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DEAR〜
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1:
アイ◆hsF3gEfPG6
これは、愛の16の時の実話です。
よかったら読んでください。2007-12-20 01:13:00 -
673:
愛◆hsF3gEfPG6
これから先、地元に戻ってきっと全てがうまくいくわけなんかない。きっと母さんは愛に冷たくするだろう。でも、愛は挨拶しつづけるよ…ご飯もちゃんと食べる。
拒み続けないで、受け入れよう……
きっと、まぁくんとリサの姿を見るかもしれない。地元にいれば、きっとそんな事だってあるよ……でも、目をそらしたくない。今は無理でも、今は許せなくてもいつか……あぁこんな事もあったなぁって思える日は必ずくるよね………
悲しいけど、悔しくて仕方ないけど………どう思ったって時間は変わらない。何にも変わらない。 受け入れてみよう。目の前の現実を……成長しよう……受け入れてみよう。2008-02-05 08:37:00 -
674:
愛◆hsF3gEfPG6
6話最後の夜
2008-02-05 08:40:00 -
675:
愛◆hsF3gEfPG6
サトシが夜中に寮まで送ってくれたけど、ユキの姿はなくてがらんとした空間に何故かやたら不安になった。
愛は1人、部屋の中で何にもする事がなくてテレビを見ながら気付けば眠っていた。
……パチッ 目が覚めると朝のバラエティー番組がしていて、愛は目をこすりながら部屋を出て、足を止めて目を見開いた。2008-02-05 08:45:00 -
676:
愛◆hsF3gEfPG6
まだねぼけたままの視界に映ったのは、特攻服を着た女がリビングの椅子に座り、意識を失ってる姿……顔は腫れあがり、原型が分からない……手をぶらんとたらし、特攻服には土や血がにじんで綺麗な刺繍が異様な色になっている。
ユキだ…………
愛は、部屋を飛び出し一階にある公衆電話からサトシの携帯に電話をする。2008-02-05 08:50:00 -
677:
愛◆hsF3gEfPG6
寮の外から差し込む光りが、やけに不安を煽る。コール音がやたら長く感じる。手はカタカタと震え、じっとしていられない。 愛は電話を切り、すぐさままたサトシの携帯に電話をする。
早く出て!……サトシ!……早く早く!! ………気持ちがやたら焦る。
トントン……肩を叩かれて振り返った時―『もしもし…』サトシが電話に出た。2008-02-05 08:54:00 -
678:
愛◆hsF3gEfPG6
視界に映ったのは、袋を持ったユキの姿。 愛は、サトシにまた電話するって言って電話を切った。
愛「ユキ?!……なんで?!……」ユキ「は?」愛「だって……今リビングで倒れてたやんか?!」ユキ「あれはサユリや!何やってんねん朝っぱらから…ってか部屋戻るわ……」ユキはそう言って駆け足で、階段を駆け上り部屋へ入っていき、愛も後を追った。2008-02-05 08:58:00 -
679:
愛◆hsF3gEfPG6
「布団敷いてくれん?サユリ寝かせるから」とユキ。愛は、ユキの部屋に布団を敷くとユキは、サユリをそこへ寝かせる。
初めてユキを見た時、ユキのバイクを運転していたあの綺麗な子だ……顔が分からないくらい腫れあがってる……ユキは、サユリの着ている特攻服を脱がしていく。黙ったまま。2008-02-05 09:34:00 -
680:
愛◆hsF3gEfPG6
……どうしたんやろ…なんでこんな姿になってんねやろか――愛は、ユキに問い掛ける事が何故かできずにただ、そこにつっ立っているとユキがサユリの特攻服をゆっくり脱がしていく… 「…?!」 ユキの手によって脱がされたサユリの特攻服の下から見えた肌を見て、愛は思わず目をそらす。 ユキは、何を言うわけでもなくサユリの特攻服を全て脱がした。 「おけに、お湯とタオル入れてきて…」ユキがぽつりと低い声で愛に話し、愛は浴室からおけを取り、そこにお湯とタオルを数枚入れてきて、ユキに手渡した。
2008-02-05 09:45:00 -
681:
愛◆hsF3gEfPG6
サユリの太もも内側は血が流れ、固まっていてそれをユキが優しくお湯を絞ったタオルでふきとっていく…何も言わず黙ったまま――サユリは誰かに犯された――聞かなくても分かったのは、サユリがパンツをはいていないから……なんで??…………ユキは、サユリの体をタオルを替えながら拭き自分の服を着せ、そっと布団をかけた。 愛がつけたままのテレビから流れてくる音だけが部屋に響いてるだけで、とても静か。。 「……病院つれてった方が――」愛がユキに近づき、ユキの手にそっと手をのせた時、言葉を失った。。。カタカタと肩を震わせユキが鼻をすする音が聞こえてきた。 ――ユキ?泣いてるの?―――愛はそう聞きたいけど、聞けない。
2008-02-05 09:51:00 -
682:
愛◆hsF3gEfPG6
バーン!!! ユキが血が交じったおけを払いのけ、お湯が当たり一面に散らばり、フローリングがお湯とタオルでぐちゃぐちゃになる。 「……なんでっ」ユキの悔しそうな声。。 「何があったん……?」「……族狩り………っなんで………なんでサユリは………サユリはうちをかばって…………くそーっ!!!!!」ユキの悲しい悲鳴にもにた叫び声。。 愛は、それ以上何も聞けずにただその場にぺたりと崩れ落ち、二人と微妙な距離をおいていた。
2008-02-05 09:57:00