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涙の跡

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  • 1:

    今日、いつもの帰り道。思いもしない事が起きた。

    2008-01-10 01:58:00
  • 21:

    それから毎日、3人はあたしの家にきた。もちろんあたしは会っていない。母親に会ってお菓子や果物を持ってくる。
    母『また今日もきてくれたで。みんな奈々の好きな食べ物知ってるん?』奈々『…。なんで?』母『あんた食べやんけど、いつも奈々が好きな食べ物ばっかり持ってくるで?』奈々『…。たまたまやろ。』母『そう…。今日はなんか食べれそうか?』奈々『何もいらん。』母『いい加減なんか食べて!適当に持ってくるから。』

    2008-01-13 05:43:00
  • 22:

    たくさんのあたしの好きな果物があった。あたしは一口だけ食べてまた眠りについた。起きたら『お前、寝すぎじゃ!はよ用意しろ!』って冬耶が言ってくれそうな気がして…。

    2008-01-13 05:47:00
  • 23:

    しばらくしてあたしは、起きた。冬耶はいない。寝て起きて泣いて寝て…の繰り返しだった。

    立ち直れない。前に進めない。

    2008-01-13 05:48:00
  • 24:

    そんな生活が2ヶ月続いた。相変わらず毎日3人のうちの1人は家にきていた。みんな仕事しているし、時間がある人だけ来てくれていた。女友達も3日に1回は会いにきてくれていた。

    2008-01-13 05:51:00
  • 25:

    そして、日曜日なった。尚樹・涼太・優斗3人が家に来た。母親がいつも家に入れる。だからあたしは部屋でいつも会わない様にしてた。でもこの日は…
    尚樹『奈々ちゃん?体調どない?今日な、冬耶んち掃除しに行かん?』奈々『…』涼太『冬耶のおかんに鍵借りたから行こ?』

    あたしは部屋のドアを開けた。

    2008-01-13 05:55:00
  • 26:

    奈々『行く…。』
    みんな驚いていた。会いたくないとずっと拒んでいたあたしが出てきた事と、骸骨の様ながりがりのあたしを見て。

    でもみんなすぐ笑顔になって冬耶の家へ向かった。

    2008-01-13 05:58:00
  • 27:

    あたしは車に乗ってる間も何もしゃべらずただ外を見ていた。冬耶の家の近くになるにつれて、涙は止まらなくなっていた。

    冬耶と見た風景。冬耶と通った道。何も変わっていないのに、冬耶がいない。

    2008-01-13 06:00:00
  • 28:

    冬耶の住んでいたマンションに着いた。あたしはすでに泣きじゃくっていた。鍵を渡され開けて、中に入った。

    冬耶がいなくなる前と何も変わっていない。冬耶の匂いが染み込んでいる部屋。あたしは泣き崩れた。

    2008-01-13 06:02:00
  • 29:

    尚樹・涼太・優斗の3人もただ部屋に座っている。あたしはベッドに顔を付けて泣いていた。

    尚樹『さぁ!掃除しよか-。』優斗『うん!』奈々『…。洗濯はしやんとこな。冬耶の匂い消えるの嫌や。』 涼太『おっけ-っす!』
    みんなで掃除を始めた。あたしはテレビの横の台を拭いていた…。その台にはプラスチックの箱があった。その中には沢山の紙が入っていた。

    2008-01-13 06:08:00
  • 30:

    あたしは冬耶といた間、部屋を漁ったりした事がなかった。
    その紙を見てみた。

    そこには、あたしが記念日や冬耶の誕生日に書いた手紙全てが入っていた。

    2008-01-13 06:10:00
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