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独占欲。
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1:
のん。
独占欲。一人じめしたい。自分だけのモノにしたい。誰でも少なからず持っている感情ではないだろうか。その感情を理性で押さえつけてはいませんか?これはその理性とゆうリミッターが外れた時、人がどうゆう行動に出るのか。その最悪のケースを描いたお話です。※グロテスクな話、暗い話、狂った話が嫌いな方は見ない事をお勧めします。
2008-05-05 03:49:00 -
71:
のん。
「昨日ね、里奈、悠さんとキスしたんです♪」一瞬、心臓がドクンと脈打つのが分かった。また得意の戯れ言かと思うが、里奈は勘違いはしても嘘は吐かない。「どうゆう…経緯で?」声が震えそうになるのを堪えながら、平然を装い問いかける。「最初はぁ、恋バナとかしてたんですけどぉ、途中から悠さん酔っちゃって解放してあげてたらチュッって♪」
2008-05-05 19:01:00 -
72:
のん。
自分の中の何かが弾け飛びそう。やばい…。笑え。今は平気なふりせなあかん。「良かったやん…頑張れ」そう言うと同時に、あたしの足は厨房に向かっていた。厨房ののれんをくぐると、オーダーが出揃い一服する悠を睨み付けた。「どうした?」何も分かってない悠は普通に問い掛けてくる。
2008-05-05 19:02:00 -
73:
のん。
まだ営業中。少ないとはいえ店内に客もいる。あたし達の関係を知らない従業員だっている。僅かな理性が爆発しそうな感情に歯止めをかける。「ゆり?」あたしの異常な気配に気付いたのか、普段は店では呼ばない名前であたしを呼び、そっとあたしに手を伸ばす悠。「触んな!!」あたしは咄嗟に悠の手を払いのけた。
2008-05-05 19:03:00 -
74:
のん。
やばい…泣きそうや…。あたしは必死に涙をこらえた。「何ぃな?どうしたん?」人の感情に鈍い悠でも気付く程、あたしは怒りが顔に出ていた。「帰ったら…聞きたいことある…」喉にコルクでも詰まったかのように声が出しずらい。振り絞るような声でそれだけ告げて、あたしは仕事へと戻った。その日はもちろん仕事なんて上の空だった。
2008-05-05 19:04:00 -
75:
のん。
帰り道、複雑な思いで悠の単車の後ろへ跨った。一言でも言葉を発せば、罵声が飛び出しそうだったから、この日の帰り道は重い沈黙が続いた。
2008-05-05 19:06:00 -
76:
のん。
「で、どうしたん?」家の玄関を開き、リビングに着いたと同時に悠は荷物を置いて問い掛けてきた。「悠の嘘吐き…っ」いつの間にか涙が頬を伝っていた。きっと家路を辿る間から流れていたんだろう。涙の後が突っ張る。
2008-05-05 19:07:00 -
77:
のん。
「何が?」まだとぼけるん?「里奈とキスしたんやろ!?」あたしは近くにあった雑誌を悠に投げつけて叫んだ。「は?」相変わらず悠はとぼけたフリをしている。悠がどれだけ飲んでも記憶を失う事がないのは分かっている。
2008-05-05 19:07:00 -
78:
のん。
「今日自慢げに語られたわ…」「…お前なぁ」泣きながらそう言うあたしに溜め息混じりに呟く悠。「あんなガキと俺、どっち信じんねん?」そう言うて、結局前も浮気しとったやんけ。その言葉がのどの奥で詰まる。
2008-05-05 19:08:00 -
79:
のん。
「里奈が嘘吐いてるん?」すがるように問いかけると「そうちゃう?」と曖昧な返答。正直な悠やから、嘘を吐ききれず曖昧な答えをしてしまうのが悠の癖。その返答がさらに不安を駆り立てるんやって分かってる?きっと、どんなに問いただしたって本当の答えは返ってこない。物的証拠を掴むまでは…。
2008-05-05 19:10:00 -
80:
のん。
また、重い沈黙が流れる。その沈黙に先に耐えられなくなったのは悠だった。「ゆりちゃん、もうこの話止めよ!!風呂入るで」自分に都合の悪い話は、すぐに逃げようとするのも悠の悪いところ。あたしは色んな感情が頭の中をぐるぐるして、ただぼーっとしていた。嫉妬、怒り、憎しみ、殺意、愛情。言葉では言い表せないほど心の中は色んな感情が悲鳴をあげている。
2008-05-05 19:10:00