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「 罪と罰 」
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1:
◆nc5vQ9UrVg
行かないで、
お願い…
側にいてよ…
2008-03-28 08:23:00 -
54:
◆nc5vQ9UrVg
「…お前、可愛いな。そんなに俺と離れたくないん?(笑)」
悠司は、今までに見た事ないくらい優しく笑った。
『うん、離れたくない…』あたしも、自分でも驚く程今までに言った事ないくらい素直な言葉が自然に出ていた。2008-04-02 20:59:00 -
55:
◆nc5vQ9UrVg
悠司はあたしの頭をポンポンとすると、
「次の休み泊まり行っていい?」 と言った。
週末に会う約束をして、あたしは胸いっぱいの気持ちで店に向かった―‐。2008-04-02 21:03:00 -
56:
ゆん
悠司に恋をするのは、偶然なんかじゃない。必然だったんだよ。あたし、今でも思うんだ…
あたし達二人に、先と呼べる運命はなくても あたしはきっと その運命から逃げたりはしないから2008-04-02 21:07:00 -
57:
◆nc5vQ9UrVg
いつか本当の
あなたの本当の気持ちを 聞かせて…―
2008-04-02 21:08:00 -
58:
◆nc5vQ9UrVg
それからは、自然と悠司との時間が増えていった。 一人暮らしのあたしの家に泊まる事も増えていき、あたしの部屋には彼のスウェットや雑誌や、ゲームなどがいつのまにか定着して置いてあるようになった。
「千穂、これ洗っとぃて」『もぉー。。これこの間洗ったやん…これ手洗いやから大変やねんで!』 そんな会話をしながら、テレビの前でゲームに熱中する悠司の横を通り過ぎて、バスルームに向かう。
こんな会話も、今はすごく幸せに感じる―…。。2008-04-02 21:21:00 -
59:
◆nc5vQ9UrVg
悠司は仕事が忙しいらしく、不動産屋関係に休みが多い水曜日の前日の夜と、その他平日に仕事が早く終わった日には、必ず家に来ていた。
だけど…――、なぜだか土曜日の夜と日曜日だけは、一度も家に来る事はなかった。
2008-04-02 21:24:00 -
60:
◆nc5vQ9UrVg
まぁ、実際週末も仕事があるようだったし、あたしも土曜の晩は相変わらずスナックのバイトが忙しくて特に気にもしていなかった。
日曜日は、あたしは家でのんびり時間を過ごす―…、バイトだけしていた日々は毎日一人で居たから自分の時間なんて考えていなかったけど、悠司といる日々が増えるにつれ、こうしてたまに一人でのんびりする時間は、"淋しさ"よりも "幸せに浸る時間"のような気がして――…なんだかプラス思考になれた。2008-04-03 05:10:00 -
61:
◆nc5vQ9UrVg
「千穂〜!二番着いて!!新規二名様やからねー!」『は〜い!!』 ママの威勢のいいハスキーボイスが響く。今日は土曜日。お店も盛況だった。 「…千穂さん、あたしアイス持っていきます!」 新人も増えて、あたしもいつの間にか"先輩"という立場になっていた―。 『うん、よろしくね!!』あたしは笑顔で、答える。
2008-04-03 05:16:00 -
62:
◆nc5vQ9UrVg
悠司も今頃、
まだ仕事中かなぁー…?
土曜日は、たいてい仕事が終わるのが遅いらしく、仕事場で寝てしまったり、家に帰ってそのまま疲れて寝てしまったりするらしく、夜はあまり連絡が取れなかった。
早く会いたいなぁ…2008-04-03 05:36:00 -
63:
◆nc5vQ9UrVg
「千穂、愛してるで。」 悠司は優しい。意地悪な笑顔は相変わらずだけど、 キスをする時、あたしを抱く時、必ず愛してると言ってくれた。
なんでこんなにも彼にハマってしまったのかは自分でも分からないけど…なんだか《目を離したらすぐどこかに行ってしまいそう》な自由奔放な彼に、あたしは今までには感じた事のない魅力を感じていた。
2008-04-03 05:41:00