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彼を変えたい…
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1:
琴
彼と出会いもうどれくらいの年月がたつだろう。
当時私〔琴美:ことみ〕は17才だった
惚れた彼〔恭司:きょうじ〕は当時21才だった出会いの場所はキャバクラだった未成年の私は歳をごまかして働いていた。
そのキャバクラで、一人のボーイの男が友達を店に呼んだのが始まりだった。怠そうにキャバクラに一元客として入って来たのが彼だった。2005-08-05 01:13:00 -
419:
琴美
ただ一言だけでもいいねん俺にはお前だけや的な、
恭司君の気持ちの確信が、欲しかっただけやのに…。何を言っても無駄な恭司君顔を会わせば喧嘩ばかり…隣で無邪気に笑う優輝を目にしては、なんでこんなに苦しい家庭なんやろ…。と涙がでた…金銭的に裕福になれたら、幸せになると思っていた…裕福過ぎても貧乏過ぎても何かは崩れる…ほんとなら1番いい普通が1番難しいのに…人間ってよく普通と言う言葉を口にするもんだ…2006-04-15 02:31:00 -
420:
琴美
でもずっと思ってたんだ…普通って何やろ…普通になりたいって…。
それからも恭司君はますます酷く飲みに行ったりする次の日の昼過ぎに帰ってきたり…ずっと電源が入っていなかったり…。
今となっては過去の事だけど…確信をついてないぶんずっと…一生…胸の中にあるモヤモヤは消える事はないだろう…。2006-04-15 02:35:00 -
421:
琴美
私の中で恭司君へのストレスはやっぱり仕事で癒された。綺麗に着飾って、夜の世界に足を踏み込めば、ちやほやされる。
そしてその時、瀬尾さんの優しさや一途さ、大人な、魅力にだんだん惹かれ始めてしまっていた。2006-04-15 02:39:00 -
422:
琴美
瀬尾さんはバツイチで子供が大好きだと、今でも子供に会いに行くなどと…結構深い話しを真面目にしたりしていた。飲んで遊んで、騒いでる瀬尾さんの父親としての裏の顔や、真面目に仕事の話しをする経営者としての顔…。そして私に、いつも言う台詞があった。
2006-04-15 02:39:00 -
423:
琴美
「琴美!俺はまだまだや…満足した時点で人間は終わるねん…琴美の生活はあんまり知らへんけど満足してるか?」
「……満足してないし……することない…!」
そう答えた私に笑って言う
「そう!そんなお前が好きやねん!」
「なんやそれ(笑)」2006-04-15 02:42:00 -
424:
琴美
「でもな…俺はお前を満足させてやれるよ。」
「……」
あまりに強い言い方と表情に言葉を失った。そして…その言葉は恭司君から聞きたかったとも思った…。
「ちなみに俺が満足感を得る時は、お前が満足を得た時かな★」2006-04-15 02:44:00 -
425:
琴美
この人は凄い…いっけん、ただのキザやろーに思われるかもしれない…でも……自信に満ちた姿はただの、キザな奴ではなかった。
「琴美って…最近めッちゃ顔が疲れてるぞ?お前の目は…笑ってない…とゆうより笑う事疲れてもうたか?(笑)」
この人は…私の心を見透かしたようにズバズバと入ってくる。2006-04-15 02:46:00 -
426:
琴美
「まぁ〜ええや★俺どっかのインチキ占い師のおっさんみたいな事ゆってる?(笑)とりあえず呑め呑め」と言って、シャパンやワインを飲ませてくれる。
そしていつものように、
盛り上がって、バツゲーム一気飲みの頭脳ゲームなどをした。2006-04-15 02:49:00 -
427:
琴美
店長もかなり飲まされていて、営業が出来ない程で、貸し切り状態になっていた私は物凄いお酒は強い方でなかなか完全には酔わない飲みながらも、託児所に、優輝を迎えに行かないと!とゆう強い意識がある……そんな自信もつかの間で、その日は初めて気分が悪くなった。
2006-04-15 02:52:00 -
428:
琴美
精神力が弱まってる中で、立て続けにゲームに負けていき、ひたすら飲み続けていた。
そしてそこからは、あんまり記憶に無かった状態だ。人生初めて記憶が飛ぶと言う経験だった。ぐてんぐでんの私を介抱してくれてたのは、瀬尾さんで意識が、復活しだした頃にはラブホテルだった。2006-04-15 02:55:00