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彼を変えたい…
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1:
琴
彼と出会いもうどれくらいの年月がたつだろう。
当時私〔琴美:ことみ〕は17才だった
惚れた彼〔恭司:きょうじ〕は当時21才だった出会いの場所はキャバクラだった未成年の私は歳をごまかして働いていた。
そのキャバクラで、一人のボーイの男が友達を店に呼んだのが始まりだった。怠そうにキャバクラに一元客として入って来たのが彼だった。2005-08-05 01:13:00 -
539:
琴美
そんな日常の中でも、
「お前の仕事の何がしんどいねん!」
とか…
「もっと働けや…」
とか…
恭司君は私の仕事にまで、ケチをつける。
一番認めて欲しい人に認めて貰えないのが現実だった2006-04-27 00:24:00 -
540:
琴美
私は私で毎日疲れていて、いつの間にか…会話から逃げるように夫婦での会話が少なくなった。
ただ優輝にだけは、明るいママとして振る舞える。
普段…そんなに会話もナイ生活の中で仕事の休み前の週末には、必ずというほど、恭司君は体を求めてくる…その時だけはニコニコと笑顔で私に話しかける…。洗濯…炊事…お風呂の用意そして体…。
恭司君の都合の良い家政婦さんのような私……。
私は一体なんなんやろ…。2006-04-27 00:26:00 -
541:
琴美
家族で遊びに行く事もなかったから、優輝に申し訳なかった。幼稚園の他の子供達は、パパとママとお出かけしたとゆう話しをする…そんな生活環境から…
優輝が家族とゆう形的な物を求めだした日がきた…。「ねぇ…ママ…ゆき達は、どうして遊びに行かないの?ゆきママと公園行くのは好きやけど、パパとママと三人でお出かけとかしたいな〜」2006-04-27 00:30:00 -
542:
琴美
優輝には赤ちゃんの頃から想い出らしい事をしてあげてない…家族でのお出かけは、恭司君の実家に帰る時ぐらいだった。
優輝が望む遊園地や水族館ヒーローキャラクターなどのイベントのショーなど、幼稚園のお友達から話しを聞かされて優輝も行きたいと自己主張しだす…。
「ねぇ…ママ、優輝のおうちはお金がないの?」2006-04-27 00:33:00 -
543:
琴美
お金より家族愛がナイのかもしれない…なんて答えられないし…
「パパがお仕事忙しいし…休みの日は疲れてるから、パパが疲れてナイ時なら、どこでも優輝の行きたいとこに行こう」
と言うしかなかった。2006-04-27 00:33:00 -
544:
琴美
そうゆう優輝の想いを私は恭司君に解ってもらおうと必死で伝えた…
それでも恭司君の答えは、そんな願いさえ一瞬で潰す「そんなとこ遊びに行って何が楽しいん?」
冷めた言い方の恭司君には何を言っても無駄な気がして、出来るだけ私一人でも優輝をどこかに連れて行ってやろうと決意したが、
そんな私の想いとはうらはらに、優輝はパパを求めるパパとママとゆう家族でのお出かけだけを求めている2006-04-27 13:07:00 -
545:
琴美
ただ優輝にはおばあちゃんが居た事で少しは救われていたんだ…。私の母も病気をしてから、すっかりおばあちゃんになり、優輝に会う事が生き甲斐になっていたようだ…。
優輝にはパパのおばあちゃんと、ママのおばあちゃんが二人居てる。2006-04-27 13:10:00 -
546:
琴美
まだ幼稚園の優輝にとっては、後者の方が喜ばしい事なのは、優輝のはしゃぎ方で解っていた。
そこで育てられて来た私と恭司君の違いが解る…。
私は幼い頃に愛情をいっぱい注がれて生きてきた。
だから優輝にも…と自分の子供時代に重ねて考える。恭司君は幼い頃両親に遊んで貰った事も、家族での楽しいお出かけをしたなどの想い出がない…。ただ欲しい物は買って貰える家庭に育っていた……。2006-04-27 13:12:00 -
547:
琴美
ある日の休日に恭司君のほうから、素朴な事を聞いてきた…
「なぁ…愛って何かな…?お前と優輝を見てたらなんとなくやけど、これが愛ってゆうんやろなってゆうのは思えるけど…そうゆう愛の感情ってどんなん?」
「愛の感情…?そんなん、考えた事もナイし自然に愛があったら出てくるもんなんちゃうの?例えば優輝が笑ってるとこ見るだけで、こっちが嬉しくなるとか…いつも笑顔で居て欲しいような、そんな感じかな…」2006-04-27 13:14:00 -
548:
琴美
「ふ〜ん…じゃあお前から見てて俺は優輝に愛があると思う?」
「……ナイと思う。」
「そっかぁ…でも言い訳じゃないけど、実際俺は優輝に対しての接し方が解らんねん…かといって優輝が、嫌いとかじゃないし優輝を失う事考えても怖い…好きは好きやねんけど…お前みたいには優輝に接する事ができひんねんけど…それって愛がないって事かな?」2006-04-27 13:16:00