-
夜遊び夜遊び
-
お水お水
-
ホストホスト
-
風俗風俗
-
ビューティビューティ
-
ファッションファッション
-
悩み相談悩み相談
-
モデルモデル
-
芸能芸能
-
雑談雑談
-
食べ物・グルメグルメ
-
生活生活
-
恋恋
-
インターネット・ゲームネット・ゲーム
-
ギャンブルギャンブル
-
過去ログ倉庫過去ログ倉庫
-
運営運営
「 罪と罰 」
-
1:
◆nc5vQ9UrVg
行かないで、
お願い…
側にいてよ…
2008-03-28 08:23:00 -
44:
◆nc5vQ9UrVg
さりげないボディタッチとか、話好きなのに意外と聞き上手なところとか、 普段、お客との接し方しか知らないあたしには―…、
彼の"女慣れした"行動は
忘れかけていたドキドキを取り戻すのに十分だった。2008-04-02 20:02:00 -
45:
◆nc5vQ9UrVg
2008-04-02 20:02:00 -
46:
◆nc5vQ9UrVg
「なんやー今日はえらい派手な髪型してるやん(笑)」
彼は、目の前に煙をもくもく漂わせる焼き鳥を掴みながらあたしに言う。 『…ほっとぃてー。今日昼間セット行ったから…!』あたしは、気にしてるところを”やっぱり”つかれて…目を合わさずに、なみなみに注がれたビールに一口口をつけた。
「あはは、たまにはいーやん。ぐるんぐるんも(笑) 何しても可愛い可愛い!」
からかうように、またお皿の上から焼き鳥を選びながら、悠司は笑った。2008-04-02 20:09:00 -
47:
◆nc5vQ9UrVg
今日は、出勤前にご飯を食べに来ていた。もちろん、同伴なんかじゃない。悠司とは、あれから週に一度か二度こうして会っている…。
2008-04-02 20:24:00 -
48:
◆nc5vQ9UrVg
あの日もたまたま付き合いで来ていたという彼は、一人で店に来る事なんてまずないし、《店に来ない》=《客じゃない》という変な固定 観念を持っていたあたしは…水商売で生まれた小さなプライドで《客じゃない》悠司と会う事を―、 許している自分がいた。2008-04-02 20:27:00 -
49:
◆nc5vQ9UrVg
『ほんまうるさいしー!仕事行く気なくすやんか・・(笑)』
久しぶりに美容院に行ってセットをしてもらった髪型は、なんとも言えない…当時流行っていた水商売特有のバカデカイ頭になっていた。そりゃ笑うわな…
「もともとなぃやん(笑)」彼はチクチクと、あたしを見ながら笑っている。
悠司はきっとSやと思う…。2008-04-02 20:32:00 -
50:
◆nc5vQ9UrVg
「うそやんか。千穂は、可愛いから大丈夫やて。」 さっきまで馬鹿にしてたと思えば―、急にこんな事を恥ずかしめもなく言う。
『…思ってなぃくせに。』タバコの煙をゆっくり吐きながら、優しい目をする悠司の目から顔を背け、 あたしは下を向いた。
2008-04-02 20:36:00 -
51:
◆nc5vQ9UrVg
「んじゃぁな、仕事頑張れよ!また連絡してな☆」 『うん…じゃあね。』 店の近くに車を止めて、周囲を気にする悠司に、あたしはすぐにドアに手を掛けた。
――!?
『え……何よ!?』
「なんなんそのそっけない感じ?どないしたん?」2008-04-02 20:43:00 -
52:
◆nc5vQ9UrVg
後ろから腕を捕まれ、彼は優しい声で聞く。―…力を入れれれば簡単に振りほどける程度だけど、なんとなく捕まれた腕をそのまま動かさずに顔だけ悠司に向けた。
「なんやねん(笑)そんなに仕事行きたくないんか?」『……別に。』
焦れったい気持ちに、なぜだかイライラが増す。周囲を気にする悠司に、じゃあね、という悠司に、なぜだかそっけなく当たりたい気持ちにでいっぱいになる。2008-04-02 20:48:00 -
53:
◆nc5vQ9UrVg
一瞬の沈黙に耐え切れず、こんな空気を作ってしまった事を後悔した……。 『仕事行くわ。ごめんね』あたしは、今度は笑顔でそう言うともう一度ドアのノブに手を掛けた。
…その時。今度は腕じゃなく悠司の大きな手が肩に触れる――…。力のままに彼の方を向かせられると、 悠司は優しく優しくあたしにキスをした。2008-04-02 20:54:00