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35:
俺はため息をついた。『なりたい……か。でもならないよな。誰だって損はしたくないし。』
『損を平気で出来るのは、男にとって憧れですよ。』
単純に嬉しかった。少し酒も入ったせいもあり、ニヤニヤ笑った顔が止められなかった。
トイレに行こうと思いバーテンダーに場所を聞いた。『入り口手前の右側になります。』席を立つ拍子に足元がふらついた。2008-03-14 02:19:00 -
36:
目の前に赤色が飛び込んで来た。『イテッ』俺は赤色に額をぶつけた。『大丈夫ですか?』
どうやら胸に頭をぶつけたようだ。『すいません。』
『いえいえ』青年は意外にも爽やかに対応してくれた。ピアス、茶髪、赤いダウン。青年はこの場所にはそぐわない格好をしていた。2008-03-14 03:47:00 -
37:
軽く会釈をし、俺はトイレに向かった。てっきり絡まれるかと思った。見た目で判断しちゃいけないなとつくづく痛感した。
戻ってくると、カウンターの俺の席の隣に女の人がいた。知り合いではなさそうだった。色んな事があった為か、今日は一人で呑みたい気分だった。関わらないようにしようと思い、なるべく目を向けないようにした。
『クスクス』
笑い声が聞こえた。ちょうど三杯目を呑み干した所だった。2008-03-15 03:55:00 -
38:
などと思いつつも、今日あった事を一通り話した。それから意気投合し馬鹿な話しから、互いの職場の話しまで2時間ぐらいは話をした。由美という名前だった。『今日はここに宿泊してるんですか?』 『えぇ。よかったら部屋で呑みません?』全く……何もされないと舐められているのか、本気で誘っているのか、どっちにしろ大胆な女だ。少し悩んだ揚げ句『じゃあ一旦部屋に戻って……ブーブーブー』警察から電話が来た。
2008-03-15 05:35:00 -
39:
ちょっと電話をしてくると由美に言い、ラウンジの出口手前で電話を出た。『はい、』『あっ?坂月さんですか?』『そうですけど、また何かあったんですか?』『いえ……その逆なんです。』『ん?逆ってどういう事ですか?』『……結論から申しますと誰もあの部屋には侵入していません。』『はい??』頭が混乱した。だが、確かに犯人は見ていない。『電気系統の誤作動、水漏れという判断にいたりました。』『ちゃんと捜査したんですか!?目撃者もいたんですよね?』『ええ、短時間かと思われますが、指紋、痕跡、付着物、荒らされた形跡なし、取られた物なし、壊された物なし。目撃証言は近所の子供が母親に言ったものなんで決定的とは言えませんでした。』 『つまり……勘違いと?』『はい……ですが、あの状況なら勘違いされても致し方ありませんよ。何もなくてよかったじゃありませんか。』『そう……ですよね。ありがとうございました。』『また何か有りましたらいつでもご連絡下さい。あと、マスターキーは管理人さんに返しましたし、家はもう入れますんで。』
喜ぶべきなんだろうけど、何だか残念というか、肩透かしを喰らった気分になった。カウンターに戻る頃には酔いは完全にさめていた。2008-03-15 05:56:00 -
40:
由美の誘いも魅力的だったが番号だけ交換して、自宅に帰る事にした。もう一度部屋の点検をするためだ。見落としがあるといけないしな。別れ際に由美に言われた一言に違和感を覚えた。『坂月さん、明日は皆既日食だったってご存知でした?』『あぁ、今朝のラジオで聞いたよ。』『何だか一週間前から事故や事件が多発しているみたいだけど、何か関係があるのかしら?』『どうだろう。満月の日に事故や事件が多いのは、血液が海の満ち引きのように頭に血が溜まりやすいとか、満月そのものに太古の野性を蘇らせる力があるとか、、ちょっと決定打にかける理論ばかりだよね』(俺の今日、一日は皆既日食と関係があるのか?事故に……事件……)『そうよね。あと、一部の地域では死者が蘇る日なんて聞くけどクスクス』一瞬固まってしまった。この女は本当に表情を読むのが上手い。『………意地悪ばっかりしてるからフラれるんじゃないのか?』『クスクス、気をつけます。あなたも……気をつけてね』『…全く』由美が不敵に笑うと同時に俺はラウンジを出た。
家に着くと時計は10時を指していた。2008-03-15 06:20:00 -
41:
PARCO◆ykK1Oe9LjQ
【第三章】浸水2008-03-15 06:39:00 -
42:
帰りにコンビニで買ってきた求人情報を見ながら弁当を食べていた。『やっぱ、前の資格無いときついなぁ。』ぶつぶつ独り言を言い弁当を食べ終え、適当に棚や押し入れをまた調べ直していた。……………ピチャーン……ピチャーン……。……また水漏れか。俺は水道のレバーをペチンと叩いた。『ガサッ』『!!!』後ろで何かの布擦れの音に俺は反応した。それはテーブルの下にいた。一見何もないように見えるが、タマゴぐらいの大きさだけタイルが歪んでいる所がある。??なんだ??これは??水が?動いているのか??プレデターという映画を見た事があるがその透明に近い。それに触ろうと手を伸ばした。透明に触れるか触れまいかの所で、指先に電流が走った。人差し指に2センチの切り傷を付けられた。宇宙人?UMA?考えてる瞬間にその透明は消えてしまっていた。
2008-03-15 07:07:00 -
43:
必死に探したが透明は何処にもいなかった。残ったのは指の傷だけ……。…敵意があるのか?もしかしたらとてつもない見えないだけで、とてつもない武器を持っているかもしれない。錯覚かもしれない、だけど念には念を。用心の為、包丁を背中に忍び込ませて置いた。
2008-03-15 07:26:00 -
44:
電話がなり、由美が家に来るそうだ。俺の事が心配らしいが、何を心配しているのかさっぱりわからない。一目惚れさせたってのは自惚れになるのかな。それはさておき、来るのは別にいいとして…。さっきの透明がまた出て来たら間違いなく変人扱いされる。とりあえず片付けながら透明を探すか……。
10分もたたないうちにチャイムがなったが姿は見えなかった。オートロックを外し、すぐに玄関のチャイムが鳴った。泥棒騒動もあったし用心の為に鍵穴から外を覗いた。2008-03-15 10:17:00