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独占欲。
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1:
のん。
独占欲。一人じめしたい。自分だけのモノにしたい。誰でも少なからず持っている感情ではないだろうか。その感情を理性で押さえつけてはいませんか?これはその理性とゆうリミッターが外れた時、人がどうゆう行動に出るのか。その最悪のケースを描いたお話です。※グロテスクな話、暗い話、狂った話が嫌いな方は見ない事をお勧めします。
2008-05-05 03:49:00 -
67:
のん。
ムカつく。殴りたい。全部ぶちまけたい。自分の中の黒い感情が渦を巻く。今までの恋愛で、これほどまでに嫉妬する事はなかった。今まで本気の恋愛をした事がなかったから。有里は居酒屋で働くまで小さなキャバクラだがずっと一番だった。大人っぽい見た目のせいか、言い寄ってくる男も多かった。その中から適当に付き合ってはすぐに別れたり一度に何人も付き合った事もあった。
2008-05-05 18:58:00 -
68:
のん。
適当な付き合いしかした事がなかった。悠があたしにとって初めて本気になった男。だから、初めての嫉妬心に戸惑っていた。こんなにも苦しいのか。こんなにも人を憎んでしまうのか。ムカつく。ムカつく!ムカつく!!あたしは、自分でも気付かない間に里奈を睨み付けていた。その視線に真っ先に気付いたのはトラ。
2008-05-05 18:59:00 -
69:
のん。
「笑顔笑顔♪」トラは両手で自分の口を引き上げそう言った。顔では笑顔を作り平然を装うが、心の中は黒い感情でいっぱいのままだった。
2008-05-05 18:59:00 -
70:
のん。
ちょうどお客さんが引き、落ち着いた頃、含み笑いを浮かべた里奈が近付いてきた。また勘違いを自慢げに吹くんだろうな。と、うんざり。「聞いて下さいよぉ♪」両手を顎に添えブリッコ特有のポーズでノロケようとする里奈。「何?」もう聞きたくもないが、仕方なく問い掛けてやると、里奈の口から発せられたのは思いも寄らないセリフだった。
2008-05-05 19:00:00 -
71:
のん。
「昨日ね、里奈、悠さんとキスしたんです♪」一瞬、心臓がドクンと脈打つのが分かった。また得意の戯れ言かと思うが、里奈は勘違いはしても嘘は吐かない。「どうゆう…経緯で?」声が震えそうになるのを堪えながら、平然を装い問いかける。「最初はぁ、恋バナとかしてたんですけどぉ、途中から悠さん酔っちゃって解放してあげてたらチュッって♪」
2008-05-05 19:01:00 -
72:
のん。
自分の中の何かが弾け飛びそう。やばい…。笑え。今は平気なふりせなあかん。「良かったやん…頑張れ」そう言うと同時に、あたしの足は厨房に向かっていた。厨房ののれんをくぐると、オーダーが出揃い一服する悠を睨み付けた。「どうした?」何も分かってない悠は普通に問い掛けてくる。
2008-05-05 19:02:00 -
73:
のん。
まだ営業中。少ないとはいえ店内に客もいる。あたし達の関係を知らない従業員だっている。僅かな理性が爆発しそうな感情に歯止めをかける。「ゆり?」あたしの異常な気配に気付いたのか、普段は店では呼ばない名前であたしを呼び、そっとあたしに手を伸ばす悠。「触んな!!」あたしは咄嗟に悠の手を払いのけた。
2008-05-05 19:03:00 -
74:
のん。
やばい…泣きそうや…。あたしは必死に涙をこらえた。「何ぃな?どうしたん?」人の感情に鈍い悠でも気付く程、あたしは怒りが顔に出ていた。「帰ったら…聞きたいことある…」喉にコルクでも詰まったかのように声が出しずらい。振り絞るような声でそれだけ告げて、あたしは仕事へと戻った。その日はもちろん仕事なんて上の空だった。
2008-05-05 19:04:00 -
75:
のん。
帰り道、複雑な思いで悠の単車の後ろへ跨った。一言でも言葉を発せば、罵声が飛び出しそうだったから、この日の帰り道は重い沈黙が続いた。
2008-05-05 19:06:00 -
76:
のん。
「で、どうしたん?」家の玄関を開き、リビングに着いたと同時に悠は荷物を置いて問い掛けてきた。「悠の嘘吐き…っ」いつの間にか涙が頬を伝っていた。きっと家路を辿る間から流れていたんだろう。涙の後が突っ張る。
2008-05-05 19:07:00