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彼を変えたい…

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  • 1:

    彼と出会いもうどれくらいの年月がたつだろう。
    当時私〔琴美:ことみ〕は17才だった
    惚れた彼〔恭司:きょうじ〕は当時21才だった出会いの場所はキャバクラだった未成年の私は歳をごまかして働いていた。
    そのキャバクラで、一人のボーイの男が友達を店に呼んだのが始まりだった。怠そうにキャバクラに一元客として入って来たのが彼だった。

    2005-08-05 01:13:00
  • 371:

    琴美

    「もうええって…じゃあ、ちづるって誰や!」
    「ハァ?お前なんなん?人の携帯見たん?キモイで」「アンタが浮気してるって直感で解ってたから見たんや!そんな事より何浮気してんねん!浮気やったらまだカワイイわ!不倫してるんやろ?」

    2006-04-06 00:17:00
  • 372:

    琴美

    「何言ってんかさっぱり解らんで!ちづるって子は、ただのサイトで知り合ったメル友や…」
    「ふーんメル友からやり友になったんかぁ〜?」
    「……なんやねんホンマ…怠いわ…」
    「こっちが怠いわ!今まで騙されてた気分や!私の、携帯見てみーや!」

    2006-04-06 00:18:00
  • 373:

    琴美

    そう言って、私の携帯を投げた。
    カズマと名乗ってちづるをおびき寄せ、やり取りをしている内容を目にした恭司君は、もう言い訳出来ないと思ったのか、しばらくは黙っていた。
    口を開いた恭司君は逆切れをしだした…
    「ってかなんなんお前は?ストーカーかっ!暗証番号もなんで解ってんねん!!俺はそれが怖いわ!夜中に人が寝てる間にコソコソしやがって!気持ち悪いで」

    2006-04-06 00:20:00
  • 374:

    琴美

    「じゃあなんやねん!私がこうでもせんかったら知れる事なかったんやで!ずっと騙されておらなアカンの?ホンマに出会ってからずっとずーっとそれだけはナイって信じてた自分が惨めやわ!」
    「…今回が初めてや…」
    「初めてかどうかなんか、問題ちゃうねん!事実は事実やろ…だいたい今回発覚してしまった事で今までもこれからもずーっと疑う事になるし、しんどいわ…」

    2006-04-06 00:23:00
  • 375:

    琴美

    「ほんじゃーなんやねん…俺はどうしたらいいん?!もう連絡取らへんわ…」
    「そんなんこれからの事やん、私は今が嫌やねんこの現実が嫌やねん…こんなんで、もう一緒にやって行かれへんわ…慰謝料も養育費も何にもいらん優輝だけが居てたらいいし、もう離婚してや…」

    「…………。」

    2006-04-06 00:25:00
  • 376:

    琴美

    「一応離婚届けの用紙も、前に用意してたのがあるから…」
    そう言って離婚届けをテーブルに叩きつけた。
    「ちょー待ってくれや…」恭司君は私の本気の怒りに動揺している様子だった…「はよ書いて!」

    2006-04-06 00:27:00
  • 377:

    琴美

    待つどころか怒りに狂って急かしたてた私に恭司君は
    「わかったわ!もうええわ書けばイイんやろ!?離婚したら納得すんねやろ!」と逆切れのような、諦めたような口ぶりで離婚届けに書きだそうとしていた…。
    黙って私が何も言わず、
    その様子を見ていると…

    2006-04-06 00:29:00
  • 378:

    琴美

    「なぁ…ホンマにこれでイイんかな?俺が言える立場じゃないのは解ってるけど…俺は別れたくナイ…どうしたら許してくれるん?俺が悪かったし、今となっては後悔もしてるし…でも俺にチャンスくれへん?もう、絶対裏切らんから…忘れろとは言わへんけどこれからの俺をもう一度見て欲しいねん…」

    2006-04-06 00:31:00
  • 379:

    琴美

    「………」

    「許してくれとは言わへんけど…これは俺からのお願いや…俺は別れたくない…もう一度チャンス下さい」
    恭司君の目が潤んでいて…申し訳なさそうに言う台詞は、私の中で愛では無くて物凄く深い、情が反応した

    2006-04-06 00:33:00
  • 380:

    琴美

    「……………このまま一緒に居ても、私は一生許す事はナイし、今まで信じてた物が一気に崩れたんやから今後も変に色んな面で、
    疑う事には変わりナイで」
    「……もう一度信じて貰えれるようにするから俺を見てて…」

    「………解った。次はナイからな。」

    「うん。」
    喧嘩と話しあいは、結局朝まで続いて、その日だけは仕事に真面目な恭司君も、仕事を休んだ。

    2006-04-06 00:35:00
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