-
夜遊び夜遊び
-
お水お水
-
ホストホスト
-
風俗風俗
-
ビューティビューティ
-
ファッションファッション
-
悩み相談悩み相談
-
モデルモデル
-
芸能芸能
-
雑談雑談
-
食べ物・グルメグルメ
-
生活生活
-
恋恋
-
インターネット・ゲームネット・ゲーム
-
ギャンブルギャンブル
-
過去ログ倉庫過去ログ倉庫
-
運営運営
怪奇日食
-
95:
『しっかりして!美佐ちゃん!』肩を二、三度叩き、脈を確かめる………………!まだ生きてる!!『美佐ちゃん!』もう一度肩を叩く。『ん……。』
『美佐ちゃん!早く!早く出よう!!』
『ノブ…君。トラックが来て……ガラスが割れて……それから……』ゴゴギゴ。天井が軋んでいる…。2008-03-26 18:23:00 -
96:
『話しは後で聞くから!このコンビニ崩れるかもしれない!』
俺は美佐ちゃんを引っ張りあげようとした。
『あぁ!待って、、、足が挟まって!』
商品をどけて足の状態を見た。ドミノ倒しの最後の棚が美佐ちゃんの足に減り込んでいた。両足のすねの骨が砕け、鉄製の棚が減り込んでいた。棚を外した所で、とてもじゃないが歩ける状態ではない。うぅぅまた、泣きそうだ……。2008-03-26 18:26:00 -
97:
『美佐ちゃん…。』
美佐ちゃんは何も答えなかった。痛さを堪え精一杯ニコリと笑い、首をふった。
『ギュギュギュン!ギュギュギュギュン!』
その時、車のエンジンをかける音が聞こえた。その振動はタイヤから棚に伝わる。……ドミノ倒しにされた棚がブルブル震える。その振動の最終地点には美佐ちゃんの足が……。2008-03-26 18:29:00 -
98:
『あぁあぁあぁあ!!!!やめてーーー!!!』棚が美佐ちゃんの足にドンドン減り込んでいく。
トラックを見ると運転手は必死になって、エンジンをかけようとしていた。
『おおおぉっ!!クソ野郎おぉぉー!!!』俺は運転手側のドアまで駆け寄り、ドアをぶち壊そうとした。その辺に落ちていた固いが脆いブロックじゃ、ドアの強化ガラスにヒビすら入らない。『殺してやる!!今すぐ開けろ!!!』男は俺の方など見向きもせず、パニクって何回もキーを回していた。その間にも美佐ちゃんの悲鳴が聞こえる。『やめろぉ!やめてくれぇ!!!』悲願しようが怒鳴ろうが、俺の声が運転手に聞こえることはない。
『ギュギュ……ブオン!ブオオオン…………』ついに車のエンジンがかかった。2008-03-26 18:35:00 -
99:
名無しさん
(p_;)栞
2008-03-26 23:21:00 -
100:
ドドドドド………振動が一段と激しくなる。もう運転手どうこうしてる場合じゃない!!美佐ちゃんを助けないとっ!
転びそうになりながらガレキの上を走った。美佐ちゃんは歯を食いしばり痛みを耐えていた。歯の隙間からよだれや小さい泡が漏れている。足に食い込んだ陳列棚はもう半分に達していた。
棚をどけるにはドミノの1番上、つまりトラックを退けないといけない…。状況は絶望的……。2008-03-27 15:33:00 -
101:
???何だ?
トラックが少し後ろに動いた。バックするのか!?助かった!!助かるぞ!美佐ちゃん!
車がゆっくりバックしていく………………ゴ…ゴゴ……前輪に引っ掛かった1番上の商品棚もゆっくり上がっていた……。
それは昔、神と対等になろうとして脆い煉瓦で作ったバベル塔のようだった。2008-03-27 15:51:00 -
102:
名無しさん
栞(;_;)
2008-03-28 03:38:00 -
104:
20度……30度……40度……ゆっくりと角度をあげていく。あまりにも遅い………。運転手の顔は傾斜の上がった顔でもう見えないが、まるでこの状況を楽しんでいるようなスピードだった。
俺は呆然とその棚を見上げていた。
50……60……70……ガ……ガッシャーン!!棚は勢いをつけて元の位置に戻った。美佐ちゃんの足は完全に切断され、泡を吹き立て痙攣していた。
『何でだ………一体何なんだよーっ!!!』もう俺の仲間を奪うのはやめてくれ……。2008-03-28 07:47:00