って、エッチするのが目的とかなら馬鹿馬鹿しいし。。。               
    分かっているのに、何か気になる。 誠からのメッセージを待ってる自分がいる。。                                   
    誠からのメッセージは、愛が眠った後に届いていて、起きてからわかった。。メッセージは、『オヤスミ マコト』それだけ。たった一通だけ。。。  でも、すごいうれしくなったんだ。

    2007-12-21 16:12:00
  • 89:

    愛◆hsF3gEfPG6

    尚美は、朝帰って行きバス停まで送った。それから公衆電話から、誠のベルにメッセージを送った。 『キョウドウスル? アイ』外は暑くて、セミがやかましく鳴いている。いつもならセミの声がイライラするのに、今日はイライラもしないよ。。                          
    公衆電話から家までの道を歩いてる時、愛のスカートのポケットの中でポケベルが振動して愛は、すぐさまポケベルを取出しメッセージ確認ボタンを押した。                          
    『コロス』――――?!――――――メッセージを見て、愛は動けなくなった。。。誰?!………名前も入ってない。。。。                              
    ブーン……ブーン   愛の手の中で、また振動する。。愛は、その場に立ち止まったままメッセージ確認ボタンを押す。  『シバク』  また名前が入ってない…胸がドクンってする感覚になり、愛はポケベルをポケットに直そうとした。

    2007-12-21 16:22:00
  • 90:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ブーン…ブーン   また、ポケベルが振動して愛は直そうとしたベルを持ち、メッセージ確認ボタンを押す。 『イマカラアウ?オレンチクル? マコト』メッセージは誠から。。メッセージを見てめっちゃ嬉しくなり、愛はそのまま誠の家に行く事にした。              
    愛の家から誠の家は歩いて15分くらい。歩いてる最中も愛のベルにさっきみたいなメッセージが何度も届いて、愛はもしかしたら誠からかもしれないと思い、ベルが振動する度にメッセージを確認したけど、全部名前も入ってないさっきのようなメッセージばかり。

    2007-12-21 16:28:00
  • 91:

    愛◆hsF3gEfPG6

    なんとなくだけど、ユキのような気がした。。昨日カラオケボックスの前でアツシの連れ二人に、誠と手つないでるの見られたもんね。。 アツシに今日、別れのメッセージを送ろう。誠が現れたからとかではなくて、誠と付き合うとかでもないし、これはどのみち別れるって決めたもん。   自然消滅なんてやっぱ気持ちがスカッとしないし。               
    誠の家に着くとチャイムを鳴らした。すると誠の部屋の窓が開き誠が顔を出した。 目が合い、自然と笑顔になる愛。。やたら嬉しいよ。  誠「入ってきてぇ」誠は二階の自分の部屋の窓からそう言うと、愛はうなずき家のドアを開け「おじゃまします」と言ったけど、一階には誰もいなくて無反応。。仕方なく階段をゆっくりのぼった。

    2007-12-21 19:21:00
  • 92:

    愛◆hsF3gEfPG6

    誠の部屋のドアを開けると冷房の涼しい風が、愛のほてった体を冷やす感じがして、気持ちがいい。 愛はエアコンのすぐ下に立ち風を浴びていると、誠がドアを閉めてベットに座った。  部屋のコンポからは流行りの曲が流れていて、愛は風を浴びるのをやめて床に座り、タバコをポケットから取出しタバコを吸う。            
    誠「昨日大丈夫やった?怒られへんかった?」 愛「うん大丈夫やったよ。。。ってかさぁ部屋なんでこんな汚いん?掃除しいや?」 愛がそう言いながら誠の部屋のあちこちを見る。             
    誠「面倒くさいから嫌や。。愛掃除してや?」愛「はぁ?嫌やわぁ!彼女にしてもらえや」愛は、そう言うと誠は黙った。 あぁ、やっぱ彼女おるんや………

    2007-12-21 19:29:00
  • 93:

    愛◆hsF3gEfPG6

    分かっていた事やのに、何か胸が痛くなった。 当たり前やんね、彼女いないわけないよね……もてそうやし。。。                    
    誠「掃除するから手伝って!」誠はベットから降りて、愛の手からタバコを奪い愛の吸っていたタバコを自分の口へと運び一口吸うと、灰皿に押し付けてタバコを消し、愛の手を握り ぐいっと愛を引っ張りあげた。           
    愛「彼女にやってもらってよ〜。。愛嫌やわぁ」 誠「じゃあ彼女になってよ!」誠は、愛の手を握りながらそう言い返してきた。

    2007-12-21 19:36:00
  • 94:

    名無しさん

    おもしろいです?
    書いてください?

    2007-12-22 01:59:00
  • 95:

    名無しさん

    あげ?

    2007-12-22 02:18:00
  • 96:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「…体目的とか…??」愛は眉間にシワを寄せながら、誠の顔を見ると誠はびっくりした顔をする。  誠「俺見た目は、軽そうに見られるけどっそんなんちゃうし!」愛「全然説得力ないで?ナンパしてきたくせに」  誠「愛は?彼氏おるん?」                    
    誠の質問に愛は戸惑った。彼氏がいると言えば、いるけど別れてるようなもの。。。  愛「…おるようなおらんような…今日別れるってベルうつつもりやねん。。。「じゃあ!付き合ってや!」                    
    誠は、愛の言葉を最後まで聞かずに、目をキラキラさせながらそう言ってきた。

    2007-12-22 04:06:00
  • 97:

    愛◆hsF3gEfPG6

    なんでこんなに、嬉しいんだろう…なんでかな……めっちゃ嬉しい。。。                            
    信じてもいいのかな…ほんまに彼女とかおらんのかな……二股とかやったら………………                     
    誠が繋いだ手から伝わる温度が、すごく…なんていえばいいのかな、温かくて凄く落ち着く。。。たった1日なのに前から知ってるような気がする。。                            
    この手をずっと繋いでいたい。この人をもっと知りたい。。この人と…………………ずっと居たい

    2007-12-22 04:13:00
  • 98:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は、誠の顔をもう一度見ると誠は、愛の目をただまっすぐな目で見ていた。その目を見て愛の胸が、きゅんとなる。。                              
    あぁそうか…愛は誠の事………好きなんや。。                            
    自分の中で否定していた気持ちを受け入れたら、拒む理由が見つからなくなった。。年下やけど、後輩やけど、中学生やけど、愛はこの人が好きなんやね。。

    2007-12-22 04:22:00
  • 99:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「電話貸して?彼氏にメッセージ送る」愛がそういうと、誠は部屋から出ていきすぐさま電話を持って戻ってきた。                   
    『ワカレヨ アイ』                            
    そのメッセージを送って、誠に電話を手渡す。誠は電話を受け取りながらも何か不安そうな表情。

    2007-12-22 04:41:00
  • 100:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「彼氏に別れるってメッセージ送ったよ」 誠「じゃあ…」 愛「今日からよろしく…」                               
    本当は、めちゃくちゃ嬉しいけど、愛は本心を人に言うのは凄く苦手だからそんな言葉を選んでいた。もっと可愛らしい言葉とか選ぶべきなんかもしれんけど、愛はとてもじゃないけど、そんなの無理。

    2007-12-22 04:49:00
  • 101:

    愛◆hsF3gEfPG6

    誠は、愛の体を自分の方へ引き寄せ、愛を抱き締めた。 誠の香水の匂いが愛の体を包み込むんだ。                  
    誠「やばい!めっちゃ嬉しい!」誠が愛をぎゅうぅぅってしながらそう言うから、愛は誠の腕の中で照れ笑い。見えてないだろうけど、照れ笑い。。 愛だってめちゃんこ嬉しいよ!               
    胸がきゅぅぅんってして、なんだかむずかゆい。。こんなに抱き締められるって嬉しい事なんだね。。。愛は今まで知らなかったよ。

    2007-12-22 04:54:00
  • 102:

    愛◆hsF3gEfPG6

    誠「別れた彼氏から何か言われたりしたら、教えてな?俺、守るから!」                
    うなずきながら、その言葉の温かさに何故か泣きそうになる。                                
    誠「大事にするからな?めっちゃ大事にするから…」誠の体温と香水の匂いに包まれながら、愛はうれしくてこらえきれなくて、涙を流した。  この時、涙を流したんだよ?

    2007-12-22 04:58:00
  • 103:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は今まで、散々だった。小さい時の記憶なんて、モノクロで冷たい。お母さんがお父さんに首をしめられたり、引きずり回されたり、お父さんが割ったガラスが床に飛び散り、お母さんは、助けてって泣き叫んでいた。。                     
    部屋の隅で、兄ちゃんと愛とまだ幼かった真也が震えながらお母さんを助ける事も出来ずにただただ体を震わせるしかできなかった。

    2007-12-22 05:02:00
  • 104:

    愛◆hsF3gEfPG6

    お母さんが出ていって、毎日淋しくて泣いてたけど、それを誰かに言う事はなかった。  愛は、あの頃から誰かに甘えたり本音を言えなくなったんだ。                                                   
    誠は、愛の体を少し放して愛の顔を見る。 誠「好きやで?」 優しい声で誠は、愛に気持ちを伝えた。それを聞いてまた泣きそうになったけど、こらえながら愛はうなずいた。 愛の方がきっと誠を好きやで?って言いたいのに、言えない。

    2007-12-22 05:08:00
  • 105:

    愛◆hsF3gEfPG6

    書き込みありがとうございます?
    今日はあまり更新できませんでした???

    2007-12-22 05:16:00
  • 106:

    愛◆hsF3gEfPG6

    そんな愛の体を引き寄せ、誠は、愛にキスをした。                                     
    ねぇ…この時、どんな気持ちだったの?                                           
    ねぇ…愛は…私はね?初めて誰かを本気で好きになれたって………そう思えたんだよ?                                              
    この先に起こるあらゆる事なんて、なんにも知らずに……愛は、幸せを感じたんだ。

    2007-12-22 14:08:00
  • 107:

    愛◆hsF3gEfPG6

     誠と愛は、付き合いだして一週間が過ぎた―――   誠は、一人っ子で家は母子家庭でお母さんがお好み焼き屋を営んでいる。  お父さんは、まぁくんが幼い時に借金をかかえ、出ていったきりなんだって。。  まぁくんの部屋にあるギターは、お父さんの物だったギターらしいんだ。                        
    まぁくんは愛の事を「あいっぺ」と呼び、愛は誠と呼ばずに「まぁくん」と呼ぶようになった。 あいっぺなんて、最初はそんな変な呼び名やめてって言ったんだけど、今は慣れたよ。                         
    愛は、それまで母さんが作ったお弁当を捨てていた。晩ご飯も、あまり食べたりしなかった。  学校もさぼったり遅刻して五時間目からとかから行ってたけど、まぁくんはちゃんとしなさいって言うから、お弁当も食べるようになったし、晩ご飯は、まだあんまり食べないけど、学校もちゃんと行くようになったよ。

    2007-12-22 14:20:00
  • 108:

    愛◆hsF3gEfPG6

    でも、まぁくんは学校には全然行ってないみたいで、毎日愛は学校からまぁくんの家に直接行き、部屋にあがるとまぁくんは寝ていたりしたんだ。愛がいつも起こすんだよね。  愛には学校に行けって言うくせに!                       
    まぁくんの言う事は、素直に従える自分にちょっと驚いた。門限だってちゃんと守ってるし、愛はこの一週間でまじめになったからお父さんにも殴られたりしなくなったよ。                              
     まぁくんとは、キスはしていたけどそれ以上は何故かしなかった。愛はしたことないなんて言ってないのに、なんでかな。。。

    2007-12-22 14:27:00
  • 109:

    愛◆hsF3gEfPG6

    リサは相変わらず学校にはあまり来てないみたいで、たまにメッセージがくるくらいで、アツシの事は聞いてこなかったけどまぁくんと付き合ってる事はメッセージで教えたんだ。                 
    リサの後輩でもあるまぁくん。リサはまぁくんの事を知っていたみたい。でも学校に来てないから、聞けないんだけどね。。                             
    幸せだけど、あの名前が入っていないメッセージはずっと続いていた。まぁくんにはまだ言ってないんだけど、今日言うつもり。。多分アツシ関係の人やろ。。

    2007-12-22 14:31:00
  • 110:

    愛◆hsF3gEfPG6

    尚美はリサと同じクラスで、私は自分のクラスに仲良しの友達がいた。リサやユキ達とは真逆で、真面目な友達。名前は、あすか、かよ、まさよって言うんだぁ。あすかとは、隣の席で今のクラスで一番仲良し。私がちゃんと学校に遅刻もせずに来てるのをあすかは、喜んでくれる。                  
    さぼってばかりいた掃除もちゃんとするようになったもんね。。髪は、まだ明るいままだし、ピアスもしたままだし、ってか校則違反ばっかやけど、あすかはそんなの気にしないで、愛と仲良くしてくれるんだ。                         
    その日も、学校から直接まぁくんの家へと向った。チャイムも鳴らさずに、まぁくんの家の中に入る。まぁくんが、勝手にはいって来てって言ってからずっとこう。一応お邪魔しますとは言うんだけどまぁくんのお母さんは、愛がいくときはもう店で忙しくお好み焼き焼いてるから、愛の姿に気付いてんのか気付いてないのかわからないけど、無反応。

    2007-12-23 09:32:00
  • 111:

    愛◆hsF3gEfPG6

    いつものように、部屋に入るとまぁくんは布団の中で睡眠中。愛は、カバンを床に置きいきおいよく布団の上にジャンプして、覆い被さる。 まぁくんの部屋は冷房が、ガンガンにきいているからまぁくんは冬の掛け布団をまだ使ってる。                          
    息を思い切り吸い込み「起きろぉぉぉ!」まぁくんの耳元でそう声を張り上げると、まぁくんは勢い良く上半身を起こしたからそのせいで愛は後ろに倒れて仰向けのまま寝転んだ体勢になって、まぁくんは愛の上に馬乗りになり愛の体をこそばしてくる。

    2007-12-23 20:28:00
  • 112:

    愛◆hsF3gEfPG6

    誠「くぉらぁ〜参ったかぁ!」まぁくんが、意地悪そうに笑いながら愛の体のあちこちをこそばしてくるから、愛はけらけら大笑い。 愛「ギブ!ギブ!ごめんなさい(笑)(笑)」                            
    愛がそう言うと、まぁくんはそのまま愛を抱き上げ、愛を上に乗せたまま座り、抱っこ。まぁくんの香りが愛を包み込むんだ。                             
    幸せだ………                              
    まぁくんが、愛にキスをして愛はまたまぁくんに抱きつくと、まぁくんは「お帰り」って言ってくれた。

    2007-12-23 20:34:00
  • 113:

    愛◆hsF3gEfPG6

    この一週間、こうやって毎日過ごしていて愛は今、これ以上にないくらい幸せを感じる。みんなにまぁくんの事を自慢してるんだ。年下やけど、関係ないもん!               
    リサにも、まぁくんが好きってちゃんとメッセージを送ったら、よかったねって返事があったし。尚美も喜んでくれたよ?                 
    まぁくんは、学校には行ってなくて毎日愛が行くと寝ていて、愛が毎日起こす。まぁくんは、愛がその日にあった出来事や今までの家庭環境を、聞いてくれて必ず愛が抱き締めてほしいときに、後ろから抱き締めてくれるんだぁ。

    2007-12-23 20:40:00
  • 114:

    愛◆hsF3gEfPG6

    みなさんメリークリスマス??????

    2007-12-24 02:53:00
  • 115:

    名無しさん

    メリクリ?

    2007-12-24 19:54:00
  • 116:

    名無しさん

    メリクリ?

    2007-12-24 22:17:00
  • 117:

    名無しさん

    2007-12-27 12:51:00
  • 118:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛には、真面目にしろって言うくせにね、まぁくんは自分はどうでもいいみたいだ。。                                              
    まぁくんの家で、毎晩まぁくんのお母さんが焼いてくれるそば飯と味噌を食べる。まぁくんと一緒だと愛は少し食べれる。家のご飯は食べる気になれないから。。 愛は161センチで41キロしかなかった。。 でも、この一週間で2キロ太ったよ。

    2007-12-28 06:00:00
  • 119:

    愛◆hsF3gEfPG6

    食べおわってから、まぁくんとまったりTIME。まぁくんは、ギターを弾きながら愛に歌を歌うんだ。愛はまぁくんの隣にぴたりと体をくっつけて、まぁくんの歌に耳を傾ける。                             
    そして弾き終わると、まぁくんは愛の肩に手を回し、愛にキスをするんだ。 この瞬間がたまらなく好き。                                    
    いつものように…キスをするまぁくん。ベッドの上に二人で座り、まぁくんは優しく愛の舌に舌を絡ませながらゆっくりと愛の体を倒していく。

    2007-12-28 06:06:00
  • 120:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛の頭の下に自分の手を敷いて、愛に優しく舌を絡ませながらキス。。胸がきゅんとする甘い甘いキス。。                         
    意識がふわふわするよ……まぁくんに、もっともっとしてほしいよ………                           
    愛は、まぁくんの背中に手を回してまぁくんにまるでしがみつくように力を入れようとしたのに、なんだか力が入らない。。。いつもと違う長い長いキス。

    2007-12-28 06:10:00
  • 121:

    愛◆hsF3gEfPG6

    まぁくんの香りが、愛の体を包む感覚。ふわふわして、力が入らない……なんでかな………でも怖くない。。。                                  
    まぁくんは、愛の唇から唇を放し、愛の首筋にキスをしていく。。。気持ち悪くなんてなくて、アツシからされた時の感じとは全く違っていて、まぁくんの唇から伝わる温度が愛の呼吸を乱れさせていくんだ……                          
    まぁくんは、ゆっくり愛のブラのホックをはずし、愛のブラウスをぐいっと上げてブラウスのボタンをゆっくりはずしていく。

    2007-12-28 06:16:00
  • 122:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛のブラウスをゆっくり、脱がしながらまぁくんの唇が鎖骨から少しずつゆっくり胸に降りていき、まぁくんの唇が愛の体をキスしていく……                                
    愛の力がぬけてしまった手を、まぁくんの手が包み込みふわふわする意識の中で愛は小さな声を漏らしていたんだ。

    2007-12-29 03:22:00
  • 123:

    愛◆hsF3gEfPG6

                                         
    ねぇ……その手を放さないで……ずっと放さないでほしかったよ……ずっと…                                     
    どれくらいかは分からないけど、まぁくんは急に愛の体から唇をはなして、いきなり愛の体を起こし、ぎゅうって強く抱き締めたんだ。                                   
    愛の体とまぁくんの体がぴたりとくっついて素肌の温度が伝わる。                              
    誠「好きやで…」まだふわふわとした意識の中に聞こえる優しいまぁくんの声。声…

    2007-12-29 03:28:00
  • 124:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は気付けば涙を流しながらうなずいていた。なんでかな……こんなに幸せで涙が溢れたんだよ……                            
    まぁくんとなら、愛の初めてをあげれるのに……まぁくんは、途中でやめてしまったんだ。                                
    門限前に家まで自転車で愛を後ろに乗せて、まぁくんはいつもの道を走った。夜空に広がるいくつもの星の下で。

    2007-12-29 03:32:00
  • 125:

    愛◆hsF3gEfPG6

    家のドアを開け、「ただいま」とも言わずに階段を駆け上りドアのないのれんがかけられた自分の部屋に入る。 「おかえり」なんて言ってもくれない母さん。別に構わないけどね。 部屋でシンナーでもされたら困るって言われてはずされたドア。 姉ちゃんの部屋のドアなんて、鍵付きなのに…                                   
    家にいると、たまに息がしにくくなりそうなそんな感覚に襲われる事があるんだ。母さんと同じ空気を吸うのさえ苦痛で仕方ない。父さんと会話なんてもうどれくらいしてないだろう。                          
    愛はこの家に居る時、笑わない。心底笑う事なんてないしテレビさえもうどれくらい見てないだろう。

    2007-12-29 03:39:00
  • 126:

    愛◆hsF3gEfPG6

    人に自分の感情を見せたくないし、本音さえ言わない。。人生なんて灰色そのもの。。。でも、今はまぁくんがいる。                                
    まぁくんがいるならば、他には何にもいらない。まぁくんがいるならば、愛はそれでいいって思える。                          
    まぁくんからのメッセージを待っていたけど、まだ届かなくて愛はお風呂に入った。脱衣場で服を脱ぎ、さっきの光景を思い出し、恥ずかしくなった。

    2007-12-29 03:43:00
  • 127:

    愛◆hsF3gEfPG6

    お風呂からあがって部屋に戻ってポケベルを確認しても、まぁくんからのメッセージはまだ届いてなかった。                                    
    愛は足の爪にマニキュアを塗ったり、雑誌を読んだりのんびりしていた。                           
    ♪♪♪♪家の電話が静まり返った家に鳴り響き、愛は部屋を出て階段を駆け下り玄関にある電話の受話器をとる。

    2007-12-29 18:27:00
  • 128:

    愛◆hsF3gEfPG6

    こんな時間に誰かなぁ……  玄関の靴の入れてある棚の上に置かれてる時計は、チクタクと秒針を動かしながら2時少し前をさしていた。                                    
    「もしもし…」『あっ、もしもし…福島と言いますが愛さんいらっしゃいますか?』                                   
    受話器の向こうは、外の風の音が聞こえている。福島という名前に愛は驚いた。愛の同級生で小中学と同じだった子。学年1モテモテで、少し悪ぶってた子。

    2008-01-06 04:14:00
  • 129:

    愛◆hsF3gEfPG6

    でも、愛は福島とはそんなに仲良くもなくて中学三年生の時に、ただ同じクラスだっただけで対した会話さえした事さえなかった。                          
    「私ですけど…」ぎこちなく話す。 『愛?ごめんな夜中にいきなり…あのさぁ今から会える?遊ばん?リサおるんやけど、リサが愛も誘えばって』                              
    リサが?…なんで?    頭の中がクエスチョンマークいっぱいになる。リサ、福島と関わりなんてなかったような……

    2008-01-06 04:19:00
  • 130:

    愛◆hsF3gEfPG6

    まぁくんと付き合うまでは、夜中遊び回ってたけど まぁくんと付き合ってからは、愛はまぁくんに言われてるから門限も守ってるし、夜中遊びにも行かなくなったんだ。 リサから何回かベルに、誘いのメッセージが届いたけど、ちゃんと断った。                                 
    「ごめん。彼氏に叱られるから…『誠やろ?一緒におるで?』                                 
    福島からのその言葉に驚いた。福島は、誠の先輩やし知っていて当たり前。でも、なんで???愛の頭ん中が更にクエスチョンマークが広がっていく。

    2008-01-06 04:24:00
  • 131:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「えっ、まぁくんが?『今から原付で迎えに行くから、舌打ちしたら出てきてな!じゃあ!』                    
    福島は強引にそう言って電話を切ってしまった。プーップーッという音を少し聞いてから受話器を戻して、まぁくんにメッセージを送ろうとしたけど、今から会うならいちいちメッセージ送る必要もないかな、って思ったのでそのまま、メッセージを送らず自分の部屋に行く。                       
    もしかして、リサが福島と遊んでいて福島がまぁくんを呼び出していたとかかなぁ? 今からまぁくんに会えるんやぁ……あぁ……めっちゃ嬉しいかも!

    2008-01-06 04:30:00
  • 132:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は、すっかりウキウキしてしまい服を着替えて髪を手でといてから、唇にリップをぬった。 夜中に家出るのがなんだか久々に感じるやぁ!                    
    15分くらいしてから、窓の外から舌打ちが聞こえ、愛はタバコだけを持って、ベルは部屋に置いたまま玄関からサンダルをこっそり持ち、裏口から出て福島の居る場所まで行くと、車さえ通らない静かな道路に福島がいた。                     
    愛「びっくりしたわぁ(笑)久々やん?」愛は原付の後ろにまたがると福島が愛の顔を見て、にっこり笑う。 福島「久々やなぁ!んじゃ行くで!」                              
    原付は静かな住宅街を、ブィーンとやかましく響かせながら走っていくんだ。長い髪が風になびき、心地良い。

    2008-01-06 04:38:00
  • 133:

    愛◆hsF3gEfPG6

    まさか福島の後ろに乗る事になるなんて、想像すらできなかった出来事やなぁ。福島の背中を見ながらそんな事を考えていた。                            
    なんにも疑う事なく、ただそんな事を考えていたんだ…                                   
    原付は、地元をぐんぐん離れ愛の家からだいぶ離れた所にあるマンションの下で停まった。

    2008-01-06 04:41:00
  • 134:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛が降りると、福島はエンジンを切り、虫の鳴き声が辺りを包む。 ってか、こんな場所にまぁくん居るん??? 愛は、一人でキョロキョロしていると、原付を停めた福島がてくてくとマンションに向かって歩いていく。 愛は、その後を小走りで追いかけた。              
    愛「なぁ福島?ここどこなん?」先を歩く福島の背中を見ながら問い掛けるけど、福島が立ち止まる事も振り向く事もなく、黙ったままある部屋のドアの前で、いきなり立ち止まり、ゆっくりとドアを開けて、愛を先に入れた。

    2008-01-06 04:47:00
  • 135:

    愛◆hsF3gEfPG6

    小さな玄関には、男性の靴が二足と、女性のサンダルが二足視界に入り、愛は後ろに居る福島を振り返って見上げると、福島はドアを閉め鍵をかけて愛を見た。                        
    だって…まぁくんが履くような靴じゃなかったんだ。  福島「入って」福島が愛の背中を押したから愛のサンダルは脱げてしまい勢いよく福島に背中を押されて、部屋のドアが開き大音量で流れる曲と、部屋でビールを飲みながら勢いよく部屋に入ってきた愛を見る四人が視界に飛び込んできて、愛は固まった。

    2008-01-06 04:52:00
  • 136:

    愛◆hsF3gEfPG6

    だって…まぁくんなんかじゃない、知らない男が二人と  愛を睨み付けるユキとアミが六畳程の部屋にいたから…                                  
    バタン!                                 
    部屋のドアが福島によって閉められ、愛は勢いよく振り返り福島を見ると福島は冷めた目で愛を見る。

    2008-01-06 04:55:00
  • 137:

    愛◆hsF3gEfPG6

    福島とアミとユキって知り合いだったの…?!頭ん中がこんがらがる。                              
    はめられた                                
    そう思ったと同時に、激痛が背中に走り愛はドアにぶつかり一瞬息が出来なくなりうずくまる。 背中を蹴ったのは、怒鳴りながら蹴ったのはユキだ。                              
    ユキは愛の髪を鷲掴みにして、そのまま殴ったり蹴ったりしはじめた。愛が抵抗しようとすると、アミも愛を殴る。                                   
    愛「やめてや!!」愛がそう声をあげると、ユキが愛の仰向けになった上に馬乗りになり 「けじめつけんかいや?!」そう怒鳴りながら、愛を更に殴りつづけアミが缶にまだ入ってるビールを愛にかけてきた。                            
    あぁ、これはアツシを裏切ったからだ。。

    2008-01-06 05:04:00
  • 138:

    愛◆hsF3gEfPG6

    アミ「お前さぁ、連れにも裏切られてあほやなぁ(笑)」 アミが嘲笑いながら愛に話し、愛は抵抗する事も出来ないまま二人に殴られ続けた。                                   
    でも、父さんに日頃から殴られていたからか、痛いとかはあまり思わなかったし、早く終われって考えていた。

    2008-01-06 05:07:00
  • 139:

    名無しさん

    読んでます?がんばってください?

    2008-01-06 05:53:00
  • 140:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ユキとアミに散々殴られて、意識がふわふわしてる中で、ぼんやりとアミとユキが何かを言い残し、部屋を出ていくのだけが分かった。                           
    部屋に鳴り響く大音量が、床を伝い振動と共に体に伝わる。。 まるで、叫んでも無駄だよと言われてるみたい… 愛はゆっくり体を起こすと、アミにかけられたビールの滴がポタリポタリと肩や体に落ちていく。                          
    愛は、ただその場で呆然としていると福島が愛の前までゆっくりと歩いてきて立ち止まり、愛の前にしゃがむと同時に、いきなり愛を抱き締めてきた。

    2008-01-06 06:16:00
  • 141:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ぼんやりとしていた意識が、福島の体温と香りによって一気に固まるような感覚になる。                                  
    ―――――?!―――――                                    
    とっさに体を引き離そうとしても、福島は愛の体を放そうとせず、愛の耳元で一言話し 愛はその言葉を聞いて力一杯福島の体を引き離そうとした。

    2008-01-06 06:19:00
  • 142:

    愛◆hsF3gEfPG6

    やばい………やばい………犯される………犯される!                        
    激痛が体を走り、愛は悲鳴をあげた。 でも大音量は、そんな愛の声さえかき消すんだ。。。福島は、愛の中にいきなり入ってきた。。                       
    愛は、知ってる。抵抗しても男の力になんてかなわないことを、知ってる…引き裂かれたような激痛が体を包み込み、ぐるぐると縛り付けられているような感覚。

    2008-01-06 06:23:00
  • 143:

    愛◆hsF3gEfPG6

    マンガやドラマで見るようなものとは違って、服をビリビリに破くわけでもなく、福島はいきなり愛の中に入ってきて、いく時外へ出してきた。                               
    そして二人の男も福島と同じように愛の中に入り、愛はその姿をじっと見ていたんだ。冷めた目で…抵抗するだけ無駄だと分かり、ただただ腰を振る男を見ていた。                                  
    涙なんてそんなもの出るわけでもなく、男達が出したどろっとした液が太ももを伝い床に落ちる感覚がやけに気持ち悪かった。

    2008-01-06 06:33:00
  • 144:

    愛◆hsF3gEfPG6

    福島の優しさなのかなんなのかは分からないけど、家の前まで愛を送って去っていった。なんなんだよ…あいつ。                      
    外はすっかり明るくなっていて、愛は裏口から家に入りそのまま服を脱ぎ浴室に入りシャワーを出した。                          
    お湯が髪から体を伝い、ビールの匂いが交じったお湯が排水溝へと流れていく。体中が痛い。お腹も大事な部分も痛くてしばらく座ったまま動けない。。

    2008-01-06 06:38:00
  • 145:

    愛◆hsF3gEfPG6

    湯気がもわもわと浴室に広がり、寒くもないはずなのに体がカタカタと震えて止まらない。。  愛は足の下を流れる血を見て、さっきの光景を思い出し、震える手で石鹸を取り泡立てて体を手で洗い、大事な部分もそっと洗った。                              
    髪にシャンプーをかけ、洗い流す時に福島から言われた言葉を思い出した。『マワスノ ハジメテヤワ』

    2008-01-06 06:45:00
  • 146:

    愛◆hsF3gEfPG6

    抵抗してれば、何か変わった?  逃げれた? そんなのありえないよね。。                          
    怖い感覚よりも、何よりもあいつらが中に入ってる時に、まぁくんの笑顔が頭に浮かんできたんだ……                          
    まぁくん……ごめんね……まぁくん……ごめん。。。ごめんなさい………

    2008-01-06 06:48:00
  • 147:

    愛◆hsF3gEfPG6

    カタカタ……震えは止まない。。。涙が次から次へと溢れお湯に交じり流れていく……                                   
    まぁくんには言わない……言わなければ、傷つけずに済むから……まぁくんだけは、傷つけたくないよ……まぁくんだけは……

    2008-01-06 06:53:00
  • 148:

    愛◆hsF3gEfPG6

    DEAR                             
    ねぇ、まぁくん? 聞こえる?……聞こえるかな……                        
    何よりも大事だったよ… 何よりも大事すぎたんだ。                         
    嘘なんかじゃなくて、本当に大事だった。。綺麗事なんかじゃなくてね、本当に傷つけるのが何よりも怖かったんだ。                               
    まぁくんは、こんな私と付き合った事、後悔しませんでしたか?                                
    まぁくんは、こんな私を愛してくれていましたか?

    2008-01-06 06:58:00
  • 149:

    愛◆hsF3gEfPG6

    更新終わります?
    書き込みありがとうございます?めっちゃ嬉しいです! 書き込みないから、誰も読んでないのかなぁって思っていただけに嬉しかった!                       
    これからは、こまめに更新します!

    2008-01-06 07:00:00
  • 150:

    愛◆hsF3gEfPG6

    4話 誓い

    2008-01-06 18:04:00
  • 151:

    名無しさん

    頑張れ?

    2008-01-06 21:29:00
  • 152:

    愛◆hsF3gEfPG6

    風呂からあがり、脱衣場で着ていた服をまた着てから脱衣場のドアを開けると、リビングから朝のテレビ番組の音と、母さんが何かを炒めてる音が聞こえてきた。 愛は、ジンジンと痛む体を力を入れて階段をのぼり、部屋に入った。                           
    外は、セミの鳴き声が響き渡っていて、まだ6時過ぎなのに外はすでに青白く明るくなりはじめている。 夜中飛び出した時のままの部屋。マニキュアや雑誌が床に置いてあり、ベルが机の上にあった。                 
    愛は服を脱ぎパジャマに着替え、髪をドライヤーで乾かし1つ大きなため息をこぼした。

    2008-01-06 22:27:00
  • 153:

    愛◆hsF3gEfPG6

    夜中の光景がまるで映画を見ているような映像で、頭の中でカタカタと音をたて同じ場面が流れていくような感覚。                                  
    ………大丈夫……                            
    映像をぷつりと切り裂くように、愛は自分にその言葉を胸の中でつぶやき、ベッドに入り、ゆっくりとまぶたを閉じた。。

    2008-01-06 22:31:00
  • 154:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は夢を見た。                             
    まだランドセルを背負ってる愛が勢いよくドアを開けて、ただいまと大きな声で笑顔で言ってる。 でも、おかえりという言葉が返ってくる事はなくて、笑顔が少しずつ変化して、肩を落としながらひどく悲しむ顔に変わり、靴入れの扉をゆっくりと開けて、お母さんの靴があった場所には、何もないことを確認して、ゆっくりと扉をしめ、靴を脱ぎ階段をゆっくりとのぼっていき、お母さんの洋服ダンスがある部屋へと入り、ゆっくりとドアを開けて、そこには何もなく、唇を噛みしめ泣いている。。

    2008-01-06 22:38:00
  • 155:

    愛◆hsF3gEfPG6

    その姿を見ている今の愛。動こうとしても、体が動かなくて手を差し伸べようとしても、それすらできずにただただ、幼い自分を見る事しかできない。。                            
    そこへ、弟がやってきて幼い愛は涙を拭き、立ち上がり弟に笑顔を見せた。。                                     
    ――パチッ――――目が覚めると同時に、セミの鳴き声が耳に飛び込んできて愛は上半身を起こした。

    2008-01-06 22:44:00
  • 156:

    愛◆hsF3gEfPG6

    お腹…痛い…… 痛みが夜中の出来事を甦らせる。 パジャマを少しめくると、黒紫と黄色のような内出血の跡が白い肌に、不自然にできている。 大事な部分も、ひどく腫れたような感じがする。。                              
    ………初めてだったのに………                                  
    恐怖心があまり湧き出てこない。湧き出てくるのは、まぁくんへの罪悪感。。。それだけだったんだ。

    2008-01-07 01:20:00
  • 157:

    愛◆hsF3gEfPG6

    エアコンの作動する音の向こうで、やかましく鳴き交うセミの声を聞きながら、枕元に置いてるベルをそっと取り上げると、まぁくんからメッセージが届いていた。                       
    【ガッコウイッテキマス! マコト】                          
    机の上に置いてる時計を見ると2時をすぎていた。 まぁくん学校行ったんだ……付き合いはじめてから、初めてだよね。。メッセージ受信時刻を見ると愛が寝たあとすぐくらいに届いていたみたい。

    2008-01-07 01:26:00
  • 158:

    愛◆hsF3gEfPG6

    まだぼーっとする頭ん中。でもなぜか、胸が痛い。 …なぜかじゃないね……理由は1つだけやね?                           
    まぁくんに会いに行こう。まぁくんに…                               
    大丈夫。。夜中の事は誰にも言わない。大丈夫だよ…過ぎた事やねんから……これくらいの事、お母さんがいなくなった時に比べれば対した事ない。

    2008-01-07 01:31:00
  • 159:

    愛◆hsF3gEfPG6

    キリキリと痛む体でベッドから降り、服を着替える。夜中に着ていた服は床に脱いだ時の形のまま。。 愛は片手でそれを持ち上げると、真っ白なワンピースにビールのシミやうっすら血がシミになっていて、それを見てからゴミ箱に、そっと真上から落として、部屋をあとにした。                             
    行ってきますとも言わず、行ってらっしゃいとも言われず、母さんの気配を無視して家を出る。                              
    門から外へ一歩踏み出したと同時に、愛の家のまん前の道路を一台の原付が通りすぎ、その音に体がひどく反応する。

    2008-01-07 01:38:00
  • 160:

    愛◆hsF3gEfPG6

    更新終わります?
    書き込みありがとうございました!

    2008-01-07 01:39:00
  • 161:

    愛◆hsF3gEfPG6

    大丈夫……大丈夫だ……拳を握りしめ、強い日ざしの下でもわもわとアスファルトから伝わる温度を感じながら、愛は一歩…また一歩足を進めていく。                             
    恐がりたくなんてないよ…過ぎた事にしたい。そんなに愛は弱くなんてないよね?大丈夫だよね?                            
    歩きながら愛は自分にそんな事を言い聞かせているのに、体は原付の音に怯えている。。

    2008-01-07 04:08:00
  • 162:

    愛◆hsF3gEfPG6

    つい数年前まで歩いていた中学までの道。 懐かしいような、懐かしくないようなそんな道。 セミの声が暑さをよけい増すような気分。                      
    愛は、ただ道を歩いている男の人を見るだけで気分が悪くなっていた。息が詰まるような感覚にさえなりはじめた……

    2008-01-07 04:11:00
  • 163:

    愛◆hsF3gEfPG6

    学校まであと少し…細い坂道を上り砂利道を過ぎるとグランドが見えるんだ。。 坂道と砂利道の間にあるトンネルが見えた所で、向こうから一台の原付がこちらに向かって走ってくる。                         
    原付がトンネルに入った時、エンジン音がトンネルの中を響かせ、愛はうずくまってしまった。                 
    体がカタカタと震える……近づいてくる音が、頭ん中で夜中の光景と重なって頭からかき消す事ができない。

    2008-01-07 04:16:00
  • 164:

    愛◆hsF3gEfPG6

    それと同時に幼い時の光景が、次々と頭ん中でモノクロの映像になって流れていく……父さんがお母さんの髪を掴み引きずり回して、馬乗りになりお母さんの首を絞める映像……割れたガラスや食器が散らばる映像……お母さんが泣き叫ぶ映像……お母さんが出ていった時の映像……                             
    次々とすごい早さで流れていく……                                 
    ドクン・・・ドクン・・・ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン

    2008-01-07 04:22:00
  • 165:

    愛◆hsF3gEfPG6

                             
    「愛っぺ?!」                              
    声がして、愛は我に返った。。。熱いアスファルトの上にうずくまってしまっていたみたいで、愛はびっくりしたまま声のする方に視線を向けると、視線の先に原付にまたがり愛を見下ろすまぁくんがいた。

    2008-01-07 04:25:00
  • 166:

    愛◆hsF3gEfPG6

    まぁくんは制服姿でヘルメットもかぶってないままで、愛をびっくりした目で見ている。                    
    ポタッ……まぁくんの姿を見て涙が溢れ、次々と落ちていく。。  誠「何?!どっどないしてん?!」まぁくんは、原付を停め愛の元へ駆け寄り愛の顔を覗き込み、愛を抱き締めたんだ。

    2008-01-07 04:30:00
  • 167:

    愛◆hsF3gEfPG6

    まぁくんの、匂いと温度が愛を包み込み、愛はその場でまぁくんにしがみつきながら、泣き叫んでいた。。                         
    まぁくんにすがるように、ただ泣き叫んだんだ。。                           
    まぁくんは、現状が把握できないはずなのに、何も聞く事もなく、ただ愛を抱き締めながら背中をトントンと優しく叩いてくれていた。

    2008-01-07 04:33:00
  • 168:

    愛◆hsF3gEfPG6

                                        
    誠「これ飲み」まぁくんから手渡されたジュースを受け取り、愛は泣きすぎて真っ赤になった目でまぁくんを見ると、まぁくんは何も言わず愛の隣に座った。                          
    まぁくんは愛を原付の後ろに乗せ、自分の家に連れてきて、部屋へとたどり着いていた。                                
    原付に乗ってる時に、気分が悪くなったけど、まぁくんの背中に頭をくっつけて、流れる風と共に漂うまぁくんの匂いに少し安心したんだ。

    2008-01-07 13:12:00
  • 169:

    愛◆hsF3gEfPG6

    何も知らないのに、まぁくんは愛に何があったのか聞こうともせず、ただ隣でタバコを吸っている。                            
    まぁくんには、夜中の出来事を言ってはいけない……傷つけてはいけない……                                     
    誠「落ち着いた??」愛の顔を覗き込み、心配そうに微笑むまぁくん。愛は、その顔を見てうなずくと、頭をポンッと叩きまぁくんは、部屋の壁に立て掛けているギターを持ち上げ、愛の隣でギターを弾きながら歌いはじめた。

    2008-01-07 13:18:00
  • 170:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ――ねぇまぁくん?――                          
    今でもね……愛はこの時の歌大好きだよ……                            
    どんな言葉をもらうよりも、あったかくて愛しくて                          
    まだ15歳のまぁくんの精一杯の優しさだったなんてあの頃気付きもしなかったよ……

    2008-01-07 13:25:00
  • 171:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ♪♪♪ギターを弾き終えると、まぁくんは愛の顔をじっと見つめて、手を愛の頭の後ろに回し、愛にキスをしたんだ。                               
    マルボロの味がするキス。怖くない……優しいキス。。舌を絡ませ愛はそれを受け入れるんだ。 胸の奥がきゅんとするキス……                           
    ゆっくり、愛の体を支えながらベッドに愛を倒しながらキスをするまぁくん。。愛は、ゆっくりまぶたを閉じる。。

    2008-01-07 13:31:00
  • 172:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ―――?!――――                           
    怖くないはずなのに、まぁくんの手が愛の胸に触れたと同時に、物凄い寒気と同時に喉が詰まるような感覚になり、息が苦しくなりはじめた。                                 
    誠「??愛っぺ?……??愛?」ピーッと耳鳴りがする向こうの方で聞こえるまぁくんの声に返事をする事ができない。。。 愛は、まるで水の中に閉じ込められたようなそんな感覚に襲われた。

    2008-01-07 13:36:00
  • 173:

    愛◆hsF3gEfPG6

    この感覚は前にも何度かあった事があるけど、こんなにひどいのは初めて………愛は、苦しみもがきながらじたばたしていて、まぁくんは愛の名前を呼びながら愛の口にビニール袋を当てながらも、愛を力一杯抱き寄せていた。                               
    息ができない!息が‥怖いっ怖いよ!!  何も考えれない意識の中で、遠くのほうで聞こえるまぁくんの声に答える余裕さえない中で、愛はまぁくんの手を探して強く握っていた。

    2008-01-07 13:43:00
  • 174:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ――スー‥…はぁぁぁ  呼吸がだんだん出来るようになり、ゆっくりまぶたを開けると、まぁくんが愛に微笑む顔が視界に映り凄く安心した。                               
    誠「もう大丈夫やから…」まぁくんからそう言われ、コクリとうなずきながら、ゆっくりビニール袋を口から放す。

    2008-01-07 13:47:00
  • 175:

    ゆう

    愛ちゃん(*μ_μ)
    小説読んでると涙がでてくるよ。。
    (っω;`。)スンスン
    頑張って(*ノェノ)

    2008-01-07 14:12:00
  • 176:

    愛◆hsF3gEfPG6

    一体どれくらい時間が過ぎていたのだろうか。。まぁくんを握り続けていた手のひらにはじんわりと汗が出ていた。                                
    誠「愛って過呼吸もち?」 まぁくんから言われた言葉に理解ができないでいる。 誠「また苦しくなったらビニール袋か何かで口にあてたら治るから……ってかさぁ……お腹のあおたん何??」                                 
    愛の目を、まっすぐ見ながらまぁくんがそう言った。いつの間にか愛のブラジャーのホックを、まぁくんは取り外していたみたいで、服をめくる時にお腹のあおたんが見えたのだろう。

    2008-01-07 17:18:00
  • 177:

    愛◆hsF3gEfPG6

    …言っちゃだめだ…まぁくんは傷つけたくない……ねぇまぁくん?愛はね……まぁくんが大事だから……                                      
    愛「お父さんにまた殴られたねん…」自分の中で、一番自然な嘘をついた。まぁくんの目を見ながら、愛はそう話すと、まぁくんは愛の目をじっと見てから、1つため息をついて  そっと愛のお腹の上に手を添えたんだ。                                
    この時ちゃんと話しておけば、君との未来は変わっていたのかな……                             
    誠「ほんまに?」その言葉に愛はうなずく。 まぁくんは、唇を噛みしめ愛のお腹に置いてる手でそっとそっとお腹を撫でてこう言った。

    2008-01-08 05:15:00
  • 178:

    愛◆hsF3gEfPG6

    誠「そっか…」この言葉の意味に深いか浅いかは分からない。けれど、それ以上の言葉が見つからなかったのかな。                                
    愛は、ひどく疲れていた。過呼吸になったし、泣いたせいかな…でも、まぁくんの傍にいるとね、すごく落ち着けたんだ。                             
    まぁくんは、いつもよりだいぶ早い時間に、愛を家の前まで自転車の後ろに乗せ送ってくれた。

    2008-01-08 05:20:00
  • 179:

    愛◆hsF3gEfPG6

    玄関のドアを開けると同時にリビングからお父さんの声がして、愛はお父さんに呼び出され、まだじんじんと痛む体のまま、リビングの机にお父さんと向かい合わせになり座り、母さんがテーブルの椅子に足を組ながらタバコを吸っている。                         
    あぁまたこの感覚。息がつまるような苦痛。。過呼吸とは違う感覚。この空間が愛は苦手……愛は、この家ではまるで氷のように冷めているんだ。

    2008-01-08 05:24:00
  • 180:

    愛◆hsF3gEfPG6

    お父さんはタバコを灰皿にもみ消すと、灰皿に押し付けられたタバコから、細い煙が風に吹き消された。愛は、ただそれを見ていた。                         
    父「昨日の夜中また家出てったやろ?何でや?」父さんの冷静な声。愛が何を言っても、父さんは愛の言う事なんて信じようとせず、母さんの言う事を信じる。 それに何を言っても、愛を殴る。                     
    愛「別に…」父さんの目を見ることもせず愛は、そう答える。 母「遊びに行ってたんでしょ?シンナーとかしてるんじゃないでしょうね?」煙を吐きながら母さんが愛にそう言った。

    2008-01-08 05:31:00
  • 181:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛が母さんの顔を睨むと、母さんはテーブルの椅子に足を組んだまま愛をまるで見くだすように見下ろした。 父「そんな事しとるんか?!」 父さんが声を張り上げる。 …あんたは、何でも信じるんやな…                          
    愛は母さんを睨んでいた。拳に力が入る。 父さん「答えぇ!!」父さんの怒鳴り声。愛はそれでも母さんを睨んでいた。                             
    愛「そう思うなら思えばいいやんか!!」愛がそう怒鳴ると、父さんはテーブルの上に置いてるタバコを愛に投げつけ、床にタバコが散らばる。

    2008-01-08 05:37:00
  • 182:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は今まで、父さんや母さんには、手をあげた事がなかった。理由は親だから。どんな嫌味を言われようと、どれだけ殴られようとも泣かないし、歯を食い縛り耐えてきた。 何を言われても、ぐっとこらえてきたんだ。                                 
    「はぁ……あんたの母親はどんな人なんやろね(笑)どんな育て方してきたんやろね(笑)」母さんがタバコを消しながら、ため息まじりにそう言ったんだ。まるであざわらうように…                           
    「母さん!言い過ぎや…」父さんが、すぐさまそう言ったけど、母さんはくすっと笑ったんだ。                             
    殺してやる……こいつは殺してやる……愛は、立ち上がりテーブルの上にあるガラスでできた灰皿を掴み、思い切り母さんにぶつけると、灰皿が母さんの腕にぶつかり床の上で割れ、それと同時に父さんが立ち上がり愛を殴りはじめた。

    2008-01-08 05:46:00
  • 183:

    愛◆hsF3gEfPG6

    父「なんて事するんや!!!」怒鳴りながら愛の体を殴り続ける父さん。昨日の夜中の痛みに加わり今にも悲鳴をあげてしまいそうな激痛が身体中に広がる。                          
    愛「殺してやる!!!殺してやる!!!」愛は殴られながらも、そう叫んでいた。 しばらく、父さんは愛を殴りつづけ、母さんの前に愛を引きずり、愛の頭を押さえつけ土下座をさせた。                                   
    父「謝れ!母さんに謝れ!」愛の頭を押さえつけたまま、そう怒鳴る父さん。力を入れて顔をあげようとしても、父さんの力に叶うわけもなく愛は母さんに土下座をさせられた。

    2008-01-08 05:52:00
  • 184:

    愛◆hsF3gEfPG6

    母さんは、そのままリビングから去っていき、寝室へ行ってしまい、愛と父さんがリビングに残った。  しんとするリビング。殴られすぎて、身体中の感覚がわからない。                              
    愛の頭から手を放した父さん。愛はうつむいたまま、父さんのパジャマのズボンを掴み「……愛の言う事は信じないくせに…」そう言ったけど、父さんが答える事はなくて、愛はうつむいたまま唇を噛み締めた。                         
    愛「……もう…邪魔なら殺して……」愛がそう言うと父さんはため息まじりに「迷惑かけんといてくれ…」そう言い残し、寝室へ行ってしまった。

    2008-01-08 05:58:00
  • 185:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は感覚の分からない体でゆっくり立ち上がり、足を引きずりながら階段を一段一段のぼりきると、姉ちゃんの部屋のドアが見えて立ち止まった。                              
    鍵が新しく付けられたドア。お母さんの嫁入り道具のフランス製の真っ白な洋服ダンスとドレッサーがあった部屋。 《愛が大きくなったらあげようね》笑顔で愛にそう話してくれたお母さん。。 その家具すべて母さんがこの家に越してきた時、引っ越し業者に捨てろと言って、愛の目の前で全て運ばれて行ったんだ…                         
    愛にとってお母さんがいなくなっても、唯一お母さんを感じれる特別な場所だった……今は冷たく閉ざされた愛が入る事のできない部屋……

    2008-01-08 07:08:00
  • 186:

    愛◆hsF3gEfPG6

    胸が締め付けられたように痛む…愛は、そのドアから視線をそらし自分の部屋へと入り、床にぺたりと崩れ落ち、くやしくて涙を流した。 兄ちゃんと弟のゲームする音が聞こえる。。                         
    愛は…愛の居場所は……こんな家なんかじゃない……父さんは、愛が邪魔なんだよね…愛を殴る時の父さんの目は、愛情なんて何一つ感じれなくて、お母さんの首をしめた時の目と同じ。 愛がお母さんに似てるから? だから……                            
    ポタッ…涙が太ももの上に落ちる。愛はゆっくり立ち上がり、部屋を出て階段を降りて足をひきずったまま家から出た。

    2008-01-08 07:15:00
  • 187:

    愛◆hsF3gEfPG6

    向かう場所は、まぁくんの家。 足をひきずりながらゆっくり歩いていく。通り過ぎる原付の音にびくつきながら、それでも立ち止まらずに歩き続けた。 泣きたくないのに、涙が次から次へと溢れて、そのたびに手で拭き取った。                            
    まぁくんの家の前にたどり着き、まぁくんの部屋のある場所を見上げると、電気がついていて、愛は舌打ちをすると、少ししてからまぁくんが窓を開け愛の姿を見てびっくりしている。

    2008-01-08 07:19:00
  • 188:

    愛◆hsF3gEfPG6

    誠「愛っぺ!?…どないしたん?!入ってこいや!」窓を開けたまま愛にそう言って、すぐさま窓を閉めまぁくんの姿は見えなくなり、愛は足をひきずりながらまぁくんの家に入ると、おばさんの焼くお好み焼きの匂いがした。 おばさんは、仕事をしている。                            
    階段を上り、ドアを開けるとまぁくんがドアの前に立っていて愛は、まぁくんに抱きついたんだ。

    2008-01-08 07:22:00
  • 189:

    愛◆hsF3gEfPG6

    誠「どないしてん?!」愛「もういやや……いややぁぁ」愛はまぁくんに抱きつきながらそう言っていた。 まぁくんは愛を力いっぱい抱きしめ、その場に二人で座りまぁくんに抱きつきながら、愛はまた泣いた。                         
    愛は決して泣かない。人前で泣くのが何よりも嫌い。なのに…まぁくんには、まぁくんの前では、泣き虫。。                       
    この夜、愛は自分に誓った。まぁくんが愛の唯一の居場所って……

    2008-01-08 07:27:00
  • 190:

    愛◆hsF3gEfPG6

    DEAR
    あの頃…強かったわけではなくて、強がる事でしか自分を守る事ができなかった…                                   
    あの頃…人前で泣かなかったのは、そんな余裕さえないくらい精一杯だっただけ                        
    話しを聞いてもらえてたのなら、今の自分は変わっていたのかな…そんな事今更遅すぎるのかな                                         
    ねぇ、まぁくん? 愛があの時誓った事は、ただの逃げでしかなかったよね…君の重荷になりたくなかったのに、結局重荷になりたかっただけだね……ごめんね…

    2008-01-08 07:32:00
  • 191:

    愛◆hsF3gEfPG6

    更新終わります。読んでくれてる人がいるかどうかは分からないし、どう感じてくださってるかは分かりませんが、完結までお付き合いください?

    2008-01-08 07:34:00
  • 192:

    愛◆hsF3gEfPG6

    5話 涙

    2008-01-10 01:51:00
  • 193:

    愛◆hsF3gEfPG6

    やっと落ち着き、まぁくんが飲んでいたジュースを飲み、ため息をついた。愛の隣でタバコを吸いながらまぁくんは、首にぶらさげていたタオルを床に置いてTシャツを着た。どうやら風呂上がりみたいで、髪もまだ濡れたままだ。                
    愛は、あの家から出たいとまぁくんに話したけど、まぁくんがうなずいてくれることはなくて、 「もっと広い心を持て」と言われた。 どうして殴られたのかは、愛は言えずにまぁくんからの予想外の言葉にひどく落ち込んでいると、まぁくんは、愛の頭にぽんっと手を乗せ、またタバコを吸った。

    2008-01-10 01:58:00
  • 194:

    愛◆hsF3gEfPG6

    誠「俺が愛を幸せにするから、だから今は我慢しろ…な?」愛「…今…幸せにしてよ…」 まぁくんにもたれたまま、愛が小さな声でそう言ったけど、まぁくんからの答えは                              
    「まだ15やし無理やから…今は無理やけど絶対幸せにしたる」こうやった。 愛は、今すぐがいいのに…好きやったら、愛を大事に思うんやったら愛をあの家から連れ去って、二人でどこか遠くに消えてしまいたいのに…どうしてまぁくんはそんな言葉さえ言ってくれないのかな…

    2008-01-10 02:05:00
  • 195:

    名無しさん

    ?

    2008-01-14 14:02:00
  • 196:

    名無しさん

    気になる

    2008-01-14 14:21:00
  • 197:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛がそんな事を考えながらうつむいていると、まぁくんは何も言わずに壁にたてかけてあるギターを取り、また愛の隣に座りギターを弾きはじめた。                             
    そして、ゆっくりと歌を口ずさみはじめたんだ。愛の知ってる歌を……愛はそれを隣でただ聞いているとなんだか胸が痛くなり、けれど温かい気持ちになり泣きそうになった……                            
    愛…まぁくんが居ればなんにもいらないよ……まぁくんが居てくれるならば何も怖くないよ。

    2008-01-15 03:59:00
  • 198:

    愛◆hsF3gEfPG6

                                        
    ――――夏休みになった。―――                                 
    強い日差し、やかましいせみの声、アスファルトは、もわもわっとしていて、歩くだけで汗をかいてしまう。                                  
    愛は、リサと一度だけ遊んだ。終業式の日に。 その時に、まぁくんの話しをたくさんしたんだ。今はすごい幸せって……リサもそれを喜んで聞いてくれたよ。久々に二人でカラオケに行った。リサとこうやって遊ぶの久々やなって笑い合ったよね。

    2008-01-15 04:06:00
  • 199:

    愛◆hsF3gEfPG6

    それから一週間、愛は毎日昼前にまぁくんの家に行ったんだ。 家に居たくなくて起きて用意して、すぐ家を出る。そして、まぁくんの家に行きどこへ行くわけでもなく、ただまぁくんの家にいた。                               
    まぁくんとの進展は何もなくて、今の愛はそれが何故かほっとできたんだ。 キスする時でさえ、少し体がビクッとしてしまう。。まぁくんは、そんな愛を見て少し寂しいような顔を見せて、愛はその度々胸が痛くなった。                                 
    好きなのに……まぁくんからしてもらう事は嬉しいはずなのに…なんでいちいちビクビクしちゃうんやろ。。。

    2008-01-15 04:13:00
  • 200:

    愛◆hsF3gEfPG6

    その日は、昼過ぎに家を出た。まぁくんの家までの道を歩いていく。いつもより暑い暑い日。空は快晴で、お日さまが雲に隠れる事ないくらい青い空が広がっていたんだ。 愛は、一秒でも早く会いたくて、まぁくんの顔を見たくて、暑い中走りだした。

    2008-01-15 04:18:00
  • 201:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ベルにメッセージが朝早く届いたんだ。 用事があるから、昼過ぎに家来てって……だから今日はいつもより二時間も遅くなっちゃうんだよね会うのが。。 だから早く会いたい!今日は絶対ビクビクしないでまぁくんに甘えたいよ。。                           
    通り過ぎる車や、道を歩いてる人を追い抜かしいつもよりも短い時間で、まぁくんの家へと続く道にたどり着いた。。ここを曲がればまぁくんの家へと一直線なんだ。                                 
    そして、その道を曲がったと同時に、まぁくんの家から女の子が出てくるのが見えた。。まだ距離があるけど、小さく見えた。

    2008-01-15 04:29:00
  • 202:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ………誰?あの子……どんどんこちらに向かって歩いてくる女の子。近づく度に姿がはっきり見えてくるんだ。 愛は、足をゆっくり一歩進める度に鼓動の音が大きくなる感覚に襲われた。。                                   
    肌が白くて華奢で脱色した髪は傷む事なく、風がふくとふわりとなびいていて、美人。年はまぁくんと同じ年くらいに見える。。愛は、視力がよくてまだ女の子とは距離があるけどよく見えた。                     
    女の子が、少し離れた所にいる愛に気付き目があったのが分かったその時――

    2008-01-15 05:05:00
  • 203:

    愛◆hsF3gEfPG6

    家から飛び出してきたまぁくんの姿が見え、愛はびっくりして進めていた足を止めた。 ・・・どくん・・・どくん・・・胸が痛い。。。                                  
    足音が聞こえ、女の子が足を止めてゆっくり振り返る。愛はそれを見ると同時に愛が立っているすぐ横に建つマンションの駐車場に駆け込んでいた。

    2008-01-15 05:11:00
  • 204:

    愛◆hsF3gEfPG6

    駐車場の壁に背中をぺたりと着け、両手で口を押さえ現状が把握できないで、まばたきさえするのを忘れてしまっていた。  駐車場は薄暗く、少しひんやりとしている。                                
    ・・・どくんどくん・・どくん・・・胸がしめつけられたみたいにやたら痛い。。 とっさに隠れてしまった。。。隠れる必要なんてないはずなのに、なんで隠れてるんやろ・・・                           
    息がしにくい感覚がまるで愛の感情を煽るように、襲ってきて愛はその場にぺたりと崩れ落ち、まぶたを閉じる。

    2008-01-15 05:18:00
  • 205:

    愛◆hsF3gEfPG6

    あの子と、まぁくんの元へ今すぐにでも行きたいのに……体が動かない。 立ち上がって走っていきたいのに、立ち上がることさえできない。。。                              
    見たくない。。怖い。。。もし……抱き合ってたら……愛……そんなの見たくない見たくないよ……                           
    どくん……どくん…………落ち着きたいのに、落ち着かない鼓動。立ち上がることさえできない体。。。                          
    友達なわけないもん……それくらい分かるもん………

    2008-01-15 05:24:00
  • 206:

    愛◆hsF3gEfPG6

                             
    「愛っぺ?!」いきなり声が聞こえ、愛はゆっくり視線を向けるとそこに、びっくりした顔でこちらを見る、まぁくんの姿が見えた。                        
    愛は、ゆっくり立ち上がりまぁくんを見る。 まぁくんは1人。さっきの女の子は、見当たらない。。                          
    誠「何やっとん?!こんな所で「彼女おったんやね 」 まぁくんの話しを最後まで聞かずに愛は、そう言っていた。。

    2008-01-15 05:33:00
  • 207:

    名無しさん

    おもろい

    2008-01-17 12:02:00
  • 208:

    名無しさん

    あげ

    2008-01-17 19:52:00
  • 209:

    愛◆hsF3gEfPG6

    震える声。今にも心臓が口から飛び出してしまいそうなくらいドキドキする。 駐車場は少し薄暗く、まぁくんの驚く顔を座ったまま見上げながら愛は、問い掛けた。                                 
    誠「…別れた女…」少し気まずそうに答える。外のセミの声がうざったいくらい小さな声で。                              
    なんで前の女がまぁくんの家から出てくんの…?愛と会う時間ずらしてまで、会わなきゃならないの?!なんで前の女を家にあげてんの?!                      
    愛の頭ん中で、ぐるぐると回るあらゆる疑問。

    2008-01-18 02:25:00
  • 210:

    愛◆hsF3gEfPG6

    暑いのに、なぜかとても寒い。。  愛「何で別れた彼女がまぁくんの家にあがるん?!二人きりで何しとったん?!」駐車場に悲しく響く愛の怒鳴り声。  まぁくんは、その時とても悲しそうな顔をしたんだ。                        
    誠「別れ話ししとった…」 愛「は?別れた彼女になんで別れ話しする必要があるん?!」                               
    息が詰まるような感覚を必死にかき消すように、問い詰める愛。 立ち上がりたいのに動けないまま、まぁくんをにらんでいた。 愛は、まぁくんに一秒でも早く会いたくて、走ってきた事を悔やんだ。                              
    「なんなんその子?!」違う声がセミの声に交じり、まぁくんのちょうど後ろにさっきの女の子が姿を現した。

    2008-01-18 02:33:00
  • 211:

    愛◆hsF3gEfPG6

    薄暗い駐車場に愛とまぁくんと女の子。 こんなマンガやドラマで見たことあるような場面が、現実にも起こるなんて愛は想像すらした事なかった。                 
    まぁくんは、視線を愛からそらし、近づいてくる女の子に向けたんだ。。                           
    ドクンドクン・・・ドクンドクンドクンドクン・・・胸が痛い。 女の子は、まぁくんの横を通りすぎ、愛の前で立ち止まり愛は勢いで立ち上がっていた。体が勝手に動いていたんだ。

    2008-01-18 02:38:00
  • 212:

    愛◆hsF3gEfPG6

    誠「さや!帰れや!」まぁくんがそう怒鳴る。 あぁこの子は、さやって名前なんだね……まぁくんから怒鳴られても、さやは愛を睨んで目を反らす事さえしなかった。   さや「ちょお、あんたなんなん?誠はさやの男やねんけど」愛を睨みながら、冷静な声で愛に話す。                    
    ぐいっ。まぁくんがさやの肩をつかみ引っ張った。けど、さやはまぁくんの手を払いのけ愛の胸ぐらをつかんできたんだ。                             
    さや「人の男にちょっかいだすんやめてや?」愛「は?」愛がさやを睨み付けると同時にいきなり、さやが愛の頬を平手打ち。駐車場に響き渡る。

    2008-01-18 02:47:00
  • 213:

    愛◆hsF3gEfPG6

    誠「何やっとんねん!!!」まぁくんが愛とさやの間に入り、さやに怒鳴る。 さや「だってそうやんか?!いつもの浮気やろ?!どうせまたいつものナンパやろ?!」さやが誠にそう怒鳴り返す。                               
    ――――?!―――――なにそれ………なんなんそれ………どういう意味?………いつもの浮気?いつものナンパ?…………                            
    さや「さいきん夜中しか会わなかったんは、この子とおったからやろ?!」さやがまぁくんにそう怒鳴っていた。 夜中しか会ってないってなに?? どういう意味???                               
    どくん・・・どくん・・・どくんどくん・・・・  血の気が一気に引いていくような感覚になる。

    2008-01-18 02:55:00
  • 214:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛の門限気にして愛の事考えてくれたから、だから愛を夜家に帰してたんじゃなかったの?  愛の事大事にするって言ってくれたのは?  好きって言ってくれたのは?  何やったん?この子に会うために愛を早くに帰してただけやったん??                                 
    愛、遊ばれてたんや・・・                                    
    頭ん中でその言葉が最後に、ぽんっと答えとなって浮かび上がった。

    2008-01-18 03:02:00
  • 215:

    愛◆hsF3gEfPG6

    さやとまぁくんが何か言い合ってる言葉がセミの声に交じり、愛はだまったままその横を通り過ぎようとした。                                  
    ぐいっ。  まぁくんが愛の手首を掴んだ。 けど、愛は気付けばその手を振り払っていた。 誠「ちょっと待ってや…こいつの言う事信じるな…夜中にこいつとなんか会ってないし!ちゃんと別れたから!」 さや「何言ってんねん!夜中さやと会ってたやんか?!」 誠「んならいつ会った?!会ってないやろが?!お前が勝手に家の前におっただけやろが?!」 さや「急に連絡とれんくなったら気になるやん!?」 誠「別れたいって言ってもしつこくしてきたんお前やろ?!」                     
    愛はゆっくり、さやを見るとさやは泣きながらまぁくんを見ていた。  まるで、すがりつくように……

    2008-01-18 03:12:00
  • 216:

    愛◆hsF3gEfPG6

      「その子とやり直し?」愛はその言葉をこぼしていたんだ。気付けばそうこぼしていたんだ。                            
    そしてゆっくり駐車場から出ると、まぁくんがまた腕を掴んで愛が振り払おうとしたけど、まぁくんは放さなかった。。                              
    強い日差しが降り注ぎ、もわっとしたアスファルトの上で立ち止まる。セミの声が響き渡って、うざったい。。

    2008-01-18 03:17:00
  • 217:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「放してや…」愛の力ない声。  誠「愛っぺと付き合ったばっかの時は、あいつとは切れてなかったけど今はほんまに愛っぺだけやから!今日な、ちゃんともう来るなってあいつに言ったし!言わないつまでたってもあいつ家の前に来るねん!」 困ったように必死に愛に話すまぁくん。                         
    愛はそう話すまぁくんの顔を見ずに駐車場で泣き崩れるさやを見ていた。。

    2008-01-18 03:23:00
  • 218:

    愛◆hsF3gEfPG6

    その姿と重なるように昔の映像が頭ん中で交わっていく……                     
    お母さんが出ていってから、毎日家には誰もいない状況が続いた。 ある日、愛が暗くなってから友達の家から帰ってきた時、お兄ちゃんはまだ帰ってなくて、リビングで電気もつけずに、1人で弟がミニカーで遊んでいたんだ。  愛がただいまっていうと、弟が何よりも大事にしていたミニカーを置いて、愛にかけよってきたんだ。 愛はびっくりして電気をつけると、父さんが買ったお菓子にも手をつけていない状態だった。                       
    生意気で、食いしん坊な弟。 愛に甘える事なんてそれまで一度もなかった。 愛は、トイレに行こうとしたら「お母さんまだ帰ってこうへんの?」っていきなり言われて、愛が振り向いて弟の顔を見ると、目が真っ赤で泣いた跡が分かったんだ。

    2008-01-18 03:31:00
  • 219:

    愛◆hsF3gEfPG6

    お母さんは、晴れた日曜にただ出かけるだけと言ってこの家を出ていき、愛もよく分からないままお母さんが帰ってくるのを待ってはいたけど、兄ちゃんに手紙を渡したのと、お母さんの服や靴がなくなったのだけは知っていたから、なんとなく戻ってこないのはわかっていたけど、まだ一年生の弟には理解できてなかった事をその時になって初めて分かった。                              
    弟は、遊びにも行かずお母さんの帰りをずっと待っていたんだ。 理由さえわからずに。。。  「あのお菓子お母さん好きやから一緒に食べるねんけど、いつ帰ってくる??」 弟が指差したお菓子がお母さんが大好きなお菓子だった。。                        
    その時の目と、さやの目が何故か重なったんだ。。。

    2008-01-18 03:37:00
  • 220:

    愛◆hsF3gEfPG6

    そりゃ、まぁくんの事は大好きやし、さやとよりなんて戻してほしくない。。今の愛は、まぁくんがいなくなる事が何よりもつらい。                        
    でも………できない……愛にはできない………さやからまぁくんを奪う事……できへんよ………                             
    まぁくんは、愛の手を掴んだまま愛を必死に説得させていた。。それを聞くとひどく胸が痛む。。

    2008-01-18 03:41:00
  • 221:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ――まぁくん……大好きだよ――― 「だるいねんこういうん…」愛は、視線をまぁくんに向けて、まぁくんに低い声でそう言う。  「だから、俺ほんまに今は愛っぺだけやから!信じてや?!」 必死な顔して愛にそう話すまぁくん。                                      
    ―――ほんまは、そばに居たい…―――――  「ってか、別にあんたの事適当やったし、やっぱ年下やし…」まぁくんの目を見ながら、あざわらうように言葉を吐くと、まぁくんは少しびっくりしたように愛を見る。                                   
    ―――世界で一番、一番大好き――――「前の彼氏と愛な、ほんまは別れてないねんやんかぁ。。」愛がそう言うと、まぁくんの顔が少し変わったんだ。  「嘘やろ?愛っぺそんな事するような奴ちゃうやん?」

    2008-01-18 03:52:00
  • 222:

    愛◆hsF3gEfPG6

                                                    
    ―――まぁくん?めっちゃ好きやで……―――――――――                                  
    「なんも知らんやん(笑)愛誰とでもやるし(笑)今やから言うけど!あんたは、遊びの1人(笑)年下の男に本気なるわけないやん!」                                                  
    愛がそれを話した時、まぁくんが愛の手をつかむ手を、すっと放したんだ……胸が痛い。。。涙がじんわり浮かんできて、愛はうつむいた。。

    2008-01-18 03:57:00
  • 223:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「消えてまえ・・・」まぁくんの声は、震えていた。 愛は、まぁくんの顔を見ることなく、体をくるっとまぁくんとは逆に向けてゆっくり歩く。                              
    一歩歩くたび甦るまぁくんとの短い日々の思い出が一気に頭ん中で、淡い色になりながれてくんだ。今は思い出したくないのにな…まぁくんに抱き締めてもらった時や、まぁくんの笑顔ばかりが甦るよ……                             
    道を曲がった所で愛は崩れ落ち、唇を噛み締めながら涙を流したんだ。。人目なんて気にしてられなかった……

    2008-01-18 04:03:00
  • 224:

    愛◆hsF3gEfPG6

    DEAR                                  
    まぁくんと出会った事を否定していた時があった。 くやしくて…悲しくて  まぁくんとの思い出否定する事でしか自分を慰めることが出来なかった。                                        
    ねぇまぁくん?  全てが今へとつながっているって分かった時にね、 つながった今が、またその先へと繋がってるって分かった時                        
    全て拒んでいた自分がね、とても情けなくなったんだよ……                                 
    ねぇ………聞こえる?  まぁくんは……今幸せ??

    2008-01-18 04:10:00
  • 225:

    愛◆hsF3gEfPG6

    更新終わります?書き込みめっちゃ嬉しいです??ほんまにめっちゃありがたいです!励まされます!   
    またよかったら感想とか書き込みしてください???

    2008-01-18 04:12:00
  • 226:

    名無しさん

    うそやん?
    ・・・まぁくん?

    主頑張れ?

    2008-01-18 04:51:00
  • 227:

    愛◆hsF3gEfPG6

    7話 離れた手

    2008-01-18 05:37:00
  • 228:

    名無しさん

    ワクワク((o(^-^)o))

    2008-01-18 05:40:00
  • 229:

    愛◆hsF3gEfPG6

    まぁくんと別れた――  それから数週間がすぎていた。 愛は、全てをなくしたような気になり、もうどうでもよくなって毎晩、家から出ていき、リサと遊んだ。                       
    暴走についていったり、族の連れのバイクの後ろにのりロケット花火を人に向けて点火したり、やめていた万引きを堂々としたり、かつあげしたり……どんどん悪い連れが増えていき、年上の連れも増えるから車で行動するようになり、更に行動範囲が広がっていく。                                     
    もう何も怖くない。何も失うものがない。愛は、ひどい事も平気でしていたんだ。一番最低なのは、女の子がまわされるのを笑いながら見ていた事。 おもしろかった。泣き叫ぶ子を見て手たたいて笑って……                           
    愛がそうなったきっかけは、まぁくんと別れた事ともう1つ。弟のシンナー。

    2008-01-18 05:45:00
  • 230:

    愛◆hsF3gEfPG6

    中学二年の弟が部屋でシンナーしていたのをたまたま見つけた。 ろれつも回ってなくて、にやにやしていて、愛はその姿を見てびっくりして弟からビニール袋を取り上げた。。その時、また過去の映像がよみがえり愛は、自分に腹がたった。  過去のトラウマがいつまでも絡まって愛の行動を邪魔してる。。弟の変化にさえ気付かないでいたんだ。。。                                
    家の中でも、もうなにもかもが崩れてきてるんだなと感じ、愛は出ていったお母さんの事をもう思い出すのをやめる事にした。

    2008-01-18 05:51:00
  • 231:

    愛◆hsF3gEfPG6

    もちろん、父さんからはまた殴られる日々。数日家に帰らない事もあった。  怖かったはずの原付の音やバイクの音、それよりも1人になるのが怖かった。。。寝るのも怖かった。                          
    ふとした時に、まぁくんが頭ん中いっぱいよみがえり、胸が痛む。 その次に必ず押し寄せてくる喪失感。 黒い闇に突き落とされたようなあの感覚が何よりも怖い。。  1人で部屋にいる時や、ふとした時にまぁくんからのメッセージを待つ自分がいて、その度に自分があの時選んだ行動に後悔する。

    2008-01-18 06:00:00
  • 232:

    愛◆hsF3gEfPG6

    無理矢理引き離す為についた、修復不可能な言葉の嘘。 あんな言葉ぶつけられたまぁくんの気持ちを考えると、もう待っても無駄だってわかるのに……ベルが鳴るたび愛は、まぁくんからかなぁとか期待してまう。。                                  
    どうして信じてあげれなかったの……ううん…そうじゃない…さやのあの姿と弟の姿が重なって、愛はあの子からまぁくんを奪うのは無理だったんや……                           
    みんなと居ても、どこか淋しくて、それをかき消すために、また悪い事をしていた。。

    2008-01-18 06:07:00
  • 233:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「愛、愛もシンナーしようや」 あれは確か8月25日。昼間にリサは用事があったから愛だけ男の連れと二人でそいつの先輩の家に行ったんだ。 するとそいつの男の先輩と三人になって、二人がシンナーを吸いはじめて愛も誘われたけど愛はそれだけはしたくなくて断った。                                
    どんどんおかしくなる二人。扇風機に怒鳴りはじめたり、笑ったり。怒鳴るっていってもまともに話してなくてろれつさえ回ってない。

    2008-01-18 06:12:00
  • 234:

    愛◆hsF3gEfPG6

    部屋の中は、ツンとしたシンナーの匂い。愛はおかしくなる二人をただ、じっと見ていた。 その時、部屋にもう1人男が入ってきたんだ。                                  
    ドアに視線を向けて愛は固まった。ドアのまえに立ってる男。愛の顔を見てびっくりしてるそいつは、紛れもなく愛をまわした男の1人だった。

    2008-01-18 06:17:00
  • 235:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「……っ」男が部屋から出ようとした時、愛は立ち上がり男の腕を掴んだんだ。                         
    怖さなんてなかった。怖いなんて全く思わなかった。                        
    びくっとした男。 愛「逃げなんでもええやん?座りぃや」愛が冷静に話すと男は、愛の顔を見ようともせず、 「……ごめん」それだけポツリとこぼしたんだ。

    2008-01-18 06:22:00
  • 236:

    愛◆hsF3gEfPG6

    そいつのその言葉を聞いて愛は、体がカタカタと震えた。 怒りがこみあげてきたんだ。 この手で、愛の足を持ち、こいつのあそこが愛に入ってきて………                           
    「気持ちよかった?」愛は、冷静な声でそうつぶやくと男は愛に土下座したんだ。その部屋にいたシンナーをしてる二人は、そんな様子を見ながらけらけら笑っていた。                                
    「謝るんなんか簡単やんけ」土下座するそいつを、みおろしかながら冷静に話す。愛は、みんなが恐れてる先輩から気に入られているから怖かったんだろう。 別に謝ってほしいわけではない。愛だってまわされる子見て罪悪感なんかなかったもん。

    2008-01-18 06:31:00
  • 237:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ただ、愛の顔見て逃げようとしたこいつがムカついた。  愛「詫びろや」そう言って愛は、ライターに火をつけそいつの髪に火をあてるとすごい勢いで火があがり、そいつは物凄い焦った顔で火を消した。                           
    愛はそのまま、家を出てそいつの原付を倒し、先輩の携帯に電話してそいつの特徴を話すとそいつの名前が分かった先輩が、そいつにされた事を聞き怒りだして、後は巻かせておけって言ってきたんだ。                             
    あんな奴が仲いい連れと関わるのはやめとこうと思い、愛はもう遊ばないと決めた。

    2008-01-18 06:39:00
  • 238:

    愛◆hsF3gEfPG6

    書き込みがうれしくて更新しちゃいました?
    けど眠いので更新終わります?

    2008-01-18 06:40:00
  • 239:

    愛◆hsF3gEfPG6

    相変わらずやかましい、セミの声。歩きながら、愛はぼーっと何も考えずに走り去る車を眺めていた。   ……あぁつまらない……                        
    どこかに行くあてもなくて、仕方なく夕方くらいに家に帰ると、母さんと姉ちゃんがリビングで笑いながら話しをしていた。 愛は無視してキッチンの冷蔵庫からジュースを取出し、そのまま部屋へと行った。                          
    部屋に行き、冷房をつけて床に座ると同時にため息。 壁にもたれたまま、近くに置いてある雑誌を取り、ペラペラめくりながら見ていた。 夏休み特集コーナーや、流行りの服が載っている。。。

    2008-01-19 00:32:00
  • 240:

    愛◆hsF3gEfPG6

    外から差し込む夕日が足元を照らしている。 数週間前までこの時間は、まぁくんの家に居たのに……                          
    ……ズキン………胸が痛い………一緒に花火大会行こうねって言ったのに………                         
    信じていたら、あの時まぁくんの事全部信じていたら何か変わってたのかな……あの時愛があの場所にいなかったら、きっと今も一緒に居たのに…………                           
    あの子と……さやと今ごろ……一緒にいるのかな………それとも、もう違う彼女でもできたのかな………愛が大好きなまぁくんの手で、愛じゃない誰かに触れてるのかな………

    2008-01-19 03:00:00
  • 241:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「……やだ………いやだ………まぁ……くん……」                         
    まぁくんに触れたいよ……ぎゅって抱き締めてほしいよ………                    
    愛は、声を押し殺して膝を抱えながら涙を流した。。 あんなひどい事言ってまで突き放した自分の行動に後悔するしかなかった。。  待ってたら、まぁくんから連絡くるかもってどこかでね‥どっかで期待していた。。。でもね、そんなの無意味なんだよね‥‥日にちが経つたびに、実感するしかなかった。

    2008-01-19 03:05:00
  • 242:

    愛◆hsF3gEfPG6

                                        
    その夜――愛は、1人で部屋の窓から見える夜空を眺めていた。音楽も流さずにただ、空を眺めていたんだ。  ポケベルの電源を切って、まぁくんからの連絡を期待する自分を自分で説得するしかなかった。                          
    よくかんがえてみたら、まぁくんと別れてから初めてこんなに長い時間1人になった。。。 何か考えようとすれば、頭ん中に浮かぶのはまぁくんの笑顔。。。 思い出すたび、胸が痛いよ………

    2008-01-19 03:12:00
  • 243:

    愛◆hsF3gEfPG6

    その時、窓の外から舌を鳴らす音が聞こえた。  リサかな……愛は、ゆっくり立ち上がり窓を開けて素足のままベランダに出て、下を見ると、そこにはまぁくんの姿があったんだ。                          
    ―――?!―――――あまりにびっくりして、身を乗り出しそうになる。。まぁくんは、手招きをしたんだ。愛は、うなずきそのまま急いでパジャマから服に着替え、靴を玄関から持ち出し裏口から出た。

    2008-01-19 03:16:00
  • 244:

    愛◆hsF3gEfPG6

    裏庭からこっそり、表の道に出ると、まぁくんは愛が来たのを確認してゆっくり歩きだしたんだ。愛は少しまぁくんの後ろを歩いた。  二人の微妙な距離が、今の状況そのままだよ……手を伸ばせば、まぁくんの手を繋げるのに……できない…………愛はもう、彼女じゃないんやから………

    2008-01-19 03:20:00
  • 245:

    愛◆hsF3gEfPG6

    何しに来たのかな……彼女できた報告かな………それとも、さやと幸せってわざわざ言いに来たのかな……………それとも………愛とやり直すとか…………                           
    一度も振り向かすに、ただ前を歩くまぁくんの背中を見ながら愛は色んな事を考えた。                     
    まぁくんが立ち止まったのは、愛の家の近くにある小さな公園の中にあるベンチの前。何かを話すわけでもなく、ベンチに座りタバコを吸いはじめた。 愛は、ちょこんと少し距離をおき座って地面を見ていた。                         
    夜中という事もあり、誰も歩いてなくて車さえ通ってなくて、公園の外灯が静かに二人を照らしているんだ。

    2008-01-19 03:26:00
  • 246:

    愛◆hsF3gEfPG6

    何か話したいのに、緊張して何も話せない……                           
    「あのさぁ…」沈黙を破ったのは、まぁくん。愛は、まぁくんに視線を向けると、まぁくんは愛に視線を向ける事なくただ前を見ていた。                                  
    「あの子とより戻したん…?」そう言ったのは愛。まぁくんは、顔色1つかえずにタバコの煙を吐き出しながら、コクりとうなずいたんだ。

    2008-01-19 03:34:00
  • 247:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「…そっか…」全然嬉しくないのに、笑ってそう話した。 なんとなくわかっていたのに……いざ認められるとやっぱキツイや……                        
    「俺も、遊びやった……ほんまは愛の事遊びやった……ごめんな……」愛の顔さえ見ずにまぁくんがそう話したんだ。                               
    ・・・ズキン・・・胸が痛い……まぁくん……愛は…愛は……  愛「……そっ…かぁ…」多分愛の顔は引きつった笑顔。。

    2008-01-19 04:31:00
  • 248:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「それだけやから…」まぁくんは、それだけ話すとタバコを地面にぽいっと捨て、立ち上がりゆっくり歩きだしたんだ。                              
    愛は去っていくまぁくんの姿さえ見れずに、まぁくんの捨てたタバコの煙をただぼーっと見ていた。                           
    去っていく姿を見ると、きっと辛くなるから………公園に1人残された愛。あっけなすぎて涙も出ないや… 前までなら、こんな時間にこんな場所に1人になんて絶対しなかったよね……でも……もうそうじゃないんやもんね……

    2008-01-19 04:37:00
  • 249:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「ちゃんと消さなあかんやん…」ゆっくり立ち上がり、愛は地面に落ちたタバコを指でつかんだ。                            
    まぁくん……いつからセブンスター吸ってるん?愛と別れる前までマルボロやったやん………                              
    さやが吸ってるタバコなんかな……今からさやのとこに行くんかな………

    2008-01-19 04:41:00
  • 250:

    愛◆hsF3gEfPG6

    【大好きやで……】 こんな時に、よみがえるまぁくんの声。。。                              
    こんな時に……………あの言葉も………嘘だったの…??                        
    ポロポロ……涙が溢れて、手のひらにこぼれていくんだ………愛…まぁくんの事……好きやのに……

    2008-01-19 04:47:00
  • 251:

    愛◆hsF3gEfPG6

    DEAR                          
    もしも願いが叶うなら…叶うならば、迷わず愛はこの日に戻してと思うだろう                         
    いつでも過去に戻りたく鳴るのは、戻れないと分かっているから……本当に戻れたとしたなら……私は、そんな願いいらないと言ってしまう。。                               
    だって……すべてが繋がり、今があるのだから。。。 例えばどんな矛盾があろうとも………

    2008-01-19 04:51:00
  • 252:

    愛◆hsF3gEfPG6

    更新終わります?

    2008-01-19 04:52:00
  • 253:

    名無しさん

    更新ありがとう。

    2008-01-19 07:03:00
  • 254:

    名無しさん

    おもろい?早く続き読みた〜い?

    2008-01-19 12:03:00
  • 255:

    愛◆hsF3gEfPG6

    7話 落とし穴

    2008-01-19 13:52:00
  • 256:

    愛◆hsF3gEfPG6

    静かな夜、狭く感じる公園は何故かやたら広く感じ、外灯のあかりがまるでスポットライトのように、地面にお尻をつけて座り込んでる愛を照らしている。                          
    まぁくんが吸っていたセブンスターを掴んだまま、煙をぼーっと眺めている……                        
    ―――愛っぺ!――――どこからともなくまぁくんの元気な声が聞こえ、はっとして辺りを見回していく。。けど、どこにもまぁくんの姿なんてない……

    2008-01-19 14:01:00
  • 257:

    愛◆hsF3gEfPG6

    涙で歪む視界。。…… 今、行かなきゃ……後悔する………今行かなきゃ…後悔するよ………                               
    愛はタバコを地面に押し付け、涙をふいて立ち上がり駆け出した。静かな住宅街に響く愛の足音。。何も考えずに、全速力で走る。。点滅してる信号、誰もいない道を走るんだ。                            
    走るたびに涙が溢れて、歪む視界を目を凝らしながら走るんだ。全速力で、まぁくんの元へ………

    2008-01-19 14:07:00
  • 258:

    愛◆hsF3gEfPG6

    遊ばれてたのかもしれない。出会いがナンパだったんやから。。。でも……でもね……愛幸せ感じれたよ?本気で幸せ感じれたんだよ?………ちゃんとお礼言いたい。。ありがとうって……最後くらい笑ってバイバイしたいよ…                              
    まぁくんが自転車に乗って送ってくれた道を走っていくんだ。。真っ直ぐな道。まぁくんの家へと続く道。その先に、小さく見えるまぁくんの後ろ姿が見えた。

    2008-01-19 14:12:00
  • 259:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「まぁくーーん!!!まぁくーーん!!」愛の叫び声が静かな道に響いていく。。。小さなまぁくんの姿。。立ち止まり、ゆっくりと振り向いたのが分かり更に早く走る。

    2008-01-19 14:20:00
  • 260:

    名無しさん

    気になる気になる?頑張ってください?

    2008-01-19 15:00:00
  • 261:

    名無しさん

    うんうん!

    2008-01-19 15:03:00
  • 262:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「はぁはぁはぁ」まぁくんの前にたどり着き、息を整える。。。まぁくんは驚いた顔をしている。。そりゃそうやんね…                              
    一瞬瞼を閉じてから大きく深呼吸してから、ゆっくり瞼をあけてまぁくんを見ると、なんでかな…まぁくんは悲しそうな切なそうなそんな目でほほえんだんだ。                        
    やばい…泣きそう……だめだ。泣いちゃだめだ。最後くらい笑顔でバイバイしなきゃ。。愛は、唾を飲み込み精一杯の笑顔で笑う。

    2008-01-19 16:09:00
  • 263:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛の中で、愛の人生の中でこれ以上にないくらい愛しい人……何よりも失うのが怖かったんだ……                
    愛「まぁくんごめんね……」誠「何が?」 愛「……ほんまは……ほんまはまぁくんの事遊びなんかじゃなかった……大好きで大好きすぎて離れたくなんてなかった……」笑顔で話してるのに、どんどん歪む視界。。泣きたくないのに涙でにじむ。。。                    
    誠「…」愛「彼女と幸せに……幸せになってね……まぁくんは、遊びやったかもしれんけど……愛はそれでも……めちゃめちゃ幸せやったよ!」

    2008-01-19 16:15:00
  • 264:

    愛◆hsF3gEfPG6

    どうしてこんなに胸が痛いんだろう……どうしてこんなに涙が溢れてくるんだろう……どうして………まぁくんは……                               
    愛じゃない彼女を好きなんだろう………                              
    震える手を伸ばした。握手したかったから。最後に握手くらいしたかったから……もう、顔をあげることもできない。我慢できない、涙が次から次へとながれていくよ。。

    2008-01-19 16:20:00
  • 265:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は、震える手を差し出したまま片手で顔を隠した。 唇を噛み締めて、本音が言葉にならないように。。。                                   
    まぁくんは、何を言うでもなく愛の手を握り、一瞬力を込めてから…愛を引き寄せていきなり抱き締めたんだ。。ふわっと香るまぁくんの香水の匂いが愛を包み込む。                     
    誠「全部嘘に決まってるやろ……愛っぺだけや!……戻ってこい…」力をいれながら、愛を抱き締めながらまぁくんがそう言ったんだ。

    2008-01-19 16:26:00
  • 266:

    愛◆hsF3gEfPG6

    まぁくんの体はカタカタと震えている。愛はまぁくんの腕の中でしばらく泣いていた。                                   
    この時きっとまぁくん泣いてたよね………?                            
    そしてゆっくり、顔をあげるとまぁくんが愛にキスしたんだ。しょっぱいキス……しょっぱくて、甘い甘いキス。。

    2008-01-19 16:31:00
  • 267:

    愛◆hsF3gEfPG6

    誠「…愛っぺ?」愛「ん?」 誠「好きやで」涙で歪んだ視界に映るまぁくんの笑顔。。。嬉しいはずなのに、幸せなのに涙が溢れた。。                      
    愛「まぁくん…」誠「ん?」愛「エッチしよ……」誠「え…?」愛「まぁくんにあげたい…」                              
    全部をあげたい。そう思ったんだ。いやらしい意味じゃなくて、純粋にそう思ったの。

    2008-01-19 16:37:00
  • 268:

    愛◆hsF3gEfPG6

    書き込みありがとう??おもしろいって言ってもらえて幸せです!

    2008-01-19 16:41:00
  • 269:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛はまぁくんの目をじっと見ると、まぁくんは顔を赤らめまた強く愛の体を抱き締めたんだ。                                          
    とても静かな夜。。窓の外からこぼれる外灯の灯りが部屋に差し込み、まぁくんの肌を青白く照らしている。 コンポから流れる穏やかなバラードが小さな音を奏でている。  まぁくんの肌が直接、愛に触れまぁくんの唇が愛の体に触れていくんだ。                                
    まぁくんの手は優しくでも力強く温かくて、愛の手を握ってくれていた。愛の小さな胸に何度もキスをして、優しく触れてくれて愛はまぁくんに抱きつくけど、力が入らなくてまぁくんが愛を何度も抱き締めかえしてくれた。

    2008-01-20 03:45:00
  • 270:

    愛◆hsF3gEfPG6

                                        
    「……やばい………」まぁくんの声がして、愛はゆっくり目蓋を開けると、まぁくんが愛を見て愛の髪を撫でた。  まぁくんが愛の中にいる………痛くなんてなくて、気持ち悪くなんて全くない。  「どうしたん?…」愛が聞き返すとまぁくんが、愛にいっぱいキスして抱き寄せたんだ。                         
    「めっちゃ幸せや…」                                      
    まぁくんの言葉に、愛は小さくうなずいたんだ。 愛も……今幸せだよ……

    2008-01-20 05:24:00
  • 271:

    愛◆hsF3gEfPG6

                                        
    ―――二学期が始まった―――愛は、毎日遅刻もせずに学校に行く。リサにまぁくんと仲直りした事を話したら、何故か苦痛そな顔をしたんだ。。 リサは彼氏と別れたらしく、『2階』には行ってないみたい。                         
    愛は、毎日まぁくんの家に行っていた。毎日まぁくんは愛とエッチして愛は毎日まぁくんを受け入れていたんだ。 二人でカラオケに行ったり、まぁくんの友達とみんなで遊びに行ったり、本当に穏やかなな日々。

    2008-01-20 05:30:00
  • 272:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は、まぁくんとの思い出をたくさん作りたくて、カメラを買った。学校で仲良くしてるみんなは、プリクラ帳や写真をたくさんとってアルバムを作ったりしていて、愛も真似したかったから。                                 
    インスタントカメラを買って、まぁくんと撮りまくった。                                  
    「ほら!愛っぺやで!これ 」オレンジ色のアルバムにまぁくんが油性マジックで愛の似顔絵を描いたんだ。似顔絵というか、なんとも言い表わせないへたくそな絵にびっくりして、愛は爆笑。 まぁくんは得意気(笑)。

    2008-01-20 05:36:00
  • 273:

    愛◆hsF3gEfPG6

    出来上がったばかりの写真をランダムに貼っていき、まぁくんがブレた写真を一枚だけ1ページ使って真ん中にその写真だけ貼って、その写真の下に愛の似顔絵を書いて  〔愛は俺の女!〕って書いた。                            
    愛も、まぁくんの似顔絵を描いて〔まぁくん大好き!〕って書いた。写真は、前にキスした時にまぁくんが撮った写真で、ぶれてるからはっきり映ってないけどどうやらまぁくんは気に入ったみたい。

    2008-01-20 05:40:00
  • 274:

    愛◆hsF3gEfPG6

    アルバムは分厚くて、まだまだ残りのページの方が多いけど、でもすぐうまっちゃいそうな感じがするよ。この勢いなら!                             
    愛がアルバムをにこにこしながら眺めていると、その隣でまぁくんが鼻歌を歌いだした。まぁくんがよく歌うラブソング。前にカラオケ二人で行った時に何回も歌った歌。                               
    『GLAY ずっと二人で』という歌。愛は、歌詞を覚えてしまいまぁくんの隣で口ずさむ。 なんで何回も歌うの?って前に聞いたらまぁくんは、別に!って言ってた。。お気に入りなんだろな………愛も今ではこの歌が一番大好き。

    2008-01-20 05:47:00
  • 275:

    愛◆hsF3gEfPG6

    まぁくんは不思議そな表情。……まぁくんには分からないのかな……誠「まぁ好きにしたらええけど……」愛「他の子にあげたらあかんよ!」誠「別にええやんけ(笑)ボタンくらい!ちょうだいって言われたら俺渡してまいそやわ(笑)」いじわるそうに笑うまぁくん。  愛はほっぺをぷくーっとふくらまし拗ねると、まぁくんが愛のふくらましたほっぺをつまんだ。                           
    愛「あっ、来月修学旅行があるから一週間会えないねん。。」誠「おぅ!北海道やろ?」愛「浮気したあかんで?」 誠「えーっ。。。そーなん?なんでぇ?」まぁくんの残念そな顔。愛は、それを見て本気でむかつきくやしくて泣いた。

    2008-01-20 06:00:00
  • 276:

    愛◆hsF3gEfPG6

    誠「うおっ!愛っぺ!泣くな泣くな!嘘やから!!」慌てるまぁくん。愛の頭を撫でて必死に謝ってくる。 愛は、こんなに焼きもちやきなんて知らなかった。ちょっとした事でも不安になるし、まぁくんがエロ本見ただけで腹が立つ。                          
    誠「愛っぺは、大変やな(笑)こんな大変な女俺しか面倒みれん!……しゃーないからみたろか!」まぁくんは最近よくこんな事を愛に話す。

    2008-01-20 06:04:00
  • 277:

    愛◆hsF3gEfPG6

    更新終わります?

    2008-01-20 06:05:00
  • 278:

    名無しさん

    うまくいってほしいなぁ…?

    2008-01-20 07:26:00
  • 279:

    愛◆hsF3gEfPG6

    本当に穏やかな日々。愛は、今すごい楽しい。嫌いな授業は全く頭に入らない。けど、ちゃんと学校には行っていた。お弁当の時間は、みんなで机くっつけてワイワイ話ながら食べる。   テストの点数は最低だけど、まぁ気にしない気にしない。                    
    10月にはいり、修学旅行に愛は行った。北海道。まぁくんにお土産をたくさん買って、家にはカニを送った。親から手渡されたお小遣い。それでたくさん買って、自由行動でまったく関係ないデパートに行ったり。 毎日まぁくんに電話。早く会いたいなぁとしか思えなかった。 いつか、まぁくんとこの景色見れたらいいのにな。。

    2008-01-20 16:14:00
  • 280:

    愛◆hsF3gEfPG6

     季節はすっかり秋。もうすぐ冬がやってくる… あの冬が……                   
    とある日曜、あすかとまさよとかよでハーバーランドに行く約束をして、朝から愛は電車に乗り神戸駅へ行くと、すでに三人が待っていて愛が到着してから、四人でハーバーランドに迎う。                       
    色んなショップを見たり、食事したり、ゲームしたりしてるうちにすっかり夕方に。。まぁくんには、ちゃんとハーバーランドに行くと言っていたけど、まさかまぁくんがやってくるなんて思いもしなくて、まぁくんからのメッセージが届いて、愛はみんなとバイバイして、走って神戸駅まで向かった。

    2008-01-20 16:21:00
  • 281:

    愛◆hsF3gEfPG6

    駅につくと、1人度派手な男がいて、それがまぁくんやった。愛はびっくりして近づくと「愛っぺ!」笑顔でまぁくん。 まわりのみんなは、見てみぬふり。目あわせたくないよね……こんなややこしそうな人……やっぱり中学生には見えません。。                    
    二人で手つないで、ハーバーランドを見てまわる。周りのカップルとは明らかに違うような浮いたカップル。 でも、愛は幸せ。                          
    まぁくんは、何にも気にしないみたい。 すっかり夜になり、電車で地元まで戻るとバスの最終時間をすぎていることが分かった。

    2008-01-20 16:27:00
  • 282:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「いやや〜!歩きたくない!しんどい!足痛い!チャリぱくろうよ〜!」その場に立ち止まり愛がぶーぶー拗ねる。 朝から歩きっぱなしで、足には靴擦れができていて本当に足が痛い。                       
    誠「あかん!女がそんな事したらあかん!そんな靴はくからやろ?…ほら!歩くぞ!」まぁくんが、また愛の手をひっぱりながら歩いて行く。 愛は歩きたくないからその場にしゃがみこんだ。

    2008-01-20 16:36:00
  • 283:

    愛◆hsF3gEfPG6

    誠「こら!愛っぺ!そんな所に座ったあかんやろ?はよせな門限すぎてまうやろ?」まぁくんがぐいっとひっぱり愛を立たせようとしたけど、愛は頬をふくらませて座ったまま立たない。                        
    愛「いやだ!歩かない!」誠「勝手にしろ!」まぁくんが愛に怒って、手を放しそのままてくてくと歩いていった。 愛は、1人でまわりが田んぼだらけの道にポツンと1人になり、しばらくその場で座っていると、まぁくんが向こうの方から戻ってきた。

    2008-01-20 16:41:00
  • 284:

    愛◆hsF3gEfPG6

    まぁくんは、愛の前に来ると背中を向けてしゃがんだ。 誠「おんぶしたるから」愛はそれを聞き、まぁくんの背中に乗るとまぁくんが愛をおんぶして歩きだしたんだ。                     
    誠「困った娘やな〜んまにぃ〜」歩きながらまぁくんがそう言った。愛は、まぁくんの匂いに包まれながら足をじたばたさせる。  誠「こら!やめなさい!落ちるで?!」愛「困った娘ちゃうし!ほんまに足痛いねんから!」誠「わ〜った!分かった分かったから!」                       
    愛のワガママ聞いてくれるのなんて、まぁくんだけ。愛はそれを知って、たくさん甘えるんだ。まぁくんは、そんな愛を優しく受けとめてくれるんだよね。

    2008-01-20 17:28:00
  • 285:

    愛◆hsF3gEfPG6

    まぁくんは、愛の前でよく笑う。カメラを向けてもふざけたり、わざとかっこつけたり、さまざまな表情をして、愛はそれを見てけらけら笑う。                    
    愛も、まぁくんの前だと色んな表情を見せた。まぁくんは、愛にたくさん教えてくれたんだ、将来の夢や昔の話しに、学校にいる面白い生徒の話しや、おばさんの話し。                     
    二人で、お好み焼き屋が開店する前にたこ焼きも焼いたりした。愛が具がタコだけだとつまらないと言って、まぁくをの制止を無視して、お菓子入れたりして、すかさず写真を撮った。味は…びっくりするくらいまずくて、まぁくんの変な顔を愛はパシャパシャ撮ると、まぁくんは、愛からカメラを奪い、愛の口の中にたこ焼きを入れて、それがめっちゃ辛いたこ焼きやって愛がびっくりすると、まぁくんは笑いながら愛の写真を撮った。

    2008-01-20 17:37:00
  • 286:

    愛◆hsF3gEfPG6

    そう……これ以上にないくらい幸せな日々。愛は、まぁくんが居れば本当にそれだけでよかったんだ。                          
    でも、そんな幸せな日々は、長くは続かなかった。。                        
    愛が一番恐れている事が、現実になるなんてこの時思いもしなかった。

    2008-01-20 17:40:00
  • 287:

    愛◆hsF3gEfPG6

    DEAR                                  
    どうしてなのかな……どうして人は1人を恐がるのかな……                                 
    失って悔やんで後悔して、1人を望むのに……気付けばまた1人から逃れたくなる。                                  
    美化され続ける思い出と共に、今を生きて誰かに何かを重ねて……違うと気付きまた1人になって……また誰かを求める……                                        
    君は……君だけは美化したくないよ……そう思っては過去になるあの日を拒んでいた。

    2008-01-20 17:46:00
  • 288:

    愛◆hsF3gEfPG6

    8話雷

    2008-01-20 18:16:00
  • 289:

    愛◆hsF3gEfPG6

    11月になった。 最近やたらだるいし眠い。まぁくんと会ってもなんだか眠くて、気付けば寝てしまってる。                                   
    食欲もあまりなくて、たまに気分が悪くなる。なんだろう。。 愛「まぁくん、なんか最近やたら眠いねん〜たまに気分悪くなるし…」愛がまぁくんに話すと、まぁくんがタバコの火をつける手を止めて愛を見た。驚いた顔で。                              
    愛「どないしたん?」不思議そうにまぁくんを見ると、まぁくんはタバコを床に置き、真顔で愛を見る。 誠「愛?……そういえば、生理きてへんよな…?」まぁくんにそう言われて、愛は頭ん中で考える。

    2008-01-20 18:23:00
  • 290:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「ん〜9月にきただけで…それからきてないかなぁ……きたっけぇ……ん〜分からん…」まぁくんなんでそんな事聞くんやろ………愛は特に気にしないで、タバコに火をつけようとすると、急に気分悪くなりタバコを吸うのをやめた。                          
    誠「……薬局行ってくる!ちょっと待っときや」面倒くさがりのまぁくんがいきなり立ち上がり、上着と財布を持ってそのまま部屋を出ていった。

    2008-01-20 18:28:00
  • 291:

    愛◆hsF3gEfPG6

    しんとした部屋に1人になり、理解できないままぼーっとしていると、しばらくしてからまぁくんが帰ってきた。 手には小さな袋を持ち、息を切らして愛の隣に座る。                    
    誠「調べるで!」袋からまぁくんが取り出したのは妊娠検査薬。愛はその箱を見てびっくりした。 だって、生まれて初めて見るんやもん。しかも二箱も買ってきたんだ。。。 愛「検査?!愛が?!なんで?!」誠「生理きてないんやろ?調べなあかんやろ?」愛「大丈夫やって!だって外だしやんいっつも!まぁくん外だしやったら大丈夫って……」  誠「念のために調べるねん!な?ほら説明書読んだるから」

    2008-01-20 20:52:00
  • 292:

    愛◆hsF3gEfPG6

    そう言われて、まぁくんは愛と一緒にトイレに入り、まぁくんに言われるがまま検査をすると、結果は妊娠してなかった。                 
    愛「ほら!な?妊娠してへんやろ?まぁくんおかしいんちゃうん?」愛がそう言ってる前で、検査薬と説明書を何度も見るんだ。 まぁくんは心配性やねんから…… 誠「ほんまや……なんで生理こんのやろなぁ…」愛「んー愛たまに遅れるし…そのうちくるやろ〜ってか二箱も買ってどうするん?」誠「それ、愛っぺ持ってて?またいつか使う時くるかもやし」

    2008-01-20 20:57:00
  • 293:

    愛◆hsF3gEfPG6

    そう言われて、その夜愛は自分の部屋の机の引き出しに入れた。アドレス帳やスケジュール帳が入ってある引き出し。 まだまぁくんしか書いてないアドレス帳。まぁくんに書いてもらったアドレス帳。     そこに、まだアルバムにはってない写真が何枚もあり、愛は妊娠検査薬を直す時に写真を取り出して、アルバムを本棚から取り出して、ペタペタと貼った。                          
    アルバムを見るだけで、嬉しくなるね……クリスマスのページには、シールとかたくさん貼ったりしたいなぁ。。。正月は一緒に初詣に行って…卒業式の写真とかいーっぱい撮ろ!               
    で、いつか懐かしく二人で見る日がくるんだねぇ……

    2008-01-20 21:57:00
  • 294:

    愛◆hsF3gEfPG6

    それから数日後の出来事だった。 朝いつものように目覚めると、ベルにはまぁくんのメッセージが届いてなくて、愛はまぁあんまり深く考えずに制服に着替えて、一階に降りると母さんが愛を呼び出した。               
    母「今日は学校休みなさい」冷静な顔して話す母さん。愛は理解できなくて、母さんの顔を見る。 愛「は?なんで?」母「産婦人科に行くから」                   
    ―――?!――――産婦人科?なんで? 愛「なんで?なんでなん?」母「妊娠してるんでしょ?」母さんのその言葉に愛は固まる。……何言ってるの?……妊娠なんて……………あっ!

    2008-01-20 22:03:00
  • 295:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は急いで階段を駆け上り、自分の部屋の引き出しを勢いよくあける。 あったはずの検査薬が見当たらない。それどころかアドレス帳まで。。                   
    ……勝手に触ったんだ……                        
    愛はむかついて、また階段を駆け降りて母さんの前に立つ。母さんは冷静な顔で弁当にふたをしていた。

    2008-01-20 22:06:00
  • 296:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「勝手に触ったやろ?!返してや!」母「触られて困るような物でもあるわけ?」母さんは、笑いながら愛にむかってそんな言葉をぶつけてきた。                 
    愛「アドレス帳は?検査薬は?」母「お父さんが持ってるわよ?妊娠なんて勘弁してよ?友子に迷惑かかるでしょ?」また姉ちゃんの名前を出す母さん。いちいちイライラする…                
    愛「妊娠なんかしてへんし!」母「ちゃんと堕ろすのよ?迷惑やからね?生むとか言わないでね?」

    2008-01-20 22:13:00
  • 297:

    愛◆hsF3gEfPG6

    迷惑?……何が?……なんでこんな女にいちいち指図されやなあかんねん! 愛はむかついて、言い返す気にもなれなくて、リビングを出ようとした時                 
    「今、お父さんが誠くんに会ってるから、一緒に産婦人科に行くからね?」                          
    その言葉を聞き、愛は動けなくなったんだ。ゆっくり振り向くと、母さんは何事もないように朝ごはんの支度をしていた。

    2008-01-20 22:18:00
  • 298:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛が逃げないように、まぁくんを連れてくるんや……とっさに浮かぶその言葉。 一時間くらいしてから、まぁくんがお父さんに連れられ、家にやってきた。             
    愛は部屋で、ぼーっとしてるとまぁくんが部屋に入ってきて愛を抱き締めたんだ。 愛「ばりムカつくわ!あの女!愛妊娠なんかしてへん!」 誠「愛っぺ!落ち着き!な?」 愛「もう出ていく!こんな家いらん!」 まぁくんの腕の中で怒鳴る愛。まぁくんは聞こえないように愛を抱き締めたんだ。

    2008-01-20 22:24:00
  • 299:

    愛◆hsF3gEfPG6

    誠「おっちゃんな、愛っぺの事ちゃんと考えてんで?な?」愛「どこがよ?!」誠「それは言えないけど、愛っぺは愛されてるから……な?産婦人科行こうや、妊娠してへんねんから、大丈夫やから…」愛「いやや!行きたくない!出てく!今すぐこっから出ていく!」 愛が怒鳴ってると、お父さんがいきなりずかずかと部屋に入ってきて、愛の髪を鷲掴みにしてぐいっと引っ張った。                  
    誠「やめてください!」まぁくんが間に入り、お父さんが愛の髪を放した。 お父さん「どきなさい!」誠「暴力はやめてください!」愛の前に立つまぁくんは、まったく動かない。

    2008-01-20 22:31:00
  • 300:

    愛◆hsF3gEfPG6

    誠「愛さんは、理解できる人です!いえばちゃんと理解する子ですよ?もっと信じてあげてください!」 愛は、その言葉を聞き唇を噛み締めた。父さんなんかに涙を見せたくない。。                         
    父さんは、まぁくんからそう言われため息をこぼし「産婦人科に行くから早く降りてきなさい」そう言ったんだ。 愛「妊娠してへんのに、なんで行かないとあかんの?」愛が小さい声でそう言っても父さんが耳を傾ける事はなかった。

    2008-01-20 22:35:00
  • 301:

    愛◆hsF3gEfPG6

    まぁくんから説得され、愛はしぶしぶ車に乗り四人で産婦人科に向かった。もちろん妊娠なんてしていなくて、愛の最近の体調不慮は愛の年頃ならたまにある事らしい。                    
    車で、家に帰るとまぁくんが父さんに愛と話したいと言い、何故か父さんは言い返す事もなくうなずいたんだ。何かがおかしい……車の中から、まぁくんはやけに暗いし。。

    2008-01-20 22:39:00
  • 302:

    愛◆hsF3gEfPG6

    昼前に二人で手をつなぎながら歩く。いつもまぁくんが送ってくれる道をてくてくと歩き、まぁくんの家を通り越し、まぁくんは黙ったまま歩いていくんだ。                         
    空はどんより曇り、灰色の重たい雲が向こうからじわじわと近づいてくるようだ。。なんだか気味悪い空。。。  「まぁくん?どこ行くん?」まぁくんの顔を覗き込むと、まぁくんは愛に目を合わすことなく「公園やで?」それだけ言って、愛の手を握ったまま歩くんだ。

    2008-01-20 22:44:00
  • 303:

    愛◆hsF3gEfPG6

    更新終わります?
    書き込みありがとうございます??

    2008-01-20 22:47:00
  • 304:

    名無しさん

    ?

    2008-01-20 23:02:00
  • 305:

    愛◆hsF3gEfPG6

    公園?何しに行くの?愛は不思議に思ったけど、こんな昼前からまぁくんと一緒に居れるのがうれしくてあえて何にも聞かなかったんだ…  まぁくんは、なんだか元気がなさげ。どうしたのかな…                   
    愛に話しかけるでもなく、いつもの鼻歌を歌うでもなく黙って歩く。 愛は、たまに何かを話し掛けると、まぁくんが少し返事をするくらいで、でもまぁくんの温度が繋ぐ手から伝わってきて、その温度は相変わらず温かくて、風がふくたびふわりと匂うまぁくんの香水のかおりに安心する。

    2008-01-21 00:10:00
  • 306:

    愛◆hsF3gEfPG6

    公園?何しに行くの?愛は不思議に思ったけど、こんな昼前からまぁくんと一緒に居れるのがうれしくてあえて何にも聞かなかったんだ…  まぁくんは、なんだか元気がなさげ。どうしたのかな…                   
    愛に話しかけるでもなく、いつもの鼻歌を歌うでもなく黙って歩く。 愛は、たまに何かを話し掛けると、まぁくんが少し返事をするくらいで、でもまぁくんの温度が繋ぐ手から伝わってきて、その温度は相変わらず温かくて、風がふくたびふわりと匂うまぁくんの香水のかおりに安心する。

    2008-01-21 00:11:00
  • 307:

    愛◆hsF3gEfPG6

    たどり着いた公園は、まぁくんの家から10分くらい歩いた場所にあり、愛が昔来た事があるだだっ広い公園。グランドみたいに広い公園で、野球の試合とかにたまに使われてるんだ。   昼前という事もあり、遊ぶ子供はいなくてまぁくんは愛の手を握ったまま公園の中へと歩いていく。               
    「なんか、天気めっちゃ悪くなってきた…」愛が空を見上げながらまぁくんにそんな事を言ったんだ。さっきのどす黒い雲がだんだんこちらにちかづいてきてるから……雷雲かなぁ……なんか怖いなぁ

    2008-01-21 00:17:00
  • 308:

    愛◆hsF3gEfPG6

    スルッ………愛が空を見上げてる時、いきなりまぁくんの手が自然に、するりと愛の手から放れて、愛は視線を空からまぁくんへと向けると、まぁくんはいきなりしゃがみ込み、顔を隠した。                      
    ――???―――まぁくん??愛はびっくりして、まぁくんの肩に何気なく手を置いたんだ。急にびっくりしたんやもん。。。気分でも悪くなったんかな?そういえば元気なかったもんなぁ。                      
    愛はまぁくんの肩に手を置き、目を見開いた。    まぁくんの肩、カタカタと震えてる……小さく震えてる。。。なんで?

    2008-01-21 00:22:00
  • 309:

    愛◆hsF3gEfPG6

    理解できなくて、まぁくんの前にしゃがみ、肩をゆすってみた。 「どないしたん?まぁくん?気分悪いん??……まぁくん?」顔を覗き込もうとしても、まぁくんが顔を隠してるから分からない。。 愛は、まぁくんの手をぐいっと引っ張りやっと見えた表情が見えた時、力がぬけてしまった。                       
    「………ごめんっ……」謝るまぁくん。  なんで?……なんで泣いてんの?………愛が力をぬくと、またまぁくんは顔を隠してしまった。 愛「……」あまりに突然の出来事で、どうしていいのか分からず愛はただただ背中をさすっていたんだ。

    2008-01-21 00:28:00
  • 310:

    愛◆hsF3gEfPG6

    どうして謝るの……?なんで……?分からない……分からないよ………何に対して?  泣いてるから?だからそれに対して謝ってんの??                                 
    …それとも違う何か理由があるの?…                                
    まぁくんは、しばらくその場で泣いて、やっと泣き止み顔を見せたんだ。

    2008-01-21 00:34:00
  • 311:

    愛◆hsF3gEfPG6

    誠「…はぁ…」鼻をすすりながらまぁくはため息。愛は理由を聞きたかったけど、あえて聞かない事にした。言いたくなったら言うよね?                      
    愛は、まぁくんの涙を手で拭いてから勢い良く立ち上がって空に向かって手を伸ばし背伸び。ずっと座ってたから足が痺れちゃったよ!                       
    いつも愛が、まぁくんに元気もらってる。いつも励ましてもらってる。だから、今日は愛がまぁくんを元気づけなきゃ!

    2008-01-21 00:39:00
  • 312:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「まぁくん!鬼ごっこしよ?!まぁくんが鬼な!」それだけ言い残し、愛は広い公園の中を全速力で走ったんだ。                                 
    公園の端まで来ると、愛は息を切らしながら振り返る。すると、向こうからまぁくんが走ってくるのが見えた。 「走るん遅〜〜い!!はははっ(笑)」

    2008-01-21 00:43:00
  • 313:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ピカッ!!!   視界に映る景色がフラッシュみたいにいきなり光り、愛はびっくりして肩をあげた。 空を見上げると、さっきまで離れた場所にあったどす黒い雲が頭上に広がっていたんだ。。 雷雲。。。                                     
    びっくりしすぎて、目をそらしちゃったね………                          
    足音が耳に飛び込んでくると同時に、まぁくんが勢い良く愛に抱きついてきたのでそのまま愛とまぁくんは倒れてしまった。

    2008-01-21 00:47:00
  • 314:

    愛◆hsF3gEfPG6

    まぁくんが、倒れる時愛の下になってくれたので、愛は全く痛くなくてびっくりしすぎて二人でケラケラ笑ったんだ。                   
    まぁくんが体を起こし、愛はまぁくんに抱きつくと、まぁくんが愛を抱き締めかえしてくれなくて、愛は変に思い顔をまぁくんから離して、顔を見るとなぜかまぁくんは悲しそうな顔をしていた。

    2008-01-21 00:51:00
  • 315:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ピカッ!!ゴロゴロ!!! 愛がまぁくんに何か話そうとした時、ものすごい勢いで辺りが光り、それと同時に低い音で雷が鳴り響いたんだ。 愛はびっくりして、まぁくんに抱きついていた。                                 
    ひんやりと冷たい風が吹いて、まぁくんの匂いが愛を包むけど、まぁくんは愛を抱き締めなかった。                           
    ………ポツッ。。ポツッ……手や、頬に雨の滴かこぼれ弾ける。愛は、ゆっくりまぁくんから体を離して空を見上げると雨の滴がいくつも降ってきてる。

    2008-01-21 01:49:00
  • 316:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「まぁくん…大雨ふりそうやで…」愛がそう言いながらまぁくんに視線を向けると、まぁくんは真顔で愛にこう言ったんだ。                                                    
    「しばらく距離おこう…」                                                
    ………ドーン!!………物凄い雷の音が響き、愛はそれに驚く事さえしないくらい、まぁくんの言葉に驚いたんだ。。

    2008-01-21 01:54:00
  • 317:

    愛◆hsF3gEfPG6

    DEAR                                  
    あの頃……君の優しさに気付いていたのなら…もっと違う未来が見えたのかな…                                    
    あの頃…たった15才の君の精一杯の優しさに気付いていたのなら、きっと君は今もそばにいたよね……                                      
    どんな事があっても、君を信じればよかった……………

    2008-01-21 01:59:00
  • 318:

    愛◆hsF3gEfPG6

    9話 距離

    2008-01-21 02:03:00
  • 319:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ポツポツと降っていた雨は、次第に勢いを増して降り始め、愛とまぁくんはずぶ濡れになっている。                           
    愛「…な…なんで?…なんでそんな事言うん?」まぁくんに言葉をぶつける。。まぁくんは、目をそらすことなくただ愛を見ている。 誠「距離おこう」愛「距離って?!どれくらい?!」焦って聞き返す愛。  誠「4月まで……」まぁくんから言われた言葉に戸惑う。。                                  
    …意味分かんない…なんで?愛なんにもしてへんよ……? 愛「あと5ヶ月くらいあるやん……なんで??愛なんか嫌われるような事した?!」

    2008-01-21 02:14:00
  • 320:

    愛◆hsF3gEfPG6

    頭を左右に振るまぁくん。 愛「他に好きな子でもできたん?!」 誠「おらん」 愛「妊娠してへんかったから?」 誠「そうじゃない」                                             
    じゃあ……なんで……                                      
    愛「まぁくんなんで?!なんでなん?!愛4月までなんて待てへん!いややぁぁ!」雨に濡れた手で、まぁくんの服を掴んで、ぐいぐい引っ張るけど、まぁくんは愛から目をそらさずに愛を見ていたんだ。

    2008-01-21 02:19:00
  • 321:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は頭を左右に何度も振りながら、ただただ、駄々っ子みたいに いやだ と叫んでいたんだ。 どんなに言葉をぶつけても、まぁくんは愛を抱き締めてくれる事も、頭をぽんっと叩いてくれる事さえもなく、ただ降りしきる雨がどんどん強くなるばかり。。                                        
    愛は、ゆっくりまぁくんの目を見ると、まぁくんはまるで泣いてるように見えたんだ。 でも、まぁくんの顔は決意したようなそんな顔で、何を言っても無駄な気がした。。

    2008-01-21 02:24:00
  • 322:

    愛◆hsF3gEfPG6

    まぁくんは、愛の手を自分の服から放すと唇を噛み締めて一瞬下を見てから、体をくるっと愛とは逆に向けて、ゆっくり歩きだした。                        
    …………その光景と交わるように、鍵をかけたはずの過去が甦る。。小学生の愛。日曜日に兄弟三人でリビングでトランプをしていると、玄関の方で物音がして愛はトランプを床に置き玄関に行ったんだ。

    2008-01-21 02:28:00
  • 323:

    愛◆hsF3gEfPG6

    玄関に行くと、お母さんが紙袋を両手に持ち赤いパンプスを履いていたところで、愛の姿に気付き振り向いたんだ。 いつもは履かない赤いパンプス。。。 愛は素足でお母さんの近くに行くとお母さんが「ちょっと出かけてくるね」そう言ったから、愛はお母さんの服をつかんで「愛も行く!」って言ったんだ。                
    いつもならそんな事愛は言わなかった。けど、なんか嫌な予感がしたんだ。。お母さんは紙袋を置いてその場にしゃがみ愛に目線をあわせて、いきなり愛を抱き寄せたんだ。 「僕も行く!」そう言ったのは弟。お母さんは、愛の顔を見ることなくゆっくり立ち上がり、紙袋をまた持ったんだ。「ほら、真也もついてくるって言うから…留守番していてね?」愛にそう言って頭を撫でたんだ。                            
    ねぇ、じゃあなんでお母さん泣いてるの?

    2008-01-21 02:36:00
  • 324:

    愛◆hsF3gEfPG6

    弟の泣き声がうるさくて、愛は視線を弟へと向けると弟は床に寝転び、じたばたわめきまわっていた。                                       
    バタン                                  
    愛は、ドアが締まる音を聞き弟を無視して、急いで靴を履き外へ出ると、家の前の道に車を停めて父さんが車を洗っていた。

    2008-01-21 02:41:00
  • 325:

    愛◆hsF3gEfPG6

    夕日がお父さんの車にぶつかる水をキラキラと輝かせている。 愛は道に出て、視線を向けるとお母さんは早足で、ずいぶん向こうを歩いていて、愛はなぜか追いかけようとせず、立ち止まったまま小さくなっていく後ろ姿を見ていたんだ。                        
    それがお母さんを見た最後だった……                               
    ザーッ…ずぶ濡れになってる愛。小さくなるまぁくんの後ろ姿を追いかける事ができずに、ただ見ていた。。 ……行かないで……愛1人になりたくない………いやや………

    2008-01-21 02:54:00
  • 326:

    愛◆hsF3gEfPG6

                                        
    それから二週間くらい過ぎた。まぁくんからの連絡なんてなくて、愛は毎日メッセージを送り、まぁ君の家にも電話した。 家の前にも行った。  けど、まぁくんは姿を現さない。                          
    ぶつけようのない、不安と疑問だけがまるで愛を縛り付けてるような気がしてならない。 毎日毎日泣いて、愛は気が狂いそうになっていたんだ。

    2008-01-21 02:58:00
  • 327:

    愛◆hsF3gEfPG6

    更新終わります。

    2008-01-21 02:58:00
  • 328:

    名無しさん

    しおり?

    2008-01-21 07:39:00
  • 329:

    名無しさん

    ????

    2008-01-21 08:19:00
  • 330:

    愛◆hsF3gEfPG6

    距離おくなんて…なんでそんな事言ったの…?ねぇ、まぁくん?愛はね…愛はそれが聞きたいんだよ…… 理由がもし分かったところで、はたして4月までの5ヶ月が、待てるんだろうか……  愛にはそんな事考える余裕なんてないくらい、ただじたばたするしかなかった。。。  お母さんの事ひたすら待った、あの時と重なりすぎるくらい似てる…………                                
    ねぇ……まぁくん?……お母さんは、帰ってこなかったよ………                                           
    だからなおさら、じたばた焦るしかないんだ。オトナシク待っても無駄な気がしたから。。。

    2008-01-21 10:17:00
  • 331:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛が何したっていうの?愛なんにもしてないよ……愛を引き離すための優しさだとしたら……別れる為の嘘なら……いっそのこと、嫌いって言ってくれればいい。。愛それなら………きっと…………………                            
    そう考えて出てくる答えは、行き場をなくした愛のまぁくんへの愛情だけだった。  嫌いだと言われても愛はまぁくんの事嫌いになんてなれへん。。。                           
    だって……そうやんか……これ以上にないくらい、めちゃめちゃ好きなんやんか………無理やわ………そんなん………無理やわ

    2008-01-21 10:22:00
  • 332:

    愛◆hsF3gEfPG6

    季節はすっかりジャンバーやコートがなくてはブルブルと震えるくらい寒くなりはじめ、学校や街ではクリスマスの雰囲気がでてきはじめたんだ。  もうすぐ12月。                      
    キーンコーンカーンコーン チャイムがなりみんなが教室から出ていく。。 「愛〜」廊下から呼び出したのは、リサ。愛はカバンを持ちリサの所へ駆け寄り一緒に校舎を出て駅までの道を歩くんだ。

    2008-01-21 10:26:00
  • 333:

    愛◆hsF3gEfPG6

    リサ「なぁ、三宮行かへん?」駅まで行くとリサが急にそう言い出したんだ。三宮なんてよく考えてみたら、まぁくんと付き合いだしてから全く行かなくなっていた。。。 愛は、リサと電車に乗り三宮に行く。電車の中で化粧をして、スカートをいつもより更に短くした。                        
    まだルーズソックスが神戸では流行っていなくて、黒のストッキングをはいていたんだ。前髪の根元をスプレーで固めてすだれみたいにたらすのが流行っていた。 愛の髪は胸下まであり、前髪はあごくらいまであったっけな…脱色をくりかえしてるから少し傷んではいたけど。。。

    2008-01-21 10:32:00
  • 334:

    愛◆hsF3gEfPG6

    今みたいに[デカ目]なんて流行ってなくて、コギャルという言葉が東京でではじめた時期。神戸では肌が黒い子なんて、まだいなくて眉毛を極細くしてる子がたくさんいた。。愛もめっちゃ細い眉毛やった。                          
    リサと三宮をぐるぐると色んなショップを見て回り、ナンパされても無視して二人で楽しんだ。愛も久々に気分転換になり、結構何も考えずに時間がすぎていった。

    2008-01-21 10:37:00
  • 335:

    愛◆hsF3gEfPG6

    6時くらいになると空はすっかり暗くなり、気温も昼間と違いぐんと下がり愛とリサは行く場所もなくなったので、地元に戻る事にしたんだ。。家が斜め前なだけに、なんかこういう時嬉しいねんよなぁ。。                
    リサには、まだまぁくんとの事を話していなかったんだ…リサだけじゃなくて、まだ誰にも話してなかった。 一度お互いの家に帰り、また夜に会う事になり、愛は家で晩ご飯を食べたけど、母さんとの会話なんてなかった。  けど、久々に兄ちゃんと弟と三人で晩ご飯を食べた。

    2008-01-21 10:52:00
  • 336:

    愛◆hsF3gEfPG6

                            
    すっかり家族が寝静まった時間になり、愛は外から舌を鳴らす音が聞こえベランダに出るとリサがいたから、ジャンバーを着て外へ出た。外は、すごい寒い。

    2008-01-21 10:55:00
  • 337:

    愛◆hsF3gEfPG6

    リサと、前にまぁくんと一度別れた時に仲直りした時にまぁくんがつれてきてくれた小さな公園にやってきて、愛はリサにまぁくんとの事を話すと、リサは「は?!何それ?ひどくない?!電話したるわ!呼び出したるからちゃんと話し!」そう言ってくれた。 公園の前の細い道路をはさんだ向かいにあり公衆電話でリサにまぁくんの家の番号を教えた。                        
    この時愛が教えなければよかったのに…                              
    リサが番号を押して受話器を耳にあててる。愛は寒いけど、また違った感覚の震えが体の中から湧き出る。緊張する……

    2008-01-21 11:29:00
  • 338:

    愛◆hsF3gEfPG6

    少ししんとしてから、「もしもし、誠くんいますか…あっ、誠くん?リサやけどわかる?…そう、同じ学校やった…」まぁくんが電話に出たみたいで、リサがまぁくんをうまく呼び出したみたい。 少し話してから、受話器を置き リサが愛を見る。           
    「川原に来るって!原付とってくるからちょお待ってて!」リサにそう言われて愛はうなずくと、リサが家に向かって走っていった。

    2008-01-21 11:33:00
  • 339:

    愛◆hsF3gEfPG6

    1人ぽつんと残された愛は、さっきリサが話していた公衆電話をぼーっと見ていて、なんだか泣きそうになった…愛がもし、電話していたら…多分まぁくんは電話にでなかったよね… 理解したくなかった事実を理解するしかない。。                            
    すっかり冷えきった指先を伸ばし、さっきまでまぁくんにつながっていた電話に触れると、ひんやり冷たくて、愛は唇を噛み締めたんだ……

    2008-01-21 11:38:00
  • 340:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ブィーン。。静まり返った住宅街に不似合いな音が響く。リサは愛の前にくると原付をとめて、愛は後ろに乗るとリサはスピードをぐんぐんとあげていくんだ。                           
    まぁくんが自転車で送ってくれた道……会えなくなって、何度も1人で歩いたっけ…… リサの後ろに乗りながら愛は流れていく景色を見ていた。                               
    着いたのは、まぁくんと出会った時に花火した川原に続く小さな広場。リサは見つかるといけないからと言って、愛を広場から続く土手から川原に続く階段へとつれてきた。

    2008-01-21 11:48:00
  • 341:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は1人になり、階段の一番下にお尻をつけ、ただ空を眺めた。。空には、たくさんの星がキラキラと輝いていて、今にも消えてしまいそうなか細い三日月が見えた。 チョロチョロと流れる川。。 ……もう、まぁくんはリサと話してるのかな……                        
    寒過ぎて、足の指先の感覚が分からなくなる。。。手に息をふきかけると白い息が出るんだ。何度も何度も息をふきかけ両手をこすりあわせる。。

    2008-01-21 11:54:00
  • 342:

    愛◆hsF3gEfPG6

    どれくらい待ったのだろう、リサが階段に姿を現したんだ。「まぁくんおるから!行っといで!」愛の腕を引っ張り、愛は立ち上がりリサを見ると、リサはにっこり笑って背中を押してくれたんだ。 そのままの勢いで愛は階段を駆け上った。                          
    足を一歩進めるたびに、心臓がドキドキして、会える嬉しさと、不安が入り交じる。。                                  
    足を進めていくと、広場のベンチに座る男の人の後ろ姿が見えて、愛は一瞬立ち止まった。。。会いたくて仕方なかったまぁくんの背中………

    2008-01-21 12:01:00
  • 343:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ・・・どくん・・・どくん・・・  胸が痛い………ゆっくりと歩き、まぁくんの隣に座ると、まぁくんが一瞬愛を見て、すぐさま視線をそらした。                             
    まぁくん…会いたかったよ……まぁくんの顔を見て改めて好きなんだなと実感する。。                                 
    「うざいねんけど…」まぁくんの口から出た言葉に、愛の期待や気持ちは一瞬にして崖から突き落とされたような感覚になった。

    2008-01-21 12:04:00
  • 344:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ………うざい…………なんで………なんでそんな……………そんな事言うの………??                     
    まぁくんは、愛の目を見る事無く、低い声で愛に話したんだ。。冷たい風が愛とまぁくんに吹いて、ふんわりまぁくんの香水の香りが愛の体を包むことなく消えていく感じがして、胸が痛くなった。                   
    愛「…なんで…「連れつかってまでこんなことすんなや…しつこいねん!」まぁくんがそう言って愛をにらんだ。冷たくて切り裂くような視線……邪魔にするような…そんな目………

    2008-01-21 12:10:00
  • 345:

    愛◆hsF3gEfPG6

    何にも理由わからないまま、黙って待ってればよかったの?!………そんなの愛には無理や………                            
    「理由教えてや?!まぁくんひどいわ!理由もなんも言わんで、ただ4月まで待てなんて……」涙で滲む視界に映るまぁくんの横顔。冷めきった目…愛の震える唇… 「理由は今は言えへんねん!信じて待てや?!「嫌いなら嫌いって言えばいいやんか?!嫌がられてまでこっちだって付き合いたくもないわ!!!」                          
    思ってもない言葉をぶつけた時、とんでもない事を言ってしまったと気付いた。。                       
    まぁくんは一瞬固まり、愛を見たんだ……「お前のした事は、最低や…」まぁくんから言われた(お前)という言葉を聞き、愛は涙をこらえれなくなった。。

    2008-01-21 12:19:00
  • 346:

    愛◆hsF3gEfPG6

    まぁくんの顔は、もう涙で滲んでよく見えなくなっていた。。 「……もう…いいよ……しつこくしてごめんね……今までありがとう」感覚のなくなりそうなくらい冷えきった手に力がきゅっと入る。。                             
    まぁくんから、完全に嫌われてる……愛はそれを理解するしかなかった…。                          
    愛は、ゆっくり立ち上がりまぁくんの顔を見ることなく、リサの原付にエンジンをかけまぁくんの横をとおりすぎ、階段で待つリサの所まで走らせ、リサを後ろに乗せてその場から走り去ったんだ。

    2008-01-21 12:26:00
  • 347:

    愛◆hsF3gEfPG6

    家に帰り愛は、これほどにないくらい後悔した。けど、何故かすっきりもしたんだ……あぁ……本当に終わってしまったんだ………呼び掛けてももうまぁくんが答えてくれる事なんてないんだよね………                             
    これからは、まぁくんと愛は別々に生きていって、いつかまぁくんが誰かを愛して、愛にしてくれた事を違う誰かにするんだね…………それを想像するだけで、胸がやたら傷む………自分から切り出した別れなのに………                                 
    ねぇ…神様………どうしてまぁくんと愛はこうならなきゃならなかったの……?こんなの………やだよ…………………………………………………いやだよ!

    2008-01-21 12:35:00
  • 348:

    愛◆hsF3gEfPG6

    DEAR                      
    ねぇまぁくん?                                                     
    リサに電話番号教えなかったら、まぁくんは絶対戻ってきたのに……                                          
    愛はそんな事考えた事あったんだ………                                          
    ねぇまぁくん?      そんなの……言い訳だったよ………

    2008-01-21 12:42:00
  • 349:

    愛◆hsF3gEfPG6

    10話過去になりゆく人

    2008-01-21 12:43:00
  • 350:

    愛◆hsF3gEfPG6

                            
    12月にはいった。。。どんなに愛が落ち込んでも、時間はチクタクチクタクと音を奏でて相も変わらず、変わる事もなくすぎていく。。何も変わらない。。。変わったのは、愛とまぁくんの関係……まるで幻だったのかなと錯覚してしまいたくなるくらい、まぁくんは消えてしまった。                                
    愛は、1人になるのを好んでいた。何もする気が起きなくて、ただぼーっとしていたんだ。出てくるのはため息ばかり。。どんなにやる気がわかなくても、学校へはなぜかちゃんと行っていた。自分でもそれが不思議でたまらなかったけど、学校に行っていたんだ。

    2008-01-21 12:49:00
  • 351:

    愛◆hsF3gEfPG6

    更新終わります。
    なんだか、辛くなってしまいますね……実話を書くのってこんなに時間が経っても鮮明に甦るもんなんだなぁと実感します。。。

    2008-01-21 12:51:00
  • 352:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛からまぁくんにメッセージも送らなくなり、電話もあれからしてもいない。完全に終わってしまったのだと、時間が経つにつれて実感していく。                              
    「愛〜」昼休みにひょっこり教室に顔を出したのはナオミ。久々だ。愛は、あすか達と丁度弁当を食べ終えたばかりだった。ナオミの所まで行くと、ナオミは心配そう……あぁそうか……まぁくんとの事ちゃんとまだ話してなくて、別れたとだけ告げたんだったよね……

    2008-01-21 13:58:00
  • 353:

    愛◆hsF3gEfPG6

    泣きそうな顔で本気で心配した様子のナオミ。愛はその深刻そな表情を見て笑ってしまった。 ナオミ「もう〜めっちゃ心配してるのに!」愛「今にもやばそうな顔しやんといてや(笑)大丈夫やから!」廊下で話す愛とナオミ。

    2008-01-21 14:01:00
  • 354:

    愛◆hsF3gEfPG6

    パタパタと廊下を走る生徒。それにしても、教室とは違いすぎる寒さ。教室は暖房ガンガンやもんなぁ。。 愛「どないしたん?」ナオミ「今日さぁ私の地元おいでや?先輩が愛に会いたがってんねん」ナオミが愛にそう話したんだ。…先輩?不思議そに愛が見る。                
    ナオミ「愛のプリクラ見せたら、一度会いたいって……」愛「えっ?先輩って男?!」うなずくナオミ。 愛今、そんな気分なんかじゃないんやけど………でも、愛まぁくんの事、早く忘れなきゃ………                   
    愛「いいよ。分かった」ナオミ「ほんまに?!」うなずく愛。ナオミはにっこり笑ってうれしそう。

    2008-01-21 14:07:00
  • 355:

    愛◆hsF3gEfPG6

    放課後になり、愛はナオミと一緒にナオミの地元に行った。すっごい久々やぁ……すでに外は薄暗くなりはじめていて、ナオミは公衆電話から先輩に電話。そして二人で先輩とやらが待つ場所へと向かう。                   
    ナオミ「あっ!あった!愛?あの車やで!」愛「えっ?」ナオミは愛にそう言っていきなり、走りだしたんだ。指差した先に見えた白い車に向かって。「先輩って……めっちゃ年上とか?!ナオミ!待ってや!」ナオミの後を追いかける。ナオミこんな走るの早かった??

    2008-01-21 15:42:00
  • 356:

    愛◆hsF3gEfPG6

    その時―車から降りてきた1人の男の姿が見えた。ナオミに視線を向けにっこり笑ったんだ。。真っ白なダウンにジーンズ。髪はセンターわけでさらさらっ。美形としかいいようのない顔立ち。。愛はびっくりして、走る速度をおとした。

    2008-01-21 15:44:00
  • 357:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ナオミが先輩のもとへ行くと、その人は優しく微笑みナオミから何かを聞きゆっくり視線を愛へと向けた。 愛はびっくりして視線をそらしてしまった。                 
    第一印象は、綺麗な男の人だなと感じたんだ。               
    これがショウタロウとの出逢い。この美青年がショウタロウ。愛を気に入った人。

    2008-01-21 15:48:00
  • 358:

    名無しさん

    いつも更新いっぱいありがと?最初カラ読んでるよ???まぁくんとのこの先が凄い気になるけど、辛い時は無理しないで下さい??

    2008-01-21 19:57:00
  • 359:

    名無しさん

    前髪すだれってなついな(笑)

    2008-01-22 00:56:00
  • 360:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ショウタロウの車の中は、ユーロビートが大音量でなっていて、別に何かを話さなくても気にもならない。 愛は、車の窓から流れる景色をただぼーっと見ていたんだ。  ショウタロウ「愛ってほんまに彼氏おらんの?」少し音量を下げながらショウタロウが愛に話し掛けてきた。 愛は驚きショウタロウを見る。「おらんよ?別れたばっかり」 ショウタロウ「ふったん?」愛「んー……結果的にはそうなったけど、あれは愛がふられていたようなもんやなぁ…」ショウタロウ「そいつアホな事したなぁ。。見る目ないわ!」                    
    ショウタロウの話したその言葉に愛は、不思議に思ったけど何も言わなかった。

    2008-01-22 07:30:00
  • 361:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ショウタロウが家の前まで送ってくれて、愛はお礼を言い、連絡先を交換してそのまま家にはいった。ショウタロウは、ベルと携帯を持ってるんやね。                       
    何もかもが、まぁくんとは違っている。何もかも。。年上で、優しくてまぁくんとは違いお金ももっていて、移動は車。                              
    ………あぁ、、また比べてる……そんなの比べても仕方ないのに……                             
    部屋で1人になり、愛は机の上で頭をかかえた。。

    2008-01-22 07:38:00
  • 362:

    愛◆hsF3gEfPG6

    すいません更新ばらばらで?
    夕方から更新します??書き込みありがとうございます?
    すだれ懐かしいって書き込み読みました?私は今年で29になるんです。。早生まれだから、同級生は30です?

    2008-01-22 09:07:00
  • 363:

    最初カラ読んでるんですケド・・??個人的な質問すいません、sageでレスします??すだれって何ですか??

    2008-01-22 12:49:00
  • 364:

    愛◆hsF3gEfPG6

    すだれっていうか、当時に流行った前髪で、前髪を貞子みたいに顔がみえないようにして前髪のねもとにスプレーがんがんにふって、ドライヤーで前髪をたちあげるんです??それがすだれに似てるから先生にすだれって呼ばれてたの。。。 すだれって柳の木で、あっ!日本のおばけとかがよく現れる木って言ったらいいんかなぁ。。ごめんなさい説明できないです??

    2008-01-22 15:18:00
  • 365:

    愛◆hsF3gEfPG6

    それからちょくちょく愛はショウタロウとメッセージをやりとりしていた。朝、学校に行く前、昼休み、放課後、夜、寝る前。ショウタロウは、何気ないメッセージを愛に送信してきて、愛も何気ないメッセージを送っていた。                         
    そうやって何日か過ぎたんだよ。どこかにあの人を重ねながら……あの人とは違う人にメッセージを送っていたんだ。愛は、みんなにまぁくんの事はもう忘れたよと嘘をついていた。 未練がましい女って思われる事よりも、まぁくんの名前を出すのが辛かったんだ。

    2008-01-22 17:23:00
  • 366:

    愛◆hsF3gEfPG6

    けれど、リサには本音を話していた。リサは心配してくれてはいたけど、好きな人がいるみたいで、その人の事で頭いっぱいみたい。 まだ付き合ってはいないけど、首についたキスマークを愛に見せてきたんだ。                        
    「付き合ってないのにやっちゃったん?!」愛が驚きながら聞くと、リサは嬉しそうに「好きやからいいねん!愛されてる証!」なんて喜んでいた。

    2008-01-22 17:28:00
  • 367:

    愛◆hsF3gEfPG6

                             
    「ショウタロウ!」愛はショウタロウが車から降りてきた姿を見つけ、笑顔で走った。今日はショウタロウと会う約束をしていて、ショウタロウが仕事が終わり三宮まで迎えにきてくれたんだ。  会うのは二度目やけど、メッセージをたくさん交わしていたからなんだか緊張もしないね。                          
    外はまだ5時すぎなのに、すっかり暗くなりもうすっかり冬になった冷たい風がぴゅんと吹いたんだ。ショウタロウは、愛の姿を見つけにっこり笑ってくれた。

    2008-01-22 17:36:00
  • 368:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ショウタロウの前にたどり着いた時、ショウタロウの香水のかおりが風に紛れて匂ってきた。 ………違う匂い……… 車に乗り、ドライブ。車はやっぱりあったかいなぁ……すっかり冷えきった指先に感覚が戻っていく。               
    ショウタロウ「ハーバーランドいこっか!」ショウタロウのその言葉に愛はやたら喜ぶ。 車だと、どこへでも行けるんやね! 愛「行く行くぅ!やったぁ!」愛のはしゃぐ姿を見て、運転しながらショウタロウは笑ったんだ。

    2008-01-22 17:42:00
  • 369:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ちらっと見たショウタロウの横顔は、やっぱり綺麗で運転する姿は大人。絶対めっちゃもてるんやろなぁって改めて思った。                   
    ハーバーランドに着き、駐車場に車を停めて二人で歩くんだ。 ハーバーランドは、すっかりクリスマス一色で、たくさんのツリーやライティングされた道をカップルが手をつなぎながら歩いている。                   
    ショウタロウと愛は微妙な距離をあけて歩いていた。色んなショップのディスプレイを見たり………けど、あきらかに愛制服やし不似合いやん……ガラス越しに映ったショウタロウと愛の姿を見て、愛は立ち止まる。

    2008-01-22 17:48:00
  • 370:

    愛◆hsF3gEfPG6

    …せめて私服着てこればよかった……ショウタロウは5つも年上やし、まわりからみたらどんな風に見えるんやろ……… 立ち止まってガラス越しに映る自分の姿を見ていると、ショウタロウが愛の頭にぽんっと手を置いたんだ…                        
    「どないしたん?」不思議そうに愛に話し掛けるショウタロウ。 「私服着てこればよかったかなぁ…って思って……みんなおしゃれしとんのに……ごめんね……恥ずかしくない?」愛が申し訳なく話すと、ショウタロウは周りに視線を向けてから、いきなり愛の手をにぎり歩きだしたんだ。

    2008-01-22 17:53:00
  • 371:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ―――?!―――つながれた手に愛は驚きながら足を進める。 愛「ショウタロウ?!どないしたん?!」ショウタロウ「オレは気にならんけど…」そう言いながら早足でぐんぐん歩いていくんだ。  周りのカップルがあきらかにものすごいスピードで歩いていく愛とショウタロウをちらちらと見ている。                
    ショウタロウは、流行りの服が並ぶビルの中へと入り、そのビルの中で一番有名な、雑誌にもよく掲載されているショップの中へと入り、手をはなした。

    2008-01-22 17:59:00
  • 372:

    愛◆hsF3gEfPG6

    どれも、愛が好きな雑誌に掲載されていた服ばかりで、愛は目をキラキラさせながらその場に立ったままみていると、店員さんがやってきた。めっちゃおしゃれで可愛い人。 「いらっしゃいませ!」にっこり笑う店員さん。めっちゃ可愛い!  「好きなの選び?」ショウタロウの言葉を聞き、愛はショウタロウを見る。好きなのって?!………へ?                            
    愛が驚いてると、ショウタロウが店員さんに「人気の服着せて」それだけ言うて店員さんは笑顔で返事してショップの中からいろんな服をもってきはじめた。  愛「なんで?!」ショウタロウ「早いけど、クリスマスプレゼントやから」ショウタロウは笑顔で愛にそう話したけど、愛はそんなのしてほしくて、制服が恥ずかしいとか言ったわけではなかったから、いらないって言ったんだ。

    2008-01-22 18:08:00
  • 373:

    名無しさん

    >>371です。
    主さん 歳ちかいわ(笑)私2段にしてたわ(笑) マハラとか知ってるんちゃう?(笑)
    頑張ってなぁ(o^-^o)

    2008-01-22 18:26:00
  • 374:

    名無しさん

    うちも読んでるよ?
    うちが中3の時、eggやら…ランズキが出だしたんもそれぐらいやから、主さん、きっと今年26歳27歳ぐらいじゃない?

    2008-01-22 18:31:00
  • 375:

    愛◆hsF3gEfPG6

    今年29になります?早生まれだから、30になる子と同じ年ですよ?
    書き込みアリガトウゴザイマス??マハラってマハラジャだよね?ディスコかな?愛の連れがキンクイによく行ってたけど、愛は全く行った事がないよ?egg初巻がこの頃やね?まぁくんの家で見た時、衝撃やったかなぁ?                     
    みんな懐かしみながら読んでもらえたらありがたいです?
    あっ、もちろんみなさんに読んでもらえたらありがたいです??最後にはちゃんと愛の体験した事を小説にした意味が伝わればと思います。

    2008-01-22 19:53:00
  • 376:

    名無しさん

    >>371です
    キンクイなつかし〜(笑) 今福岡と六本木にあるよ〜 eggも初めは大阪中心だったよね? マジなついわ(笑)

    2008-01-22 20:16:00
  • 377:

    愛◆hsF3gEfPG6

    紙袋をショウタロウの車の中に入れて、ふたたびハーバーランドの中を歩くんだ。 ハーバーランドの中にある小さな遊園地の観覧車のライティングがとても綺麗で、それを見ながら恋人達が抱き合ったりキスしたり。  寒くないのかなぁ……寒いわけないか……ひっついてるもんね……… まぁくんとも、一度だけここに来たとき手つないで眺めたっけ………愛の手をきゅっと握ってくれた………                           
    ……ズキン………少し胸が締め付けられたように痛む。。愛は立ち止まって観覧車を見上げながら淋しくなったんだ。

    2008-01-22 21:35:00
  • 378:

    愛◆hsF3gEfPG6

    きゅっ………愛の冷たい手を、ショウタロウの大きな手が包むこみ愛はゆっくりショウタロウを見る。 「付き合ってみぃひん?俺等。。」ショウタロウの声。。。少し照れ笑いして、愛に話すんだ。  愛の手を、きゅっと握りながら……愛がショウタロウをじっと見上げると、ショウタロウは少し真顔になった。。                             
    キラキラと光り輝く遊園地の観覧車やメリーゴーランドの光りと、いろんなショップの灯り、楽しそうに笑い合う恋人達。吐くと白くなる息、あたたかな湯気にかおりをのせるご飯屋。                                     
    目の前には、愛にはもったいないくらいの綺麗な顔をしているショウタロウ。ロマンチックな場所。この人となら、きっと笑って一緒にいられる自信はある……

    2008-01-22 21:46:00
  • 379:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ………でも……なんで目の前にいる人は、まぁくんじゃないの………?………笑い合える人が……まぁくんじゃないの…………?                                      
    愛「………うん………」愛は、唾を飲み込むように溢れだしてくる気持ちを、くっと自分の中へと押し込んで、ショウタロウからの言葉にうなずいたんだ。                                         
    ……前に……進まなきゃ………もう、まぁくんは居ないんやから………

    2008-01-22 21:51:00
  • 380:

    名無しさん

    私も主さんと同い年です。この話、丁度震災があった頃やね…。

    2008-01-22 21:55:00
  • 381:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ショウタロウは、よく笑い食事中でも、愛に色んな話しをしてくれた。愛も、ショウタロウの話しに耳を傾けよく笑った。  湧き出てきそうになる感情に自分自身でも分からない振りをしながら………                        
    もう戻る事はないんだ……愛はショウタロウの彼女になったんやから………こんな素敵な人の彼女になったんやから………                                             
    ショウタロウが送ってくれて、愛は家に帰り部屋にたどり着くと本棚に置いてあったオレンジ色のアルバムをそっと取り出して、その場にペタリと座りゆっくりと開いたんだ。。。  まぁくんとのたくさん撮った写真がはさんであるアルバム……愛の宝物だったアルバム。

    2008-01-22 21:58:00
  • 382:

    愛◆hsF3gEfPG6

    一枚一枚ゆっくり目を通していく……頭をくっつけてにんまり笑う二人。。愛の寝顔もある……まぁくんがかっこつけたポーズも……あっ、たこ焼き焼いた時のも……これは、ハーバーランドに行った時………                                      
    無邪気に笑う愛の顔は、とても幸せそうで、愛にカメラを向けた時のまぁくんの姿が甦るんだ………                                       
    分厚いアルバムは、半分以上何もはられていないページが残っている………このアルバムいっぱいにしようって ………そう言ったのに…………何もはられていないページを見ると胸が痛くなるんだ………

    2008-01-22 22:07:00
  • 383:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は唇を噛み締めながら、あるページを開いた時、手が止まり、その写真の上にポタリポタリと涙がこぼれてはじけたんだ………                                      
    二人のキスしてる写真……                                                 
    まぁくんが撮ったんだよね………ブレてるからちゃんとは映ってないけど、まぁくんがお気に入りの写真だったから一枚だけこのページの真ん中にはったんよね………まぁくんが愛の似顔絵書いて………やっぱり今見ても…………全然似てないやん…………

    2008-01-22 22:13:00
  • 384:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ブーン…ブーン…ポケットの中で振動するベル。 ベルを取り出してメッセージを確認すると                                
    〔スキヤデ! ショウタロウ〕                          
    そうメッセージが届いていた。それを見て、愛は胸が苦しくなり罪悪感を感じる………こんな気持ちで付き合ってはいけない……………………ちゃんと好きに………好きにならなきゃ……………………………………………

    2008-01-22 22:18:00
  • 385:

    愛◆hsF3gEfPG6

    閉じようとしたアルバム、二人の思い出がいっぱいつまりすぎてるアルバム。。閉じようとして、愛は最後にもう一度だけ開いて、アルバムをぎゅぅぅっと抱きしめ、まぁくんが書いてくれたアドレス帳と一緒にゴミ箱に捨てた。。。                                                               
    ……もう、忘れるんだ………                                                           
    そして、ショウタロウにメッセージの返事を送った。

    2008-01-22 22:24:00
  • 386:

    愛◆hsF3gEfPG6

    DEAR                                              
    ねぇ…………まぁくん………                                                           
    愛していますか?                                                                
    愛されていますか?                                                               
    笑い合えていますか?……………………………………………………………………幸せですか?

    2008-01-22 22:38:00
  • 387:

    愛◆hsF3gEfPG6

    書き込み有難う御座居ます??
    更新終わります?
    よかったら感想も聞かせてください???

    2008-01-22 22:45:00
  • 388:

    名無しさん

    ?

    2008-01-23 01:36:00
  • 389:

    愛◆hsF3gEfPG6

    10話雪降る夜に

    2008-01-23 05:08:00
  • 390:

    愛◆hsF3gEfPG6

                                        
    リサ「なぁなぁ、何にする??」愛「愛はジッポにしよっかなぁ」 うきうきしながら、ディスプレイされた限定商品を見て回るんだ。  明日から冬休みになる。。。                                 
    リサは、好きな人と付き合う事になったみたいで、二人でお互いの彼氏へのクリスマスプレゼントを買いに三宮にやって来た。 どこを見ても、クリスマスプレゼントの商品がずらりと並んでいるんだ。

    2008-01-23 05:26:00
  • 391:

    愛◆hsF3gEfPG6

    リサ「リサは香水にしようと思うねん!」香水コーナーで、リサがテスターを手にとりながら愛に話す。 あらゆる香りが交じり合ってなんだか気持ち悪くなりそう……  愛は、今発売されたばかりのシャネルのアリュールを使っていて、それが人気ランキングの棚に飾られていて、それを眺めていた。                       
    リサ「わぁ!めっちゃいい匂い!なぁなぁ愛匂ってやぁ! 」リサに差し出されたテスターを匂うと、本当にいい匂いがして愛は大絶賛。なんか、一度匂うと忘れなさそうなくらいいい匂い。

    2008-01-23 05:34:00
  • 392:

    愛◆hsF3gEfPG6

    リサは、その香水を買い愛はジッポを選んで買ったんだ。 喜んでくれるかなぁ。。。でも…ショウタロウならきっとすっごい喜んでくれるよね! 綺麗にラッピングされた箱が入ってる紙袋を受け取りながら愛は、にやけ顔。  明日はクリスマスで、ショウタロウとお泊まりする約束をしたんだ。                
    愛は明日ショウタロウとエッチするんだろうな……お泊まりだし……彼氏なんやもんね。初めてのエッチや。。。嬉しいはずなのに、どうして淋しいんだろう…………………

    2008-01-23 05:40:00
  • 393:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ショウタロウとは付き合いはじめて何度か会った。会う度にショウタロウは優しくて、やっぱり大人で、愛にはもったいないくらいの人だって実感できる。                    
    キスすらまだしていなくて、愛は何故かほっとしている。。……いい加減忘れなきゃ………ショウタロウのどこかに、あの人を探そうとしてる自分自身に気付き、毎回そう思うのに、ショウタロウの横顔や手や、言葉や、行動のどこかにあの人と重なるところを見つけた時、何故かほっとしてる自分自身がいるんだ。                    
    ……矛盾だらけだよね……

    2008-01-23 05:45:00
  • 394:

    愛◆hsF3gEfPG6

                                        
    クリスマスイヴ当日――いつもより早く起きて、愛は長い髪を雑誌を見ながらアップにしてみた。ヘアピンをつかって、鏡と雑誌の開いたページを交互に見ながら、こうでもないああでもないってやり直しながらもなんとか完成した髪型。手鏡を持ち何度も確認して、スプレーを髪にふって、前髪は今日は珍しくおろしたまま。                                 
    待ち合わせは、三宮。ショウタロウは昼まで仕事みたいだから、三宮になったんだよ待ち合わせ場所が。三宮までの電車の中で愛はウキウキしていた。早くプレゼントを渡したい。。。

    2008-01-23 05:53:00
  • 395:

    愛◆hsF3gEfPG6

    電車の窓から見える景色を見ながら、愛は誓ったんだ。                                    
    もう、まぁくんの事は思い出さないって……                                        
    ちゃんと向き合いたい。ショウタロウを本心から好きになる。ショウタロウなら、愛を絶対大事にしてくれる。その自信だけはあるんだ。それくらい、ショウタロウは愛を大事にしてくれるんやもん…

    2008-01-23 05:56:00
  • 396:

    愛◆hsF3gEfPG6

    待ち合わせ場所に少し早く着いたけど、ショウタロウの姿を見つけて愛は駆け寄った。ショウタロウは、車から降りたばかりでまだ愛には気付いてないみたい。。 こっそり近づいて……愛はいきなり抱きついた。                  
    愛「わぁぁ!」にんまり苦笑いしながら抱きつくと、ふんわりショウタロウの香りが愛を包み込む。 ショウタロウ「………っびっくりしたぁぁぁ!!!!愛〜!」すごいびっくりしながらも、優しく微笑み頭を撫でるショウタロウ。

    2008-01-23 06:01:00
  • 397:

    愛◆hsF3gEfPG6

    周りの目なんて気にしない。………いっぱい迷ったけど、愛はこの人を好きになるんだ……抱きつきながら、改めて決意。ショウタロウは、抱きつく愛を一瞬ぎゅうって抱き締めてから、恥ずかしいからと言って、車に乗り込んだ。                               
    「はい!プレゼント!」車に乗り込んだ時に、ショウタロウにプレゼントの入った紙袋を差し出すと、ダウンをぬいだばかりのショウタロウはびっくりした顔でその袋を見る。

    2008-01-23 06:04:00
  • 398:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ショウタロウ「……え……」少し戸惑うショウタロウ。愛は、紙袋をショウタロウの膝のうえに乗せて、恥ずかしいからタバコに火をつける。 プレゼントなんて、生まれて初めてでどういう態度していいか分からないんだよ…                            
    ショウタロウは、動揺しながらも中身を開けてジッポを手に取り、じぃっと眺めてる。。 愛「……安物やけど……似合うかなぁって思ったんやけど………気に入らない………?」不安そうに愛は聞くと、ショウタロウはいきなり愛の頭を自分の所へ近付け、チュッってキスをしたんだ。

    2008-01-23 06:10:00
  • 399:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ショウタロウ「ほんまにありがとう……めっちゃ大事にするわな」ショウタロウが愛にそう話すけど、ドキドキしすぎて愛はうなずく事しかできなかった。 ……だっていきなりキスやもん………びぃっくりしたぁぁぁ!!                           
    車の中で、流行りの曲が流れていて愛はそれを聞きながら気付けば熱唱していた。空は快晴で太陽の光りが道を照らしていてその道を、ショウタロウが運転する車が走っていく。。今日は、大阪に行くんだって………                          
    車の中で、ショウタロウとはずっと手を繋いでいた。……これからは、この手が愛の安心する場所になるんやね……歌をくちずさみながら、愛はこんな事を思ったんだよ……

    2008-01-23 06:38:00
  • 400:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ショウタロウからプレゼントしてもらった服を着て、大阪の町を歩いた。隣にはショウタロウ。神戸とは違い、物凄い人の数。 繋がれたショウタロウの手を、きゅっと握り返しながら歩いてまわる。                           
    軽く昼御飯を食べ、ゲームセンターでゲームして、町を歩きながら見るもの全てがめずらしくて、愛ははしゃいだんだ。大阪なんてあんまり来たことないから。                                    
    そうやってるうつに気付けばもう夜。。。ショウタロウがレストランを予約してるみたいで、すっかり暗くなった空の下、歩いていく。。。たくさんの灯りや、すごい数の人が楽しそうに歩いていくんだ。

    2008-01-23 06:44:00
  • 401:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「わぁぁ!雪や!」歩いている時に誰かの声がして、愛はふと立ち止まり空を見上げたんだ。。。見上げた空からは、小さな白い雪が静かに降ってきていて、愛は繋いでいない方の手にぴたりとのった雪を見た。                                                             
    ブーン……ブーン………                                                                           
    ポケットの中で振動するベルに気付き、愛は雪を見るのをやめて、ベルを取り出して、また歩きながらメッセージを見たんだ。。母さんにはちゃんと、今日は泊まるって言ってあるから帰る心配もしなくていいし、まだ8時やし………誰かなぁ………クリスマスメッセージはみんなに送ったしその返事やろか………

    2008-01-23 06:51:00
  • 402:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は、メッセージを見た時、周りのあらゆる雑音が無音になり、鼓動の音だけが聞こえるんだ。。。。愛は、繋いでいた手をはなしていた……そして辺りを見回して、公衆電話を見つけてそこへ早足で歩きはじめていた。                              
    ぐいっ!   腕をつかまれ、愛は振り向くとショウタロウが視界に入る。 ショウタロウ「どないしたん?!」驚くショウタロウ。。 けど、何も考えられない。。

    2008-01-23 06:55:00
  • 403:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ………ドクン……ドクン………鼓動がどんどん大きな音になっていくような気がする……  愛「電話しな!電話しなあかんねん!」あきらかに取り乱す愛。焦ってる愛。。。                                          
    ショウタロウ「どこに?!」                                      
    …………どこに……………  愛「家!」………とっさに出た言葉を聞きショウタロウは携帯をポケットから出そうとしてきた。 愛「ここ騒がしいから、電話ボックスあそこにあるから!」愛が指差した先にある電話ボックスを見て、ショウタロウはなんだか納得したみたい。

    2008-01-23 07:01:00
  • 404:

    愛◆hsF3gEfPG6

    電話ボックスの中に入り、冷たい受話器を持つと、ショウタロウがドアを開けた。愛が視線を向けると、ショウタロウは「そこの喫茶店で待っとくから」それだけ言い残し、ドアを閉めて喫茶店に入っていく。。。愛は受話器を持ちながらその後ろ姿を見ていた………                                          
    メッセージを見た時、愛は何も考えられなくなり、気付けば受話器を持っていたんだ。。。雑音が電話ボックスの外からふたたび、一気にざわっと聞こえはじめる。。。                                
    メッセージは、確かに電話番号。。。忘れたくても忘れられない番号。。。愛を一瞬にして焦らせた番号………………………………………………………………まぁくんの家の番号だった………………………………………………………………

    2008-01-23 07:07:00
  • 405:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ドクン……ドクン………胸が痛い………好きになろうと決めたはずやのに………メッセージを見たとたん、頭ん中が真っ白になり、気付けばしっかり繋いでいたはずの手をはなしていた…………………………………………………………………はなしていたんだ。。                                      
    何故か震える指先で、番号を押していくんだ。。押すたびに、体もカタカタと震えていく……寒いからじゃないよね………寒いからなんかじゃないよ………

    2008-01-23 07:12:00
  • 406:

    愛◆hsF3gEfPG6

    最後の番号を押して、冷たい受話器を耳に当てて、片手は電話ボックスの冷たいガラスにひっつける。。外は、愛の姿なんて見ることもなく楽しそうに笑い合う恋人達が行き交っていて、空からは雪が降っているんだ。                                                          
    プルルー…プルルルルー……受話器から聞こえるコール音が鳴るたびに、さらに体がカタカタと震える。。。……電話してどうすんの……………………………何やってんの愛……………ショウタロウがいるのに…………ショウタロウっていう彼氏が…………彼氏がいるのに……………………………………………………

    2008-01-23 07:18:00
  • 407:

    愛◆hsF3gEfPG6

    『はい』 受話器の向こうから聞こえる声を聞き、愛は確信するしかなかった…………………………………………………………………まぁくんの声がこんなに嬉しいって事………………………………………………                                     
    ………ドクン……胸が痛いよ………        愛「もしもし…」冷静な声を出すけど、完全にこの時愛は動揺していたんだ。 『愛っぺ?』 …………その呼び方………愛が大好きな呼び方……………ズキン‥ズキン‥‥‥                               
    胸が痛い。。。声を聞いたとたん、泣きそうになった。「そうやけど、ベル送ってきたやろ?」冷静な声で話す愛。。視線の先にはショウタロウが待つ喫茶店。。

    2008-01-23 07:25:00
  • 408:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛何してるん‥何でこんな事‥ 切らなきゃ‥電話切らなきゃ。。ショウタロウが可哀想だよ!  愛「何か用事?」 『何しとん?』 愛「……別に関係ないやん」 愛は、ショウタロウという存在をかくしてる。。隠す必要ないのにね……                             
    まぁくんは、愛をうざいって言った事を思い出した。愛がいくら電話したって、出る事さえしなくて、メッセージを送っても返事すらしなくて、愛が家に行ったって居留守つかったんだ。。そして、あの広場で愛を不要物みたいな目で見た。

    2008-01-23 07:32:00
  • 409:

    愛◆hsF3gEfPG6

    『今から会える?』まぁくんからそう言われ、愛は一瞬固まった。愛「なんで?」                                   
    『……会いたいから…』……ズキン……何でそんな事…………………何でそんな事言うの………………………………………「無理…」愛は受話器を握る手に力を入れながら話すんだ。唇を噛み締めながら。                                          
    『クリスマスやで?』「知ってる」『愛っぺに会いたい』「もう別れたやんうちら。。まぁくんがうざいって言ったんやで?愛の事。。いきなり距離おくって言い出してんで?…勝手すぎへん?!」

    2008-01-23 07:39:00
  • 410:

    愛◆hsF3gEfPG6

    そうだよ。まぁくんが言い出したんだよ!愛が理由聞いたって話そうとさえしなくて、愛はわけがわからないまま辛くて、久々にやっと会えたときに、うざいって言ったんやん……別れて、忘れようとして必死になって………ショウタロウという彼氏ができて、それでも忘れようとしても、常に頭ん中にまぁくんがいて…………そうやって頭ん中にまぁくんがいたけど、やっと、やっと忘れる決意したんだ……………………………………やっとそう決めたんだ……………                                            
    『もういいねん!………やっぱり好きやねん!愛っぺの事が!戻ってこい!』「勝手な事ばっか言わんといてや!!!振り回しすぎやわ!!!最低や!!」悲しく響く愛の声。それでも、周りに聞こえる事なんてなくて、みんな楽しそうに笑ってる姿が見えた。

    2008-01-23 07:47:00
  • 411:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ……もう、ほっといて………………愛は唇を噛み締めた。涙が出そうだ…      『あんな、ほんまは…』ガチャン!まぁくんの声を振り払うように受話器を無理やり戻し、電話ボックスから出てショウタロウが待つ喫茶店へと走る。                                        
    この時、最後までまぁくんの話しを聞いていたら、きっと今も愛はまぁくんのそばにいただろう………                                                                          
    カランカラン……喫茶店に入るとショウタロウがいて、愛は冷えきった体で、ショウタロウのもとへと行き、そのまま喫茶店を出て、手をつなぎながら歩いたんだ。

    2008-01-23 07:53:00
  • 412:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ホテルに向かう時、今ごろになってまぁくんの元へと行けばよかったと思い始めた。。                                                         
    薄暗い部屋で、愛の肌に触れるショウタロウの手や唇に反応しながら、愛は、ひたすらまぁくんを思い出していたんだ。そしてショウタロウがいく時に涙を流した……                                        
    愛はその時になり、やっと気付いた。。これから先、もうまぁくんを忘れる事はないんだと…それをわかっていながらもショウタロウをこうやって受け入れるという事を…………そして、もう戻ることはないという事を                                                  
    気付くしかなかったんだ。

    2008-01-23 08:04:00
  • 413:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ねぇ…まぁくん……もしも愛がちゃんと話しを最後まで聞いていたのなら…あの時ちゃんと愛がまぁくんの話しを聞いていたのなら、愛は迷わずにまぁくんの元へと飛んで行っていたよ……                                   
    今だからいうんじゃないよ…?   でもね、あの時電話を切ったからこそ愛の今があって、今の友達がいるんだよね……                                                     
    だから…愛は今ここにいる事を後悔はしていないよ?ずっと悔やんでいたけど……13年たった今は……幸せだよ………                                  
    だから間違えてなんてなかったんだよね…まぁくんから離れたこと。

    2008-01-23 08:18:00
  • 414:

    愛◆hsF3gEfPG6

    更新終わります。 

    2008-01-23 08:21:00
  • 415:

    愛◆hsF3gEfPG6

    時間ができたので更新します?

    2008-01-23 09:10:00
  • 416:

    愛◆hsF3gEfPG6

    家に帰ったのは25日の夕方だった。愛は、家に帰ってからたまたまリサが家にやってきたので、服を着替えて外に出た。                   
    リサはなんだかうれしそうに愛に彼氏とすごしたイヴの話しをしていた。話ながら愛の家の斜め前にあるリサの家にあがり、リサの部屋へ。 リサ「愛は、どやった?お泊まりしたんやろ?エッチやったん?!」嬉しそうに愛に問い掛けるリサ。愛は、元気なくうなずくんだ。元気がない理由は、後悔していたから。  リサ「どないしたん?元気ないやん…」リサから言われた言葉を聞き、涙がポロポロとこぼれたんた。。 どうしていいのか分からない……                            
    いきなり泣き出した愛を見て、リサはびっくりしていた。リサ「どないしたん?!愛??何かあったん?「愛…まぁくんの事がやっぱり好きやねん……好きやのに…ショウタロウとしてしまった……どうしていいか分からん…」愛からの言葉にリサが固まる。。

    2008-01-23 09:19:00
  • 417:

    愛◆hsF3gEfPG6

    リサ「…なんで?…だってもうちゃんと彼氏の事好きになるって 「そやで!好きになるって決めた!昨日まぁくんからメッセージがはいって電話したら…」  愛が話すのをためらうと、リサが愛の肩に手をおいたんだ。 リサ「電話したら…どうなったん?」愛「戻ってこいって …けど、愛は途中で電話切ったから」 ティッシュで涙を拭きながらリサを見ると、リサは目を丸くしてから、まばたきをして愛にこう言ったんだ。                                      
    「昨日、夜まぁくん女と外歩いてたで?」                                      
    その言葉を聞き、愛はリサから視線をそらして頭をかかえた。……分からない……分からないよ……何かんがえてまぁくんあんな事愛に言ったの?

    2008-01-23 09:27:00
  • 418:

    愛◆hsF3gEfPG6

    リサ「こんなん言ったらあかんかもやけど、まぁくんな、前ほら川原に呼び出した時、リサ先にまぁくんと話したやん?
    あの時な、まぁくん愛が福島とやったって言ってたで?でも、リサそんなん聞いた事ないから否定したら、福島から聞いたって言ってたよ?」………なんで………愛は凍り付くような感覚になり、まばたきするのさえ忘れてしまう。                             
    リサ「福島となんかやってないやんな?」リサが追い討ちをかけるかのように問いただす。  愛「…やったんじゃなくて…愛、まわされたねん……」愛からの言葉を聞きリサが固まる。。

    2008-01-23 09:32:00
  • 419:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛はリサに全てを話したんだ。忘れようと封印したあの日の出来事を。。  愛「まぁくんに電話する!電話かして!」リサにいうとリサがそれを拒む。 リサ「やめときって!あかん!「なんでよ!だってまぁくん勘違いしとう!愛浮気じゃないもん!まわされたんやで?!まぁくん誤解したままやん!」  リサ「それはそうやけど、まぁくん彼女おるし!昨日仲良く手つなぎながら歩いてたたんリサ見たねん!愛だって彼氏おるやんか!その彼氏の気持ち考えや!?」                                             
    リサに言われた言葉を聞き、ショウタロウが甦る。ショウタロウは、何も知らずに愛の気持ちを知らずに、愛を信じてるんだよ……愛は肩を落として、リサに抱かれながら泣いたんだ。

    2008-01-23 09:40:00
  • 420:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ……もう、どうにもならい………どうにも………誤解をといたとして、どうなんの…………?…………ショウタロウを傷つけてはいけない………そうだよね…………                                     
    リサ「例えば誤解でも、今愛が電話したところでどうにもならんやんか……」愛「…うん」 もっともな言葉だよね、リサが言ってる事は。まぁくんに誤解をといたところで、もうお互いに恋人がいるんだ。。でもなんで昨日まぁくんあんな事言ったの?それだけが疑問だよ…………分からない………

    2008-01-23 09:47:00
  • 421:

    愛◆hsF3gEfPG6

    落ち込んだまま、愛はリサの家を出て、家のドアをあけると同時にお父さんが殴りかかってきたんだ。いきなり。 愛はドアに体をぶつけて倒れこむと、お父さんは、愛の体を殴るんだ。何度も何度も。                              
    「昨日何しとったんや!!」お父さんの怒鳴り声。 「ちゃんと母さんに愛言ったで?!」父さんを見るとまるで不要物をみるような目で愛を見ていた。 愛は母さんを見ると、母さんがショウタロウから買ってもらった服を愛の前につきだしてこう言ったんだ。                              
    「愛が援助交際してるってご近所で噂されてるのよ?」

    2008-01-23 09:55:00
  • 422:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ―――?!―――――「お前は最低や!汚い!!汚い事ばっかり!!!」怒りくるった父さんに誤解だと叫んでも、聞く耳もたずで、父さんは、愛の足を何度も殴ったり蹴ったりして、同じところを殴られつづけ固くなった皮膚に激痛がはしり、愛はあまりの痛さに悲鳴をあげると、母さんが父さんを引き止める。「お父さん!やめてください!!!死んでしまいます!!」

    2008-01-23 09:59:00
  • 423:

    愛◆hsF3gEfPG6

    お父さんは、何も信じないんだね………そう言いたくても、声が出ない。。愛が何したっていうの?何にもしてないよ………                                                      
    息を荒くしながら愛をにらむ父さん。足が動かない……立ち上がろうとしても、足は動かないんだ。 「お前みたいな娘…情けない………」冷めた目で、愛に言葉を吐き出した父さん。冷めた目で見る母さん。。                                                             
    愛がある言葉を話した時、ポタッ………ポタッ………この家で、こいつらの前では絶対泣くまいと決めていたのに、涙がこぼれていく。悲しいからじゃない……そんなんじゃない。。。。                                                            
    お母さんに会いたいって言葉を口にしたからだ。

    2008-01-23 10:07:00
  • 424:

    愛◆hsF3gEfPG6

    DEAR                                              
    誰かに理解してほしかったわけじゃない。                                                     
    誰かに、抱き締めてほしかったわけでもない……                                                  
    ただ、居場所がほしかったんだ。。。                                                                               
    ただ、安心して眠りたかったんだ………

    2008-01-23 10:12:00
  • 425:

    愛◆hsF3gEfPG6

    長くなりそうなので前編と後編に分けますね。
    前編は、700くらいで終わりそうです。。 とりあえず更新終わります。

    2008-01-23 10:15:00
  • 426:

    名無しさん

    テス

    2008-01-23 10:16:00
  • 427:

    愛◆hsF3gEfPG6

    何度も書き込みすいません。。ジャンプできるかテストしてみましたがジャンプできないみたいなので、なんとか1000におさまるよいにこちらに書き込みいたします。更新おわったりしたらそのつど書き込みしてましたが、もうひとつスレたちあげて、そちらに書きますので、更新情報などそちらで確認してもらえたらありがたいです。 感想やしおりなどは、そちらに書いてくださいますと助かります。ご理解とご協力お願いいたします。1000までになんとかおさえたいので……

    2008-01-23 10:21:00
  • 428:

    名無しさん

    リサみたいな女うざいわぁ〜男できたらそいつの事で頭いっぱいやし

    2008-01-23 10:23:00
  • 429:

    名無しさん

    http://bbs.yoasobiweb.com/read_i.php?id=6772&desc=desc&sw=1&tcnt=443&tb=chat_shosetu&pagesize=10

    2008-01-23 10:36:00
  • 430:

    愛◆hsF3gEfPG6

                                        
    玄関に置かれた一枚の紙。そこに書かれてあるのは、お母さんの電話番号。父さんと母さんはリビングで何かを話している。 愛が急に口に出した、お母さんに会いたいという言葉。父さんは何故かとても悲しそうな目をしたんだ。                            
    別に逃れたかったからじゃない。いやな事なんて、今まで散々あったから。この数ヶ月の出来事だって、別にたいしたことでもない………そうでもないかな………今度ばかりはちょっとさすがに乗り越えれない気がしたら、口にしちゃったんだよね…………                                          
    ずっと………ずっと口にしなかった言葉だもん………

    2008-01-23 15:59:00
  • 431:

    愛◆hsF3gEfPG6

    11話 裏切り

    2008-01-23 16:01:00
  • 432:

    愛◆hsF3gEfPG6

    書かれた番号に電話をする。受話器から聞こえるコール音は、愛の昔からの強い願いを叶える人へと繋がる。。。 胸が不安と期待で、ドキドキするんだ。                          
    『もしもし』受話器から聞こえる懐かしい声を聞き、泣きそうになった。。  「…」声が詰まって話せない……『もしもし?どちら様ですか?』お母さんの声だ。。。。固く閉ざした心の壁が消えていくような感覚になる。。。                              
    この人は、いつも愛を信じてくれたんだよ………そうだよね………

    2008-01-23 16:06:00
  • 433:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「もしもし…お母さん…」『もしもし?!愛?愛なの?!』「…うん…」だめだ………こらえきれないや…………涙がポロポロとこぼれていくんだ。                             
    『どうしたの?!何かあったの…?……愛?』「…お母さん……」涙声で話す。 『お父さんに代わって?ね?大丈夫だから」お母さんの声。                                            
    大丈夫って言葉は、こんなにも心強い言葉なんだね。

    2008-01-23 16:13:00
  • 434:

    愛◆hsF3gEfPG6

    リビングにいる父さんに電話を代わり、愛は電話のそばで立ったまま父さんを見ていた。少ししてから父さんからまた受話器を手渡される。 『愛、今から迎えに行くから泊まりにいらっしゃい?』「え…でも…」『愛の大好きなカレーあるよ』 「…行く…」『冬休みおわるまで泊まっていいからね?じゃああとでね? ………愛?………大丈夫だから心配しちゃだめよ?ね?』何も話してないのに、お母さんにはきっと分かっちゃうんだろうな。。。

    2008-01-23 16:19:00
  • 435:

    愛◆hsF3gEfPG6

    足をひきずりながら自分の部屋へと行き、カバンに服をつめた。タバコは持っていかない。お母さん悲しむだろうから……   コンコン…壁をノックする音。ドアがないからね。 愛は視線を向ける事なく、カバンを持ち部屋から出ようとすると、そこにいたのはショウタロウに買ってもらった服を持つ母さんの姿。                              
    「逃げるのね…」冷たく話す母さん。愛は無言で横を通り過ぎ部屋から出た時、弟が廊下に立ったまま愛を見ていたんだ。 「真也…一緒に行く?お母さんの家…」そう話したんだけど、弟は頭を左右にふり部屋へと戻った。

    2008-01-23 16:48:00
  • 436:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は寒いけど外で待つ事にした。 この家には居たくない …父さんは、リビングでテレビを見ていた。                                     
    パタン……ドアを閉めて外に出ると、冷たい風が愛の髪を揺らした。父さんに殴られた足はあおたんになるから、見えないようにズボンをはいたから、これで大丈夫だよね?                              
    門から出た道にカバンを置き、愛はただただ頭上いっぱいに広がる空を見上げると、いくつもの小さな小さな星がキラキラと輝いて、それはとても綺麗でした。

    2008-01-24 10:27:00
  • 437:

    愛◆hsF3gEfPG6

    どれくらい待ったのかな、車が愛の家の前で停まり愛は、立ち上がると同時にお母さんが車から降りて愛の所へ駆け寄ってきた。                          
    あの時見上げたお母さんは、愛より少し小さくて時間が経っていることを感じるしかなくて、なんだか照れ臭い。                                 
    あの日…お母さんが出ていった日ここで、今立ってるこの場所で愛はとんでもなく不安になったんだよ‥あの日からずっと愛は待っていたんだ…

    2008-01-24 10:34:00
  • 438:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「愛…久しぶりやね!大きくなって…」愛のほっぺを両手でさわって、にっこり笑うお母さん。愛より小さなお母さん。  でも、大好きなお母さんの匂いが風が吹くと匂ってきた。。。お母さんだ……                             
    愛は恥ずかしくて、何にも言えない。 だって…もう7年ぶりなんだよ?……恥ずかしいよ… けど、お母さんの愛を見る目は、愛しさで溢れてるのが分かるんだ。                       
    「こんなに冷たくなってるじゃないの!ほら!車に乗りなさい?お父さんに挨拶してくるから!」そう言ってお母さんは、家に入っていった。愛は助手席じゃなくて後部座席にカバンを置き座る。

    2008-01-24 10:42:00
  • 439:

    愛◆hsF3gEfPG6

    少ししてから、お母さんが家から出てきて車に乗り込んだ。「あれ?隣に座らないの??」不思議そうに愛を見るお母さん。愛はうなずくと、優しく微笑んでくれたんだ。                               
    車が走りだし、お母さんはテープを流した。流れる景色を見ながら、これは夢なのか現実なのか分からないような感覚になる愛。…でも、現実なんだよね……本当にお母さんなんだ……                         
    「元気そうでよかった…」信号にひっかかって停めた車の中で、お母さんがそう言った。 「うん」恥ずかしくてうまくはなせない。話したい事や聞いてほしい事がたくっさんたくさんあるのにね…

    2008-01-24 10:57:00
  • 440:

    愛◆hsF3gEfPG6

    お母さんは、今までどんな場所にいて、何をしていたの…?……どんな気持ちで愛を迎えに来たの?……どんな気持ちで今日まで生きてきたの…?                              
    聞きたい事が頭ん中でぐるぐる、ぐるぐると渦巻くよ……父さんの浮気と、暴力を耐えきれずに、愛や兄ちゃん、弟を置いて逃げるように出ていったお母さん……愛は、悲しかったけどあの時なぜかほっとしたんだ。。あのまま、家に居たら多分お母さんは死んでいた。

    2008-01-24 11:03:00
  • 441:

    愛◆hsF3gEfPG6

    お母さん「私ね、結婚して…今子供がいるの……」                                      
    ――――?!――――――走りだした車。流れはじめる景色。愛は、その言葉を聞き固まる。 …結婚……?………愛「…」目を見開いたまま、流れる景色を見ている。声が出ない。                                       
    お母さん「いやなら…ホテル泊まるよ?」心配そうに愛に話すんだ。 愛「ううん。行く…」冷静なふりして話したけど、本当はショックだったんだ…

    2008-01-24 11:10:00
  • 442:

    愛◆hsF3gEfPG6

    お母さんの幸せを一番願っていたはずなのに、いざ幸せな生活をしていると聞かされると…ショックなんだ………                                 
    車がたどり着いた場所は、愛の家からそうとおくない漁師町だった。お母さんの旦那さんは漁師さんなんだって…車から降りると、海から吹いてくる塩風の匂いがして、とてもひんやりしていて、何故かここから逃げ出したくなるんだ。                          
    お母さんが住む家は、古いアパートで、そのアパートの前の駐車場のまわりには、古い昔ながらの家がならんでいた。。近いようで知らないようなそんな場所。

    2008-01-24 11:19:00
  • 443:

    愛◆hsF3gEfPG6

    お母さんがドアを開くと同時に、小さな女の子がお母さんに抱きついてきたんだ。三歳になるお母さんの娘。 「シオリ!こらぁ、素足で…中に入りなさい!」お母さんの足に抱きついた子。名前はシオリ。愛は、びっくりしてその子を見た。。                         
    シオリが、お母さんの足から顔をはなして、愛を見た時愛はびっくりしたんだ。………小さい時の愛だ………愛にそっくりすぎて、びっくりした。シオリは、愛の顔を見て、恥ずかしそうにまたお母さんの足に抱きつき顔を隠した。                              
    お母さん「ほら、お姉ちゃんよ?ご挨拶は?」お母さんがそういうと、シオリが恥ずかしがりながら 「シオリ三歳です!」そう言って走って家の中に入っていったんだ。

    2008-01-24 11:27:00
  • 444:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「もうっ……あっ、ほら入って?狭いけど…」お母さんに言われて、愛は小さなアパートの玄関にあがる。狭いしボロいけど、あったかみのある家だ。。。裁縫が得意なお母さんが作ったのだろう、壁には可愛い飾りが飾られている。                           
    玄関から最初に入った部屋に、お母さんの旦那さん(おっちゃん)がこたつに座りながらいて、シオリがおっちゃんの隣にちょこんと座るシオリがいた。 愛は、おっちゃんに挨拶すると、おっちゃんは優しく微笑んでくれて、なんだかやたら落ち着いたんだ。愛、人見知りするはずなのに…なんでかな…

    2008-01-24 11:34:00
  • 445:

    愛◆hsF3gEfPG6

    その理由は、お母さんの笑顔。そうだった。  お母さんはよく笑い、イキイキしていたからだ。愛が知ってるお母さんとは、まったく逆でめちゃ元気。愛は、その姿を見て愛まで幸せな気持ちになれたんだ。                          
    その夜は、大好きなお母さんのカレーを愛は二杯も食べた。お母さんはよく笑い、おっちゃんもよく笑い、愛もすっかり打ち解けてよく笑った。                               
    愛がずっとずっと求めていたぬくもりが、ここにあったんだ……

    2008-01-24 11:39:00
  • 446:

    愛◆hsF3gEfPG6

    冬休み中ずっと家にいた。ショウタロウとはメッセージ交換していたけど、愛は理由を話して会わなかったんだ。友達とも遊ばずに、ずっとお母さんといた。                            
    シオリもすっかり愛に打ち解けたみたいで、毎日愛はシオリとままごとしたり、歌を教えたりしていたんだ。お母さんは、愛に裁縫を教えてくれたり、一緒に料理したりしたけど、愛はまったくできなくて……でもお母さんは優しく教えてくれたんだ。

    2008-01-24 13:18:00
  • 447:

    名無しさん

    最後の夜、晩ご飯を食べた時に、おっちゃんが愛にこう言ったんだ。「いつでもここにおいで」って。愛はそれがものすごくうれしくて、泣きそうになった。                         

    2008-01-24 13:30:00
  • 448:

    愛◆hsF3gEfPG6

    禁止ワードばっかりで更新できない??

    2008-01-24 13:39:00
  • 449:

    愛◆hsF3gEfPG6

    お母さん「これからは、いつでもいらっしゃいね」愛「うん…ありがとう」あったかぁい言葉、温かい笑顔、ここに来てよかった……                        
    明日から、またあの家に帰る。 でも、違う。今までとは違うよね…また、ここに来れるんだよね。

    2008-01-24 15:38:00
  • 450:

    愛◆hsF3gEfPG6

                                        
    三学期が始まった。 寒さは増して手袋とマフラーなしでは耐えられないくらい毎日冷え込む。朝が本当に苦痛。布団から出るのも億劫だ。                     
    愛は週末にお母さんの家に泊りに行く約束をしていて、それが今日!寒いけど、今日は夕方からお母さんの家に行けるから嬉しいや!             
    今日は、リサにショウタロウを会わせるんだぁ。ショウタロウとは三学期がはじまってから会うのは二回目で、リサがショウタロウを見てみたいって言ったから、会わせる事にしたんよ。ショウタロウは相変わらず優しくて、愛は少しずつだけどショウタロウを前より好きになりはじめていた。

    2008-01-24 15:45:00
  • 451:

    愛◆hsF3gEfPG6

    毎日相変わらずメッセージを交換してる。電話も毎晩してる。ショウタロウは仕事してるし、家が遠いからなかなか会えないけど、でも不安にはならないのは、こうやってマメに連絡しあってるからだよね。 愛は、もうまぁくんの事は過去にできていた。…そりゃまだまだ思い出す。正直な気持ちをいえばやっぱり、会いたい。………でも…でもね愛にはショウタロウという彼氏がいるから……もう…どうにもならないって …分かってるから……                                
    未練がましい……そうかもしれないけど、今の愛は自分で自分をごまかす事で精一杯。                                 
    放課後にリサと駅に行くと、ショウタロウの車がロータリーに停まっていて、リサと車に乗り込んだ。三人で、ドライブしてカラオケに行ったんだ。

    2008-01-24 15:53:00
  • 452:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ショウタロウは愛を先に送って、そのままリサを送っていき、愛はそのままお母さんの家に行った。                               
    ピンポーン。チャイムを鳴らして、ドアの前で待つ。外はすっかり暗くなっていて、ひんやり冷たい風がビュンと吹くと、肩がかってにあがるくらい寒い。                           
    ガチャ…ドアが開くと同時にシオリがにっこり笑って愛を迎えてくれた。家からは温かな料理のいい匂いがただよってきてなんだかほっとする……「お姉ちゃん!お母さん!お姉ちゃんきたよぉ!」シオリが、お母さんにそう叫ぶとお母さんが姿を現した。

    2008-01-24 15:58:00
  • 453:

    愛◆hsF3gEfPG6

    お母さん「いらっしゃい。ほら、あがりなさい?」愛は笑顔でうなずき、家にあがり晩ご飯を食べてその夜は四人で近くにある銭湯に行き、愛はお母さんの背中を洗い、シオリと湯船につかりながら歌を歌った。                          
    ショウタロウからメッセージは届いてなくて、けど愛はさほど気にはならなかったんだ。 愛は、メッセージを送るだけ送り、四人で同じ部屋で眠った。

    2008-01-25 03:13:00
  • 454:

    愛◆hsF3gEfPG6

    土曜日は、朝早起きしてお母さんが作った朝ごはんを食べて、シオリと二人で真っ白な紙にクレヨンを使って絵を描いた。 お母さんは、掃除と洗濯をしていて愛が手伝うと言ったら、シオリと遊んでてって言われたから、愛はお母さんの姿をたまに見て、幸せな気持ちになったんだ。                              
    お母さんの姿は、やっぱり昔と変わっていなくて、愛が大好きなお母さんのまんま。。ずっと、この姿を見たかったんだ……

    2008-01-25 03:19:00
  • 455:

    愛◆hsF3gEfPG6

    あの頃…お母さんが愛達をあの家においたまま出ていったあの頃、愛は本当に淋しかった。。けど、いつも笑ってた。。。小さな弟は、愛よりもお母さんッ子だったから。。。そんな弟でさえ、寂しいなんて言わなかったから……でもね……寂しくないわけがない。。愛はそれを分かっていたんだ。                                  
    ……今度は絶対弟とお兄ちゃんを連れてくるよ……きっとお母さんも会いたいはずやもんね。                              
    愛はお母さんの姿を見ながらそんな事を考えていたんだ。

    2008-01-25 03:26:00
  • 456:

    愛◆hsF3gEfPG6

    その夜も、ショウタロウからはメッセージが届いてなくて愛はさすがに気になったんだ。 だって…今までこんな事一度だってないもん。。 なんでだろ……何かあったのかな………気になって、愛は携帯に電話してみたけど、コール音はなったけど、ショウタロウにつながらなくて仕方なくメッセージくださいとだけ送っておいたんだ。                      
    それから日曜になっても、ショウタロウから連絡がくることはなく、気付けば月曜日の朝になっていたんだ。

    2008-01-25 03:30:00
  • 457:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は、日曜の夜にお母さんに送ってもらい家に帰ってきたから、自分の家から学校に行く。。朝から空は曇っていて、冷たい雨が降っている。冷たい風もぴゅんぴゅんと吹いていて、外に出るのさえ苦痛。 愛は、朝早めに家を出て、バスに乗り駅へとたどり着いた。                        
    ショウタロウどうしたんやろ……全くメッセージが届かなくて、めっちゃ気になる。。さすがにちょっと焦ってくるよ……

    2008-01-25 03:34:00
  • 458:

    愛◆hsF3gEfPG6

    朝のホームはたくさん人がいて、みんな眠そう。でも、今日はやたら寒くてみんな寒い中電車を待つんだ… 愛も電車をホームで待ちながら、両手をコートのポケットに入れたまま周りの景色を見ていた。                                        
    その時―――ブルル…ブルル…ポケットの中でベルが振動したんだ。愛は、急いでポケットからベルを取り出した。寒くて手を出すのが嫌なはずやのに、寒さなんて全く気にもならん。

    2008-01-25 03:39:00
  • 459:

    愛◆hsF3gEfPG6

    気持ちだけが、焦っていてかじかんだ手でうまくボタンが押せない。 愛は、ゆっくりメッセージ確認ボタンを押して、メッセージを見るんだ。                                                       
     〔アイタイ マコト〕 ――――?!―――――――……何………何これ…………ベルを持つ手がブルブルと震える。。メッセージが届いたわけでもないのに、振動してるみたい。。。 周りのあらゆる雑音が一瞬にして、無音になるんだ。                            
    ……ズキン………胸が痛い。。。まぁくん、彼女いるんだよね…?………なんで、こんなメッセージ送ってくるの??…………なんで??…………

    2008-01-25 03:45:00
  • 460:

    愛◆hsF3gEfPG6

    グォォォン………愛が乗るはずだった電車が走りだした。電車から降りてきた人達がいっせいに、愛の前を通りすぎホームから改札へつながる階段を降りていくんだ……                                            
    雨はさっきより、強くなって風が強いせいで斜めに降っている。                                                       
    ブルル……ブルル…愛の手の中でまた振動するベル。愛は、すぐさまメッセージを見る。

    2008-01-25 03:52:00
  • 461:

    愛◆hsF3gEfPG6

    〔ハナシガシタイ マコト〕………ズキン………ズキン………なんで………なんで???………なんで今頃…………                                      
    やっと…やっとショウタロウと向き合えだしたんだ………話すことなんて、もう何もないじゃない……今更話してどうなんの………?…今更会って何になんの?!愛は、もうまぁくんの事は過去にしたんだ。。だから………                                   
    もう、会わない

    2008-01-25 03:58:00
  • 462:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛はベルを無理矢理ポケットにつっこもうとした時、またベルが振動したけど、メッセージを確認せずに、公衆電話へ向かい走ったんだ。 ショウタロウに電話してみようって思ったから。だから走った。                               
    愛にはショウタロウという、やっと好きになりはじめた彼氏がいる!まぁくんとは、もう何にもない!そう思いながら冷たすぎる受話器を持ち、ショウタロウの携帯の番号を押した。

    2008-01-25 04:02:00
  • 463:

    愛◆hsF3gEfPG6

    雨は依然強いままで、風も強いまま。だけど、寒さなんて全く感じないんだ…                         
    ショウタロウは、忙しかっただけだよね…きっと、仕事かなにかはいっちゃって、くたくたに疲れたから愛に連絡できなかっただけ……コール音を聞きながら、自分で自分をそういいきかせていたんだ。

    2008-01-25 04:05:00
  • 464:

    愛◆hsF3gEfPG6

    『留守番電話に接続…』ガチャン。電話を切る。胸の中で、もやもやする感覚……なんで出ないの…………………… 愛は唇を噛み締めて、眉間にシワをよせたんだ…                                             
    ザーッ。。雨の音が強くなり、愛は冷たくなった手をポケットに入れ、ゆっくりベルを取り出し、メッセージを見たんだ。                                                      
    〔デンワクダサイ マコト〕 そのメッセージを見て、ベルを握る手に力が入るんだ。   …………もう…ほっといてよ………もう…ほっといて………

    2008-01-25 04:45:00
  • 465:

    愛◆hsF3gEfPG6

                            
    次の日、朝起きてベルを見るとショウタロウからメッセージが届いていたんだ。眠気が一気にさめた。ショウタロウからのメッセージは、今日会えるかどうか。もちろん愛は会うと返事をした。 すると、朝から会おうというメッセージが返ってきて愛はびっくりしたけど、聞きたい事があったから、学校はさぼることにしたんだ。                         
    待ち合わせは三宮。クリスマスに待ち合わせた場所。いつものように家を出て、三宮にたどり着き走って待ち合わせた場所まで行くと、そこにトラックが停まっていて、仕事着を着たショウタロウが愛の姿を見つけクラクションをならしたんだ。

    2008-01-25 05:20:00
  • 466:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ショウタロウ仕事あるんだ……話しってなんだろう……愛は疑問を抱きながらも、トラックの助手席に乗りドアをしめ、視線をショウタロウへと向ける。  ショウタロウは、愛に微笑む事もなく、なんだか不機嫌そう。朝だからかな……                                  
    無言のままで、愛はショウタロウの異様な空気をすぐに察した。一体どうしたの……?…………                                
    ショウタロウは無言のまま、トラックを発進させ、無言のままどこかへ向かうんだ。いつもとあきらかに違うショウタロウ。服が違うからじゃない。車が違うからなんかじゃない。。。 何かがおかしい。。。けど、何が………

    2008-01-25 05:25:00
  • 467:

    愛◆hsF3gEfPG6

    走る車の中で愛はショウタロウにたずねたんだ。「なんでベルくれんかったん???」別に疑うわけじゃないけど、気になったから……ショウタロウの顔を見ながら何気なくたずねたんだ。何気なく…                                    
    「リサとおった」                                                     
    表情ひとつ変えずにさらっと話したその言葉。愛はそれを聞き、体が固まる。 ………リサと…………なんで?…………                               
    鼓動が少しずつ早くなっていくんだ。。少しずつ……聞き間違いなんかじゃないよね???リサって言ったよね???なんで??どういう意味?

    2008-01-25 05:33:00
  • 468:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「なんで…?なんでなん?!」愛が聞き返すと、ショウタロウはトラックを人通りのない道に停め、愛を見たんだ。。冷め切った目で。。                        
    ショウタロウ「俺の事もてあそんでおもろかった?」愛「…え…?」 ショウタロウ「お前彼氏おるんやろ?」ショウタロウの目は冷めきっている。愛はショウタロウの言ってる意味が分からない。。。愛彼氏なんてショウタロウだけやのに…………                                   
    愛「何言ってるん…?愛ショウタロウしかおらんよ………?ショウタロウ?どないしたん??なんでそんな事言うん??」 ショウタロウ「まことって奴と付き合ってんの知ってんねん。リサから聞いたから……お前最低やな(笑)ようそんなんで俺と付き合うわな(笑)わらけるわ!」車内に響く悲しい怒鳴り声。

    2008-01-25 05:41:00
  • 469:

    愛◆hsF3gEfPG6

    なんでリサが……???なんで?……………頭が混乱する。理解しようがない。。。意味が分からない。。                          
    愛「リサとおったって何??どういう意味?」ショウタロウ「付き合ってるからに決まってるやんけ(笑)あほか(笑)脳ミソついとんのやろ?理解せえや(笑)頭わいてんのちゃうんかいや(笑)」  愛「何…それ………意味分からん!!!」 ショウタロウ「分からしたるわ!!こっちこんかいや」                              
    ショウタロウはそう言うとトラックの運転席の後ろにある、仮眠をとるためのスペースに移動し、愛をそこへ移動させ、前から見えないようにカーテンをしめたんだ。

    2008-01-25 05:47:00
  • 470:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「彼女の連れと付き合うとか最低や!!」愛の怒鳴り声が車内に響く。。。ショウタロウは、そう怒鳴った愛の顔をいきなり殴ったんだ。。  ショウタロウ「自分のした事棚にあげんなや!!」そう言って、ショウタロウは狂ったように愛の体を殴りはじめたんだ。。そこには、愛の事を大切にしてくれたショウタロウはいない。。怒り狂ったショウタロウがいるだけだ。                          
    愛なんにもしてへん!なんにもしてへんのに!!!…………心の中で叫ぶ。。でも、声にならない。。激痛が体に走るんだ。。。                                       
    二股してるのは、リサ。愛なんかじゃない……なんで……リサ最低や!!!最低やんか!? ショウタロウは愛の彼氏やのに!!!!

    2008-01-25 05:55:00
  • 471:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ショウタロウは、愛をしばらくなぐり続けたんだ。怒鳴りながら。  だまされたのは、愛。。リサに騙された。。愛だけじゃない。ショウタロウもだ。                                   
    でも、例え騙されたとしても、彼女の友達と付き合うなんて………最低や…………                                   
    ショウタロウはしばらくなぐってから、殴るのをやめたんだ。ショウタロウ「俺、リサと付き合うから 」愛「リサの言葉信じてれば??」愛の吐き捨てた言葉。こんな男のために、まぁくんを忘れようとしていたって考えたらやるせない………けど、強く言えないのは少なからず愛は、ショウタロウにまぁくんの姿を重ねて付き合ってたから。けど、いたたまれない気持ち。。

    2008-01-25 06:02:00
  • 472:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「まぁくんとやらに慰めてもらえや(笑)どうせしょーもないヘタレのくそがきなんやろ?くそがき同士お似合いやな(笑)」嘲笑うようにショウタロウが吐き捨てた言葉。。                                  
    なんでこんな奴にまぁくんの事そんな風に言われなあかんの?!…………まぁくんはな………まぁくんのよさなんかこんな奴に分かってたまるか!!!                             
    愛は気付けば、ショウタロウの胸ポケットにささってるボールペンを奪い、ショウタロウにふりかざしていたんだ。。。本気で殺そうとした。。。

    2008-01-25 06:07:00
  • 473:

    愛◆hsF3gEfPG6

    けど、愛はショウタロウに蹴飛ばされ、思い切り頭をうったんだ。窓に後頭部と背中をぶつけたせいで、頭がくらくらした。。そんな愛の上にまたがりショウタロウは怒鳴りながら愛を殴りつづけ、愛は意識を失ってしまった。                                    
    この時、愛はこれで死ぬんだって本気で思ったんだ。

    2008-01-25 06:12:00
  • 474:

    愛◆hsF3gEfPG6

    あんまり読んでる人も、ぃないみたいなんでゆっくり更新します???

    2008-01-25 17:07:00
  • 475:

    名無しさん

    読んでるよ?邪魔しちゃアカンと思って書き込み控えてた?これからも頑張って下さい??

    2008-01-25 18:24:00
  • 476:

    名無しさん

    読んでるよ?更新も早いし毎回めっちゃ楽しみに読んでます?書き込んだりして荒れたらヤダなぁと思って控えてました。これからも応援してまぁす??

    2008-01-25 19:00:00
  • 477:

    名無しさん

    あたしも今日昼からずっと更新待ってるよ??

    2008-01-25 22:01:00
  • 478:

    名無しさん

    はよ書け??

    2008-01-27 05:08:00
  • 479:

    愛◆hsF3gEfPG6

    …ぱち………まぶたを開けたけど、腫れているせいでうまく開けれない。殴られたせいで体中が熱くなっているし、腫れあがっているのが分かる…… 愛生きてるんだ……体をゆっくり起こすと、うまく開かない目で運転席を見ると、呆然としているショウタロウの姿が見えた。                                   
    愛が意識が戻った事に気付き、愛を見るんだ。悲しいような申し訳ないような表情……今更なんやねん………愛は車から降りようと思いながら体を動かそうとしても、体がなかなか動かないんだ…歯を食い縛って動かそうとしても、動けない。                                    
    ショウタロウ「ほんまごめん…俺最低や…」謝るショウタロウ。愛は睨んだ。こんな奴いらん。早くトラックから降りなきゃ……

    2008-01-27 08:22:00
  • 480:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ショウタロウ「ほんまにごめん…やっぱり別れたくない「二股しとんのはリサやで。。信じないならそれでも構わんけど。。」ぐいっ …シートを掴み、力を入れて体を動かした時、愛は運転席と助手席の間に落ちて、ショウタロウが愛の腕を掴んだけど、反動で振り払っていた。

    2008-01-28 00:27:00
  • 481:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ショウタロウ「…行かんとってや……俺…「ごめんけど、もう何にも思えへんわ。リサと仲良くしとき」愛はドアを開けながらそう行って、トラックから降りて、振り向く事なくその場から離れたんだ。通り過ぎる人の視線を気にしながら、必死に家まで帰った。                              
    リサに攻める気さえおこらなかった。悲しくさえもならなかった。その理由は、愛がショウタロウへ本気になれなかったからなんだなという事。それだけだった。

    2008-01-28 00:38:00
  • 482:

    愛◆hsF3gEfPG6

    それから3日学校は休んだんだ。顔の腫れがひどくて、母さんもさすがに何も言わなかった。リサは何にも知らないまま愛にメッセージを送ってきていたけど、返事はする気にさえならなくて無視。ショウタロウから聞いてもいないのだろう。                           
    ショウタロウからはメッセージが一度も届かなかったんだ。届いたとしても、メッセージすら見たくもない。                          
    普通ならショックすぎるはずやのに、何故か冷静なんだ…

    2008-01-28 01:37:00
  • 483:

    愛◆hsF3gEfPG6

    11話握手

    2008-01-28 01:39:00
  • 484:

    愛◆hsF3gEfPG6

    2月13日。学校が午前中までだったので、アスカの家に行く事になったんだ。学校でリサに会っても愛は、リサを無視した。あの事を愛は、誰かに話す気にもなれんくて、ただ別れたとだけ話したんだ。理由なんて言ったとしても、余計だるいだけだからね。愛は、人に追及されたりするのが嫌い。話したくない。                              
    受験シーズンで、愛の学校も慌ただしい日々が続いていて、周りのみんなはバレンタイン一色。何を作るか休み時間に雑誌をひらいてそれを嬉しそうに見ながら会話。愛には関係ないイベントだね。                    
    そんな中、アスカが一緒にバレンタインチョコ作ろうって誘ってくれたんだ。愛は、自分にプレゼントしようと思い、アスカの家に行った。

    2008-01-28 01:46:00
  • 485:

    愛◆hsF3gEfPG6

    アスカの家で、チョコを作り一緒にアスカと食べた。アスカは、彼氏に渡すチョコを綺麗にラッピングして、幸せそうな顔していた。愛は、それを見て少し淋しくなった……まぁくんにあげたかったな……バレンタインのチョコあげるって約束したっけ………                     
    なんで、こうなっちゃったんやろう…なんで………クリスマスの日に愛がまぁくんの所へ行っていたら…あの朝ちゃんとまぁくんに‥電話していたら、まぁくんにこのチョコ渡す事ができていたの??                  
    帰りの電車の中で、余ったチョコを見ながら、愛はそんな事を考えていた。。綺麗にラッピングされたチョコ。。ハート型のチョコ。

    2008-01-28 01:53:00
  • 486:

    愛◆hsF3gEfPG6

    電車から降りると、びゅんと冷たい風が吹いた。あの雨の朝、まぁくんからのメッセージが届いた朝からもう二週間が経つんだね‥‥ ホームで電車を待ってる人はみんな、寒そうにしているんだ。もう2月も半ば…まぁくんと、はなれてしまってから…もう3ヶ月くらい経ってるんだ……あの時言われた4月まであと2ヶ月もないんやね………あの時、ちゃんと待っていたら今頃どうなっていたの………………                     
    君は今何をしているの?もう、違う誰かを愛していますか……?                               
    ………ズキン…………胸が痛むんだ………まぁくんを思い出すといつも、胸が痛いよ…………どうしようもないのに…………どうしようもない事くらい分かっているのに………………………………どうして日が経つにつれ、気持ちが強くなっていくの…………………………………

    2008-01-28 02:07:00
  • 487:

    愛◆hsF3gEfPG6

    どうして離れなきゃならなかったの………‥?………どうして………はなれて忘れなきゃならないの…………………?………………こんなに好きなのに………………………                               
    どうして、まぁくんが隣にいないの……………?                                       
    きっと、このまま愛はまぁくんをいつか自然と忘れる日がきて、忘れた事さえ分からなくなってくんだろう………顔も、声も、香りさえも思い出せなくなって………………

    2008-01-28 02:10:00
  • 488:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ………忘れたくないよ………忘れたくない。。例えばまぁくんは愛を忘れて違う誰かを愛していても、忘れたくない。                               
    この気持ちを忘れたくない…………                                 
    愛が欲しかった将来の夢は、まぁくんがいなきゃ叶わない。。

    2008-01-28 02:14:00
  • 489:

    愛◆hsF3gEfPG6

    次の日、学校に行きカバンをあけたら、昨日アスカと作ったチョコレートが出てきた。 出すの忘れていた……席に座りながらチョコレートを持っていると、そこにクラスメイトがやってきて、愛にチョコレートを手渡してきた。                   
    「愛にあげる!」嬉しそうな顔をして渡されたチョコを受け取る。チョコがあまったみたいでお裾分け。愛がカバンに入れたままのチョコをもらったお返しにその子に渡そうとした時、隣から手がでてきて愛の渡そうとしていたチョコが奪われた。

    2008-01-28 02:20:00
  • 490:

    愛◆hsF3gEfPG6

    視線を向けると、ほっぺをぷくーって膨らませたアスカが愛から奪ったチョコを持っている。 クラスメイトもびっくりした表情。 アスカ「これは、あかんやんか!」チョコを再び愛の机に置いて、アスカが愛にそう言ったんだ。                               
    愛「なんでよ?愛あげる人おらんもん!」そういうと、アスカがため息を吐いてからいきなり愛の腕をつかみ、そのまま廊下へ出たんだ。                                    
    廊下は、生徒が歩いていて騒がしく、ひんやりとしている。 愛「どないしたん?!びっくりするわ」アスカ「まぁくんに渡して!」愛「…えっ?なんで?」アスカ「愛さぁ、まぁくんの事まだ好きなん分かるから」アスカから言われた言葉に愛はまばたきをするのさえ忘れていたんだ。

    2008-01-28 02:28:00
  • 491:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「そんな訳ないやん(笑)アスカおかしいわ(笑)」笑って誤魔化す愛をアスカは真面目な顔して、じーっと見ているんだ。                               
    アスカ「愛はいーっつも自分の事かくしてる!たまには、素直になって話してや?友達やん?違う?そんなにうちじゃ頼りない?!」真面目な顔して愛にそう話すアスカ

    2008-01-28 02:34:00
  • 492:

    愛◆hsF3gEfPG6

    アスカの真剣な顔。愛を心配するような顔。。それを見て、愛は表情が固くなっていく。                                             
    アスカ「……愛はいっつも、みんなといる時でもやぁふとした時、めっちゃ淋しそうな顔してる………まぁくんと別れてから新しい彼氏ができた時からずっとやで?……まぁくんの事忘れたとか言ったん嘘やろ?」愛「嘘ちゃうで?ってか寒いから戻るわ」アスカの言葉を否定して、教室に戻ろうとした時、アスカが愛にこう言ったんだ。                                           
    アスカ「まぁくんも、愛の事同じ気持ちやと思うよ」                                                  
    ぴたっ――― ドアに差し掛けた手が止まるんだ。そして、ゆっくりアスカに視線を向ける。 まぁくんが愛と同じ気持ちなわけない―――そんな訳ない――――

    2008-01-28 02:45:00
  • 493:

    愛◆hsF3gEfPG6

    アスカはそれ以上何も言わなかった。愛もアスカにそれ以上何かを言う事もなくて、けどやけにアスカから言われた言葉だけが授業中ずーっと頭ん中で、ぐるぐると回っていたんだ。                              
    まぁくんが、愛と同じ気持ちな訳ない………そんな事を思っていても、何故か頭ん中からアスカから言われた言葉がはなれないんだ。

    2008-01-28 02:51:00
  • 494:

    愛◆hsF3gEfPG6

    キーンコーンカーンコーン                                     
    バタバタバタ…授業が終わり、みんなが次々とバレンタインのチョコを渡す為に、彼氏に会いに行く為に、駆け足で校舎を後にしていくんだ。                                  
    愛は椅子に座ったまま、ぼーっとしている。  カバンには、昨日作ったチョコが入っている。  アスカに、まぁくんに渡してって言われたチョコ。                                         
    今日授業なんて、上の空でいつもより更に先生に叱られちゃったよ………

    2008-01-28 03:00:00
  • 495:

    愛◆hsF3gEfPG6

    アスカ「愛、帰ろっ?」カバンを持ち、アスカが愛に話す。愛は、カバンを閉めて立ち上がりアスカと教室を出たんだ。マサヨとカヨは彼氏に会うみたいで、さっさと帰ってった。                               
    校舎には、まだ生徒が残っているけどみんな、なんだかウキウキしてるように見える。バレンタインって女の子にとって、勝負の日だもんね?                                 
    大好きな人へ、告白する日だもんね?なかなか勇気がない子でも、頑張れる一年に一度の大事な大事な日だもんね。                                            
    校舎を出て、アスカと駅までの道を歩くけど、なんだか話題もあんまりなくて、妙に静かだ。

    2008-01-28 03:06:00
  • 496:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「なぁ、愛ってそんなにいっつも淋しそうな顔しとう?」ふと、アスカに訪ねるとアスカが愛を見ずに、うなずく。                                 
    アスカ「いつも、心ここにあらずって感じやねん………」淋しそうに話すアスカの目を見て胸が痛くなるんだ…                                     
    そんなつもりなんて一切なかったけど、確かに愛はまぁくんと別れてからずっと寂しい。。それは、今でも変わらない……                                          
    愛「寂しいんかなぁ……」ふとこぼれたその言葉は心の言葉。声に出しちゃった…                       
    アスカ「まぁくんの事ほんまは好きなんやろ?…これ以上聞かないから、本心聞かせてほしい……」アスカは立ち止まり、愛を見ながら話したんだ。愛も立ち止まり、アスカを見る。

    2008-01-28 03:24:00
  • 497:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は、コクリとうなずいたんだ。                                              
    アスカは、そんな愛を見た。 「チョコ渡し?な?」愛「…彼女おるから……まぁくん「気持ち伝えた方がいい!後悔してほしくないねん…」アスカの言葉を聞き、愛は泣きそうになった………愛は、こんなに真面目な顔して友達を思えないから………                                 
    戻れないと分かっていて、気持ち伝えて何かを求めるのではなくて、自分の気持ちを伝えるだけなんて、考えなかった………                                         
    気持ち、伝えて例えばまぁくんが愛をもうなんとも思っていなかったとしても、ちゃんとバイバイできるのなら、愛はやっぱりそっちのほうがいい…………………………まぁくんに気持ち伝えたい………………伝えたいよ!

    2008-01-28 03:33:00
  • 498:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「まぁくんに渡してみる」アスカに話すとアスカはすっごい目をキラキラさせて喜ぶんだ。 まるで自分の事のように。。                                           
    アスカと二人で駅にある公衆電話にやってきた。受話器を持ち、まぁくんの家の電話番号を押していく。。ドキドキするや…………まぁくん、会ってくれるかな………無理って言われても、家に行く…………気持ち伝えるだけ伝える!   コール音を聞きながら愛は、硬く決意したんだ。                                       
    例えば、君がもう愛を好きでなくても………                                        
    『もしもし―』受話器の向こうから聞こえる声は、紛れもなくまぁくん。。まぁくんの声でした。 きゅっと受話器を握る手に力が入る。 「もしもし?愛やけど…ちょっとだけ会える?話しあんねん…」声が少しだけ震える………『…いいで』まぁくんからの言葉にほっとして電話を切った。

    2008-01-28 03:47:00
  • 499:

    愛◆hsF3gEfPG6

    アスカに視線を向ける。    アスカ「まぁくんなんて?」少し不安そうに愛に話すんだ。アスカは優しいね… 愛「会えるって…」愛からそれを聞くと、アスカの表情が晴れ晴れしくなるんだ。 アスカ「そっか!よかったなぁ!あぁよかったぁ!」その笑顔を見て、愛もにっこり微笑んだんだ…                                      
    アスカとは逆方向なので、愛は1人で電車に乗り、向かいのホームで電車を待つアスカに手をふると、アスカも笑顔で手をふったんだ。                                       
    ガタンゴトン… 電車の走る音。流れる景色を見ながら愛は、何も考えないようにしていた。。。もう、何も考えない……まぁくんに、気持ち伝えてちゃんとサヨナラする…………それを思うだけで、こみあげてくるたくさんの思い出。

    2008-01-28 04:48:00
  • 500:

    愛◆hsF3gEfPG6

    たくさんもらった温もり ……もう、あの温もりは愛のものではない。。。仕方ないんだ…                                
    分かっているのにね…なんでこんなに理解したくないんやろうか…サヨナラしなきゃならない現実を…もうとっくに終わった恋なのに                                                
    サヨナラしたくない人に、愛はサヨナラしに行くんだね…頑張らなきゃ。。

    2008-01-28 04:51:00
  • 501:

    愛◆hsF3gEfPG6

    電車から降りて、走ってバス停に行くとタイミング良くバスに乗れた。どんどん近づいてくる景色に愛の気持ちは不安と緊張を増すんだ。                                  
    まぁくんと付き合ってる時は、すごく早くついてほしかったのに……今はなんだか怖い………最後やもんね………                                  
    絶対泣かない………笑顔でバイバイする……愛は、呪文を唱えるように胸の中で何度もそう繰り返していた。

    2008-01-28 04:56:00
  • 502:

    愛◆hsF3gEfPG6

    バスが愛が降りる停留所に着き、愛はバスから降りる。そして深呼吸をしてから、歩きだし次第に走りだしたんだ。                                
    まぁくんに会うために。                         
    まぁくんの家は、停留所から少しした場所にあり、愛がまぁくんの家にたどり着くと丁度まぁくんが家から出てきた。

    2008-01-28 04:59:00
  • 503:

    愛◆hsF3gEfPG6

    まぁくんと目が合う。 誠「よっ久々やな」まぁくんは笑顔で愛に話ながら、愛の前に来て、ゆっくり歩きだした。 そっか…愛はもうこの家には入れないもんね………                                 
    まぁくんとの距離を少しあけながら歩いた先にあった小さな公園にまぁくんが入っていき、ベンチにまぁくんが座り、愛は少し間を空けて座ったんだ。                            
    愛はカバンからチョコを出して、まぁくんに差し出した。愛「これ、まぁくんにあげる!」笑顔で差し出したチョコ。。。まぁくんは、少しびっくりした顔をしてチョコに視線を向けたけど、ポケットにつっこんだ手を差し出さないんだ。

    2008-01-28 05:05:00
  • 504:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ……いらないのか………愛は、笑顔のまま自分の膝の上にチョコを乗せた。                           
    「ごめんな…」                                          
    まぁくんから言われた言葉に胸が詰まる。けど、泣かない!笑顔笑顔。。。。                                                  
    愛「まぁくん?愛、まぁくんの事 ………好きになれてほんまによかったって思う………だからありがとうって言いに来たねん…」ちゃんと言いたいのにね……やっぱ声が詰まってうまく話せないや…………

    2008-01-28 05:10:00
  • 505:

    愛◆hsF3gEfPG6

    まぁくんは、そんな愛の目を見る事なく、けれど切ないような笑顔。                                          
    「俺も愛っぺの事めっちゃ好きやったで?出逢えてほんまに……よかった…」まぁくんからの過去になった気持ちを聞いて、愛は泣きそうになった。。。泣きたくない…泣きたくよ……                                     
    愛「彼女の事大事にしてな?」 誠「うん……幸せにしたい……好きやねん……」                                    
    あの時、愛を好きだと言った時のまぁくんが今は、愛じゃない違う誰かを思う気持ちを愛に話すんだ。

    2008-01-28 05:17:00
  • 506:

    愛◆hsF3gEfPG6

    どうしてかな………                                       
    一番大事な人の幸せを願えないや…………                                          
    でも、背中押してあげたい…………                                            
    これ以上にない幸せをくれた人の。。。背中押してあげたい。頑張れって言ってあげたい……

    2008-01-28 05:20:00
  • 507:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は立ち上がり空に向かって両手をぐんと伸ばして胸いっぱいに空気を吸い込んだ。                                   
    そこに広がる空は、悲しいくらい澄んでいて、雲ひとつない。。雷雲も、強い風もふかない。。。。穏やかな春を心待ちにしているような、そんな空。。深い青を描く空………                                         
    まぁくんも立ち上がり、空を見上げたんだ。。。「まぁくん?」この名前を君に呼び掛けるのも、これが最後………「ん?」優しく聞き返すまぁくん。。。                                      
    愛は、空に伸ばした手をおろし、まぁくんの前に差し出すと、まぁくんは一瞬驚いた顔をしたけど、優しく微笑み愛の手に手を重ねて、握手。

    2008-01-28 05:27:00
  • 508:

    愛◆hsF3gEfPG6

    大好きなまぁくんの温度が愛の冷たい手を温める。。                                    
    これ以上にない幸せをありがとう…………もう、大丈夫………もう大丈夫だよ                                     
    「あったかぁ…… 」愛がそう言うと、まぁくんはにっこり笑って愛を見た。 「今までほんまにありがとうな」                                              
    そして、手をはなしたんだ………

    2008-01-28 05:31:00
  • 509:

    愛◆hsF3gEfPG6

    まぁくんは、じゃあなと言い、体をくるりと向けてゆっくり歩きだしたんだ。大好きな彼女に会うために。。愛は、その後ろ姿を眺めていた。。笑顔で。。                                                               
    その時、まぁくんが立ち止まり愛に視線を向けたんだ。                                                           
    「愛っぺ!頑張れよ!幸せになってや!」笑顔でそう言って、愛がうなずくのを見てから、まぁくんは走っていきました…

    2008-01-28 05:35:00
  • 510:

    愛◆hsF3gEfPG6

                                         
    二人の恋は終わりました。晴れ渡る空の下、お互いの幸せを強く願いながら……                                                
    愛は空をもう一度見上げました。                                              
    そして、歩きだしたんだ。未来に向かって………

    2008-01-28 05:38:00
  • 511:

    愛◆hsF3gEfPG6

    DEAR                                  
    前編終了。。                              

    2008-01-28 05:39:00
  • 512:

    名無しさん

    朝から一気に読んで今読み終わりました?続きめっちゃ気になります?
    リサばりムカつく???まぁくん残念やな‥悲しいな?
    続き待ってます?

    2008-01-28 11:38:00
  • 513:

    愛◆hsF3gEfPG6

    DEAR 後編

    2008-01-28 20:48:00
  • 514:

    愛◆hsF3gEfPG6

    1話  真実

    2008-01-28 20:49:00
  • 515:

    愛◆hsF3gEfPG6

    チュンチュン……鳥の囀りで目が覚めて、愛は体を起こして窓に差し込む朝日に目を眩ませるんだ。 輝かしい春の穏やかな朝がやってきた。                                    
    まだ、ジャケットがなければ寒いけど、コートもマフラーもいらないね。                                        
    もう3月なんだ。。。                                       
    ベッドから降りて背伸び。フローリングにつけた素足がひんやりするや……今日も1日が始まるね。

    2008-01-28 20:55:00
  • 516:

    愛◆hsF3gEfPG6

    もうすぐ春休み。。ねぇ、まぁくん?愛はちゃんと卒業するよ?3年になったらちゃんと、勉強もする!ついていけるかは分からないけれど、やれるだけやってみるよ……                               
    電車から流れる景色を見ながら愛は心の中で、まぁくんに語りかけたんだ。                                       
    まぁくんと笑顔でバイバイしたあの日から愛は誓った。忘れられないなら、心の中で想い続けてみようって…自然と忘れる日がきた時、愛はきっと成長した事になる………愛する人の幸せを願う事だって、立派な愛だよね?                                            
    まぁくんの幸せを今は願えるようにもなったよ……

    2008-01-28 21:01:00
  • 517:

    愛◆hsF3gEfPG6

    長かった髪は、ばっさりと切り今は肩にかかるかかからないかくらい。風が吹くたびに邪魔だけど、すかっとした。                                 
    「愛〜おはよう!」教室に入ると、クラスメイトが笑顔で愛に話しかけ、愛も笑顔で返事するんだ。                                        
    変わらない毎日、変わらない時間はチクタクチクタクと止まることなく過ぎていくんだ。。 愛はよく笑うようになった。。春になったから?ううん。そんなんじゃないね…まぁくんを忘れないままでいようって思ったからだよ。

    2008-01-28 21:07:00
  • 518:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「春休みどうするん?」休み時間の最近の話題はこれ。二週間の春休みをどう過ごすか話し合い。毎日こんな感じ。女の子って、こういう話題好きだよね。                          
    愛は、ぼーっと窓から見える景色を眺めながらみんなの会話にただ耳を傾ける。 「愛〜聞いてるん?」アスカが何も答えない愛にそう話し掛けてきたけど、愛は頬杖をついたまま、うなずく。 「春休みなんか別になぁんもないもん…彼氏もおらんし…」 「そーいう問題じゃあなくって〜……もぅ!寝たあかんやん!」アスカが眠そうにしている愛に頬をぷくーっとふくらませ注意。。愛は、退屈でため息。

    2008-01-28 21:16:00
  • 519:

    愛◆hsF3gEfPG6

    平凡な毎日は退屈だけど、それはそれで結構幸せ感じれたりするんだよね…こうやってきっと、時間が過ぎていってしまうのかな……                                    
    あぁ……眠い………窓際の席は眠いや…………                                       
    毎日がそんな感じで、穏やかにすぎていっていた。地元の道を歩くとき、やっぱりまだちょっと胸が痛いけど、それでもまぁくんにばったり会う事はなかったんだ。

    2008-01-28 21:25:00
  • 520:

    名無しさん

    リサがまあくんと
    つきあってるっぽい
    気がするー?

    2008-01-28 21:43:00
  • 521:

    名無しさん

    それはないやろぉ

    2008-01-28 21:59:00
  • 522:

    愛◆hsF3gEfPG6

    そんなある日―――                           
    愛が部屋で雑誌を読んでると、弟が部屋に入ってきたんだ。 そして愛にいきなり学ランのボタンを手渡してきた。愛は意味が分からなくて手のひらに乗ったボタンを見る。  なんだこれ?                                   
    愛「何これ?」弟「まぁくんが渡しといてって…あとこれも」そう言って茶色い封筒も手渡してきた。

    2008-01-28 21:59:00
  • 523:

    愛◆hsF3gEfPG6

    そっか……まぁくん卒業式………愛にくれるって約束してたもんなぁ………まぁくんの学ランの第二ボタンなんだね…………                            
    手の平の上でコロンと転がる金色のボタン。軽いようで重いようなボタン。                           
    愛「まぁくんどうやった?」弟「刺繍ばりはいった短ラン着て一番目立っとったわ」それだけ言うと弟は部屋から出ていった。

    2008-01-28 22:03:00
  • 524:

    愛◆hsF3gEfPG6

    前までの愛なら、きっとこんな物渡してくるなんて最低とか思ってたと思うけど、今は違う。                              
    ちゃんと笑顔でバイバイできたからこそ、まぁくんが愛にプレゼントしてくれたんだよね?じゃなきゃ、まぁくんだって渡してこないに決まってる。                                         
    ボタンをぎゅっと握り愛は目をつむったんだ。……まぁくん?卒業おめでとう………進路が気になるけど、もう愛は知る事もないんだし、知る理由すらないもんね………

    2008-01-28 22:08:00
  • 525:

    愛◆hsF3gEfPG6

    でも、悲しくならない ……きっと間違えてはなかったっていつか思える日がくるだろうから……だから愛は、もう後悔はしないよ?                                    
    あの日流した涙もたくさんの悔しさも、今となっては思い出だから。うん…そうだよね………

    2008-01-28 22:12:00
  • 526:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛はゆっくりまぶたを開けて、茶色い封筒を開けたんだ。少し分厚い封筒…なんだろ……                                            
    中に入っていた何枚も重なる紙は綺麗に三つ折りされていて、開くとそこにはまぁくんの字でかかれた文字がぎっしり4枚分書かれていた。                                 
    まぁくんからの手紙だ………愛は、金ボタンを床に置き手紙に目を通す。

    2008-01-28 22:18:00
  • 527:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛っぺへ                                
    どうしても話しておきたい事があったから手紙書くけど、読むか読まないかは愛っぺにまかせる。 明日俺は卒業する。これを愛っぺが読む頃はもう卒業した後やな。この3年間色んな事がありすぎたねん。でもどれもいい思い出やな。  俺な、愛っぺと出会った時まださやと別れてへんくて、ほんまは夜中に何回か会った。でもなんにもないで。それはほんま。俺な最初愛っぺの事やったら切るつもりやったねん。でもなんかすぐやれへんくって。。。けど愛っぺから別れようって言われた時気付いたねん。愛っぺの事がめっちゃ大事になってた事。で、やり直せた時からほんまに愛っぺだけやったし、本気で将来を考えた。中学卒業したら仕事して金貯めて18なったら結婚したいってほんまに思った。

    2008-01-28 22:29:00
  • 528:

    愛◆hsF3gEfPG6

    俺ろくな恋愛してんくて遊びでしか付き合えない奴やったけど、愛っぺはそんな俺を変えてくれてん。 これ以上にないくらい大事で、めっちゃ守りたくて。うまくいえんけど、本気になれる唯一の女。それが愛っぺ。  けどなあの産婦人科に行った朝、愛っぺのおっちゃんがいきなり家にやってきていきなり俺殴られたねん。それでおっちゃんに付き合ってる事話して、妊娠してたら生ませたいって言ったねん。将来結婚したいって。 でもおっちゃんは、反対して俺にこう言ったねん。妊娠していたらおろさせる。俺の年でそんな簡単にそんな事を言うもんじゃないって。子供が子供育てられるわけない。

    2008-01-28 22:35:00
  • 529:

    愛◆hsF3gEfPG6

    でも俺、あきらめたくないしそんな事言われたからって引き下がりたくなかったら、どうやったら認めてもらえるか聞いたねん。見た目も俺ちゃらけとるし、やっぱ誠意見せるしかないなって。 そしたらおっちゃんが妊娠してたら今回は堕ろす。それは変えれない。愛の将来考えたら、認めるわけには行かないって。認めてほしかったら俺が卒業するまでお互いに距離おいてみて、それでも俺と愛っぺがちゃんとその日まで待てたら認めるって。4月まで待てないならこの先はどうせ無理に決まってるって。  けど、この事愛っぺに言ったらまたおっちゃんを恨んで家出しかねないから俺言えへんかった。 ほんまはそんなんしたくなかった。ほんまはそばにいてやりたかった。ほんまは、はなれたくなんかなかった。

    2008-01-28 22:42:00
  • 530:

    愛◆hsF3gEfPG6

    距離おいてから愛っぺが電話してきたり、家の前にきたりしてたやん?あん時何度も愛っぺからの電話っておかんから聞いた時出たくなったし、家に来た時すぐ出ていって抱き締めたくなった。けどな、おっちゃんに認めてもらいたかったからどうもできんかった。。愛っぺに何て言っていいのか分からんくて不安にさせた事だって分かってた。ほんまにごめんな。 
    川原に俺呼び出した時あるやん?おぼえてへんかもやけどリサが俺に電話した時、なんとなくやけど分かってたねん。愛っぺリサと友達言うてたし。。俺、ちゃんと話したくて。。やっぱちゃんと話さないと不安にさせたまま待つのはしんどいやろうからって。

    2008-01-28 22:50:00
  • 531:

    愛◆hsF3gEfPG6

    リサから福島先輩と愛が実は前から付き合っているって聞いたねんあん時。それで愛いっかい俺の前で過呼吸なったやん?あれな、福島先輩から殴られておかしくなってた時やったって聞かされて、俺な腹立ってリサの言った事信じてもた。。。 あれから俺めっちゃまた遊んでやりまくって。。。けど愛っぺの事が気になって…………彼女できたのにクリスマスに電話してもて、何回かベル送った事彼女にばれて泣かれて、気付いたねん。こんなんしとったらあかんって……… それだけ言いたかったねん。いまさらやけど、ちゃんと伝えたかった。 愛っぺの事はまだ好きやけど、もう俺にはそんな資格ない。。。ほんまにごめんな………今までほんまにほんまにっありがとう。   誠

    2008-01-28 23:00:00
  • 532:

    愛◆hsF3gEfPG6

                             
    愛はその夜リサをあの川原に呼び出したんだ。リサは原付に乗ってのこのことやってきた。平然とした顔で。  ずっと無視していたからこうやって顔見るのはいつぶり?                                 
    なぁんにも知らないからそんな平気な顔してられるんやな……                                
    リサは原付にキーをつけたまま、原付から降りて愛が座ってるベンチに座り、タバコに火をつけたんだ。

    2008-01-28 23:07:00
  • 533:

    愛◆hsF3gEfPG6

    煙が風に揺れて愛の髪にぶつかった。 リサ「どないしたん?」愛の顔を見ようとせず話すリサ。愛はリサを睨んでいた。 愛「なんでまぁくんに福島と付き合ってるとか嘘ついたん?」愛の声は怒りで震えていた。リサはそれを聞き驚くどころかクスッと笑ったんだ。                           
    リサ「実際やったからほんまやん?………あんたさせ子やからやぁ、三人とできてきもちよかった?リサがぜぇんぶ犯人やで?」―――――?!――――――何言ってんねんこいつ――――何笑ってんねん。。。拳に力が入る。  愛「ショウタロウとも付き合ったんやろ?」リサ「すぐやれたからいらんから切ったわ(笑)」平然と話すリサ。愛は気付けばリサを殴っていた。 リサは、すぐさま愛に掴み掛かってきて発狂しながら愛を殴り、愛も殴り返す。

    2008-01-28 23:14:00
  • 534:

    愛◆hsF3gEfPG6

    リサ「あんたが幸せそうにしとると腹立つねん昔っから!イライラしてまうんや!」愛「やってええ事と悪い事あるやんけ?!何考えてんねん!!?お前彼氏おるやんけ?!ショウタロウとよくやれたな?!そんな事よくもやれたな?!」                                         
    リサ「あぁ、まぁくんやろ?あん時見せたキスマークまぁくんがしたキスマークやで(笑)ってかやぁ、もういらんし言っといてくれん?妊娠なんか嘘やって」                                                  
    ―――――?!―――――リサから言われた言葉を聞き固まる。愛がショウタロウと付き合いだした時にリサが見せてきたキスマーク。。。あれは、まぁくんからされたキスマークだったんだ――――どういう意味………???なんで?

    2008-01-28 23:21:00
  • 535:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「嘘ばっかつくなや!」リサ「本人に聞けばええやろ?まぁくんさぁあんたの話しあるからって呼び出したらのこのこやってきたわ(笑) やるまではまぁ時間かかったけどあんたの代わりでええからって言ったらやぁ、リサとさくっとやったねんで(笑)でも影ではあんたの事忘れてへんみたいで、ほんま腹立ったから脅したねん。まぁくんは愛にこの事言わないでほしいって言ったから、言われたくなかったら付き合えって。それで付き合ったねん。これでも信じられへん?あっ、まぁくんの部屋にあったギターって言ったら信じる?ってか、もういらんしあんたに返すわ。大事な大事なまぁくんやろ(笑)」

    2008-01-28 23:27:00
  • 536:

    愛◆hsF3gEfPG6

    寂しいまぁくんの心につけこんでリサはまぁくんを誘ったんだ……なんでそんな事…………たった一度の過ちをまぁくんは後悔して………………なんでそんな約束でリサと……………リサはまぁくんをだましたんだ。好きでもないのに愛から奪いたかっただけで………それだけの理由で……………                                       
    一番だましちゃいけない人の弱みにつけこんで、リサはまぁくんに妊娠したと嘘をついてまでまぁくんを引き止め、捨てようとしてる……………………                                         
    愛は力いっぱいリサを殴り、走って原付にまたがり原付を走らせリサを跳ねとばすとリサがふっとび倒れながらうめきだした。リサは原付のキーをぬいて川にむかって投げ飛ばしリサの前にいきしゃがんだんだ。

    2008-01-28 23:36:00
  • 537:

    愛◆hsF3gEfPG6

    うめきながら、リサはのたうちまわっている。愛はリサの履いていた靴を脱がして手にもったまま立ち上がったんだ。 「ちょおそこで苦しんどけや?いままぁくん呼び出すからまぁくんに謝れや」愛はそれだけ言うと走って近くの公衆電話からまぁくんの家に電話した。                                    
    『もしもし』出たのはまぁくん。 「愛やけど今から川原来て?リサもおるから」それだけ言って電話を切ってリサの元へ戻った。リサはまだのたうちまわっている。いっその事こっくり逝けばいいのに。

    2008-01-28 23:43:00
  • 538:

    愛◆hsF3gEfPG6

    すぐさままぁくんがそこへやってきたんだ。愛はまぁくんの姿を見つけ、走ってまぁくんの元へかけよると、びっくりしたままリサを見るまぁくんは愛に視線を向けると同時に愛を平手打ちしたんだ。                                
    悲しく響いた音。                            
    愛はまぁくんを見るとまぁくんは愛を睨んでいた。  誠「何してん?!」愛「リサからまぁくんだまされてんねんで?!妊娠なんか嘘やで?!愛な福島からまわされたねん!あの日「そんなん聞いてんちゃうやろが?!!」愛に怒鳴るまぁくんの目は、もう愛情なんてない冷めた顔。

    2008-01-28 23:48:00
  • 539:

    愛◆hsF3gEfPG6

    まぁくんは、愛から視線をリサへと向けてリサの元へ走り、リサを抱き締めたんだ。  リサの腕がまぁくんの背中に回される。。                                         
    やめて …………やめてよ…………見たくない。見たくないよ                                             
    誠「リサ?もう大丈夫やからな?」優しく話すまぁくん。リサは泣きながらまぁくんにしがみついていた。                                       
    そんな目でリサを見ないで………やめて…………やめてよ…………いやだ…いやだよ…………

    2008-01-29 00:04:00
  • 540:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「リサはまぁくんを好きなんかじゃないねんで!?騙してるんやで?!」愛がまぁくんの元へ駆け寄り、リサを抱き上げたまぁくんが愛を見たんだ。                                           
    「関係ないから…愛っぺ最低やな…」                                            
    愛はその言葉を聞き、固まったんだ。まぁくんの服をつかんだ手の力がぬけ、まぁくんはそのままリサを抱き抱えたままその場から去ったんだ。                                 
    ………愛………なんで最低なんか言われなきゃならへんの………………???なんで?なんでなん?…………愛が何したっていうん……………………………………………………………

    2008-01-29 00:09:00
  • 541:

    愛◆hsF3gEfPG6

                                         
    まぁくんなんか消えてまえ…………                                            
    もう、いらん。。                                                                
    どうだっていい………

    2008-01-29 00:12:00
  • 542:

    愛◆hsF3gEfPG6

    DEAR                      
    人の気持ちは簡単に変わってしまうもの……糸も簡単に変わってしまい、大事にしたかった気持ちも、自然と違う誰かに切り替わるんだ………                                             
    体の繋がりよりも心の繋がりを……心の繋がりよりも強い何かを求めては結局誰かの体温を求めては、繰り返して………君は、僕を捨ててしまった………後悔だけを残して………                                        
    ねえ、まぁくん?………それでもまぁくんの幸せを願う私は、ばかですか………?

    2008-01-29 00:18:00
  • 543:

    愛◆hsF3gEfPG6

    2話 香り

    2008-01-29 00:21:00
  • 544:

    愛◆hsF3gEfPG6

    コロン……冷たいフローリングにころがる金ボタン。愛は電気もつけづに窓の外から差し込む外灯の灯りの中ぼーっとしていた。                           
    さっき抱き合っていた二人の光景が頭に甦る。                                       
    なんでリサなの?なんで?…                                                
    リサの首にあったキスマークは、まぁくんがしたものだったんだ……………………………ドクン……ドクン………胸がしめつけられ、悔しさがこみあげてくる。

    2008-01-29 01:33:00
  • 545:

    愛◆hsF3gEfPG6

    まぁくんは、愛にしていた事をリサにも………キスして………指を重ねて……………………それで………………………………………………………                                            
    リサを受け入れるんだ。抱き締めながらキスしながら。                                                 
    やだ…………いやだ…………やめてよ……………考えたくない!!そんなの考えたくないよ!!

    2008-01-29 01:37:00
  • 546:

    愛◆hsF3gEfPG6

    なんでリサなの?!なんでリサを受け入れたの?!                                        
    違う誰かと幸せになるのなら、愛は何も言わずに幸せを願える。だって握手した時本気で思えた。                                                     
    でも、リサなんだよ。。その相手が………幸せなんて願えないよ………願えるわけないよ!

    2008-01-29 01:40:00
  • 547:

    愛◆hsF3gEfPG6

    もう、いらない………誰も信じない。  友達もいらない。                                             
    どうだっていい…………                                                             
    愛は、ゴミ箱にベルと金ボタンと手紙を捨てたんだ。もう、なんにもいらないから………

    2008-01-29 01:42:00
  • 548:

    愛◆hsF3gEfPG6

    それから二週間愛は一度も家に帰らず、三宮にいたんだ。 地元に帰る気にはなれなかった。誰にも会いたくなかったんだ。                                                    
    愛は当時流行りのテレクラに電話をした。そしてのこのこやってきたおやじとホテルに行き愛はおやじを受け入れた。

    2008-01-29 01:45:00
  • 549:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛をえらく気に入った、自称自営業のおやじが愛に携帯の番号を教えて、愛はそいつに電話してブランド品を買わせた。外で会い、うろちょろするにもお金をもらい、そいつは喜んで愛に金を払った。                              
    コインロッカーに服や靴を入れ、二週間ずっと毎日おやじの相手をして愛はありえないくらいの金をもらい、買い物したりしていたんだ。それでも金はたくさん残っていた。                                          
    夜泊まるホテルはいつもビジネスホテル。窓から見える夜景を1人で見ながら愛は、いつも飛び降りたくなったんだ。                                            
    ここから飛び降りたら………楽に逝けるのにね…………

    2008-01-29 01:55:00
  • 550:

    愛◆hsF3gEfPG6

    二週間経って生理が来た。愛は仕方なく家に帰ると、父さんからさんざん殴られたけど、なんとも思わなかった。                      
    耐えれば終わる。                                         
    母さんからもさんざん嫌味を言われたけど、なんとも感じなかった。                                         
    耐えればいい。

    2008-01-29 02:01:00
  • 551:

    愛◆hsF3gEfPG6

    まるで魂がぬけたような自分が鏡に映るんだ。痩せこけていて、顔色がひどく悪い。 よく考えればあんまり食べてなかったから……                                    
    食べる気さえおこらない。やる気さえおこらない。 なんにもしたくない。誰にも会いたくない…………                                                  
    愛は部屋に行くとハサミを持ち、制服をハンガーからはずして、チョキチョキとまるで紙を切るように切りはじめ、細かく切り刻んだ制服の布切れを床に散らばせたんだ。。 これでもう大丈夫……もう学校に行く必要もないから……………まるで花びらがちらばったように制服の小さな布切れが辺り一面に散らばり花に見えた。

    2008-01-29 02:07:00
  • 552:

    愛◆hsF3gEfPG6

                                         
    「何これ?!」母さんの驚いた声で目が覚めた。体をゆっくり起こすと母さんが床に散らばる愛が昨日の夜切り裂いた制服を見て唖然としている。どうにでもしてくれ……………                            
    母さんは無言で部屋を出ると、父さんがやってきて床に散らばる制服を見てから愛を見たんだ。「何かんがえてるんや…」父さんは、怒るでもなく青ざめた顔で愛を見たんだ。きっと愛が笑ってたからだね。 殴るなら早く殴って?……………

    2008-01-29 02:15:00
  • 553:

    愛◆hsF3gEfPG6

    父さんは、何もしないで部屋を出ていった。しんとする部屋。外から聞こえる鳥のさえずり。愛はまた枕に頭をつけて目を閉じた。                                     
    もう、どうでもいいんだ………何にも怖くないよ…………                                               
    一時間くらい、まぶたをあけたり、まぶたをとじたりしてぼーっとしていると、足音が近づいてきたんだ。きっと父さんだ。今から殴られるんだね。

    2008-01-29 02:18:00
  • 554:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「愛っぺ?」                                          
    ――――?!―――――びっくりして体を起こすと、視線の先にまぁくんがいて、床に散らばる制服を見てびっくりしている。………なんでおるん?!…………理解できない状況とこみあげてくる怒り。                                         
    「何しに来たん?!帰れや!」愛の怒鳴る声が部屋に響く。 「おっちゃんに言われて来た。。「帰れや!あんたの顔なんか見たくない!」愛はまぁくんを睨むんだ。

    2008-01-29 02:38:00
  • 555:

    愛◆hsF3gEfPG6

    まぁくんは、ため息をついて床に座る。愛はベッドから出て、急いで服を着替えカバンを持ち部屋からでようてすると、まぁくんが愛の腕を掴んだんだ。力を込めて。                                 
    愛は、力一杯振り払い部屋から出ようとすると、まぁくんが愛の前に立ち、愛の行く先を阻止する。 「ここにおるなら勝手にしろや…愛が出てくから!!どかんかいや!邪魔やねん!」愛がまぁくんの体を押し退けようとしても、まぁくんは動かずに、愛の腕をつかみその場に座らせた。                                       
    愛が振りほどこうとしても、払い除けようとしてもまぁくんは愛の腕を掴んだまま放そうとしない。

    2008-01-29 02:44:00
  • 556:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「話したら帰るから!」まぁくんの声。愛をじっと見て、まるで哀れむような目で見て話す。 愛は話す事なんて何一つない!話したくもない!  「あんたと話す事なんかないわ!どけや!放せぇ!」じたばた暴れてもまぁくんはびくともしないで、愛を真っすぐな目で見るんだ。                                         
    もう関わりたくない………もう話したくもない………リサに触れた手で触るな………リサを見る目で愛を見るな…………                                             
    ピーッ………耳鳴りがいきなり激しく聞こえ、愛は寒気がしてあの感覚がこんな時に襲ってきたんだ。。。過呼吸…………

    2008-01-29 02:49:00
  • 557:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛の異変に気付きまぁくんが愛を抱き寄せようとしてきたけど、愛は苦しい中まぁくんの体を引き離し、後退りしながら、机の中にあったビニール袋を取出し口に当てながら目をつむった。                                   
    何も見ない………見たくない…………大丈夫………大丈夫…………自分自身に言い聞かしながら必死に呼吸をしようとする。落ち着かなきゃだめだよ。。。                                                  
    ぎゅううぅっ………愛がビニール袋を鼻と口にあててると、まぁくんが愛をぎゅうっと抱き締めて、背中をトントンしはじめたんだ。振りほどきたくても、力がでない…………

    2008-01-29 02:55:00
  • 558:

    愛◆hsF3gEfPG6

    こうしてほしかった………ずっと………ずっと離れてしまってから…愛はまぁくんにこうしてほしかった……………どんな願いよりも一番叶えてほしかった願いだった。。    こうされると、愛はすごく安心できたから。。                                           
    でももう、愛の居場所じゃない………リサの居場所…………この腕の中に今は安心できない………苦痛でしかない…………                                          
    少しして落ち着いた愛。ゆっくりビニール袋をはなすと、あの時リサが選んだ香水の香りが愛を包んだんだ。………ドクン…………現実が教えてくれるんだ。リサの居場所になったまぁくんを。。ここは愛の居場所じゃない。

    2008-01-29 03:00:00
  • 559:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「愛っぺ、俺リサが大事やねん………妊娠嘘やって分かったけど、そんなんどうでもいいねん。。大事にしたいねん……」愛を抱き締めながらまぁくんがそう話したんだ。                                 
    その言葉に嘘がないことが分かる……あの日愛を好きだと言った時と同じ話し方だもん…………                                         
    愛ではないリサの事をこれからまぁくんは守りたいと愛に話すんだ。あの日愛に話してくれたように………愛が欲しくてたまらなかった未来をリサと叶えたいと………愛に話すんだ。

    2008-01-29 03:07:00
  • 560:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「ほんまにごめんな………俺をうらんでいいから………でも愛っぺ幸せになってや?!………俺はもう、何にもしてやれんねんから……」                                              
    その時視界にはいったまぁくんと愛の足。。この足で一緒に未来を歩くんじゃなかったの…………?                                                                           
    もう、どうにもならない……                                               
    ぐいっ!まぁくんの体を引き離して愛は背中を向けて座ったんだ。泣きたくないのに涙が溢れる。。。

    2008-01-29 03:12:00
  • 561:

    愛◆hsF3gEfPG6

    嫌いになれたら楽だった………ショウタロウの時みたいに、嫌いになれたら楽だった……………でもなんで?!                                                 
    なんでこんなに悲しいの………? ………なんで………                                                
    「勘違いすんなや……あんたなんかとっくの昔に嫌いになっとるわ!……出てけや。。」愛が目をとじながら怒鳴る。泣いてるのがばれないように。。。                                        
    でもなんで、はなれたくないんだろう………

    2008-01-29 03:17:00
  • 562:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ねぇまぁくん…………………………                                            
    嘘だよって言ってよ……全部嘘だよって言ってよ。。。                                                           
    「分かった」                                                      
    …ドクン…まぁくんの言葉を聞き、嘘じゃないことを理解するしかなかった。。どうあがいても、変わらない現実………受け入れなきゃならない現実。。。

    2008-01-29 03:20:00
  • 563:

    愛◆hsF3gEfPG6

    まぁくんは、そう言い残し部屋を出ていったんだ…………  愛はぽつんと1人になった部屋で、唇を噛み締めた。手に涙のしずくがポタリと落ちてはじけた。                                    
    愛は涙を拭きカバンを持ち、家を飛び出したんだ。父さんと母さんの制止を振り払い、家の前に出ると斜め向かいにあるリサの家にまぁくんが入っていく姿が見えた。 愛は背中を向けて全速力で走り、たまたま通りかかったタクシーに乗った。

    2008-01-29 03:29:00
  • 564:

    愛◆hsF3gEfPG6

    地元の道から少しずつ離れていく。。。。愛はずっと下をむいていた。。                             
    もう、ここには戻らない……                                   
    タクシーが駅に着き、愛は遠くの駅の切符を買い、急いで電車に乗り込んだんだ。。愛を乗せた電車がゆっくり進みはじめ愛は、三宮を越えるまでずっと下を向いていた。

    2008-01-29 03:34:00
  • 565:

    愛◆hsF3gEfPG6

                                         
    愛がたどり着いたのは、愛が来たこともない場所。電車の中で、化粧をした。 愛は駅から出て見知らぬ町を1人で歩いたんだ。町というより田舎町というほうがピッタリ。小さな駅の前にある小さなロータリーがありその周りに小さな店があって、小さな横断歩道をわたると商店街がある。 商店街の隣に二車線の道路があって、商店街は往復するのに時間がかからないくらい小さい。                               
    愛は一際目立っているみたいで、行きすぎる人が愛を物珍しいような目で見るんだ。厚底もこのコギャルの服装もここでは珍しいのかな…

    2008-01-29 04:33:00
  • 566:

    愛◆hsF3gEfPG6

    何を見てもなんとも思わない。 愛ここで人生終わっても何も悔いなんてないや………                                 
    ただ、目の前に広がる雄大な夕暮れ前の空がとても綺麗で泣きそうになった。                                     
    愛は、いく場所も見当たらなくロータリーの前にある駅へ続く階段に1人でぼーっとしているんだ。みんながこんな所に座って……みたいな目で見てくるけどどうでもいい。

    2008-01-29 13:13:00
  • 567:

    愛◆hsF3gEfPG6

    もう、何も考えない……考えたくない………………                          
    考えたって、もうどこにも ……もう戻れない………                                    
    この町で生きていくつもりもない。17の愛に家を貸してくれるとも思えない。身分証すらないんだし。。。

    2008-01-29 13:31:00
  • 568:

    愛◆hsF3gEfPG6

    気付けばもうすっかり暗くなっていて、駅から降りてくる人もまばらになってきて、ロータリーの周りはどこから集まってきたのか、愛と変わらない年の子達がたまっていたんだ。                            
    みんな楽しそうに話してタバコを吸ってばか笑いしてる。                                   
    どこに来てもこういう光景は変わらないんだな………みんな1人になるのが嫌なんだろな…………

    2008-01-29 13:50:00
  • 569:

    「何してんの?」ふと後ろから声がして、愛は振り向くとすらっとした金髪の男が首にタオルを巻いて愛の隣にしゃがんだんだ。                          
    ナンパうざい。愛はナンパが嫌い。無視してタバコをポケットから取り出して口にくわえると――シュッ―――そいつが火をつけたんだ。                                               
    脳裏に甦るまぁくんと出会った時の光景。愛がくわえたタバコに火をおしつけ、むすっとした愛に笑いかけたんだっけ―――――" " "08/01/29 13:55

    2008-01-29 13:55:00
  • 570:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛はとっさにタバコを口から放して立ち上がり、歩きだした。早足でどこへ向かうでもなくただ歩きだしたんだ。                                  
    行く先なんてないのに………                                    
    駅から離れると視界に映る景色は、だだっ広い田んぼや家ばっかり。店がぽつんとあるくらいで、何もない。。永遠とこんな風景がつづきそうな感じ。                             
    愛は、さすがにもう居ないだろうと思い駅に戻ったんだ……

    2008-01-29 14:00:00
  • 571:

    愛◆hsF3gEfPG6

    DEAR                                   
    もしも今の僕がタイムスリップできたとしたら                                        
    迷わず君を抱き締めただろう。。                                             
    どんな言葉よりも、あの頃の僕が一番求めていた事は                                                 
    そんな簡単な事だったから………

    2008-01-29 14:04:00
  • 572:

    愛◆hsF3gEfPG6

    3話 似た人

    2008-01-29 14:05:00
  • 573:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛がロータリーに戻ると、1時間くらい前に愛に話し掛けてきた男が、愛が座っていた場所にいたんだ。                          
    愛は、ため息をついて少し離れて座りタバコに火をつけて、煙を吐き出した。愛が吐き出した黄色い煙が風に流される。                               
    「戻ってきたんだぁ」愛の近くに座っているあの男が愛に話し掛けてきた。しかも関東弁。

    2008-01-29 14:12:00
  • 574:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛はタバコを吸いながらそいつを思い切り睨んだ。 話し掛けてくるなやってな目で。                                  
    「バカじゃねぇの?」そいつがいきなり愛に向かって笑いながら話すんだ。。イラッとする ………愛「あ?」 「ナンパとかしねーしっつうか興味ねぇし!どうせナンパとか思ってんだろ?」愛「どっからどう見ても軽そうやからやんけ」「お前もだろ(笑)笑える〜はっはっは」                               
    いちいちイライラするしゃべり方!なんだよこいつ!!

    2008-01-29 14:17:00
  • 575:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「お前この辺の奴じゃねぇだろ」 愛「話し掛けてくんなや!」 「ここさぁ夜中になったら拉致る奴等の車がくるから気付けた方がいいぞ?夜中になったら誰もいなくなんだよ。まぁ気つけろよ?まわされたあげく山にポイって捨てられるから……」                               
    なんだか妙に納得できる言葉。愛は男を見ると、しれーっとした顔でタバコをぷかーっと吸っている。

    2008-01-29 14:24:00
  • 576:

    愛◆hsF3gEfPG6

    見た目からして、こいつが一番怪しいねんけど…… 「どこから来たの?」愛「あっち」 「あっちってどこだよ(笑)」愛「別に?」そいつは、くすっと笑い立ち上がり靴のかかとでタバコを消す。                               
    「まぁ、気つけてな」そう言ってどっかに消えてった。愛は、別に気にせずその場に座っていた。

    2008-01-29 14:30:00
  • 577:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ロータリーにたまってる色んな奴らは、時間が経つにつれ増えはじめ愛は、1人でぽつんと明らかに浮いていたんだ。行く先もなく、そこに二時間くらい座っていた。                                 
    その時―――                                          
    ブォン!バァンボボボンッ!!バイクのばかでかいふかし音が遠くの方で聞こえロータリーにいた奴等が騒ぎはじめた。。 みんなこれを待っていたんだ……

    2008-01-29 14:36:00
  • 578:

    愛◆hsF3gEfPG6

    その音が街中に響き渡り、ゆっくりどんどん近づいてくるのが分かったけど、何も見えない。。                             
    静かな田舎町に響き渡るバイク数台のふかし音。ゆうりんしながら向こうから近づいてくるのが見える。自由に道路を走り、ふかし音を奏でながら近づくその姿がやけに眩しく見えたっけ…

    2008-01-29 14:40:00
  • 579:

    愛◆hsF3gEfPG6

    視界に見えた時、愛はびっくりしたんだ。バイクがたった四台だけだったから。これから増えるのか、それともこの台数だけなのか。  ロータリーの前にはたくさんの人が集まり、みんな嬉しそうな顔で近づいてくるバイクを見てぎゃあぎゃあ騒いでいた。                             
    愛は立ち上がる事なく、四台のバイクを見ていた。なんでだろ、なんでこんなに引き込まれるんやろか………

    2008-01-29 15:10:00
  • 580:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ロータリーに入ってきた四台のバイク。一番前を走るのは、黒い特効服をきてタオルでマスクのように鼻と口をかくす二人の女。後ろのシートに座る女が木刀をぐるんぐるんとまわしている。 みんな特効服を着てるのに1人だけ着てない奴が後ろに誰も乗せないでいる。。。さっきの男だ―――                                    
    他の三台のバイクが爆音をたてながら、ロータリーをぐるりぐるりとゆっくり走る中、あの男が愛の前でバイクを止めタオルを口の下までずらしたんだ。

    2008-01-29 15:16:00
  • 581:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛はじーっと見ると、男はバイクにまたがったまま、口に巻いていたタオルをはずし、愛に投げつけたんだ。                                   
    「ケツ乗れよ!」愛に自信たっぷりの笑顔でそう言ったけど、愛は立ち上がりタオルをなげかえすと、男がばしっと投げたタオルをつかんで笑ったんだ。他のバイクはぐるりぐるりとロータリーをふかしながら走らせている。                                
    「びびってんのか?!」おちょくるように愛に話す男。 愛「は?!びびるわけあらへんやろ!」「別にお前みたいな奴どうこうするつもりなんてねぇよ!早く乗れって!」

    2008-01-29 15:22:00
  • 582:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は、バイクの後ろに乗ると男がタオルを渡してきたんだ。「それで隠しな」愛「別に捕まっても構わんし!いらん!」「いいから!」 そう言われ仕方なくタオルを首にしばり、鼻と口を隠すと、ゆっくりバイクが他のバイクにまざりながらふかし音を響かせるんだ。                                   
    これがサトシとの出会いだった。

    2008-01-29 15:27:00
  • 583:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サトシのバイクの後ろに乗り、ロータリー以外も色々行き、そのままアパートの前にバイクをみんな停めてぞろぞろと階段を上がる。周りは田んぼだらけ。愛はサトシと一緒に階段をあがり、部屋の中に入った。                          
    特効服を着たがたいのいい木刀をもっていた女と、痩せていてタオルをはずしたら美人な女が1人あと四人の男がみんな黒い特効服を着てテレビがある部屋でタバコを吸いながら話してる。部屋には黒い特効服がかけられていて、そこはサトシの住むアパートだという事が分かった。                 
    誰も愛に話しかけるわけでもなく、女は愛を冷たい目で見てきた。

    2008-01-29 17:06:00
  • 584:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サトシ「愛?何か飲むか?」サトシが愛に話し掛けたとき、がたいのいい女がサトシに話し掛けた。 「おい!なんでこんな奴に暴走参加させたん?!」周りのみんなは、知らぬ顔。 サトシ「別にいいだろ?乗せるくらい。何怒ってんだよ?今日が初めてだろ?ケツ乗せたの」「次から乗せんとってな!うち、こんなコギャルと一緒に走りたくないから!」 愛を見ながら女が話した。

    2008-01-29 17:36:00
  • 585:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「愛だってこんな女と一緒におりたないわ」 愛が吐いた言葉にみんなが愛を見たんだ。愛からそう言われて女が立ち上がり、愛に近づいたとき、サトシが間に入った。                     
    「どけやサトシ!この女なめてるやん!」サトシ「ユキ!落ち着けって!あきらか今のはお前が悪いだろ!ごめんな愛、こいついい奴なんだけど、愛みたいな服装してる子異常に嫌うから…」愛「知らんし!愛だってそんな特効服着てる奴嫌いやし」 ユキ「なんやこるぁ!ちょお上等やんけ!かかってこいや!」愛「上等じゃ!」 愛も立ち上がり、サトシは必死に間に入りなだめようとする。  周りのみんなは知らん顔でタバコを吸ってるんだ。

    2008-01-29 17:43:00
  • 586:

    名無しさん

    続き気になる?主さん頑張って?

    2008-01-29 21:39:00
  • 587:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ユキが愛の胸ぐらを掴み、愛がユキの髪を鷲掴みにした時                         
    「うるさいんじゃ!!喧嘩するなら外でせんかいや!!」座っている1人の男が怒鳴り、部屋に響く。サトシが、愛とユキをぐいっと引き離したんだ。                               
    サトシ「ユキ!愛はなぁ、お前の前の男をとった奴とは違うんだから!」ユキに向かってそう話すサトシ。ユキはサトシを睨んでいる。どういう意味??  サトシ「愛ごめんな、こいつ前の彼氏ダチにとられたんだよ。。そいつが愛みたいな服装してる奴でユキはそれから愛みたいな服装してる奴毛嫌いすんだ……ユキは見た目はこんなだけど、いい奴だから…」                                      
    サトシからの言葉を聞き愛はユキを見る。ユキも愛と同じ状況なのかな……

    2008-01-30 01:55:00
  • 588:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「愛も連れやと思ってた奴に彼氏とられた!」愛がそう言うと、ユキがびっくりした顔で愛を見る。 愛「それやったら納得やわ!ごめん!愛なんも知らんくて。。。愛だってあいつに似た奴みたらユキと同じ事しとった!」ユキ「せやろ!?だからあんたむかつくねん!でも、あんたも同じやったんや……ごめん……」                                       
    これがユキとの出会い。全く見た目が真逆。意気投合するまで数分の出来事。

    2008-01-30 02:01:00
  • 589:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ユキはこの田舎町が地元ではなくて、ここから少し離れたもっと田舎が地元。ここにいる奴等はみんな地元が同じでみんな16。愛より1つ下だけど、みんな大人びてる。見た目やんちゃ。ユキは今工場で働いていてそこの寮に1人で住んでいる。  サトシは東京。けど一年前にここに出てきて最初ユキの工場で働いていて、ユキの前の彼氏のリュウと同じ班でそこでリュウと仲良くなりユキとも仲良くなったけど、半年前から違う仕事をして今はこのアパートで1人暮らし。18才で今年19になるんだ。                                  
    ユキは体格が男顔負けで、見た目は決していいとは言えない。サトシいわく地元じゃややこしくて有名らしいけどユキはそんなの関係ないって。この田舎町ではちょっと派手な事するとすぐ名が広がるらしい。

    2008-01-30 02:09:00
  • 590:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サトシ以外みんなが帰った後も愛はユキと、ひたすら色んな事を話した。人見知りな愛が自分の事を話せたのはきっと、同じような経験をしたからだろう………もしかしたらそうじゃないかも………                                 
    ユキはずばずば思ってる事を口にする。愛も、そう。だからなおさら気が合ったのかも……                                 
    気付けばすっかり暗かった窓からの景色も薄明るくなりはじめて、サトシはベッドで寝ていた。灰皿にたまったタバコの吸殻、けむたい部屋の中。族の雑誌、いかつい車が載ってる雑誌を二人で見ながら盛り上がっていたんだ。

    2008-01-30 02:15:00
  • 591:

    愛◆hsF3gEfPG6

    時計を見ると朝6時。いつのまにかこんなに時間が経っていた。。さすがにあくびが出る。                                
    ユキ「なぁ家出してんやろ?行くとこあるんか?」愛「ないで?」ユキは愛の言葉を聞きびっくりした顔。だって愛、何にも考えないままここにやってきたんや…   ユキ「どうするつもりなん?地元には戻りたくないんやろ?うちも愛の気持ち分かるからなぁ」   愛「まさかこうなるなんか考えもしやんかったからなぁ…」                                  
    ユキ「なぁ、一緒に働かん?愛ここにおったらええやん。うちの工場そっこう受かるし!ってかうちの寮に住みぃや!こんなおっさんの所おったらおっさん菌がうつるで(笑)」

    2008-01-30 02:23:00
  • 592:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サトシを指差してユキがそう話し、愛はサトシを見るとサトシは何も知らないで爆睡。                           
    愛「愛身分証とかないで?」ユキ「そんなんいらんねんうちの工場。ばかでかくてめっちゃ綺麗やし働いてる奴等、ほとんど事情ありな奴等ばっかやし!うちの寮おいでや?」愛「行く行く!」                                   
    愛は一応サトシに置き手紙を書いてテーブルの上に置きそのまま部屋を出ていきバイクが停めてある場所に行くと、来た時はあまり分からなかったけど、周りは本当に田んぼだらけ。遠くのほうに家やパチンコ屋がぽつんと見えた。アパートの前にジュースの自動販売機が一台だけ。なんだここわ!

    2008-01-30 02:43:00
  • 593:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「さっぶ!!!めっちゃ寒い〜」愛は体をガタガタ震わせながら、バイクにまたがったユキに話す。ユキは寒くなさそう。。    ユキ「そんな格好してるからやん(笑)しかも厚底やったら転ぶで?しかしだっさいなぁ」愛の格好を見て笑うユキ。 愛「ださくないわ!流行りやし!ユキもこんな格好しようや?愛選ぶし!」ユキ「あほか!そんな格好絶対無理!恥さらしやん!ちょおこれ持ってや?運転できんから」ユキがポンッと軽く渡した木刀を受け取り愛はびっくりした。                  
    めっちゃ重いんですけど。。こんなんようぐるぐる回すわぁ!愛には無理やわ。                         
    そしてユキが特効服の長い上着を脱ぎ愛に手渡す。ユキは上半身さらしだけになった。。みるからに寒そう。

    2008-01-30 02:52:00
  • 594:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ユキ「走ったらもっと寒いからそれ着とけや?」愛「え……ユキもっと寒いやん?いいって!大丈夫やから!」上着をユキに渡そうとしたら、ユキが愛に押しつけるんだ。  ユキ「ええから!うち暑がりやから!ってかそんな格好してる奴、ケツに乗せたくないから!」ユキからそう言われて愛は上着を着る。ぶっかぶか。しかも厚底に特効服ってどうなん?                                    
    愛はユキの後ろに乗るとユキがエンジンをかける。ちょっかんのままやから、いきなりものすごいやかましい音が響き渡るんだ。。辺りはさっきより少し明るくなったけどまだ時間はだいぶ早い。

    2008-01-30 02:57:00
  • 595:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛はふと視界に入ったユキの背中を見てびっくりした。さらしの部分以外、背中に刺青が彫ってある。多分竜だろう。しかも大きそう。                         
    ユキは、田んぼと田んぼの間の細い道をぬけ、大きな道路に出るとスピードをゆっくり出しはじめ、冷たい風が愛の髪とユキから借りた長い特効服の上着を揺らすんだ。ヘルメットもかぶらずに。。トラックや車の間をうまく抜け、ユキはいきなりふかしはじめたんだ。ゆうりんしながら。 田舎町に響き渡るふかし音。ユキはチューリップをふかし音で奏で愛は後ろででっかい声で歌い、ユキと笑い合った。

    2008-01-30 03:08:00
  • 596:

    愛◆hsF3gEfPG6

    DEAR                       
    輝ける時間なんてほんの一瞬でしかない事さえ気付かずに、ただ無邪気に笑っていたあの頃                               
    輝いたあの頃を懐かしみながら未来に不安を抱く今。                                     
    過去を抱き締めながら生きようとしていた。大事に大事に抱えていた。。何よりも守ろうとして今を拒んでばかりいたんだ。                                         
    過去と未来は共存できないって分かりながらも、大人になるのを拒むことしかできなかった………

    2008-01-30 03:13:00
  • 597:

    愛◆hsF3gEfPG6

    4話 戻るべき場所

    2008-01-30 03:16:00
  • 598:

    愛◆hsF3gEfPG6

    新しい生活がはじまった。ユキが働く工場は山にあって、ものすごい敷地面積で敷地内を移動するには車に乗らなきゃならない。 工場というよりばかでかいデパートが建ち並んでるような感じ。 研修は二週間。愛はその間、ユキとは違う場所だったけど、昼御飯は一緒に食べた。 送迎バスがあり、毎日寮に住む人達と一緒にバスに乗る。寮は3LDKで、家具付き。布団もある。でも寮は山の中にあってスーパーやコンビニにはユキのバイクに2ケツ。

    2008-01-30 03:28:00
  • 599:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は料理が全くできないから、ユキが晩ご飯を作っていた。 愛は後片付け担当。二人で、小さなテーブルに並んだ料理を食べ、毎晩寝るまで同じ部屋でテレビを見たり、だらだら話したり。 ユキは土曜になると夜暴走に出かけ愛は1人で部屋で雑誌を見たりしていた。                        
    ふと1人になると襲う強烈な不安と、孤独感。愛は1人になると泣いてばかりいた。けど、ユキとずっと一緒にいたから、全然耐えれた。                                    
    サトシは、たまにやってきて族仲間のダイキもたまにサトシと一緒にやってきたんだ。サトシは車をもっていて四人でドライブしたりバイクで走り回ったり。

    2008-01-30 03:51:00
  • 600:

    愛◆hsF3gEfPG6

    研修も終わったけど、ユキとはまだ同じ場所では働けない。。けれど愛は頑張って働いていた。毎日休まずに。。                                   
    祝日があり、ユキが愛の買い物に付き合ってくれるといいだし、愛は下着や服を買うためにユキと一緒に駅のまわりにある場所まで行った。夕方からサトシとダイキと合流することになった。愛は久々のお出かけだから、着てきた服を着たんだ。ずっとユキから借りていた服ばっかり着ていたし、靴は工場で履くために買ったスニーカーだったから厚底を履くとユキはブーイング。

    2008-01-30 03:58:00
  • 601:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ユキは見るからにヤカラ服。愛とは真逆な服装。化粧も全く違う。周りから見たら異様な二人だろう。愛はおやじ達からもらった金がまだたくさんあったから、買い物したかった。 ユキと二人で、下着屋にはいり愛はかごに次々とTバックを入れていく。ブラジャーも適当に入れていくとユキは、びっくりした顔。                             
    ユキ「そんな買うん?!買いすぎやろ!」愛「下着好きやからいいの!ここに着てからコンビニで買ったパンツ三枚だけやったし!」こんな感じで服や靴も買い、大量の紙袋をユキが持ってくれたんだ。

    2008-01-30 04:04:00
  • 602:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ユキは口は悪いし短気やけど、優しかったりするんだ。意外と心配性やし。愛が寮に着てからなんでも貸してくれたし、どんなにしんどくてもこうやって買い物に付き合ってくれる。愛が選ぶ服にケチはつけるけど。                        
    愛はこっそり服と厚底を買ったんだ。膝丈のオーバーオールと厚底の靴。もちろんユキの分。 「これ!ユキにプレゼント!お世話になってるお礼!」ユキに差し出した紙袋を見てユキがびっくりした顔を見せた。 ユキ「はぁ?!さっきの服?!いらんわいや!」愛「いらんわいやちゃうわ!もう買ってんから!サイズもユキサイズやし!返却無理やで!」ユキが紙袋から厚底の靴を取出す。

    2008-01-30 04:10:00
  • 603:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「絶対似合うって!」ユキ「こんなん履いたら180になってまうやん!あっ、でもこれ喧嘩に使えるな!これでこうやってどついたら………」愛「なんでやねん!それ靴やで(笑)」二人で商店街の中を歩きながら爆笑。ユキは真剣に喧嘩に使う武器にしたいみたい。                           
    ユキ「しゃあないからもらったるわ。。でも絶対着いひんからな?」愛「いつか着てや!買った意味なくなるやん!」ユキ「お前喧嘩うってんのか!」愛「売ってへんわ!」

    2008-01-30 04:18:00
  • 604:

    愛◆hsF3gEfPG6

                             
    夕方になり、サトシがダイキと一緒に車に乗ってやってきて、荷物を車に積みいったん寮に戻り荷物とバイクを置き、四人でサトシの車に乗りドライブしてからカラオケボックスにはいり、散々歌った。                               
    ダイキは無口だけど、やたら歌がうまくて愛はびっくりした。ユキと二人で一緒に失恋ソングを歌い、二人で発狂。サトシとダイキはどん引き。けど気にしない。

    2008-01-30 04:23:00
  • 605:

    愛◆hsF3gEfPG6

    カラオケボックスを出ると、外はすっかり真っ暗。星がたくさん見える。                            
    愛「お腹すいたぁ」ユキ「んまやなぁ〜うちも〜何か食べに行こうや」サトシ「明日も休みだし、俺ん家でっぱーっと鍋しねぇ?!」「「さんせい!!」」 愛とユキが声を揃える。ダイキは……何でもよさそうだね。                          
    スーパーは閉店間際。カートにかごを乗せダイキがカートを押し、愛とユキは騒ぎながら野菜や肉をかごに入れる。サトシは、飲み物を取りに行き、戻ってきた。

    2008-01-30 05:30:00
  • 606:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サトシの家に着き、ユキが材料を切ってる間に愛はテーブルの上を片付け、台拭きで拭く。ダイキはサトシとカセットコンロと鍋の用意。愛はふとテーブルの下を見ると、エロ本発見!                             
    愛「ぎゃあ!エロ本!最悪!」愛が叫ぶとキッチンにいたサトシが、猛ダッシュで愛の手に持ったエロ本を奪う。 サトシ「何見てんだよ!」愛「サトシ最悪!エロ!」サトシ「俺だって、男なんだから!こらっ!見るな!」テーブルの下を覗いた愛は、さらにエロ本発見。サトシはテーブルの下にあったエロ本数冊を、すごい早さで取りタンスの上に投げた。

    2008-01-30 05:37:00
  • 607:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ユキはそれを見ながら爆笑。ダイキは、タバコを吸っている。 愛「彼女作りぃや!情けない!」サトシ「情けなくねぇし、女いらねぇよ!っつうか、勝手にいじんなって!」愛「汚いから片付けたっとるんやんけ」サトシ「男の割りに綺麗だろが!」愛「夜な夜なしこってんちゃうんかいや(笑)むなし〜」ユキ「はっはっはっ!愛ばりおもろい(笑)サトシは女一年おらんもんなぁ(笑)ティッシュ年間何箱使う気や。。。?………おぇっ」                                     
    サトシ「生々しい事ばっか言ってねぇで、早く用意しろよ〜。。 」ダイキ「あっ、ティッシュ発見」ダイキの言葉に愛とユキは爆笑。

    2008-01-30 05:45:00
  • 608:

    愛◆hsF3gEfPG6

    鍋の用意が出来、ふっとうした湯の中でぐつぐつと音をたて、美味しそうな食材をポン酢が入ったおわんに入れ食べていく。 楽しく話しをしながら。                             
    なんか、愛ここに来てから本当によく笑うようになった。来た時あんな気持ちやったのに。今は、ユキっていう友達がずっと一緒にいてくれるし、サトシやダイキもいる。仕事はしんどいけど、このままずってここに居たい。

    2008-01-30 06:16:00
  • 609:

    愛◆hsF3gEfPG6

                             
    ある日―――前の夜平日なのに、ユキが暴走に行き眠らないまま仕事をした夜、ユキは仕事から帰ると風呂に入らずすぐ爆睡。 愛はユキがいないので、お湯を沸かしてラーメンを食べていると                       
    ピーンポーン 寮のチャイムが鳴り愛は、食べ掛けのラーメンを置いて玄関に行きドアを開けた。                            
    愛「ダイキ?!どないしたん?!」ドアをあけると、ダイキが仕事着のままで、血の気がひいたような顔。

    2008-01-30 17:56:00
  • 610:

    名無しさん

    しおり?

    2008-01-31 01:09:00
  • 611:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は食べかけのラーメンを捨てて、そのままダイキのバイクの後ろに乗りサトシのアパートに行った。                             
    ガチャ!ドアを開けサトシが寝ているベッドがある部屋へ行くと、顔が真っ赤になっていてすごくしんどそうなサトシがぼんやり愛を見てるんだ。 「サトシ?!大丈夫?!」サトシのおでこに手を当てると、かなり熱くて枕元にあった体温計で熱を計ると39度近くあったんだ。

    2008-01-31 01:49:00
  • 612:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「うわぁ!めっちゃ熱あるやん?!病院行った方がよくない?!」サトシ「行きたく……ない………愛……移るかもしれねぇから帰れ……」 サトシがしんどそうに話すんだ。 愛「帰るわけないやんか!ちょお、ポカリとかある?水分とらなあかんって!」ダイキ「俺買ってくるわ!他は?」 愛「ゼリーとバニラアイス!」ダイキはすぐさま部屋を出ていった。                                
    愛は部屋の窓を開けて換気。タオルを風呂のおけに氷と水を入れ、冷たくなったタオルをサトシの熱くなったおでこに乗せる。

    2008-01-31 01:58:00
  • 613:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「お粥作るわ!なんか食べなあかん!米ある?」サトシ「……流しの下にある……食べたくない…」愛「あかん!無理にでも食べや?」愛は立ち上がり、キッチンに。。。そして米を洗い、鍋に米と水を入れ火にかけ、できあがるまでの間こまめにタオルを代えた。                                     
    ダイキは明日朝から仕事みたいで、買ってきたものを愛に渡すと帰っていったんだ。愛はアイスやゼリーを冷凍庫と冷蔵庫に入れ、サトシにポカリを飲ませた。

    2008-01-31 02:04:00
  • 614:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サトシは食欲がないみたいで、お粥を一杯だけ食べると眠ってしまい、愛はサトシが眠ってる間もタオルを代えたり、窓を開けたりおでこに手をあてたりしていた。                         
    部屋にある雑誌を読みながら、ぼーっとする。。静かだ……                                              
    壁にかけてある時計の音とサトシの寝息だけが聞こえるんだ……そういえば、まぁくんもこうやって寝てしまった時、愛はこうやってぼーっとしてたっけ……なかなか起きないから退屈で、顔に眉ペンで落書きしたりしたっけ……

    2008-01-31 02:28:00
  • 615:

    愛◆hsF3gEfPG6

    その時の記憶が甦るんだ――――                                 
    まぁくんとエッチが終わると、裸で寝転びまぁくんが愛を腕枕して、風邪を引くといけないからって、頭まで布団をかけて、愛は息がしにくいから顔だけひょこって出すと、まぁくんは愛の背中をトントンと叩きながらタバコを吸うんだ。 薄暗い部屋に、まぁくんの吐き出した煙がゆらゆらと揺れる。 愛「ワッカ作って?」愛がそう言うと、まぁくんがタバコの煙でわっかをいくつも作ってくれた。

    2008-01-31 02:34:00
  • 616:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛はいつも、そのわっかを指で触りたくて触れてみると、愛が触れたせいでワッカがもわっとつぶれてしまい、まぁくんはくすっと笑った。。                                
    静かな部屋の中で、外の外灯たけの灯りが部屋を照らしていて、CDから流れる曲が終わる頃には、まぁくんは眠ってしまっていて、愛だけ目がぱっちりしたまま。  愛は退屈で、まぁくんの顔をパチパチ軽く叩くとまぁくんが眠りながらも愛の頭をポンポンって叩いたっけ……愛は何度も何度もそれを繰り返すけど、まぁくんは眠ったままで……でも、まぁくんのあったかい温度と香りが大好きで、幸せで愛はまぁくんの首筋にキスをして、ほっぺにキスしたんだ。 まぁくんは気付いてなかったけど。

    2008-01-31 02:40:00
  • 617:

    愛◆hsF3gEfPG6

                                         
    ……ズキン………胸が痛い………愛は気付けば涙を流していた。。なんで思い出しちゃったんやろ…………                                     
    きっと、まぁくんはリサにもあぁやって同じ事してるんだね…………                               
    「まぁくん………」気付けば声に出して名前を呼んでいた。

    2008-01-31 02:44:00
  • 618:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「……愛……泣いてんのか…?」後ろから声がして、愛は振り向くと眠っていたはずのサトシが、寝転んだまま視線だけを愛に向けていた。  愛は、すぐ視線をそらし手で涙をふいてまたサトシに視線を向ける。                          
    愛「起きた?どう?しんどい?」サトシ「……んー、ちょっとな………」愛は、サトシのおでこに乗せてあるタオルを新しいタオルに代えて乗せる。                               
    サトシ「言いたくなかったら、構わねぇけどそろそろ話してみろよ……楽になんぞ?……な?」サトシは愛に切ないような微笑みを見せながら話して、愛はその顔を見ると何故か悲しくなり、涙をこらえきれなくなった。

    2008-01-31 02:53:00
  • 619:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ぽんっ………サトシが手を伸ばし、愛の頭に手を乗せたんだ……それがなんだか、まぁくんに似ていて、愛は乗せられた手を払いのけることができずに、涙をティッシュで拭く。 サトシ「よく頑張ったな……えらかったんだな………ずっと辛かっただろ?こっち来て、たった1人で……」                             
    何にも言ってないのに、サトシは優しく愛にそう言ってくれて、愛は気付けば声をあげて泣いていた。張り詰めた糸が、ぷつりと切れてしまったようだ。

    2008-01-31 02:58:00
  • 620:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は、ゆっくり話しはじめたんだ。今までの事を全部。隠す事なく洗い浚いサトシに話した。家庭環境、今までの恋愛、まぁくんとの事、ショウタロウの事、リサの事、福島にされた事、愛がしてきた事、全部。人に話したのは生まれて初めてで、隠さずに話した。

    2008-01-31 03:02:00
  • 621:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サトシは、しんどいはずやのに、愛の話しを真剣にただ聞いてくれたんだ…何を言う訳でもなく。。けど、何か真剣に考えてるように。                         
    愛「ごめんな……こんな話し聞いてもおもんないやんな……」話し終え愛はサトシにそう言う。 サトシ「何言ってんだよ………ってかありがとうな……話してくれて………」                    
    サトシはそれ以上何かを話すでもなく、ただ何かを考えてるようだけど、愛もそれを聞く事もなかった。

    2008-01-31 03:10:00
  • 622:

    愛◆hsF3gEfPG6

    その夜は、愛はサトシの部屋にずっといて、眠る事なくサトシの看病をしていたんだ。サトシはしんどそうにたまに起きてふらつきながらトイレに行くくらいで、後は眠っていて、たまにポカリを飲んでいた。                             
    愛は、1人起きていてこっちに来てから初めて地元が恋しくなったんだ……でも、帰りたくない………まぁくんとリサがいるあの地元に……

    2008-01-31 03:13:00
  • 623:

    愛◆hsF3gEfPG6

    DEAR                                  
    もしもあの頃に戻れたとして、あの頃の自分に戻れたとして                                  
    またあの頃の君に巡りあったとしても                                
    きっと僕は同じ選択をして、また後悔するんだろう……分かっていながらも ……                                   
    1つでも選択を変えてしまえば、今の自分はいないから………だから同じ選択をする………

    2008-01-31 03:18:00
  • 624:

    愛◆hsF3gEfPG6

    5話 亀裂

    2008-01-31 03:19:00
  • 625:

    愛◆hsF3gEfPG6

    …ぱち。目が覚めると愛の体の上には毛布がかけられていて、体を起こした。床の上で眠ったせいで体が痛い。 ベッドでは、サトシが眠っていて愛は時計を見ると10時をまわっていた。今日は休みだから時間は気にしなくていいけど、いつの間にか寝てしまっていたみたい。                      
    毛布はサトシが掛けてくれたのだろう…愛はサトシのおでこに手をあてると、昨日よりはだいぶましにはなっているけど、まだ熱い。 おけを持ち、水を入れ替え氷をいれて、枕元に落ちているタオルを拾って新しいタオルをサトシのおでこに乗せた。

    2008-01-31 04:03:00
  • 626:

    愛◆hsF3gEfPG6

    窓を開けて、部屋を換気する。テーブルにおいてあった開けてなかったポカリは、サトシが飲みきったみたいで空になっていたのでゴミ袋に入れて、冷蔵庫から新しいポカリを出した。                           
    愛は、まだ昨日からお風呂に入ってなくて気持ちが悪いから、サトシに聞かずにシャワーを浴び、着ていた服をまた着て、タオルを頭に巻いて部屋に戻ると、サトシが起きてテレビをつけていた。

    2008-01-31 04:08:00
  • 627:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「おはよう。シャワー借りたで?」サトシ「おはよ…タオルの場所わかった?」愛「んー。これ勝手に使った 」頭に巻いたタオルを指差すと、サトシはうなずき視線をテレビへと向ける。                        
    愛「服着替え?汗かいたやろ?パジャマどこなん?出したるわ」愛がそう言うとサトシは立ち上がりタンスの前に行く。 サトシ「それくらい出来るって(笑)あっ、シーツ取って?そこにあるから」サトシに言われて愛はシーツを取って、サトシがベッドにしいていたシーツを外し、新しいシーツを敷いた。 愛「晴れてるし、布団干そうか!」サトシ「んー」愛は布団をベランダに干して、ぱんぱん叩いてから、部屋に戻る。

    2008-01-31 04:16:00
  • 628:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サトシがちょうどパジャマを脱いだばかりで、背中が見えて愛はびっくりした。背中一面に桜吹雪の刺青がはいっていたから。 愛「桜の墨?」愛がそう言うと、パジャマを羽織りながら、サトシが隠すようにこちらを向いた。 サトシ「おう…」愛「ユキも墨いれてるやんな…」サトシ「竜の絵だろアイツは…」                                
    愛「愛もいれたい」サトシ「やめとけ」愛「なんでよ」サトシ「愛露出激しいから見えるし、親に叱られるぞ」座ってタバコに火をつけて、一口吸うと苦そうな顔をしてすぐさま灰皿にもみけしたサトシ。 サトシ「まずっ……無理だわ。。風邪の時ってまずいな…」 愛「親に叱られるなんか平気やし!愛もいれたい!」愛の話しを聞いてるのか聞いてないのか、サトシはマンガを読み始めたんだ。

    2008-01-31 04:24:00
  • 629:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「なぁって!なんで無視するん?」愛がサトシに話し掛けると、サトシがマンガを読みながら愛にこう話す。  サトシ「…愛は、地元に帰れ」                     
    ―――?!―――サトシがさらっと話した言葉に愛は固まる。 愛「は?何で?!愛ここにおるし!帰らん」サトシ「じゃあ、家に電話しろ…」サトシはそう言って携帯を愛に差し出した。                           
    なんで急に……… 愛「なんでなん?意味分からんわ。急にそんなん…」サトシは、ため息をつきマンガを床に置いて愛を見る。

    2008-01-31 05:01:00
  • 630:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サトシ「昨日、愛さぁ色んな話ししてくれたろ?…聞いて思ったんだけど、お父さんに愛されてる」…愛されてる………愛が?そんな訳ない…… 愛「は?そんな訳ないやん」サトシ「まぁ、お母さんが出てったのは、愛はなんにも悪くねぇよ?けど、愛はすぐお父さんが殴ったり姉さんには優しいとか言うけど、お父さんは愛が悪い事した以外でむやみやたらに殴ったりしたか?……そりゃ暴力はよくない。けど、しつけだろ。それに新しい姉さんに我が子と同じようにはできねぇって 
    新しい母さんにしろ、愛は冷たいって言うけど、愛はどうなんだ?……母さんに対して冷たくしてないか?」

    2008-01-31 05:09:00
  • 631:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「だって、あいつお父さんの前ではいい母親ぶるけど、他では最低やもん!」  サトシ「愛はどうなんだよ?新しい母さんに対してどうなんだ?挨拶しないから自分もしない、冷たくされたから冷たくする。愛そう言ってたよな?  愛そうともしないのに、愛されようとしてないか? 俺が新しい母さんの立場なら、挨拶もしない、弁当作ってもありがとうとも言わず、捨てる再婚者の娘ならやっぱり、同じ態度とってしまう。 掃除も洗濯もご飯も作ってもらえるだけありがたいだろ?それに勝手に父さんがいきなり再婚したか?」                                  
    愛は、思い出した……母さんがいなくなってからの父さんを。。毎日仕事で疲れてるのに、毎朝父さんはご飯を作ってくれた事。 晩ご飯も毎日欠かさず疲れてるのに、作ってくれた事。日曜日に掃除をして、愛が手伝うと言うと、簡単な事を愛にさせたんだ。父さんはいつも笑顔で、絶対遅くなんてならなかった。

    2008-01-31 05:18:00
  • 632:

    愛◆hsF3gEfPG6

    お風呂はみんなで毎晩入って、父さんは歌を歌ってくれた。学校の行事には必ず来てくれて、夏祭りには愛に浴衣を着せてくれた。 どんなにしんどくても、絶対笑顔だった………自分の事よりも子供を優先してた………愛が学校でお母さんがいなくていじめられてから、しばらくして父さんが言ってきたんだ。再婚の話し。  あの時、愛や兄ちゃんや弟に何度も母さんと姉ちゃんを会わせて、再婚に反対した兄ちゃんを愛と弟で説得したんだ。                            
    父さんの幸せだけを考えて。                                   
    サトシ「愛の大好きなまぁくんにしろ、お父さんは分かってたんだろ……だから距離をおかせたんだろ……愛はまぁくんを美化してるけど、まぁくんだって所詮それ程度のやつだったんだって。 愛はな、まぁくんに全部を押しつけてたんだろ………自分の淋しさや愛されたい願望を全部押しつけすぎて、抱えきれなくなったんだきっとまぁくんは。友達にとられたのも、自分にも非がある。悲劇のヒロインになる前に、受け入れようとしてみろよ?全部拒む前に、飲み込んでみろよ………俺はまぁくんって奴は分からないけど、多分付き合ってたとしても、いつか愛はまぁくんに捨てられてた。」

    2008-01-31 05:30:00
  • 633:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は何も言い返せない。サトシが言ってる事に何かを言えない。                                 
    サトシ「なぁ愛?ユキとどうして気が合うか分かるか?」愛「…似てるから」サトシ「ユキが重くなる時ないか?」愛「ないけど…」サトシ「ユキも愛と同じような環境で、あいつずっとつっぱってるけど、あいつの家は母さんが家出して離婚して今、父さんが彼女を家に住ませてんだ…あいつ一人っ子で、父さんがユキより彼女を大事にするから淋しくてな それで前の彼氏のリュウと付き合って、自分の淋しさを全部リュウにぶつけてリュウを束縛しすぎたんだ。リュウは最初はよかったけど、時間が経つにつれユキが重荷になって……決定的だったのは背中の刺青。 リュウと一緒にいたいからってユキは背中に竜の墨をいれたんだ。リュウはその時すでに冷めはじめていて……まぁ、ユキは重すぎたんだな……ユキと愛が今はよくても、コレから先多分一緒にいれなくなる……お前達は親に愛してほしい願望を違う奴に押しつけすぎてるんだよ」

    2008-01-31 05:42:00
  • 634:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ……違うって言えないのは、きっとそうだから……                         
    まぁくんは、愛が重すぎたの?………                                           
    サトシ「家出も、もういいだろ…ユキだってちゃんと父さんに連絡するようになったんだ……ここに居たいなら連絡しろ……な?……」サトシは電話を愛に手渡した。

    2008-01-31 05:58:00
  • 635:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は、ここに居たい一心で番号を押して、発信ボタンを押した。                                
    コール音が耳に響く……胸がやたらドキドキする……                        
     『もしもし―』電話に出たのは、絶対電話にはいつも出ない父さん。 「もしもし?」愛が低い声で話す。 『愛?!愛なんか?!もしもし?!』「うん…」  きっとこの次に飛んでくる言葉は、怒鳴り声。                                                 
    『何してるんや?!どこにおるんや?!』「京都…」

    2008-01-31 06:04:00
  • 636:

    愛◆hsF3gEfPG6

    嫌いなはずの父さんの声が、何故か今は嬉しい……                                      
    『帰ってきなさい。。。もう学校も行かなくていいから……』優しく話す父さん。。                                              
    「……愛、その家じゃ、邪魔やろ!迷惑しかかけれんし…」『迷惑なわけないやろ?!邪魔なわけないやろ!大事な娘やのに!!』

    2008-01-31 06:08:00
  • 637:

    愛◆hsF3gEfPG6

                                         
    ポロポロ…………                                        
    涙が頬を伝い、こぼれる。 愛は、声がつまって話せない。………愛邪魔なんかじゃないの?……………                                                  
    『愛はなぁ、父さんの命より大事な大事な娘なんやぞ?!愛がおらんくなって ……どんだけ心配したと思ってるんや………』父さんの声は、震えていて愛はそれを聞き唇を噛みしめながら涙を流した。

    2008-01-31 06:13:00
  • 638:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「…ごめんなさい………」 『戻ってきなさい…もう殴らんから……』手をあげられるより、父さんのあったかい言葉は、ずしんと愛の心の中に響き、愛は今までさんざん父さんを傷つけてきたことを初めて理解した。                                                         
    愛は、きっと………誰よりも………父さんに抱き締めてもらいたかった…………                                    
    なんで今までそれに気付かなかったの………?

    2008-01-31 06:19:00
  • 639:

    愛◆hsF3gEfPG6

    帰るとは言えないまま愛は電話を切り、サトシに携帯を返す。                                  
    サトシは、携帯を受け取りいきなり愛を抱き締めた。その時、ふわっとサトシの香りが愛を包んだ………あっ、この香り知ってる…………まぁくんの香りだ…………                                     
    サトシは愛を強く抱き締め、愛はサトシの腕の中で泣いた………サトシの腕の中は、温かくなぜか、まぁくんみたいだった。

    2008-01-31 06:23:00
  • 640:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サトシ「愛をな、初めて見た時出会った頃のユキに見えて……ほっとけなかった……」愛は、話したくても声が出ない……… サトシは愛の体を抱き締めたまま話す。                                     
    サトシ「自分だけが、不幸だと思うような大人になるなよ………お前もユキも…俺は自慢できる仲間だって胸を張って言える………」                          
    サトシは、きっと愛よりもずっとずっと大人だ……どうしようもない愛を、拾ってくれた………きっと、愛よりもずっと苦労してきたんだね………                                 
    サトシ「はい上がって食い縛って、笑い飛ばせよ?絶対幸せになれるから……」ぎゅうぅぅ………サトシは愛を抱き締める腕に力をいれ、ゆっくりとはなした。

    2008-01-31 14:17:00
  • 641:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「っくっしゅん!」くしゃみが出て、鼻水がたらーってなった顔を見てサトシがゲラゲラ笑いながらティッシュを愛に渡した。                           
    サトシ「なんだよ〜(笑)!きったねぇ〜!」愛「へへっ(笑)」二人で笑い合う。                          
    サトシは背伸びをして、ポカリをコクコクと飲み愛は冷蔵庫から新しいジュースを取り飲んだ。外からは、眩しい太陽の光りが部屋に差し込み、気持ちがいい。

    2008-01-31 14:23:00
  • 642:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「なぁ、なんでサトシは東京からわざわざこっちに出てきたん?」愛が何気なく話した言葉を聞き、サトシの表情が少し固まる。……なんでかな……                              
    サトシ「今思えば俺も愛と似てる………全てが嫌になって逃げ出して気付けば1年になってた……」愛「人の事言えんやん!サトシこそ家に帰れよ!電話しいや?愛よりひどいやん」愛がそう言うとサトシは携帯を持ち、番号を押していきなり愛に手渡した。

    2008-01-31 14:28:00
  • 643:

    愛◆hsF3gEfPG6

    …???………愛は不思議に思いながら携帯を耳にあてる。                                 
    『おかけになった電話番号は現在使われておりません―』耳に流れるガイダンス。愛はびっくりしながらサトシを見ると、サトシは淋しそうな顔をして愛に微笑む。                         
    愛「…どこにかけたん?現在使われておりませんって言ってんで?」サトシ「実家……」愛「おっちゃんの会社とかにかけたら?おばちゃんは?!携帯持ってへんの?…あっ…親戚とかは?!」愛がそう言ってもサトシは頭を左右にふる。  サトシ「母さんは、俺が小さい頃に亡くなったから……俺親戚に会った事ねぇし…親父の会社に電話した時、もう会社辞めてたみたいで……」

    2008-01-31 14:35:00
  • 644:

    愛◆hsF3gEfPG6

     ―――?!――――そんな……… 愛「どこに行ったか分からんの?!なんで?!」サトシ「さぁな……まぁ会いたくもねぇけどな。ろくでなしの親父には」愛「住民票とかで調べれるやん?!調べようや!サトシ、愛には帰れだの親に電話せえだの逃げるなとか言いながら、サトシだって逃げるなや?」                                 
    サトシ「分かってるからだから、こっちに来てから半年くらいたってかけたんだろ?!あんなろくでもない親父が気になって、かけたんだろ?!」愛「なんでそんなに怒鳴るん?!何があったん?!」

    2008-01-31 14:43:00
  • 645:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サトシ「……背中の墨は、俺の亡くなった彼女の名前なんだ…」愛「え……?………それとお父さんと何の関係があんの?」サトシ「…俺の親父が桜を無理やり犯して………ごめん言えない………」                                 
    ――――?!――――愛は想像もしなかった言葉に、固まった。

    2008-01-31 15:42:00
  • 646:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「嘘やろ………?………そんなん……」信じがたい言葉に愛は聞き返すけど、サトシは唇を噛み締めて苦しそうな顔をして目には涙をためている………                            
    愛はそれ以上何も言えなくなり、気付けばサトシを抱き締めていた………自分でとった行動に驚く。                                         
    愛「ごめん……ごめんな………サトシごめん………泣かんとって?…… 」サトシ「……」きっとサトシは、叩きつけられた現実があまりに衝撃すぎて、愛なんかよりずっとずっと辛いままここにやって来た……

    2008-01-31 15:49:00
  • 647:

    愛◆hsF3gEfPG6

    どんな気持ちで毎日を過ごして、どんな気持ちで家に電話して、つながらなくて………どんな気持ちで…………………                               
    愛に親の愛情を話したの?                                    
    サトシは、しばらく愛の腕の中で泣きつづけ、愛はサトシに何かを言うでもなくただ抱き締める事しかできなかった……

    2008-01-31 15:52:00
  • 648:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ピーンポーン                               
    サトシの部屋のチャイムが鳴った。 「愛が出るわ!」愛はサトシの顔も見ずに抱き締めていた手を、ぱっと離して玄関へと行きドアを開けた。                                 
    「愛!サトシは?!」ドアを開けるとユキがすっぴんのままで愛に話し掛けながら家に入ってきた。 愛「ユキ!今まで何しとったん?」ユキ「ばり爆睡してもて、さっきダイキからのメッセージ見たねん!サトシ?!大丈夫なんか?!」ユキは、トレーナーの前後ろ反対に着ている事にも気付かずずかずかと、サトシの所へと行く。

    2008-01-31 15:59:00
  • 649:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ユキ「おい!なんで布団で寝てないねん!」ユキは、愛にそう話しベランダから布団を部屋に入れて敷きはじめた。愛は、濡れた頭をタオルをはずしパタパタと叩きながら、部屋に行く。 サトシ「ユキ!せっかく干してんのに!」ユキ「早く寝なあかん!うちが何か作るから!愛はなぁんもできんからなぁ。。お粥食べるか?」愛「作ったで?」ユキ「愛、髪早く乾かし!」サトシ「お前……トレーナー逆じゃん……はっはっ(笑)」

    2008-01-31 17:28:00
  • 650:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ユキは自分のトレーナーを見て、びっくりした顔。 愛もサトシも顔を見合わせて爆笑した。                                
    ユキは、どうやら起きてメッセージを見てそのまま急いで服を着替えて、バイクをとばして来たのだろう。髪は寝癖がついたまま。                          
    愛は髪を乾かしてる間、サトシは無理矢理ユキに寝かされ、寝転んだままテレビを見ている。ユキと愛はいったん寮に戻り、愛とユキは服を着替えて化粧をした。

    2008-02-01 07:28:00
  • 651:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ユキは自分の部屋で用意をしてる間、愛は部屋で1人になりサトシから言われた言葉を思い出した。 そして…父さんが電話で話した事を思い出した。                              
    帰るべきなのは分かっているけど…それなら愛を受け入れてくれたユキは……?……ずっと一緒に居ようって約束したのに、破る事になるよ……                                
    コンコン…ドアをノックする音が聞こえ、ドアが開きユキがひょこっと顔をのぞかせる。

    2008-02-01 07:33:00
  • 652:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ユキ「用意できたぁ?」愛「んー。できたでぇ?……って………えぇっ?!なんで特攻服着てるん?!」ユキを見ると、特攻服を着ていたから愛は、びっくり。 ユキは得意気な笑顔。 まだ夕方前だよっ?!                              
    ユキ「今日も暴走すんねん!今日はでかい暴走になるからな早くから集まるんや。。15台出るねん!」愛「そうなんや…」ユキ「愛も見に来いや?!…その服は着替えてみいひん?」愛「無理」

    2008-02-02 16:02:00
  • 653:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ユキ「みんなに、愛を紹介したいのに!」ユキから言われた言葉に胸が痛くなる…                          
    愛「…コギャルはいやなんやろぉ?」ユキ「嫌やけど…愛とはこれからもずっとおるわけやし!」                             
    ……ズキッ………ユキは愛を信じてるんだ……愛は、ここを離れようか悩んでるのに……

    2008-02-02 16:31:00
  • 654:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛が、ここを離れることはユキを裏切るって思われるだろう……だって、愛なら……きっと…そう思ってしまう。                                   
    裏切りたくない。傷つけたくない…こんな愛を受け入れてくれたユキを裏切るなんて…できないよ……

    2008-02-02 16:36:00
  • 655:

    名無しさん

    .

    2008-02-03 12:53:00
  • 656:

    名無しさん

    かいて

    2008-02-04 12:28:00
  • 657:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は、ユキから言われた言葉に何も言えないままで、ユキは別に何かをいうわけでもないまま、ユキのバイクに乗りサトシの家に行った。                           
    サトシの住むアパートに着き、ユキと二人で部屋へと入るとサトシは、テレビを見ていた。                                   
    サトシはユキの特攻服姿を見て、びっくりしている。 ユキ「今日暴走あるねんけど、サトシはやめときな?熱あるんやし」サトシの隣に座り、タバコに火をジュッとつけながら、ユキが何気なく話す。

    2008-02-04 19:41:00
  • 658:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サトシ「さっきダイキから電話あった……今日はでかい暴走なんだろ?」ユキ「まぁな…」                                 
    愛は、ユキの隣にちょこんと座り、タバコを吸いながらテレビを見ている。二人はしばらく暴走の話しをしていた。                                 
    サトシ「なぁ、ユキ?愛地元に帰らせる…」サトシからそう言われて、愛はテレビから視線をサトシに向ける。ユキはタバコを口にくわえたまま、固まっている。

    2008-02-04 19:46:00
  • 659:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ユキ「…は?……何言ってんねん(笑)」サトシ「来週俺が送っていく」 ユキ「勝手に言うなや(笑)。愛こっちで仕事してんやし、地元には帰りたくないって言ってんねんから?なぁ?愛?」ユキが愛を見る。愛はユキの目を見て、うなずけなかった。                                     
    ユキ「愛?どないしてん?…こっちおるやろって聞いてんねん」愛「…愛は……」サトシ「ユキ。愛は帰るんだ」サトシが愛の声に声をかぶせ、そう話す。ユキが愛から視線をサトシへと向ける。

    2008-02-04 19:53:00
  • 660:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「サトシ」 サトシ「愛はな、ちゃんと大事にしてくれる親がいるんだ」ユキ「何にも知らんくせに勝手に言うなや?愛はな、友達やと思ってた奴に裏切られて、家では再婚した母親から嫌み言われて、親父からは暴力ふるわれてんや!」サトシ「愛の居場所はこんな場所なんかじゃねぇんだ」                             
    ガンッ!―――ユキがいきなりサトシの顔を殴った。愛はユキの腕をとっさに掴むと、すごい力で振りほどかれ、ユキがサトシの胸ぐらをつかむ。

    2008-02-04 20:07:00
  • 661:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「ユキ!やめてや?!」愛がユキとサトシの間に入る。ユキはサトシの胸ぐらを掴んだまま。 ユキ「どけや愛!!」愛「いやや!!!サトシ熱あんねんで!?」ユキ「そんなん分かってるわ!!どかなどつくで!?」愛「サトシは何にも悪くないねん!!愛の事考えて言ってくれてんねんから!!!」                             
    ガンッ!!!鈍い痛みが頬から伝わる。 愛はサトシにぶつかり床に倒れる。 サトシ「やめろ!ユキ!」サトシがユキの腕を掴むと、ユキが怒鳴りながらじたばたするけど、サトシはユキの腕を離さない。                        
    ユキの怒鳴り声が、ズキッと胸に突き刺さり愛は立ち上がってユキを見ると、ユキがサトシに頬を平手打ちされた。

    2008-02-04 21:31:00
  • 662:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サトシ「自分の寂しさで、愛を縛りつけるのやめろよ?!1人が寂しいだけで、愛の事なぁんも考えてないだろ?!愛は、ここに居ちゃだめなんだよ!!帰る場所はここじゃねぇことくらい分かるだろ?!」 サトシの怒鳴り声を聞いてユキが黙り、唇を噛み締めてサトシをにらみ一発殴ってから部屋を出ていった。                               
    ユキが出ていき、少ししてからバイクの走り去る音が聞こえ、その音が小さくなり部屋がしんとしてテレビの音だけが響いている。

    2008-02-04 21:36:00
  • 663:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛「…サトシごめん…」サトシ「あいつまじ力強すぎ(笑)おかげで目が覚めた(笑)」笑いながら、ソファーに座りタバコに火をつける。                           
    サトシ「何も気にしなくていいから、愛は自分の事だけ考えてればいいから」タバコの煙を吐き出しながらサトシが愛に話す。テレビを見ながら真面目な顔して……                          
    愛「愛、やっぱりできへん!ユキと一緒におるって約束したねん!」サトシ「あのさ……一緒にいるだけが相手の事大事にできてるとか思ってんの?……寂しいから一緒にいるとか、一緒にいる約束したから一緒にいるとか根本的に間違えてんだろ?
    結局お前達は、いつまでもそうやって相手と約束したからって一緒にいるだけで時間が過ぎてったっていつかは必ず離れんだから。愛が地元に帰った事でユキが愛を嫌うなら、それまでだろ?逆にユキが愛から離れていって、それがユキにとっていい事だとしても、約束破ったとか思うのか?」

    2008-02-04 22:15:00
  • 664:

    愛◆hsF3gEfPG6

                            
    サトシの言う事は、痛いくらい心に響いてくる。何も言い返せないのは、間違えてないからだ…                               
    サトシ「本当に相手を大事に思うなら、先の事考えろよ?相手の今の気持ちよりも先を考えろ。ユキならちゃんと理解する。あいつは、大丈夫だから」……きっとサトシは、愛がユキを知ってる以上にユキの事を知っていて、理解しているからこそ、こう言えるんだ。愛は、なぁんも分かってないくせに、わかったような気になっていたよ……                                
    相手の幸せを願って離れる事は、決して裏切りなんかじゃなく、それ以上の愛なんだ………例えばそれがどんな形であろうとも。

    2008-02-04 22:34:00
  • 665:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サトシ「来週、地元に送っていくから」                               
    愛はなんにも言えなかった。サトシはなんにも話さなくて、黙ったままテレビを見ていて、愛はお笑い番組なのに笑えなかった。                            
    しばらくしてから、いきなりサトシがキッチンに行き料理を始めた。 サトシ「お腹空いてんだろ?一緒に食べよう」愛「愛手伝う。。熱は?」サトシの隣に行くとサトシが玉ねぎを手渡してきた。

    2008-02-04 22:41:00
  • 666:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サトシ「愛のお粥と看病のおかげでだいぶよくなった……ほら、皮むいてそれみじん切り」サトシが優しく微笑み、愛の頭をぽんっと叩いた。                                  
    二人で、隣に並び愛はサトシに言われるがまま手伝い、サトシは慣れた手付きで料理していく。

    2008-02-04 22:45:00
  • 667:

    愛◆hsF3gEfPG6

    テーブルに並んだ料理は、ハンバーグとご飯と玉ねぎとじゃがいもの味噌汁。ふわふわな湯気と美味しそうな匂いが漂う。                             
    愛のお腹がグルグルーって鳴ってサトシが笑った。 サトシ「よしっ!いっただきまぁす!」サトシが両手を合わせる。愛も両手を合わせて「いただきます」って言ったけど、元気が出ない。……やっぱりユキが気になる。

    2008-02-04 23:02:00
  • 668:

    名無しさん

    サトシ「愛?ほら食べよ?冷めるぞ?」愛はうなずいて、味噌汁を一口飲んだ。 ―――?!―――――その味が愛の記憶を甦えらせるんだ。                                  
    お母さんが出ていってから、毎日父さんが必ず作ってくれた味噌汁。父さんはよく、玉ねぎとじゃがいもの味噌汁を作ってくれた。                         
    そういえば、ハンバーグを愛は一度だけ作った事がある。あれは冬くらいで愛は弟と家にいて、お兄ちゃんがまだ帰ってきてなくて、弟がお腹すいたって言ったから、愛が弟にご飯作るって言って、分からないのに必死に作った。。。まだお母さんが家にいた頃、お母さんが教えてくれたハンバーグ。

    2008-02-05 00:01:00
  • 669:

    愛◆hsF3gEfPG6

    出来上がったのは、水を少ししか入れなかったまま炊き上がったカチカチご飯と、こげたハンバーグ。タレの作り方が分からないからケチャップをかけた。                          
    愛は一口食べて、食べれないと思い、弟に捨てようって言ったのに「おいしいから」って言って弟は愛の分まで全部食べたんだ。いつもは、生意気で愛に喧嘩ばっかりうってくる弟。まだ小学二年生で、お世辞なんて言うような年じゃないのに。                       
    その日の夜、父さんが愛の炊いた米を捨てて、新しく炊いた。愛に炊き方を教えながらできると笑顔で愛の頭を撫でてくれて…ソースも父さんが作ってくれて、味噌汁も作ってくれて、弟は味噌汁だけ飲んで、お兄ちゃんは愛のハンバーグをまずいって言ったのに、父さんは、                        
    「世界で一番うまい!」って笑顔で言った。

    2008-02-05 00:10:00
  • 670:

    愛◆hsF3gEfPG6

    父さんは、休みの日いつもきっと本当はくたくたに疲れていたのに、眠っていたいのに私達の為に掃除して、色んな所に連れて行ってくれた。                                 
    誕生日もクリスマスも必ずケーキとプレゼントを毎年くれた。                                             
    いつも、自分の事なんか後回しにして愛や兄ちゃんや弟の為にたくさんたくさん優先してくれていたよ…………………

    2008-02-05 08:19:00
  • 671:

    愛◆hsF3gEfPG6

                             
    ポロポロ……涙がこぼれていく。悲しくなんかないのにね………次から次へとこぼれていく………                                          
    サトシは、愛の顔を見て何かを話すでもなく、ティッシュを手渡してきた。愛は、涙をふいてハンバーグを一口食べる。                                            
    あぁ……この味似てる………父さんが作ってくれたハンバーグのソースの味に似てるや………

    2008-02-05 08:24:00
  • 672:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サトシ「お前…泣きながら食うなよ(笑)」サトシが愛の肩をぽんっと叩く。愛は泣きながら笑う。                                           
    「世界で一番うまい!!」愛がいきなり叫んだから、サトシはびっくりしていたけど、その後で二人で大笑い。愛は泣きながら笑っていた。                                               
    帰ろう。自分の戻るべき場所へ……帰るんだ………愛は逃げてばかりいた………目の前の現実から目をそらしてばかりいた。。。                          
    気付かなくちゃいけない、愛情に気付かずに、逃げてばかりいたんだね。。

    2008-02-05 08:29:00
  • 673:

    愛◆hsF3gEfPG6

    これから先、地元に戻ってきっと全てがうまくいくわけなんかない。きっと母さんは愛に冷たくするだろう。でも、愛は挨拶しつづけるよ…ご飯もちゃんと食べる。                                  
    拒み続けないで、受け入れよう……                               
    きっと、まぁくんとリサの姿を見るかもしれない。地元にいれば、きっとそんな事だってあるよ……でも、目をそらしたくない。今は無理でも、今は許せなくてもいつか……あぁこんな事もあったなぁって思える日は必ずくるよね………                                       
    悲しいけど、悔しくて仕方ないけど………どう思ったって時間は変わらない。何にも変わらない。 受け入れてみよう。目の前の現実を……成長しよう……受け入れてみよう。

    2008-02-05 08:37:00
  • 674:

    愛◆hsF3gEfPG6

    6話最後の夜

    2008-02-05 08:40:00
  • 675:

    愛◆hsF3gEfPG6

                                         
    サトシが夜中に寮まで送ってくれたけど、ユキの姿はなくてがらんとした空間に何故かやたら不安になった。                          
    愛は1人、部屋の中で何にもする事がなくてテレビを見ながら気付けば眠っていた。                                   
    ……パチッ  目が覚めると朝のバラエティー番組がしていて、愛は目をこすりながら部屋を出て、足を止めて目を見開いた。

    2008-02-05 08:45:00
  • 676:

    愛◆hsF3gEfPG6

    まだねぼけたままの視界に映ったのは、特攻服を着た女がリビングの椅子に座り、意識を失ってる姿……顔は腫れあがり、原型が分からない……手をぶらんとたらし、特攻服には土や血がにじんで綺麗な刺繍が異様な色になっている。                                       
    ユキだ…………                                           
    愛は、部屋を飛び出し一階にある公衆電話からサトシの携帯に電話をする。

    2008-02-05 08:50:00
  • 677:

    愛◆hsF3gEfPG6

    寮の外から差し込む光りが、やけに不安を煽る。コール音がやたら長く感じる。手はカタカタと震え、じっとしていられない。 愛は電話を切り、すぐさままたサトシの携帯に電話をする。                                     
    早く出て!……サトシ!……早く早く!! ………気持ちがやたら焦る。                                         
    トントン……肩を叩かれて振り返った時―『もしもし…』サトシが電話に出た。

    2008-02-05 08:54:00
  • 678:

    愛◆hsF3gEfPG6

    視界に映ったのは、袋を持ったユキの姿。  愛は、サトシにまた電話するって言って電話を切った。                            
    愛「ユキ?!……なんで?!……」ユキ「は?」愛「だって……今リビングで倒れてたやんか?!」ユキ「あれはサユリや!何やってんねん朝っぱらから…ってか部屋戻るわ……」ユキはそう言って駆け足で、階段を駆け上り部屋へ入っていき、愛も後を追った。

    2008-02-05 08:58:00
  • 679:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「布団敷いてくれん?サユリ寝かせるから」とユキ。愛は、ユキの部屋に布団を敷くとユキは、サユリをそこへ寝かせる。                                   
    初めてユキを見た時、ユキのバイクを運転していたあの綺麗な子だ……顔が分からないくらい腫れあがってる……ユキは、サユリの着ている特攻服を脱がしていく。黙ったまま。

    2008-02-05 09:34:00
  • 680:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ……どうしたんやろ…なんでこんな姿になってんねやろか――愛は、ユキに問い掛ける事が何故かできずにただ、そこにつっ立っているとユキがサユリの特攻服をゆっくり脱がしていく… 「…?!」 ユキの手によって脱がされたサユリの特攻服の下から見えた肌を見て、愛は思わず目をそらす。 ユキは、何を言うわけでもなくサユリの特攻服を全て脱がした。 「おけに、お湯とタオル入れてきて…」ユキがぽつりと低い声で愛に話し、愛は浴室からおけを取り、そこにお湯とタオルを数枚入れてきて、ユキに手渡した。

    2008-02-05 09:45:00
  • 681:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サユリの太もも内側は血が流れ、固まっていてそれをユキが優しくお湯を絞ったタオルでふきとっていく…何も言わず黙ったまま――サユリは誰かに犯された――聞かなくても分かったのは、サユリがパンツをはいていないから……なんで??…………ユキは、サユリの体をタオルを替えながら拭き自分の服を着せ、そっと布団をかけた。 愛がつけたままのテレビから流れてくる音だけが部屋に響いてるだけで、とても静か。。 「……病院つれてった方が――」愛がユキに近づき、ユキの手にそっと手をのせた時、言葉を失った。。。カタカタと肩を震わせユキが鼻をすする音が聞こえてきた。 ――ユキ?泣いてるの?―――愛はそう聞きたいけど、聞けない。

    2008-02-05 09:51:00
  • 682:

    愛◆hsF3gEfPG6

    バーン!!! ユキが血が交じったおけを払いのけ、お湯が当たり一面に散らばり、フローリングがお湯とタオルでぐちゃぐちゃになる。 「……なんでっ」ユキの悔しそうな声。。 「何があったん……?」「……族狩り………っなんで………なんでサユリは………サユリはうちをかばって…………くそーっ!!!!!」ユキの悲しい悲鳴にもにた叫び声。。 愛は、それ以上何も聞けずにただその場にぺたりと崩れ落ち、二人と微妙な距離をおいていた。

    2008-02-05 09:57:00
  • 683:

    愛◆hsF3gEfPG6

    詳しく聞かなくても、サユリの姿を見ればなんとなくだけど分かる……                 
    「……ユキ」しばらくしてから、サユリが声を出した。かすれた弱々しい声。目蓋が腫れあがってるけど目蓋を少しだけあけたのが分かった。「サユリ?……ごめん…ごめんなっ………」ユキの声が小さく震える。サユリの手をキュッと握るユキの手。サユリは、少しだけ微笑みユキを見る。 「助けに来てくれてありがとう……」その声を聞きユキは唇を噛み締めて、とても悔しそうに顔を歪める。 「助けてやれんくてごめん!!あの時、すぐにでも戻ってたら………こんな目にあわんくてよかったのにぃ……」「ユキが無事でよかった……」悔しそうに泣くユキをまるでなだめるように、サユリが優しく話す。

    2008-02-05 10:05:00
  • 684:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サユリが眠ってから、ユキが愛を隣の部屋へと連れていき愛に話した。族狩りが暴走をいきなり邪魔しはじめ、ユキとサユリが乗ったバイクだけを煽りはじめ、細い路地にはいった時いきなりサユリがバイクを止めてユキを逃がした。ユキは、サユリがそのままバイクで走り去りその後すぐに族狩りの車が後を追った。 しばらくしてから、ダイキや仲間を見つけみんなでサユリを探したら、地元じゃ有名な“やり捨て”で有名な小さな山の中にバイクと倒れてるサユリを見つけたって         
    愛はその話しを最後まで細かく聞いた時、両手で口をおさえていた。愛が福島にやられた以上…それ以上に恐ろしい思いをサユリはしたんだ……自分が同じ事されても意外と平気だった理由が分かった………

    2008-02-05 10:12:00
  • 685:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛がもし、サユリの立場なら自分があんな目に遭ってもユキの無事を喜ぶ事ができたろうか……自分の危険を分かっていても友達を逃がす事ができるだろうか――                         
    それからユキは仕事も休み、一週間ずっとサユリの傍にいた。片時も離れずサユリの看病をしていた。愛は、サトシに事態を話しサトシが寮へとやってきたけどユキがサユリには会わせようとしなかった。それはサトシだけじゃなく、他の男の連れがやって来ても。 サユリは、男を見るのすら怯えているから…

    2008-02-05 10:18:00
  • 686:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は、ユキと同じ寮にいるのにユキはずっとサユリと居るから会話をすることはなくて、最初は仕方ないとは分かっていたけどだんだん淋しくなってきた。ご飯も1人。夜も1人。 ユキはずっとサユリと居る……                  
    ユキと同じ族にいて、愛よりだいぶ前から仲良しなサユリとユキが一緒にいるのは当然の事で、自分をかばって傷ついたサユリと居るのも当然の事。                                  
    それでも、やっぱり愛はサユリに嫉妬をした。                            
    嫉妬なんかしたくないのに、二人の話し声が聞こえるたびに、愛は邪魔なんかなぁって感じてしまう。

    2008-02-05 11:56:00
  • 687:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は明日帰るのに…ユキとまともに会話もできてない… コンコン…部屋のドアをノックする音。立ち上がりドアをあけるとそこにはサユリの姿。顔の腫れはだいぶ治ってる。                     
    「ちょっといい?」とサユリ。愛はサユリを部屋に入れドアをしめた。ユキは隣の部屋にいるままこっちに来ない。 二人で座り愛はタバコを吸う。「いきなり居座ってごめん…明日帰るから……ちゃんと話したかったし」「構わへんよ?大丈夫なん?」ユキの服を着ながらサユリはうなずいた。

    2008-02-05 12:33:00
  • 688:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サユリ「…うん……あのさぁ……ユキと一緒に暮らしたいねん……」――?!―――想像してなかった言葉に固まる。  「どゆ意味?」「一緒にサユリの家で住むって事…」ユキはなんて……  ガチャ―ドアが開きユキが部屋に入ってきて真面目な顔してサユリの隣に座った。 「愛?こんな状況なってサユリの事1人にできんからうちサユリの家でしばらく住むつもりやねん。。」ユキは、愛の目を真っ直ぐ見て話す。 「いいよ…丁度よかった…愛も明日帰ろうと思ってたから」愛の言葉を聞き、ユキが愛を見る。びっくりした顔で。

    2008-02-05 13:03:00
  • 689:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「……そっか…」少し寂しい顔をしてユキが話し、愛は何も言えないままタバコを消した。 そしてサユリとユキが愛の部屋を出ていった。                        
    ぽつんと1人になった部屋で愛はため息を吐く。ちゃんと話したかったはずの言葉やのになんであんな言い方してもたんやろ……ユキなんにも悪くなんかないやん……                      
    その夜結局愛はユキと話すわけでもなく、荷物をまとめていた。サトシに電話するとサトシが明日の夕方迎えに来るって話してそれ以上愛は話さなかった。

    2008-02-05 13:11:00
  • 690:

    愛◆hsF3gEfPG6

    荷物をまとめ部屋を雑巾で拭いていたら気付けばすっかり夜中になっていた。窓の外から聞こえてくる虫の鳴き声…窓を開けて外の景色を見る。 そういえばここに来てから、愛は空を全く見上げてない――たくさんの星が弱く…でも強くキラキラと輝きを放ち、今にも消えてしまいそうな細い三日月が静かな夜に空を輝かせている。                              
    もっと見上げればよかったな――こんなにここの夜空は澄んでいて星がいくつも見えるなんて、全く気付かなかったよ―――                                        
    まぁくんと出会ってあと3ヶ月足らずで一年になるんだ――長かったような短かったようなそんな時間だね………初めて出会ったのは7月7日だった。あの日は七夕で、こうやって二人で空見上げたっけ……

    2008-02-05 14:07:00
  • 691:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ……ズキンズキン……胸が痛むや……早く忘れなきゃ………もう過ぎた事やもんね……もぅ繋がらないんだよ…どんなにまぁくんを想ったって                                            
    まぁくんはもう、とっくに前に進んでる……                                        
    キュッ。雑巾を握る手に力が入る。愛はため息を1つ吐き、窓をしめた。

    2008-02-05 14:12:00
  • 692:

    愛◆hsF3gEfPG6

                                         
    ……ジリリリ……枕元に置いてある目覚まし時計がやかましく鳴り響く音で目が覚めた。「ん…」目蓋を開けて時計の音を止めてゆっくり起き上がり、部屋を見渡す。 綺麗に片付けられた部屋。いくつかの荷物。                                      
    あぁそうか…愛は今日帰るんだね…                                            
    結局朝になってから眠りについた。すっかり夕方になっていて、空はオレンジ色。愛は服を着替えて着ていたパジャマをカバンに入れた。

    2008-02-05 14:18:00
  • 693:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ガチャ。 ドアを開けてリビングに出るとユキの部屋のドアが開いていて、そこにはユキの姿もサユリの姿もなかった。                                  
    きっと、もう行ってしまったんだ……                                
    今日愛帰るのに……きっとユキは愛なんかどうでもよくなっちゃったんだね……仕方ないね…

    2008-02-05 14:21:00
  • 694:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ピンポーン  チャイムが鳴り、ドアを開けるとサトシがいた。 「ユキは?」「いないで?」「さっきベルにメッセージ送ったんだけど……サユリは?いる?」頭を左右にふるとサトシは、そうかとだけ話した。                 
    愛はサトシに荷物を渡すとサトシがそれを持って車へと急いだ。愛は来た時もっていたカバンだけ持ち、部屋を見渡す。                                  
    たった1ヶ月だったけど、もっと居た気がする…リビングでユキとご飯食べたりトランプしたり、朝まで話ししたりしたっけ……そういえば、ユキの髪を染めた事もあったなぁ……

    2008-02-05 14:26:00
  • 695:

    愛◆hsF3gEfPG6

    もう…きっとここには戻って来ない――靴を履いてドアを閉め、鍵をかけてドアを眺めた。                                
    このドアの向こうは、愛にとってたまらなく楽しい時間を過ごせたそんな居場所があったよ………ありがとう……                                 
    愛は頭を少しだけ下げて心の中でお礼を言ってから歩き始めたんだ。

    2008-02-05 14:30:00
  • 696:

    愛◆hsF3gEfPG6

    一歩歩くたびに後ろ髪が引かれるような気分になる。やっぱりここに居たい…… でも、もう前に進まなきゃ……                                  
    寮の外にエンジンをかけたままのサトシの車が、夕日に照らされキラキラして見えた。愛は駆け寄り勢いよく車に乗り込みドアをしめる。

    2008-02-05 14:33:00
  • 697:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「ったく…ユキは…ちゃんとメッセージ送ったのにな!愛が今日地元に帰るから五時に迎えに行くからって ……もっかいメッセージ送る…」 愛「いいよいいよ(笑)大丈夫。これユキに渡しといて?」サトシに寮の鍵を手渡す。「じゃあ、行こうか…」少しずつ進む車。愛は、小さくなっていく寮を、ただ眺めていた。                                        
    ユキとの思い出がいっぱいつまったこの場所……たくさんの思い出………

    2008-02-05 14:42:00
  • 698:

    愛◆hsF3gEfPG6

    車は寮がある場所から離れて、細い道をぬけて大きな通りへと出た。ユキとバイクに乗って通ったっけ…ユキがふかしてくれて愛が大声で歌って……暖かな風を浴びながら走ったんだよね……                        
    あの道で、ジュース飲みながら、ユキと休憩もしたりした………                                 
    ユキ………ユキ…………

    2008-02-05 14:48:00
  • 699:

    愛◆hsF3gEfPG6

    この田舎町で一番大きな通り。四車線の道路には夕方で車が結構いて少し混雑している。両側の道には、学生や人が歩いていてみんな自分の行くべき場所へと足を進めるんだ。                             
    みんなそれぞれの場所へ向かって……                                 
    信号が赤に変わり、車が止まる。サトシはタバコに火をつけ窓を開けたとき

    2008-02-05 14:55:00
  • 700:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ヴァンヴォォォォン!!爆音が後ろから響き渡る。愛はびっくりして後ろを見たけど後ろには何も見えない。けど、ものすごい爆音がどんどん近づいてくるのが聞こえてくる音で分かる。                            
    「……ったく!こんな時間にぃ!」サトシが呆れ返ったような声。 「何?何の音なん?!めっちゃうるさい!」信号が代わりサトシが車を走らせ道に車を寄せてとめた。 爆音はどんどん大きくなってくるんだ。

    2008-02-05 15:00:00
  • 701:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「ユキだよ!ったく!」サトシがそう言って車から降りたから愛も急いで車から降りた。道端にいる人みんなが後ろを見ている。                            
    ユキが――?!なんで?!――――愛は後ろをみた時――                                   
    車なんて気にせず爆音をたてながらすごい数のバイクが走ってくるんだ。みんな色んな色の特効服を来て派手なバイクでどんどん近づいてくる。

    2008-02-05 15:04:00
  • 702:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ねぇユキ……いつか………愛ここに戻ってくるよ………その時は愛も親友をみつけて、ここに連れてくる。それまでは、何があっても                                     
    逃げへん!                                                        
    絶対逃げへん。いつか、この町にやってくるよ……自分の弱ささえも受け入れるようになったら。必ず必ず来るから!………                                        
    ありがとう

    2008-02-05 15:23:00
  • 703:

    愛◆hsF3gEfPG6

    最終章DEAR

    2008-02-05 15:25:00
  • 704:

    愛◆hsF3gEfPG6

    車を走らせながらサトシは愛に、そんな言葉を話しはじめたんだ。”結果がよければ、それまでの道は間違えてない事になる“ 今の愛には、まだその言葉の意味はよく分からない。けれどいつか分かる日がきた時にきっと愛は今よりもきっと成長してるんだよね…                           
    「離れてるけど、いつでも会いに行くよ……いつでも電話してこいな?」 愛はその言葉に頭を左右にふったんだ。 「いつか愛が大人になった時に、必ず親友つれて会いに行くねん!それまでは頑張る!」愛がそう言うとサトシは愛の頭をぽんって撫でたんだ。                           
    きっとまた甘えてしまうから……だから尚更会わない方がいい。……愛頑張りたいんだ……

    2008-02-05 15:51:00
  • 705:

    愛◆hsF3gEfPG6

    車は大阪から神戸へ入り、懐かしい景色が広がるんだ。空はすっかり暗くなった。                                   
    これから、きっとまたしんどい毎日が始まるね…楽しい事なんてなんにもないかもしれない……また、たくさん悲しい出来事とかあるだろう………不安がないっていえば嘘になるけど、今はそれ以上に                                           
    父さんに会いたい……                                       
    謝りたい。母さんにも。どんな嫌みを言われたって、もう愛は言い返さない。謝りたい。

    2008-02-05 15:56:00
  • 706:

    名無しさん

    書き込みレスの>>90
    まじに失礼?????
    レス来たら荒れるから来るなとか何様やねん?
    うざいんじゃお前のせいでスレ荒れるかもな????

    2008-02-05 16:08:00
  • 707:

    名無しさん

    >>729ワロタ

    2008-02-05 16:45:00
  • 708:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛、いつか笑ってこの一年の出来事を話せる日がくるのかな……二十歳になって、父さんや母さんと仲良くお酒飲んだりできるようになるのかな………                            
    愛の夢は、まぁくんと一生を共にすることだった……                                    
    ねぇ……神様…?あんたの存在がもし本当にあるのなら、愛はあんたに頼みたい事がある。                                            
    まぁくんを幸せにして……愛はもう、まぁくんとは繋がらなくていい。守るべき人を見つけたから。

    2008-02-05 17:01:00
  • 709:

    愛◆hsF3gEfPG6

    守るべき人っていうのは、一番近くにいて気付かなかった。。愛の誕生をきっとずっと待ち望んでいた父さんとお母さん。 誰よりも何よりも愛を大事に思ってくれるのは、まぁくんでもなければ他の誰でもない…                        
    近くにいすぎて、うざったいとばかり思っていた父さん。離れてからずっと会いたかったお母さん。父さんは不器用だから言葉よりも暴力をしてでも愛が間違えた道に進む事を引き止めようとしていた。 愛はそれをうざったく感じた。                          
    でも、分かったんだ。気付いたんだ……愛は愛されてるって。この上なく愛されてる。だって……だから名前が『愛』なんだよね?

    2008-02-05 17:07:00
  • 710:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は、これから恩返しをいっぱいしたい。名前に負けないように愛される人になる。もちろん、愛される以上に愛したい。                             
    だから神様?あんたに頼みたいんだ……まぁくんを幸せにしてください。絶対…絶対幸せにしてください。                                     
    相手がリサだとしても、構わない。それがまぁくんの幸せなら……愛は、その現実を受け入れるから。

    2008-02-05 17:10:00
  • 711:

    愛◆hsF3gEfPG6

                             
    車は愛の家の近くにに着き、愛はそこで停めてもらった。家まではここから自分の足で歩いていく。                                       
    「大丈夫か…?ついて行こうか?」心配そうなサトシに愛はわざとふざけた顔を見せた。にんまり笑って。「子供じゃねぇよぉ!ちょべりぐ〜!」わざと関東弁を話すと、サトシがふきだした。 「なんでやねん!」サトシの関西弁に愛が笑う。                                     
    本当は泣きそうだから、わざとこうしなきゃ……笑顔でバイバイしなきゃ。

    2008-02-05 17:15:00
  • 712:

    愛◆hsF3gEfPG6

    サトシはいきなり愛に手を伸ばし、愛はサトシに抱き締められた。サトシの香りが愛を包むんだ……                              
    「愛?がんばれよ?負けんなよ………愛なら絶対大丈夫だから…………俺等ずっと仲間だから………」サトシの声は震えていた。愛は泣かないようにまばたきをしないんだ。                                
    仲間って言葉………こんなに嬉しくて、こんなにあったかいんやね………サトシは愛にたくさん教えてくれた。本当に本当にたくさんの事を。

    2008-02-05 17:20:00
  • 713:

    愛◆hsF3gEfPG6

    DEARさとし、ユキ                              
    愛は、いきなり現れたのにも関わらず本当にありがとう。愛ね、友情とかそんなん信じれなくなった時やって正直不安でたまらんかった。                      
    でも、あんた等は信用できるよ。ずっとずっと心で思ってる。                                
    ありがとうなんてそんな簡単な言葉なんかじゃ表したくないけど、本当にありがとう……

    2008-02-05 17:24:00
  • 714:

    愛◆hsF3gEfPG6

    だめだ……泣きそう……                         
    愛は、思い切り体を引き離してサトシのお腹に何発もパンチした。「あちゃーっ!」わざと声を裏返して何発も。「何だよそれっ(笑)!」サトシが笑ってるすきに、愛は勢いよく車から降り、後ろに積んでる荷物を取り、 「ほな!さいなら!」そう言ってドアを閉め、歩きだしたんだ。

    2008-02-05 17:28:00
  • 715:

    愛◆hsF3gEfPG6

    後ろはもう振り返らない。唇を噛み締めて歩く ……「愛!元気でな!」後ろから聞こえる声に振り向く事なく愛はただ片手をあげてガッツポーズ。涙が一粒こぼれおちたんだ。                            
    パッパーン!サトシの車が横を走り去る時にクラクションをならしていった。愛は小さくなるサトシの車を見て、一気に走りだした。                          
    戻るべき愛の家に向かって。

    2008-02-05 17:32:00
  • 716:

    愛◆hsF3gEfPG6

    家の前の道にお母さんの車があることに気付き愛は、急いで家のドアを開けたんだ。                                   
    ガチャ!勢いよくあけると、そこにはお母さんと父さんの姿があり、愛の姿を見てお母さんが愛の前に来ていきなり、愛の頬を平手打ちした。                                  
    「何やってんの?!どこにいたの?!」お母さんの怒鳴り声が響く。「京都…」バチンッ!!またお母さんの平手打ち。愛はお母さんを見ると、いつも愛を殴っていた父さんと同じ表情。。。。あぁそうか………この表情は心配していたから………                                 
    「どうすんの?!学校もやめてしまって!!!お父さんとお母さんに謝りなさい!!!」お母さんにそう言われ、愛は父さんの前に立った。

    2008-02-05 17:38:00
  • 717:

    愛◆hsF3gEfPG6

    リビングには母さんの姿。愛は父さんに殴られる覚悟で荷物を置いた。 「お父さん、母さん………ごめんなさい!」頭を深くさげて気持ちを込めて謝り、ゆっくり頭をあげたんだ。                                                   
    ぽんっ。 頭の上に置かれた父さんの手。愛はびっくりして父さんを見ると父さんは叱るどころか、優しくほほえんでいる。

    2008-02-05 17:41:00
  • 718:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「早くお風呂に入りなさい」                                    
    そう言って愛の頭から手をはなして、リビングへと行った。愛は、びっくりしたままお母さんを見ると、   バチンッ!もう一発平手打ちして、お母さんがいきなり愛を力強く抱き締めたんだ。                                            
    ここでお母さんは愛達から離れたんだよね………愛はあの日からずっとこうしてほしかったんだよ………

    2008-02-05 17:45:00
  • 719:

    愛◆hsF3gEfPG6

    「しっかりしなさい!!愛は1人じゃないんだから!!!」                                              
    ………1人じゃない………愛は1人じゃないんだね……………………………………愛はお母さんに抱き締められながら声を上げて泣いたんだ………                                          
    大好きなお母さんに抱き締められながら。。。

    2008-02-05 17:48:00
  • 720:

    愛◆hsF3gEfPG6

    DEARお母さん。                  
    愛を生んでくれて、この世に誕生させてくれて本当にありがとう。  お母さんの事は、愛はずっとずーっと憧れです。 普段は恥ずかしくて言えないけど、お母さんに似てるって言われるの、ほんまはめっちゃ嬉しいねん。                    
    愛はお母さんが出ていった事一度も恨んだ事なんてない。兄ちゃんも真也もやで?                                   
    愛な、めっちゃ淋しくて辛い時期あったけど、後悔してへん。お母さんの子供に生まれてこれてほんまに感謝してる。 だから、過去の事きにせんといて?笑っててな?                                
    愛は幸せやから。。。

    2008-02-05 17:54:00
  • 721:

    愛◆hsF3gEfPG6

    しばらくしてからお母さんは帰って行った。また遊びに行く約束をして。 愛は、階段をのぼり自分の部屋の前でびっくりして立ち止まった。                                
    部屋にドアがついてる……                        
    愛はゆっくりドアを開け、机を見ると、捨てたはずのベルが置いてあった。主人の帰りを待っていたベルは冷たくなって……電源を入れると同時にメッセージがバンバン届き、それはアスカやマサヨ、カヨ、尚美、他の友達の心配してるメッセージ。                                 
    明日返事するよ。。愛はお風呂に入って、久々に歌を歌ったんだ。父さんがよく歌ってくれた歌。

    2008-02-05 18:00:00
  • 722:

    愛◆hsF3gEfPG6

    風呂から上がり、ふとリビングに行った。いつもは階段をさっさと駆けのぼっていたのに………母さんは犬の散歩でいなくて、父さんがテレビを見ている。                          
    「父さん…お腹すいたぁ…」勇気をふりしぼって話すと父さんがびっくりした顔で愛を見て、勢いよく立ち上がったんだ。「よぉし!何か作ったろ!」そう言ってキッチンに行き、料理をはじめた。

    2008-02-05 18:08:00
  • 723:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛はテーブルの椅子に座り、父さんの後ろ姿を見て懐かしくなった。こうやっていつも料理作ってくれたよね……                                 
    鼻歌を歌いながら料理する楽しそうな父さん。「父さん……愛、親孝行するね?」愛がそう言うと、父さんは一瞬動きを止めてからまた鼻歌を歌いだした。                                       
    仕事をしたら、初めての給料でライターとエプロンを買うんだ。母さんに似合いそうなエプロンと、父さんが愛用できるようなライター。

    2008-02-05 18:12:00
  • 724:

    愛◆hsF3gEfPG6

    DEAR父さん                               
    ねぇ父さん?愛の事でいっぱい心配かけてほんまにごめんね……                                
    愛はこれからも、色々心配かけるとは思うけど、叱ってね!                                             
    だぁぁぁい好きだよ!父さん大好き!愛を愛してくれてありがとう……                                        
    DEAR母さん。   愛のせいで、いっぱい嫌な思いさせちゃってごめんなさい。いつもご飯を作ってくれてありがとう。。。母さんがこの家に来てくれた事、父さんを選んでくれた事、愛は本当に感謝してる。 まだまだ、やっぱり不器用やけどいつか二人で笑い話でもしたい。。。 今までごめんなさい。

    2008-02-05 18:22:00
  • 725:

    愛◆hsF3gEfPG6

                             
    それから一週間が過ぎた。愛は、仕事をするためにいくつか面接を受けたけどことごとく不採用。                            
    それでもめげずに面接を受ける。だって、プレゼント買いたいもん!                                          
    「行ってきまぁす!」元気よく母さんに挨拶。 「行ってらっしゃい」愛想ない母さんの声。 でもいいんだ!気にしない。

    2008-02-05 18:26:00
  • 726:

    名無しさん

    そろそろ完結でつか`へ´イライラしまするわん??

    2008-02-05 18:27:00
  • 727:

    愛◆hsF3gEfPG6

    家から出て、おもいきり背伸び。空に向って両手をぐんと伸ばして思い切り息を吸い込んだ。 ハラッ。風に揺れて桜の花びらが宙を舞う。。。愛は空を見上げた。                                  
    その時―リサが道路をはさんだ道で愛と目が合いいきなりダッシュで走っていくから愛は、追いかける。                                       
    「待てやぁ!!こるぁぁ!」愛が全速力でリサを追いかける。……まぁくんが送ってくれた道。。。それを走るんだ。

    2008-02-05 18:31:00
  • 728:

    愛◆hsF3gEfPG6

    しばらく走り、リサがある場所へ入ったから愛も入ったんだ。そこはあの川原の広場。リサはベンチに座りながら息をきらしていて愛はいきなりリサをどついくと、リサが後ろに倒れた。                            
    愛はベンチの上に両足を乗せしゃがむと、リサはいきなり愛の目の前で土下座。                                     
    体をカタカタとふるわせながら何を言っても、頭をあげようとしない。

    2008-02-05 18:35:00
  • 729:

    愛◆hsF3gEfPG6

    なんでこんな奴のこと……                        
    「もう何もせんから顔あげ?」愛がそう言うとリサがゆっくり頭を上げた。                                        
    「まぁくんの事好きなんやろ?」その言葉にリサはうなずく………嘘じゃない事が痛いくらいに分かった。リサは、まぁくんが大好きなんだ…

    2008-02-05 18:41:00
  • 730:

    愛◆hsF3gEfPG6

    まぁくんを幸せにできるのは、愛じゃない……今目の前にいるリサだ。                                         
    それが現実。。受け入れなきゃならない。                                         
    愛はリサの胸ぐらを掴み、ぐいっと引き寄せた。リサは泣きながら愛に謝る。 「愛に謝ったって、許さん!お前がした事はなずっと許せへん!!!  愛に悪いって思うんやったら、まぁくんを絶対幸せにしろ!!!じゃなきゃ、お前は許せん!!!」

    2008-02-05 18:45:00
  • 731:

    愛◆hsF3gEfPG6

    リサにそれだけ言い残し愛は、その場から立ち去った。そして面接の場所へ……そこは、愛がまぁくんと行ったカラオケボックス。初めて会った時に行った場所。                                    
    面接を終えて、外に出るとぴゅうっと一瞬風が吹いて髪がなびいた。 この場所でこの町で愛は色んな事があった。                                
    まぁくんと出会いここへ来て…初めて手を繋いだ…好きだと言ってもらえた……初めて…………                             
    愛したんだ。。この上なく愛した。。

    2008-02-05 18:51:00
  • 732:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ━大好きで仕方なかった━【愛っぺ!】優しく読んでくれたあの声はもう、どこにもないよ…………                                       
    ━失う事が何よりも怖かった━【一生一緒におろな】こんな愛に、たくさんの愛をくれた。                                           
    ━本気で永遠を信じた━【好きやで】愛の体を抱きよせながら優しく話してくれたよね。                                            
    ━もう隣にはいないよ━【幸せや】愛を受け入れてけれた人……愛に幸せをくれた人。

    2008-02-05 18:57:00
  • 733:

    愛◆hsF3gEfPG6

    いつか私は君を忘れてしまう日がくるのだろう。当たり前のように忘れて、当たり前のように何も思い出せなくなる。                                           
    時間は止まらない。何をどうしようと、止まらずに動いていくのだから。                                        
    目をそらさず生きていくよ……この気持ちをバネにして歩きだすんだ。

    2008-02-05 19:00:00
  • 734:

    愛◆hsF3gEfPG6

    運命なんて信じた事なんてなかった。  そんなもの、ただの気休めか、大人が都合よく決め付けた言葉だと思っていたよ。                                         
    けれど、君に巡り逢ったのは偶然なんかじゃなくて、すべて必然だったような気がするんだ。                                                      
    傷だらけの人生で君が突然目の前に現れて、何度も傷つき、涙を流し、絶望し、立ち上がれないくらいに失望もした。

    2008-02-05 19:04:00
  • 735:

    愛◆hsF3gEfPG6

    でも、君と巡り逢って                          
    人を愛するという事、温かい気持ちになれた事、信じるという事がわかったよ。                                    
    あの日、君に出会っていなければ、私は自分を否定し続けていただろう……                                       
    君がいたから…こんなにも強くなれたんだよ。

    2008-02-05 19:07:00
  • 736:

    愛◆hsF3gEfPG6

    DEARまぁくん                  
    悔しいけれど、私は君が大好きなんだ。                              
    それはこれからもきっと変わらずに思い続けてしまうとは思う。悔しくて泣いてしまう日がくるとも思う。                                    
    でも、後悔はしない。あふれんばかりの感謝の気持ちでいつも君の未来をここで応援していよう。                                        
    これが君への最後のラブレター。

    2008-02-05 19:10:00
  • 737:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ガラスに映った自分の姿に目を止める。 情けないような、強いようなそんな17才の自分がいる。。                                       
    「がんばれ」                               
    小さな声で自分にエール。ふわりと風がふいて背中を押されるような感覚になった。                                               
    考えだしたらきりがない…これからどうなるのかなんてそんなの、分からない。分かりっこないよ………不安だらけや……………でも、もう大丈夫。負けない。自分の弱さから逃げない。逃げずに受けとめてみるよ

    2008-02-05 19:14:00
  • 738:

    愛◆hsF3gEfPG6

    愛は最後に周りを見渡して、深呼吸して歩きだしたんだ。                                  
    キラキラした未来という道を……歩きだしたんだ。

    2008-02-05 19:16:00
  • 739:

    愛◆hsF3gEfPG6

    DEAR未来の愛へ                              
    あなたは今どうなってますか?幸せにしてますか?彼氏はできましたか!仕事は何してますか?                             
    友達はできましたか?

    2008-02-05 19:18:00
  • 740:

    愛◆hsF3gEfPG6

    DEAR17才の愛へ                              
    こんにちは。28才の愛です。あなたに手紙を書いてもあなたに届く事はありませんね。。だって、私はあなたの未来だから………過去と未来は共存できないからね………                    
    でも、あなたの話しがこうやって書けた事、完結できた事を私はすごく今満足してます。あなたが心配していた事は全部とは言わないけど安心して大丈夫だよ? 仕事はしてる。結婚はまだだけど、まぁなんとかね? 幸せかどうかは分からないけど、地に足つけてしっかり生きてる。  それに今はちゃんと親友ができました。

    2008-02-05 19:23:00
  • 741:

    愛◆hsF3gEfPG6

    父さんとも母さんとも今は、笑い話ができるようになったよ!    だから安心してね?                    
    あなたに会う事ができたのなら、私は大雨の中で崩れ落ちたあなたに傘をさしたでしょう。  大丈夫だよって抱き寄せたでしょう………でも残念ながら、それは無理。。                               
    あっ、そうそう!サトシとユキはねぇ…結婚したんだよ!びっくりでしょ?                             
    あと……まぁくんは結婚して今は子供がいるよ?リサとは別れたみたい。。今は幸せだって!  この前ばったり会ったんだよ。。まぁくんの話し小説にしたって言ったら笑ってたよ?

    2008-02-05 19:28:00
  • 742:

    愛◆hsF3gEfPG6

    だから、安心してここまでの道を歩んでね? いっぱいまた出来事があるけど大丈夫! 乗り越えていけるから……                                            
    ではこのへんで……あっ、「愛っぺ?だぁぁい好き!」   じゃあね!またね!                                    
    大好きよ!

    2008-02-05 19:30:00
  • 743:

    名無しさん

    最後までダラダラ長いね?

    2008-02-05 19:31:00
  • 744:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ここまで読んでくれたみなさんへ。。                   
    本当にありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱいです。  小説には書いてはいませんが本当は、もっと過酷な出来事がたくさんありました。 それはここに書くべきではないと思い、書きませんでした。                         
    私がみなさんに伝えたかった事が伝わったかは分からないけど、完結できたことは、みなさんのおかげです。                                   
    DEARみなさん                              
    本当にありがとうございました。

    2008-02-05 19:35:00
  • 745:

    愛◆hsF3gEfPG6

    この物語りは、実話をもとにしたフィクションです。                         
    DEAR完結。

    2008-02-05 19:36:00
  • 746:

    愛◆hsF3gEfPG6

    あっ、実話は95パーセントで5パーセントがフィクションです?

    2008-02-05 19:53:00
  • 747:

    名無しさん

    めちゃ良かった?

    2008-02-05 20:52:00
  • 748:

    名無しさん

    感動しました?ありがとう

    2008-02-05 21:29:00
  • 749:

    名無しさん

    オレ人の小説読んだ事過去二回しかないねんけど昨日なんとなくこの小説読んでん。伝わってきたしめちゃくちゃよかった☆完結お疲れさん?

    2008-02-05 21:52:00
  • 750:

    愛◆hsF3gEfPG6

    後書き                      
    この小説を書くと決めた時、正直迷いがありました。実話だけど、叩かれるんではないか荒らされるんではないか。 それに、ちゃんと完結できるだろうか… でも、みなさんの温かい心書くうえでの注意すべき所、さまざまな書き込みを読みながら更新していました。  私が伝えたかったのは、当時私が16だった頃誰にも言えずに悩み、誰かに聞いてほしかった。アドバイスをしてほしかった…間違えた親への見方、間違えた価値観。全てが間違えたとは言えないけど、ただただ精一杯だった。。。              
    だからこそ、28という今あれから12年が経った今、私があの頃の私と年が近いみんに読んでもらい、みなさんが前向きになれたらな…と思い、書きはじめました。

    2008-02-05 22:02:00
  • 751:

    愛◆hsF3gEfPG6

    年上の人に相談しても「若いから」とか、上から目線で物を言われた事がみなさんにもあると思うんです。 でもそれは間違えてる。ただ早く生まれただけで何も偉くない。  経験談を話すのではなくて、聞いてあげれる大人があまりにも少なすぎる。 私は偉そうな事を言えるような人間ではないけど、そう思うんです。   みなさんは、これから先、色んな経験をして、悲しみ、泣きながらも立ち上がり成長して素晴らしい大人になるべき人達。 だからこそ、たくさん傷つき、時には人を傷つけながらも成長していってほしいです。それは私も同じ。 (傷つけるのは、犯罪や身体を傷つけるのではないですよ)                     
    例えば、傷つきもうダメだと思った時、思い出してください。あなた達は愛されてる。未来はあなた達の手でしか切り開けない。1人ではなく、みんなで切り開くんです。                    
    素晴らしい人生を送ってほしい。。。私はみなさんがどんな人でも、みなさんを信じます。 自分を大切にしてください。                             
    最後に、本当にありがとうございました。。

    2008-02-05 22:10:00
  • 752:

    みぃ

    めっちゃよかったです…??
    初めから毎日読んでいました。更新も早くて毎日いっぱい更新してくれて、すごく読みやすいし毎日楽しみに読んでました?
    愛さんはすごく素敵な人ですね。すごい伝わりました。あたしも愛さんぐらいの年になったとき、素敵な大人になっていたいと思いました。
    辛かったことも小説として形にして下さり、ありがとうございました。
    幸せになって下さい?あたしも頑張ります??

    2008-02-06 11:53:00
  • 753:

    ちい

    愛さんほどではないかもしれないけど、あたしも自分なりに辛い10代を過ごしました。
    親の暴力もありました。

    19の頃、耐えられなくなり家を出て、現在21になりました。

    あの家から逃げ出してからも色々なことがあった…。
    一人で生きていくのは辛かった…。

    携帯の番号やメールアドレスは変えなかった。
    きっとなにか連絡がほしかったから…。
    怒った声でもいい、冷たいメールでもいい。『今どこで何しとんねん!帰ってこんかい!』って言ってほしかったんやと思う…。

    でも、連絡は一度もなかった。
    本当にあたしいらんねや…。
    そう思って独りを感じた。

    しばらくしてできた彼氏には、彼氏・親・友達・家族、全てを求めてしまった。
    あたしは本当に一人やった。

    あたしもあの頃のあたしに言ってあげたい。
    あなたの21歳は、家族とも仲良くなって、親友もいて、本当にあなたのこと想ってくれる彼氏と毎日楽しく過ごしてるよって…。

    未来が不安やった、この先ずっと一人なんじゃないかって思ってた自分に…。

    愛さんの小説を最後まで読んで、そんなことを思いました。
    ありがとう。

    2008-02-06 12:31:00
  • 754:

    愛◆hsF3gEfPG6

    新しく小説ではないけど絵本的な感じで書きます。よかったら読んでください。作品名は
    『さよならオリーブ』ですこれは、私が飼っていた一匹のフェレットの話しです。

    2008-02-07 01:38:00
  • 755:

    名無しさん

    書かんの?

    2008-02-08 13:26:00
  • 756:

    名無しさん


    2008-02-13 12:16:00
  • 757:

    愛◆hsF3gEfPG6

    新しく小説書きはじめました。POKER FACEという名前です。

    2008-02-14 16:08:00
  • 758:

    名無しさん

    バリ痛いな

    2008-02-14 16:11:00
  • 759:

    名無しさん

    愛さんはすごく大人な女性ですね。さよならオリーブでは叩かれても最後まで書ききった信念の強さはすばらしいと思います。気にすることなんてないですょ!!!新しい小説も頑張って下さいね★
    DEAR〜も良かったです!!!

    2008-02-14 17:49:00
  • 760:

    か00832136

    あげ

    2008-02-14 22:04:00
  • 761:

    名無しさん

    おまめみたい

    2008-02-15 05:50:00
  • 762:

    名無しさん

    ぉまめはこいつほど痛くないしこいつより上手かったしこいつよりファンおったよ。

    2008-02-15 08:20:00
  • 763:

    名無しさん

    ほんまそれ
    こいつはアンチしかいない

    2008-02-15 11:39:00
  • 764:

    名無しさん

    自分で削除依頼してたし?このスレ二度と来ないって?言うてたのに
    まぢまた書いてるん???

    2008-02-15 13:48:00
  • 765:

    名無しさん

    さっき読んだケドあかん? この人センスまじ無いね?下手やと思いますm(__)m?

    2008-02-15 14:25:00
  • 766:

    名無しさん

    まずは日本語勉強したほうがいいよね

    2008-02-15 14:57:00
  • 767:

    愛◆hsF3gEfPG6

    削除依頼は出してませんよ?頭悪いのも分かっています?
    ごめんなさい。

    2008-02-16 01:58:00
  • 768:

    名無しさん

    もっと態度悪い作者いっぱいおるし本間に主が叩かれてる意味がわからん
    無視してがんばってな

    2008-02-16 02:08:00
  • 769:

    名無しさん

    主さん、人称の使い方を工夫したら読みやすくなると思います。話の内容はおもしろいのにもったいない

    2008-02-16 02:57:00
  • 770:

    名無しさん

    何でこの主が叩かれてンのか分からン??

    >>792:名無しに同感、、
    態度悪い作者なんかいっぱいおるやン?

    何で主さンなン??

    性格良さそうな感じが溢れ出ててここの主さンスキやったのに叩かれて可哀相、、?

    2008-02-16 03:04:00
  • 771:

    分からんのは頭悪いから。馬鹿じゃない書かん言うたら書くな

    2008-02-16 08:25:00
  • 772:

    名無しさん

    ぬしあんた削除依頼出してたやん?これちゃうで前のどっちか忘れたけど?
    それから>>793?この主の 小説は人称変えたらいいて内容おもろいって有り得ん悪いけどまじ中身面白くはないわ?ええ人とも思わん私小説?動物物?そんで次はまさかのホスト物とは?勘違いしてませんか???

    2008-02-16 09:27:00
  • 773:

    ↑きっしょ
    よくもまぁ何回も同じような事をしつこく投稿しますね。
    必死すぎひん?自分アホやろ?バカ丸だしやで。恥ずかしくないん?句読点位つけろや、読みにくい。>>795お前もな、見にくいんじゃ。馬鹿が他人に馬鹿言うてどないすんねん。

    2008-02-16 14:12:00
  • 774:

    主自演きっしょ(笑)

    2008-02-16 18:34:00
  • 775:

    名無しさん

    またかい?ぬし?

    2008-02-18 17:01:00
  • 776:

    名無しさん

    2008-02-19 22:10:00
  • 777:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 778:

    愛◆hsF3gEfPG6

    ↑☆マークをぬいて、大文字を小文字にしてください。
    小説書いてます。

    2008-02-20 09:05:00
  • 779:

    やったー??
    主さんありがとー?

    2008-02-20 10:03:00
  • 780:

    どこでも書いたらいいですわざわざ報告要りません?ただし、一言プロでは無いから技術的な事は仕方ないけど、対応や開き直りや?性格の裏表ある人には当然不快感を持つ人も多い筈。

    失礼ながら、あなたの持つ文章力や表現力そして技術乏しいと思います。精神的に大人になられてからでも小説は書けますよ。
    個人的に今迄の小説を読ませて貰った意見ですm(__)m自己満足の塊なあなた様へ

    2008-02-20 10:22:00
  • 781:

    愛◆hsF3gEfPG6

    書き込みありがとうございます。
    別にプロになるつもりもありませんので
    表現力や技術は貧しくて当たり前だと私は自覚しております。804さんにわざわざそのような事を書き込みさせてしまって本当にすいません。
    報告したのは、不快な思いされた方へではなく、私の作品を少なからず読んで応援してくださった方へのものです。        
    私の事を精神的にも幼いというあなたの書き込みは、読む人が読めば同等に思いますから、なんにも書かずにスルーしてみてはどうですか?
    自己満の塊と言われましても、自己満で書く場所なんだから仕方ないでしょ(笑)逆に自己満じゃない作品はどれですか?あなたが自己満じゃない作品書いて見てください。しっかり読ませていただきますから。。

    2008-02-20 11:51:00
  • 782:
    803

    しつこ…

    あんた人の事言えるん??あたしら読者からしたらあんたのレスはとっても不愉快です。
    一生懸命言葉並べてるつもりでも、おかしいですよ?気に入らないならいちいちこのスレ見なければいいんじゃないんですか??
    気に入らない奴がわざわざレスまでして、その上、頭悪いことを自分で披露してるあなたこそが、まさに、「自己満足の塊」ッて気づきましょーよ?
    >>804はああ言えばこう言うタイプやな?

    自己満足の塊な>>804

    2008-02-20 12:25:00
  • 783:

    名無しさん

    804小説書いて。読むから題名ここに書いて。どんなん書くんか読んでみたいわ。

    2008-02-20 12:47:00
  • 784:

    名無しさん

    こんなに嫌われてるのにまだ書くん!!
    すごいな‥

    2008-02-20 15:07:00
  • 785:

    愛◆hsF3gEfPG6

    はい?全く気にしてないので書きますよ?

    2008-02-20 17:49:00
  • 786:

    名無しさん

    >>804は言葉抑えて書いてるだけやん?それから誰があんたみたいな下手な小説をプロと比べる奴おるん笑人に書いてって言うとるけど何も>>804が小説書いてるとかわからんやん?
    目障り極まりないけど抑えて書いてるんアタシも一緒? それから書き込みありがとって言う尻から(笑)とか
    ふつう書かんで?
    あんたほんま嫌な人やなーこんだけ嫌われてるん分かったわ小説スレ今まで最強?

    2008-02-20 18:03:00
  • 787:

    名無しさん

    ほんま最強の悪態ぬしワラ?プロっていうより
    小学校から行けやヘタくそ

    2008-02-20 18:14:00
  • 788:

    気にしてないなら書き込みしてんと向こうのサイト更新すれば?気にしてるから覗ききてるんやん(笑)

    2008-02-20 18:21:00
  • 789:

    愛◆hsF3gEfPG6

    その言葉そのまま返します??
    あなた方が気になるから見てるでしょ?
    下手くそな小説なのは理解してます。うまい小説書いてみてください?
    どうでもいいとか、不快に思うなら書き込みしないでスルーしてください。

    2008-02-20 18:39:00
  • 790:

    名無しさん

    810と811と812小説書いて素直に読んでみたい

    2008-02-20 18:52:00
  • 791:

    誰も気にしてないとか言ってないんですけど?笑 せっかく言い返したつもりなんでしょうけど残念(笑)公開する以上批判されて当たり前でしょ?嫌ならチラシの裏にでも書けば?

    2008-02-20 18:54:00
  • 792:

    名無しさん

    ほんまそれwww

    2008-02-20 18:54:00
  • 793:

    名無しさん

    804と812と815の同一の名無しの人なんかおもろい小説書いてや(´Д`)読みたいねん

    2008-02-20 19:03:00
  • 794:

    名無しさん

    804って夜遊びで小説書いたことある〜?あったら読みたいな(´Д`)書いて

    2008-02-20 19:07:00
  • 795:

    名無しさん

    タックン???

    しつこいよ。

    主さん庇うなら、反感買うような事は控えてほしい。

    2008-02-20 19:28:00
  • 796:

    名無しさん

    812に賛成?
    さっさと他で書いたら??818って何がいいたいんか わからんねんけど(^O^)
    818は804やったりして?
    それよか?主は夜遊び来ないでいいんちゃうんか?

    2008-02-20 19:31:00
  • 797:

    名無しさん

    >>817ってIPの見方しらんの?同一は>>812>>815>>804は別やん。
    前者は主にアドバイスしてるだけで面白いとも面白くないとも言うてないのに小説読みたいの意味が分からんw頭可笑しいん?

    2008-02-20 19:36:00
  • 798:

    名無しさん

    同一違いますよ?
    818と804も違いますよ(笑)嫌いなんは818以外は同一 やと思いますけどね???

    2008-02-20 19:40:00
  • 799:

    名無しさん

    819タックンって誰?

    2008-02-20 19:48:00
  • 800:

    教えて?

    >>818は何が言いたいん? みんなに小説書いて書いてって何でやのん?
    ここのぬしと比べたいんか意味分からん教えてちょ!

    2008-02-20 19:51:00
  • 801:

    名無しさん

    おもしろい小説読みたいだけ(´Д`)804文章力ありそうやから読みたいねん

    2008-02-20 20:01:00
  • 802:

    名無しさん

    823
    とぼけやんでいいから。あんたそのIP他おらんからな。自分の小説で夜遊びから離れるゆうたから、知らんふりしてるん?タックンはこの小説好きやったもんな?

    2008-02-20 20:47:00
  • 803:

    名無しさん

    てか>>825は小説書いた事あるん?ワラ

    おしえてーや?
    関係ないのにえらそうに?

    2008-02-20 20:48:00
  • 804:

    名無しさん

    826はアホ?IPって同じ機種やったら似たようなんなるねんで他のスレとかも見てみたら?同じようなIPの人おるで似たようなIP他のスレでもちらほらおるから見てみたら

    2008-02-20 20:54:00
  • 805:

    名無しさん

    827は関係ある人物なん?主さん以外第三者やろプッ

    2008-02-20 20:55:00
  • 806:

    名無しさん

    急にキャラ変えてワラ

    2008-02-20 20:57:00
  • 807:

    名無しさん

    ↑意味不明タックンって誰?

    2008-02-20 21:00:00
  • 808:

    名無しさん

    804質問!804が夜遊びでおもしろい小説教えて

    2008-02-20 21:04:00
  • 809:

    名無しさん

    荒らしは804に文章力ない思うてるん?書いてることは主をバカにしたような内容やけど文章力はあるやん804は小説書いたらいいやんどんなんか読んでみたい(´Д`)

    2008-02-20 21:13:00
  • 810:

    名無しさん

    思った。
    急にキャラ変えたな?
    しかも言うてる事、矛盾してるよ。
    ドコモのipに対しては同一とかゆうくせに、自分言われたら自分をかばったり。その性格があの性格悪い自分は正しい【タックン】そっくりやねん。必死なとことか。

    2008-02-20 21:37:00
  • 811:

    名無しさん

    ↑だからタックンって誰やねん!!

    2008-02-20 21:42:00
  • 812:

    名無しさん

    ほんまやワラ
    たっくんそっくりワラ

    2008-02-20 21:43:00
  • 813:

    名無しさん

    じゃあタックンでいいよ(´Д`)誰なんかおしえてスッキリせーへん

    2008-02-20 21:47:00
  • 814:

    名無しさん

    キャラ戻して(笑)
    多重人格?ボーダー?可哀相

    2008-02-20 21:53:00
  • 815:

    名無しさん

    ↑意味不明(´Д`)そんなんいいからタックンって誰かおしえて気になる

    2008-02-20 21:59:00
  • 816:

    意味不明てどんだけ頭悪いねん
    タックンでスレタイ検索すれば?w
    だいたい半分は主の態度の悪さとIP124のせいで荒れてんねんで

    2008-02-20 22:07:00
  • 817:

    タックン…ipのホスト名被ってるねん。

    んで、ソフトバンクはソフトバンクでも、他はタックンのipとは違うんよ。ipの事あまりしらないタックンにはそこ気づけなかったんやな…

    2008-02-20 22:16:00
  • 818:

    名無しさん

    ↑主さんが態度悪いとかぜんぜん思わへんけどな(´Д`)

    2008-02-20 22:19:00
  • 819:

    名無しさん

    それはうちも思うよ。
    うちは主さん悪く思わない。だけど、↑の人には迷惑や思う。主の事よりあなたが不愉快やねんけど、今荒れてるのもあなたのせいやで。それ分かる?

    2008-02-20 22:21:00
  • 820:

    名無しさん

    SoftBankが全部IP一緒なわけないやん(´Д`)そりゃ機種によってIPは変わるやろ。ようするにタックンって人が嫌いなんやろ?それとこの主さんとなんの関係があるん?

    2008-02-20 22:33:00
  • 821:

    名無しさん

    >>844空気読め

    2008-02-20 22:39:00
  • 822:

    名無しさん

    さすがIPしらないだけあって言ってる事おかしいね。
    ソフトバンクの事言ってるのは、下3ケタの事ぢゃないねん。
    IP124←ってのがこの小説板内で一人しかいてないって事。てかその必死、執着がまさしくやねんて。まぁもうそこまで違う知らない言うてるなら、認めへんやろな。

    2008-02-20 22:43:00
  • 823:

    名無しさん

    小説版で一人しかおらんとか意味不明(´Д`)他のスレにはちらほらおんのに。なんでタックンって人に思いたいん?

    2008-02-20 22:47:00
  • 824:

    名無しさん

    ふーん(´Д`)ようするに荒らしはタックンって人も気に入らんねんな。じゃあ主さんのスレで悪口書かんとタックンの悪口専用スレでも作って書いたら?

    2008-02-20 22:48:00
  • 825:

    ↑自分プラス思考やな?誰かがホスト名一緒言ってはるやん?ホスト名はアイピーとは又違う個体番号みたいなもんやで?てかたっくんって人うんぬんより、自分が嫌われて文句言われてんねんで?

    2008-02-20 23:02:00
  • 826:

    名無しさん

    終わったハズの小説ゃったのに…異常にレスが伸びてるから 覗いてみたらぁ〜
    顔も見えない お互い誰か誰ともわからん相手と激しく言い合いですか(笑) きっとかじりつきで このスレ見てるんやね…。そんな お互いムキになる程なんかなぁ(笑) 暇なん? まぁ ぁたしは 暇やから 覗いてるんやけどね(笑)やっぱ アナタ達も暇やから こんなどうでもいい事で真剣に言い合いしてるんですか?
    ちなみに初めてレスしてみました(*^o^*)お返事よろしく(^w^)

    2008-02-20 23:46:00
  • 827:

    名無しさん

    IP124やったら他にもいてるで(IPのホスト名)ってどの部分か説明して?(´Д`)

    2008-02-21 00:03:00
  • 828:

    名無しさん

    それは検索サイト行って調べたら分かることやで

    2008-02-21 00:17:00
  • 829:

    名無しさん

    850の言うとおりかも(´Д`)そう言われてみればもう終わってる小説に書き込みする必要ないな…。たしかに…

    2008-02-21 00:23:00
  • 830:

    名無しさん

    うわあい お返事ありがと(^O^)暇人850です(笑)ごめんなさぃ レスアンカーの仕方わかりません(笑)( ̄・・ ̄)
    検索サイトって何ですか?何処ですか?どうやって見たらええんですか?教えてくださいm(_ _)m

    2008-02-21 00:30:00
  • 831:

    名無しさん

    自分で探せや

    2008-02-21 00:35:00
  • 832:

    名無しさん

    わからんから 聞いてるねんけど?そんな言い方するから 言い合いになるねん…なんでこんなトコでムキな言い方なるかなぁ(笑) 遊びやん…遊び(笑)そんなに気持ち余裕ないん?そんな事ないわな〜 ここにきてレスする位ねんから… 知ってるなら教えて?

    2008-02-21 00:41:00
  • 833:

    名無しさん

    思うに主が他サイト行ったんなら夜遊びに来んかったらええ事だけの話やん?
    また覗きにくるから言葉を挟んで印象悪いねん?
    はっきし言うて気にしてる主が大人げない思うで??他で書くって言うたんならそっちでどうぞ??

    2008-02-21 08:16:00
  • 834:

    名無しさん

    >>857のおっしゃる通り? 他で書いて有頂天になりや自分の小説をへたくそですって言う奴の小説みたない開き直りし過ぎて頭くる?

    2008-02-21 09:13:00
  • 835:

    愛◆hsF3gEfPG6

    書き込みありがとうございます。
    大人な対応しても何しても、それに対して書き込みしてくるでしょ(笑)こんな場所で大人な対応してどないするんですか(笑)書きたい事を書くだけ。お金が発生するわけでもない。
     別に媚びるつもりもないし、開き直ってるわけでもない。好き勝手書き込みして構わないですよ?
     ここでの、私からしてみればどうでもいい書き込みに左右されないし、好き勝手書いてくださいなって感じです?
    大人な対応を求めるなら大人な対応してみてくださいよ?喧嘩うってるわけじゃなくて、当たり前の話しをしてるだけですよ?

    2008-02-21 11:04:00
  • 836:

    どうでも良い書き込みに左右されてレスしに来てるやん何言うてんのw

    2008-02-21 11:08:00
  • 837:

    名無しさん

    ほんまそれ

    2008-02-21 11:16:00
  • 838:

    >>856 「IPひろば」で検索したらあると思いますよ。
    でも自分は正しいみたいな感じで言葉並べてますが、人から聞いてばかりじゃなしに、自分でも探す努力は必要だと思いますよ。
    ましてやレス読んでる限り、あなたには関係ないはずですが・・・

    主さん☆一つ提案と言うかお願いがあります。DEARはこちらで読ませていただいたので、違う話が読みたいなと思いまして。あちらでもDEARを仕上げるんですか?

    2008-02-21 11:17:00
  • 839:

    愛◆hsF3gEfPG6

    はい。iランドでは書き方が変えれるし改行もたくさんできるからそちらに書きます。
    話しは一緒ですが、ここで書けなかった細かい部分などを書き足していきます。DEARが完結しましたら、POKERFACEを書きます。

    2008-02-21 11:47:00
  • 840:

    名無しさん

    主ね?あんた(笑)と?が
    多すぎやでまじに。
    それから人をコバカにした言葉使いも最低やな?
    どっかで書くんやったらばこのスレを削除して感想のスレ作れば?
    まともに書いてる作者に、失礼やんか。ほんまこんな小説スレの主はじめてやわ小説も子供?主も子供や?

    2008-02-21 15:01:00
  • 841:

    愛◆hsF3gEfPG6

    人を小馬鹿になんてしてませんよ?どちらかといえば書き込み見たら分かるんじゃないんですか?どんな書き込みがあっても、私はなんとも思わないし、完結してるから痛くもかゆくもないのに、それでも今だにだらだら、書き込みしてる方に対して書き込みしてるだけ?  全くなんとも思わないのになぁ……って思いながら読んでます。 あぁ影でしか、ようもの言えないんでしょうね…… 書き込みやめさせたかったら、いちいち書き込みしてこなきゃいいでしょ?? 嘘付きとか書き込みあるけど、逆に私が読者側ならいちいち書き込んだりしないよ?             
    感想板作ってっていうなら、自分で作ってくださいな。。いちいち、はい、そーですか。。。なんて言えませんよ? 悪いことには謝るけど、なんか小さい人間だと思ってしまうような書き込みが多くてびっくりした。。 まぁ、書き込みしても私はなんとも思わないですよ?ほんまに嫌なら、書き込みしないでスルーした方がいいよ。

    2008-02-21 17:54:00
  • 842:

    名無しさん

    ↑何回一緒の事言ってるん?もぉわかったから?

    2008-02-21 18:13:00
  • 843:

    名無しさん

    主何とも思ってないからそんな長文レスしんとスルーしたら?主は言ってることとしてる事矛盾してるで。

    2008-02-21 18:16:00
  • 844:

    名無しさん

    実際嘘吐きやねんからしゃーないやん自業自得

    2008-02-21 18:30:00
  • 845:

    名無しさん

    めっちゃ長レスしてて?このものの言い方?
    完結したら悪態ついてええんですか?ましておもんない下手くそて自分が認めているくせに勘違い????

    2008-02-21 21:45:00
  • 846:

    名無しさん

    >>865のぬしの言葉遣い? どんだけ豹変するねん??これが泣いてスレには来ない?書きませんたら?泣いてた同じ人間かい?最低女

    2008-02-22 10:56:00
  • 847:

    名無しさん

    上手ではない――以上?

    2008-02-23 00:36:00
  • 848:

    名無しさん

    大人げもなぃ以上??

    2008-02-23 10:21:00
  • 849:

    名無しさん

    何でもええやん!
    時代感じたけど結構おもろかったで!!

    2008-02-25 03:44:00
  • 850:

    何でも良いのに下がってたスレわざわざあげて(笑)

    2008-02-25 08:38:00
  • 851:

    ww

    2008-02-25 10:36:00
  • 852:

    名無しさん

    せっかく完結したんやからお疲れさんの一言くらい言ったれや
    おもろいかおもんないかは人それぞれ感性ちゃうやろ
    ちっちゃい人間の集まりやな??

    2008-02-25 16:22:00
  • 853:

    面白いおもんないの前に主の態度と発言やろ。それくらい分からんてちっさい脳みそやな

    2008-02-25 21:25:00
  • 854:

    名無しさん

    あ〜うん。
    話ならんわ??

    2008-02-25 23:05:00
  • 855:

    名無しさん

    めっちゃおもろかったですよぉ???
    確かに時代感じるけどねッ?
    また何か書いてるんやったら教えて下さいネ?

    2008-02-26 01:47:00
  • 856:

    名無しさん

    まーまー??
    とりあえず最後まで読ませてもらったけど、なかなか面白かったよ?
    主さんお疲れ様でした?

    2008-02-26 05:35:00
  • 857:

    名無しさん

    今日一気に読みました?名作ありがとう?

    2008-02-26 08:18:00
  • 858:

    名無しさん

    名作ってガクブルこわっ(笑)

    2008-02-26 19:42:00
  • 859:

    名無しさん

    うちはこの小説見て感動したよ?主お疲れ様でした!うちみたいにこの小説を読んでよかったと思う人がいてると思う。書いた事を後悔しないで下さい。
    ってか何で皆が主の事そんな攻めるんかわからへん。人が一生懸命した事に対して文句しかゆわれへんあんた等のがどぉかと思うけど。

    2008-03-01 03:09:00
  • 860:

    名無しさん

    ↑主ですか?笑

    2008-03-01 05:39:00
  • 861:

    名無しさん

    違いますけど?

    2008-03-01 09:42:00
  • 862:

    名無しさん

    たぶん主かも?

    2008-03-01 10:58:00
  • 863:

    名無しさん

    いやっだから違うって?

    2008-03-01 17:42:00
  • 864:

    名無しさん

    良かった

    2008-11-03 04:02:00
  • 865:

    名無しさん

    2008-11-06 23:15:00
  • 866:

    名無しさん

    2008-11-06 23:17:00
  • 867:

    名無しさん

    ?

    2008-11-16 15:26:00
  • 868:

    名無しさん

    おもしろかったです★

    2008-11-20 14:00:00
  • 869:

    名無しさん

    ( ̄^ ̄)

    2008-12-26 20:59:00
  • 870:

    名無しさん

    2009-01-02 20:40:00
  • 871:

    名無しさん

    2009-01-02 20:41:00
  • 872:

    名無しさん

    2009-01-02 20:44:00
  • 873:

    名無しさん

    2009-01-02 20:47:00
  • 874:

    名無しさん

    2009-01-02 20:58:00
  • 875:

    名無しさん

    2009-01-02 21:04:00
  • 876:

    名無しさん

    2009-01-02 21:08:00
  • 877:

    名無しさん

    \(^O^)/

    2009-01-03 00:12:00
  • 878:

    名無しさん

    2009-01-03 00:50:00
  • 879:

    名無しさん

    2009-01-03 02:10:00
  • 880:

    名無しさん

    ?

    2009-03-12 00:03:00
  • 881:

    名無しさん

    2010-10-01 00:19:00
  • 882:

    名無しさん

    なな

    2011-02-17 04:04:00
新規レスの投稿
名前 (8文字まで)
E-mail
必須本文 (750文字まで)
DEAR〜を見ている人におすすめの掲示板

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。
※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。