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うさぎ
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1:
りん◆dfbARLnCjs
あたしはウサギ。
一人が怖い。夜が怖い。人が怖い。
誰かあたしを抱きしめて。あたしを必要として。あたしを一人にしないで。2007-12-23 01:23:00 -
12:
りん◆dfbARLnCjs
【パンパンッパンパンッ】
(おばあチャン、ここだよ?りんはここにいるよ!)
祈るようにスリッパを打ち続けた。
「りんチャン二階のお部屋なの?あがるわよー?」おばあチャンの声が聞こえる。部屋の前まで来たおばあチャンは愕然とし「りん…っっ!どうしたの!?」と取り乱し駆け寄ってきた。2007-12-24 00:15:00 -
13:
名無しさん
うさぎって寂しがりちゃうねんで
2007-12-24 00:21:00 -
14:
りん◆dfbARLnCjs
『ちょっと寝ぼけて階段から落ちちゃったんだ。パパもママも居なくてさ。』精一杯の作り笑顔で笑ってみせた。おばあチャンは息をのみ「すぐに病院に行きましょ!救急車呼ぶわよ!?」と言って電話をかけ始めた。
安心と開放感からかまた意識が遠のいていった。「りんチャン!?りんチャン!?」おばあチャンの声が小さくなっていき気がついたのは病院のベッドの上だった。2007-12-24 00:22:00 -
15:
りん◆dfbARLnCjs
心配そうにのぞき込むおばあチャンの顔があった。「りんチャン?気づいたのね?よかったー!」と顔をクシャクシャにして泣いていた。『おばあチャンびっくりさせてごめんね。大丈夫だよ。』痛む体を起こして応えた。「今、茂と由美子サンがこっちに来てくれてるから何にも心配しなくていいからね。」
2007-12-24 00:27:00 -
16:
りん◆dfbARLnCjs
その言葉を聞きまた体が震えだした。「一人で心細かっただろ?大丈夫だからね。」何も知らないおばあチャンは看護婦サン達にお礼を言いながら窓から外をぼんやり見ていた。
「いったい何があったの?話してごらん?」
『…。』「階段から寝ぼけて落ちたような怪我じゃないって先生言ってたよ?」『…。』「ひょっとして…」
【バンッ】勢いよく病室の戸が開いた。そこには大事な娘の重傷を聞き、かけつけた父親の『ふり』をした父がいた。2007-12-24 00:36:00 -
17:
りん◆dfbARLnCjs
「りん…。どうしたんだその怪我は!?俺と由美子が昨日二人で出てたせいで…。」
『…。』「どうしてお父さんの携帯に電話してこないんだ?病院から電話もらってどれだけ心配したか…。」むせび泣くように父は私の手を強く握った。『ごめんなさい。心配かけて…。』私は父の一人劇の登場人物に成り下がった。それから看護婦サンや医者に礼を言い完璧な父親を演じきった。母もすぐにかけつけ、私の姿を見るなり泣き崩れてしまった。2007-12-24 00:47:00 -
18:
りん◆dfbARLnCjs
ようやく序幕が降り父と母の二人芝居が落ち着いた。「おふくろ、心配かけて悪かったなぁ…、おやじも待ってるしそろそろ帰ってやれよ。」父が気遣うように帰宅を促した。
「そうねぇ…お前と由美子サンが居るんだったら私は帰ろうかしら」「お母さん…今日は本当にご心配おかけして申し訳ありませんでした…。」母が深々と頭をさげとどめを刺す。2007-12-24 00:57:00 -
19:
名無しさん
あげ?続き書いて下さい?
2007-12-27 03:27:00 -
20:
名無しさん
、
2007-12-27 12:47:00 -
21:
りん◆dfbARLnCjs
おばあチャンが申し訳なさそうに出て行った病室は、今まで以上に殺伐と感じた。父と母の顔を見ないようにうつむく。
「お前身内の恥をさらす気か?」父が静かに口を開いた。
『えっ?』あまりに唐突な質問に私は聞き返してしまった。2007-12-28 01:32:00