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■キラキラ■
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1:
ageha
雨が続き、憂鬱な日が続く。そう。梅雨。この季節になると、毎年あなたを思い出しては、涙する。優しいモノも。綺麗なモノも。あたしの前には、もう何もないの。ただただ、降り止まない雨に、流れ止まらない涙。
2008-05-13 15:11:00 -
24:
ageha
その夜。あたしの行き先は。やっぱり涼の店。ムカつくけど。気分が悪いけど。やっぱり涼の側にいたい。そう思ったから。「よかった。もう拗ねんなよ。」横に座った涼が小声で言った。「うん」もう少し。このままでいい。涼はあたしが携帯を見た事知らないから。きっと。大丈夫。問題は優。優が何を言うかわからない。「俺客きとるからヘルプつけるわ」涼はいつもの笑顔であたしの髪を撫でながら席を立った。どうしよう。優が来る…。
2008-05-16 10:10:00 -
25:
ageha
「おはよ」優は少し酔ってるのか。あたしにベッタリくっ付いた。「涼に怒られるで!」あたしは忠告してやった。「あんな奴が兄貴って…最悪。どーでもいい。」ドキっとした。「優酔ってんちゃうん?」心臓の音。聞こえそう。「かもな。アゲハちゃん。俺…」やばいと思った。言われる。絶対。絶対絶対やだ。「すみませーん!!優酔ってるみたいで〜…」大きな声を出した。違うホストの子がきてくれて。優を連れて行った。
2008-05-16 10:20:00 -
26:
ageha
ねぇ。あたし一人になりたくないよ。怖い。震えが止まらない。「大丈夫?涼さん呼ぶからちょっと待ってな?」ヘルプの子が涼を呼びに行った。どれくらい経っただろう。あたし泣き続けてたらしくて。店は閉店直前で。ラストソングが流れていた。「落ち着いたか?」涼の声で我に返った。妙に安心して。また泣いて。他のホストやお客さんがいるのに涼に抱きついた。「どないしたん?」涼は困った顔をしていた。「一緒に帰る…」あたし困らしてる。涼を。困らしてる。「うん。帰ろ?」涼は優しくあたしを撫でて。少し待っててと言い残して店の片付けをしだした
2008-05-16 10:30:00 -
27:
ageha
もう壊れそうで。あたし弱くて。やっぱりこうやって何かに寄生しないと生きていけない寄生虫みたいで。全部。終わりにしたくて。涼が眠ったあと手首を切ったんだ。だけど死ぬ勇気もなくて。泣きながら血が流れるのを見てた。
2008-05-16 10:41:00 -
28:
ageha
涼は目が覚めると。あたしの体を触ってきて。手首の傷には気づかなかったみたい。シャワーする時。ためらい傷が少し染みた。そのあとまた涼は眠って。あたしは眠れず。涼の携帯を見つめていた。優は…。どうなったんだろう。今度こそ。言われるよね。きっと。あたしは、涼の携帯から優の番号を盗み。部屋を出た。
2008-05-16 10:47:00 -
29:
ageha
夕方すぎ…あたしは優に電話して。会う約束をした。今日は店が休みで優は私服だった。「飯でも食おか。」先に話を切り出したのは優の方で。あたしは呆然としていた。「私服の方が似合ってる」何でそんな事を言ったのか分からない。ただ本当にスーツより私服の方が似合っていた。「久しぶりにいわれたわ〜」優は嬉しそうに言った。「久しぶり?」あたしは聞いた。「おう。中学ん時。俺綺麗なもんとかキラキラしたもん好きで〜笑。皆には女みたい〜言われてたけど。たった一人だけ、似合ってるゆうてくれた子おってん。笑」あたしの記憶の中で。優の話は激しくデジャブした。
2008-05-16 10:58:00 -
30:
ageha
中学の時、クラスで。いつも一人浮いていた男の子。綺麗なモノを綺麗と言えて。優しいモノを大切にして。すごくキラキラした人。話をしたのは一回だけ。家への帰り道。その人は私服で。キラキラしてて。「似合ってるね」って。あたしが言った。雨が降ってて。だけど傘もささずに。「ありがとう」って。すごく嬉しそうに言った。
2008-05-16 11:07:00 -
31:
ageha
その季節は梅雨で。毎日憂鬱で。唯一好きだったのが。雨上がりの虹。雫がついた草木。すごくキラキラしてて。心がほっとしたのを覚えてる。キラキラした服を着ていた彼は。一週間後。転校していった。学校は噂の宝庫で。友達が少ないあたしの耳にも彼の噂は入ってきた。
2008-05-16 11:14:00 -
32:
ageha
「人刺したんやって。お兄ちゃんの彼女。怖いよな〜。なんか変な奴やったし〜」キラキラした人。綺麗なモノが大好きで。優しいモノを大切にする人。ありえない。絶対嘘だよ。「そーなんや。怖いな…」あたしは友達の噂を聞き流した。
2008-05-16 11:20:00 -
33:
ageha
「アゲハちゃん?どないしたん?」優の声で、はっとした。「別に!!」とは言ったものの。あたしはカナリ動揺していた。涼はあたしのお兄ちゃんで。優は同級生?で。「今日アゲハちゃん俺に話あるんやろ?涼さんの事?どしたん?」優はいつもと違い、優しい口調ど問いかけてくる。「メール見たんやんかあ…。あたしと涼…兄弟なん?」あたしの質問に、優は口に運ぼうとしていた串カツを離し。驚いたように「はあ?!」と言った。「見たもん。メール。」あたしは負けずに言う。「もしかしてさあ、このメールちゃう?」そう言いながら優は自分の送信メールを出し、あたしに見せた。「これ。やっぱ本間なん…?」
2008-05-16 11:30:00