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独占欲。
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1:
のん。
独占欲。一人じめしたい。自分だけのモノにしたい。誰でも少なからず持っている感情ではないだろうか。その感情を理性で押さえつけてはいませんか?これはその理性とゆうリミッターが外れた時、人がどうゆう行動に出るのか。その最悪のケースを描いたお話です。※グロテスクな話、暗い話、狂った話が嫌いな方は見ない事をお勧めします。
2008-05-05 03:49:00 -
147:
のん。
悠が出て行ってから5時間。消灯時間も過ぎ部屋は真っ暗。今年はまだ5月だというのに何故か蒸し暑い。窓を開けていると、風は強い為ビュービューと不気味な音が聞こえた。時計の針と自分の心臓の音だけが聞こえる。いつもなら悠のトクントクンって心地よい心臓の音を聞きながら眠るのに。
2008-05-10 05:35:00 -
148:
のん。
今は自分のやけに早い心臓の音が騒がしい。見上げたって悠の顔はない。まだ数時間しか経っていないのに果てしない孤独感に支配される感覚。悠…、怖いよ、寂しいよ…っ。一人は嫌や。早く、早く逢いたい。そう思うほど、時間の経過は遅く感じる。
2008-05-10 05:36:00 -
149:
のん。
朝。結局一睡も出来なかった。悠の体の温もりを思い出そうにも“あの男”の感触が邪魔をする。いつの間にか自分の体を引っ掻いたのか、体中に傷が浮かんでいた。廊下で看護士や患者の歩く音が雑音のように聞こえる。
2008-05-10 05:37:00 -
150:
のん。
鏡を見ると、まだ腫れは引かず奇妙に頬骨の辺りが変色して膨らんでいた。そんな自分の顔を見て、また涙が出る。今まで自分の綺麗な面しか見せないように、となるべく化粧も完璧なまま悠と一緒にいたのに。こんな醜く腫れた顔を見せて…幻滅されていないだろうか?
2008-05-10 05:38:00 -
151:
のん。
本日何十回目かの溜め息を吐いた時、勢いよく扉が開いた。「悠っ」扉の方を振り返ると、そこにいたのは待ち望んでいた悠ではなく、あの女。「おはよーございまーすっ♪」「…里奈」片手に小ぶりな花束を持って現れた里奈。嫌がらせのつもりか、菊の花束だ。なんて子供じみた…。
2008-05-10 05:40:00 -
152:
のん。
「何しにきたん?」とてもこの女と話す気分にもなれなくて、あたしは冷たく言い放った。「ひどーぉ!!せっかく里奈お花まで持ってお見舞い来たのにぃ」こいつの声が余計に勘に障る。「うわぁ!!いたそーぉ♪」そんなのお構いなしに里奈はあたしの顔をマジマジと覗き込んだ。
2008-05-10 05:41:00 -
153:
のん。
「トラさんに聞いたんですけどぉ、里奈さんってぇ、悠さんと付き合ってるんですよねぇ?」頼んでもないのに勝手に花瓶の花を捨て、自分の持ってきた菊の花を飾りながら嫌みったらしく聞いてきた。
2008-05-10 05:42:00 -
154:
のん。
「応援してくれるって言ってたくせに…っ!!」そう言って手に持っていた花瓶の水をあたしにぶっかけた。「うそつき」そう言った里奈の笑顔が、どこか不気味で背中にゾクッと寒気がした。
2008-05-10 05:43:00 -
155:
のん。
そんな友里が気に入らないのか、小さく舌打ちをする里奈。「聞いてんのかブス」前髪を掴まれ、無理やり里奈の方を向かされた。いつもの里奈とは違い、1トーン低めの声で乱暴な言葉遣い。「あ、そっか。悠さん待ってるんや?ハハ♪」手を離した瞬間、里奈は無邪気に笑い出した。
2008-05-10 05:48:00 -
156:
のん。
「大変ですよねぇ、悠さんも。同情だけで傍にいなきゃいけないのも」あざけ笑うように笑いながらそう言い放つ里奈のセリフに違和感を感じた。「悠さん、あんたの事なんか気にもしてませんでしたよ♪いつもと一ミリも変わんないもん♪あんた愛されてないんちゃう?」
2008-05-10 05:48:00