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?ピアノと彼?

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  • 1:

    君乃

    名前・君乃
    性別・メス
    年齢・20歳
    職業・ショップ店員
    元気だけが取り柄の女

    2008-02-12 19:57:00
  • 281:

    君乃

    私は残り2日間を仕事を休みにしていたからチュンと買物に行ったり、ドライブをしたりして過ごした。
    チュン「明日でお別れやな…」
    最後の夜、私たちはベットに入り夜空を見ていた。

    2008-02-20 02:04:00
  • 282:

    君乃

    チュン「俺、いつも君乃に頼ってばっかりで支えてもらって、俺はなにもしてあげられてない…」
    君乃「そんな事ないで」
    チュン「君乃好きやで」
    君乃「ありがとう。私も好きや」

    2008-02-20 02:06:00
  • 283:

    君乃

    チュン「付き合おう…」
    君乃「無理…今、付き合ったらお互いにとってよくない。私が実力つけて東京行ってまた会って、また好きになったら付き合ってや」
    チュン「分かった…」

    2008-02-20 02:08:00
  • 284:

    君乃

    朝になり、陽子から着信があった。
    陽子「バイトの子が熱出して人足りんねん…どうしよう?でもチュンが…」
    君乃「今から行く」
    チュンに事情を話し、仕事に向かった。

    2008-02-20 02:11:00
  • 285:

    君乃

    「気にせんといて。仕事やからな!頑張ってき!」
    チュンは笑って手を振って見送ってくれた。

    私は逃げた。私にはチュンを見送る事が出来ない。きっと泣いて「行かないで」って行ってしまう。そんな事はしたくない。私が1番チュンのピアノが好きでチュンのピアノの可能性を信じ応援しているから。

    2008-02-20 02:14:00
  • 286:

    君乃

    仕事中、無理して笑うのがこんなにしんどいと初めて知った。
    新幹線の時間には涙が抑えられなくなり裏に入って泣いた。
    陽子「大丈夫?」
    君乃「大丈夫…私は笑っておかなアカンねん!よし働くぞ!」

    2008-02-20 02:18:00
  • 287:

    君乃

    「君乃の笑顔は不思議な力があって元気や勇気や優しさを与えられる。だから俺は頑張れる。だからいつも笑ってて!」
    チュンがいつも言っていた言葉だった。

    2008-02-20 02:20:00
  • 288:

    君乃

    仕事を終え、久しぶりに自分の家に帰った。
    チュンは家に来たことはないのにチュンの写真やプリクラ、貰ったCDが山程あり、チュンが存在した。
    チュンからの連絡はない。私もしない。
    それが私たちが選んだ道…分かっていたこと。

    2008-02-20 02:25:00
  • 289:

    君乃

    連絡があったのはそれから半年以上経った時だった。
    デビュ-が決まった。
    チュンは1番最初に私に知らせてくれた。
    有名な方に実力を認めてもらい、今もチュンはピアノの活動をしている。

    2008-02-20 02:34:00
  • 290:

    君乃

    今年もバレンタインが来て賑わった街を見ると毎年チュンの記憶が蘇る。
    「君乃どうしたん?」
    「昔、好きやった人を思い出した…」
    「最悪!聞いたか?ママひどいな-」
    「この子は知ってるもん」

    2008-02-20 02:37:00
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