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愛という名のもとで。
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1:
◆L4qEdfFlNA
愛は 儚く
何よりも脆い。
愛なんて
所詮は目に見えないもの。2008-01-06 06:47:00 -
11:
◆L4qEdfFlNA
黒地に細いストライプのスーツが、スタイルのいい彼の体格を、引き立たせている。不自然なくセットされた髪。品のあるほのかな香水の香り…。
『んー、…そいえば若干喉痛いかも。風邪かなー』
「インフルエンザ流行ってるみたいだし、早めに病院行っとけよ。んー…熱は」
彼の大きな手の平が、あたしのおでこに触れる。触れた手の平は、少しひんやりしてて気持ちがいい。2008-01-06 08:32:00 -
12:
◆L4qEdfFlNA
「熱は、まだ出てないな。あんま無理すんなよ。しんどかったら早めに言えよ」
心配そうに、あたしの顔を覗きこむ。近くで見れば見る程、整った顔立ち。
『ありがと…ユウ。』
そう言うと、優しく微笑む目の前のユウ。ユウこと、佑青(ユウセイ)は、あたしが働くキャバクラの店長。
そして、…あたしの恋人。2008-01-06 08:45:00 -
13:
◆L4qEdfFlNA
いや、正確に言えば、恋人のような――…、と言った方が
正しいかもしれない。
「…じゃあ、後でな。」
ポケットに入れた彼の携帯が狭い空間に鳴り響くと、ユウはその場から離れて電話に出に行った。2008-01-12 05:28:00 -
14:
◆L4qEdfFlNA
あたしは、彼を干渉しない。彼もまた、あたしを何一つ干渉する事はない。
好きでそうしてるわけじゃない。
それが、あたしとユウが一緒に居れる…最低限のルールなのだ。2008-01-12 05:36:00 -
15:
◆L4qEdfFlNA
ユウとあたしの出会いは、二年前の冬だった。友達の紹介でたまたま入った今のお店。店長だと挨拶をしてきたユウは、今より少しだけまだあどけなかった。 あたし自身、この仕事は初めてじゃなかったからすぐに店にも慣れた。
「椎奈ってさ、妹か弟いるやろ?」
仕事以外の会話で、初めてユウに話し掛けられた台詞。今でもなぜか覚えてる。なんで?って答えたら
「いや、しっかりしてるから。…なんか長女っぽいし。違った?」
当たってるよ!って答えたら、ユウは「やっぱり」って笑ってた。2008-01-12 05:55:00 -
16:
◆L4qEdfFlNA
たまたま担当になった彼とシフトや、同伴連絡、仕事の内容だったメールから、なにげないメールのやり取りをするようになった。
「今日は寝過ぎて頭がイタイ」だとか、「昨日のドラマ録画してる?」だとか、
「次の休み、何してる?」
だとか。2008-01-12 06:04:00 -
17:
◆L4qEdfFlNA
メールで打つ名前が、電話で呼び掛ける名前が、店長から“ユウ”に変わったのは彼と出会ってちょうど1ヶ月頃。受信メールが、着信履歴が、ユウの名前で埋まってゆく…。
それを見るたびに、なんだか心温まる自分がいたりして。着信音を変えてみる。着信ライトを、自分の好きな色に変える。
それだけで、嬉しくなる。2008-01-12 06:17:00 -
18:
◆L4qEdfFlNA
初めての彼の私服姿は、想像以上にお洒落でビックリした。…本当に雑誌から飛び出してきたみたいな今風な服装とセンス。
『めちゃかっこいい!』
思わず素直に口から出てしまった言葉。ユウはキョトンとした後、照れ笑いしてたけど…。一緒に歩くのが不安になるくらい、あたしはドキドキしてた。2008-01-12 06:23:00 -
19:
◆L4qEdfFlNA
ユウがいるから、仕事に行くのも毎日楽しくなった。頑張ろうって思うようになった。比例して、指名本数もあがる。
「椎奈、最近頑張ってるなぁ〜!俺も頑張るわ!」
ユウが誉めてくれると嬉しい。笑ってくれると、あたしも笑顔になれる。2008-01-12 06:31:00 -
20:
◆L4qEdfFlNA
好きなんだと、気付く。 あたしは、彼に恋をしてしいる。仕事をしていても、何をしていても、自然と目で追ってしまう…。
「俺のこと好き?」
『好きかもしんない。』
出会って3ヶ月。冗談混じりで聞いてきた彼に、冗談混じりなフリをして答えたら、
あたしとユウは、恋人のような―… そんな関係になっていた。2008-01-12 06:42:00