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〜小さい命〜

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  • 1:

    この話は本間にあった話です。書くのならあの子の話を書きたかったので書かせて下さい。

    2007-12-20 23:38:00
  • 21:

    もう言葉も出ない位泣きじゃくっていたあたしはドアを叩く事も出来なくなっていた。

    2007-12-22 13:10:00
  • 22:

    〜第2話 運命〜
    すると奇跡がおきた。透明なガラスのカーテンが開いたのだ。そこにはまだ若いだろう22歳位の男の人が立っていた。男の人はドアを開けてくれた。父とあたしが叫ぶ『お願いします!助けてください!』泣きじゃくっているあたしを見て男性は何も言わずに携帯を取り出して電話をしだした。父は『頼みます!違う病院まで走ってるような時間はないんです!』父が言うのも無視して男性は『もしもし…。』不機嫌そうな声で話をしている。そして最後に言った言葉には力が入っていた。『今すぐ来てくれ…』電話を切った男性は座り込んだあたしと同じ目線までしゃがみこみ『大丈夫。今から助けてますから』そう微笑んでくれた。

    2007-12-22 13:22:00
  • 23:

    その男性は母が抱いている段ボールを見て、母に近付いていく。そして段ボールの中の子犬に手を乗せた。子犬に反応はなし…
    男性は段ボールごと母から受け取り、ポケットに入っているマスクを付けはじめた。『これからオペに入ります。あなた達はそこの椅子に座っていてください』彼は手術室に入って行った。あたしはもう疲れ果てて父の肩にもたれていた。10分位たつと2人の男性が入ってきた。2人の男性は白衣を着けていて、あたし達に頭を軽く下げて手術室に入って行った。

    2007-12-22 13:34:00
  • 24:

    あたしは不安な気持ちと戦っていた。自分のせいでこうなってしまったんだと自分を責めるしかなかった。まだあたしの目から涙は止まらない。今まで泣いて来なかった分の涙なのかな。手術室の中からはカチャカチャと言う音と獣医さんの声だけが聞こえる。
    1時間くらいそうしていた。いや…もっと長かったのかもしれない。

    2007-12-22 14:22:00
  • 25:

    時間がたち、あたし達3人も祈るように手を合わせていると、最初の男性が手術室から出てきた。『終わりましたよ?』顔は笑顔だった。あたし達は大喜びで父は男性の手を握り『ありがとう!ありがとう!』とその言葉を何度も何度も男性に向かって言った。あたし達3人は手術室の中に連れていかれた。あの白い子犬は、赤ちゃんが未熟児で生まれてきた時みたいに保育器の中に入っていた。
    『こいつ大丈夫…?』あたしが獣医の人達に聞くと、『あぁ。もう大丈夫。でも肺に小さな穴が開いていたんだ。本当に小さな穴だったけど穴が開くということは余程の衝撃を与えないかぎり開かないハズ何だけど…何があった?』あたしは獣医の言葉で止まっていた涙がまた溢れだした。

    2007-12-22 14:50:00
  • 26:

    名無しさん

    頑張って?
    続き気になる?

    2007-12-22 21:07:00
  • 27:

    27さんこんばんわ??
    初めましてですね?
    ゴメンなさい?バイトの時間がバラバラなので更新するのも少しずつしか出来てないです…?でも誰かが見ていて下さってる限り書いていきますので読んでくれたら嬉しく思います?また更新していきますね?

    2007-12-22 21:55:00
  • 28:

    あたしはなるべく泣くのを我慢して皆に話をした。この子犬に会った時の話を。
    それを聞いた母はあたしを抱きしめてくれた。あたしはまた涙で顔がぐちゃぐちゃになってしまう位泣いた。そして沈黙を破るかのように男性が話はじめた。『…じゃあアレか…。野良犬なわけな。』あたしはドキッとした。『あんな?野良犬とか野良猫って俺の店にも良く連れて来られるんやんか?んでな?治った後は飼われへんからて…自分達じゃ保健所に連れていかれへんからて俺の店に預けたまんまにする人とかおんねん。俺だって飼ってやりたいケド実際は飼われへんねん。里親さがしたるけどそんなに好い人ばっかじゃない。実際に俺は何回も保健所に連れていってもらった。何回も殺したんや…獣医のクセにな…』彼は淋しそうな目をしていた。

    2007-12-22 22:17:00
  • 29:

    あたしは黙って彼の話をきいた。『1回くらいやった事ない?怪我した犬とか死にかけた子猫とか段ボールに入れて動物病院の前置いとくとかってやつ。あれな?連れてきた人等は助けたつもりなんやろぉけど実際は飼われてる動物じゃないから助ける事は出来へんねん…。水も飲まれへんくらい衰弱してる子に点滴を打ってやる事すらも出来へんねん。運命は変えたらアカンねん。こいつだって死ぬ運命や。あなた達も飼うつもりがないなら今すぐ帰ってください…』彼はあたし達の目を真っ直ぐ見つめた。

    2007-12-22 22:39:00
  • 30:

    名無しさん

    読んでます??
    頑張って??

    2007-12-23 00:57:00
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