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†Last dear†
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1:
◆VirGwxRhbQ
白い雪が
今年も空を舞う。
君といた歌が あたしはまだ聞けないよ。
…2008-04-23 08:59:00 -
131:
◆VirGwxRhbQ
『リョウくん!!ちょ、待って待って〜…!!!』 あたしは慌てて、足の早いリョウの後を追う。
『夕花、おせぇ。相変わらずどんくせぇなぁ(笑)』
リョウはそんな意地悪を言いながら、息を切らしてようやく追いついたあたしの手を引っ張る。。。
『ほら、迷子なるなよ!』2008-05-11 08:30:00 -
132:
◆VirGwxRhbQ
『う、うん……!!』 あたしは手を繋いでくれた事が嬉しくて、笑顔で返事をした。
今日は、リョウと二人でインディーズのライブハウスに来ている。リョウの先輩が出るらしい…。
リョウとは、あれ以来こうやってちょこちょこと会っている。気紛れで猫みたいな性格のリョウは、約束が苦手みたいで、いつも突然だったけど… あたしはそれでも、リョウに誘われたら嬉しくて誘いを断る事は一度もなかった。2008-05-11 08:34:00 -
133:
◆VirGwxRhbQ
『夕花、こっちこっち!!先に先輩に挨拶行くからー。』
リョウに手を引かれて、あたしは楽屋に連れていかれた。うわぁ―…。。。 楽屋なんて来るの初めてだよ。緊張するーー…。。。。。
『おー♪リョウ来てくれたんかぁ!サンキューな!』
中に入ると、今日のライブに出る先輩らしき人がリョウに近づいて言った。2008-05-11 08:38:00 -
134:
◆VirGwxRhbQ
『久しぶりっす!はい!!聞いてるんで頑張ってくださいよー!』
リョウも、嬉しそうに挨拶を返していた。
どうしたらいいか分からずに戸惑っていると… その先輩が言った。
『……あれ?怜奈ちゃん?雰囲気変わった!?』
2008-05-11 08:41:00 -
135:
◆VirGwxRhbQ
え―ー―。 。 。
『あっ…いや、この子怜奈じゃないっすよ(笑)俺の、友達の夕花っす。』
リョウが慌ててそう言うと、先輩は【しまった!】というような表情をした後…
『あー…。。ごめんごめん!!!夕花ちゃん初めまして!わざわざ来てくれてありがとうなぁ!ゆっくり楽しんでってなぁ♪』 と、苦笑いしながら言った。2008-05-11 08:45:00 -
136:
◆VirGwxRhbQ
楽屋を出た後、リョウがすぐに、
『夕花…ごめんな!気にすんなよ!』 と、あたしの頭をポンポンとした。
あたしは、胸が張り裂けそうだった―ー。。。。 【怜奈さん】は、間違いなくリョウの彼女だーー…2008-05-11 08:47:00 -
137:
◆VirGwxRhbQ
その後の事はもう、あまり良く覚えていない。。 あたしの頭は、先輩の言葉ばかりがぐるぐる回っていて、…ライブどころじゃなかった。
リョウの彼女は…どんな人なのかな。でも、じゃあどうしてここにあたしを連れてきたの……。。。。2008-05-11 08:50:00 -
138:
◆VirGwxRhbQ
手を繋ぎながら、家までの帰り道。あたしは、一言もしゃべらなかった…。
痺れを切らしたリョウが 『夕花…あんまり楽しくなかったか?』
と、聞いてきた。2008-05-11 08:51:00 -
139:
◆VirGwxRhbQ
『そんなことないよ…!!』
あたしは、必死に平気なフリを装って答えた。。
『……やっぱ怜奈の事、気にしてんのか?』
リョウの口から一番聞きたくなくて、でも…一番聞きたかった言葉。。。2008-05-11 08:54:00 -
140:
◆VirGwxRhbQ
あたしが黙って俯いていると、リョウは握っていた手にギュッと力をこめて
『怜奈は、…元カノ。本当に今は別れてるから。』
と、笑顔で言った。 胸元には、相変わらず鈍く光るネックレス…。。
だけど、あたしはリョウを信じたかった。リョウの言葉を、信じたかった。。2008-05-11 08:57:00