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もしも願いが叶うなら?
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1:
ヌシ
もしも願いが叶うなら‥って。みんな思うよね? もしあの人を手に入れられるなら。 もしあたしがもっと可愛くなれるなら。 もし大金が手に走るなら‥ なんでもするのに。 他の何を犠牲にしても。
2008-03-26 21:46:00 -
17:
ヌシ
平和で穏やかな春の午後。 彼らは幸せだった。 寂しさややるせなさを押し殺しながらも、笑いながら暮らしていた。 望まねばなにも手に入らないけど、望まねば失わなかっただろう…幸せな日常。
2008-03-26 23:35:00 -
18:
ヌシ
「深刻な顔してどうしたのお兄ちゃん。」 瑠璃(ルリ)は、兄である由良(ユラ)とカフェテリアにいた。 「突然呼び出してごめん。学校大丈夫なのか?」 「うん。大丈夫だけど、どうかしたの?お父様とまた喧嘩?」 深刻そうな兄の顔色を伺いながら、ミルクティーを口にした。 「………勘当された。」
2008-03-26 23:43:00 -
19:
ヌシ
ガシャン カップが手から落ちた。 「…え?!」 「お客様大丈夫ですか?」机に広がった液体をふきながら店員が言った言葉など耳に入らない。 (勘当?!どうして?!) 「大丈夫ですすみません、片して同じのもうひとつ」瑠璃の兄は瑠璃の代わりに店員に答えてから、はぁっと溜息をついた。
2008-03-26 23:50:00 -
20:
ヌシ
「金澤コンツェルンの令嬢をはらませた。」 「はあ?!お兄ちゃん婚約者いるじゃん!」 「………」 頭を抱えて呻く。 「一回だけだったんだ。金澤さんにも婚約者はいるし、お互い承知で一回だけ…」 「そんなの、許されるわけないじゃん!!」
2008-03-26 23:56:00 -
21:
ヌシ
「ああ…わかってたよ…けど愛しあってたんだ。」 「………」 (愛し合ってたって…) 「とにかく、それで、金澤さんは、その…婚約者とまだ性交渉してなかったらしくて、父親は誰だって、金澤社長が。」 「うん。」 「俺とわかって、金澤コンツェルンと揉めて。うちは提携関係だから。」 「うん…。」 春香は泣きそうになってきた。
2008-03-27 00:02:00 -
22:
ヌシ
「堀川財閥の面汚しだ、出ていけ、って親父に言われた。」 「そんな…」 「後継ぎは…。瑠璃がいるって。」 「あたし?!」 「ああ。」 「そ、そんな。あたしはお兄ちゃんが後を継ぐからって、大学出て好きにしたらいいって…あたしに堀川財閥なんて背負えないよ!」(ありえないありえないありえない!自由に生きられると思ってたのに!)
2008-03-27 00:08:00 -
23:
ヌシ
「…悪い。瑠璃。」 「お、お兄ちゃんはどうするの?」 「金澤さんも婚約解消されて勘当だ。お腹には子供がいるし、二人で海外に飛ぶつもりだ。」 「海外って…」 「今日…発つ。」 「今日?!」 「ああ。本当にすまない瑠璃。俺は…お前にすべてを押し付けて逃げてしまうカタチになった…。これは幹部会での決定事項だ。副社長の俺でも覆せない。…いや、もうそんな肩書ないけどな。本当に…ごめん。」
2008-03-27 00:16:00 -
24:
ヌシ
「………………」 展開の早さに追いつけず、瑠璃は口をパクパクさせた。声は出なかった。 「今日は謝りにきた。俺は…行く。」 ガタガタっと席を立った。放心状態の瑠璃を見つめ、頭を下げた。 財布から5千円札を抜き、机に置いて言った。 「もし、もしどうしてもこの現状を変えたければ、ここに行け。」 白い紙に走り書きされた地図を置き、彼は行ってしまった。
2008-03-27 00:23:00 -
25:
名無しさん
長い間状況が飲み込めず、瑠璃はカフェテリアのソファーに座り混んでいた。 新しく運ばれて来た、まだ口を付けていないミルクティーは冷え切っていた。 机の上には白いメモ。地図の上には、【もしものときはタカラに会え】と、兄の字で書いてあった。 また、【契約する内容には、万全の注意を払え】とも書かれていた。
2008-03-27 00:28:00