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ピエロ

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  • 1:

    ◆NedEI85Yxg


    『ピエロみたいに笑ってたくない?ずーーっと!』


    ――――今でも、いつかのアイツの言葉を思い出す。

    2008-05-29 05:42:00
  • 11:

    でも多分気のせい。あまり気にも止めず、ちゃっちゃと帰る用意をするアタシの服の裾を掴む愛理。
    『んう?』『なぁなぁルイちゃん、…この後暇あ?』お?初めて誘われたぞ愛理に。笑 『別に用事ないけど何で〜?』『あんなあ〜…』

    ふむ。ズバリ、"ホストについてきて欲しい"と言う事。その店に"彼氏"がいて、"店の友達でも連れておいでや♪"と言われたとの事。
    ……

    2008-05-29 07:15:00
  • 12:

    『別にいいよ〜♪』『んまにっ!?やったぁ♪ありがとー!!ルイちゃんホストとか嫌がるおもてたー!』愛理は嬉しそうに化粧直しをしていた。

    基本、そゆのに興味ないけど、何となく。まあいいやって感じで行く事になった。

    『ルイちゃんのあのお客さん熱いやんなあッッ!ルイちゃんの色にやられたんやろな〜♪笑』『ん〜、大して何もしてへんのやけど。笑』店に向かう途中、そんな会話を交わしながら歩いていた。〈雨上がっててる。〉散ったかな、桜は――。

    2008-05-29 07:23:00
  • 13:


    『いらっしゃいませー!!!』
    入った瞬間の爆音と威勢の良い声に少しむさくるしさを感じつつも…笑
    案内された席につく。『何飲まれます?』『あ、ウーロンハイでお願いしまあす♪』『はい。愛理はオレンジジュースな!』拓馬くんはポンと愛理の頭を叩いて見せる。『愛理も飲みたい〜!』『アカン!お前すぐ酔うから』『え〜…』
    ふむふむ。笑 なかなかラブラブなやり取りだ。

    2008-05-29 07:44:00
  • 14:

    『ちょっと待ってて下さいね。』席を立った拓馬くんを指差しながら愛理がニヤける。『どう?かっこ良くない?笑』『うん。いいと思う〜♪てかお似合いやあん♪』更にニヤける愛理。幸せそう。
    入ってる間に拓馬くんは一人のホストさんを連れて戻ってくる。
    『ルイちゃん、コイツ俺が一番仲良い奴やねんけど、最初つけてもいいかな?』『あ、はい、よろしくお願いしまあす♪』

    ―――顔を上げた瞬間、目が釘付けになったのを今でも覚えてる。

    2008-05-29 07:52:00
  • 15:

    『はじめまして。雪です。』



    ―――――――…………

    2008-05-29 07:54:00
  • 16:

    『ルイさん…ですよね?』
    少し微笑む彼。『失礼します。』アタシの前に腰掛け、アタシの顔を覗き込む。『どうしたんですか?』その言葉でやっと口が開く。『…ごっめ〜ん!笑 見とれてもたあ〜!笑』アタシの発言に一同笑いが漏れる。『えぇっ!ルイちゃん雪タイプー!?笑』そう言う拓馬くんの隣からは、『雪くんでも気をつけてっ!ルイちゃんの色は怖いで〜♪笑』と愛理。
    彼の、声を聞いてみたい。アタシは彼を見て待ってみる。

    2008-05-29 08:01:00
  • 17:

    『ルイさん…ですよね?』
    少し微笑む彼。『失礼します。』アタシの前に腰掛け、アタシの顔を覗き込む。『どうしたんですか?』その言葉でやっと口が開く。『…ごっめ〜ん!笑 見とれてもたあ〜!笑』アタシの発言に一同笑いが漏れる。『えぇっ!ルイちゃん雪タイプー!?笑』そう言う拓馬くんの隣からは、『雪くんでも気をつけてっ!ルイちゃんの色は怖いで〜♪笑』と愛理。
    彼の、声を聞いてみたい。アタシは彼を見て待ってみる。

    2008-05-29 08:04:00
  • 18:

    『…やめて下さいよそうゆうのっ!笑』

    "雪くん"のその一言で、またドッと笑いが湧く。細い指で顔を覆い、照れている。…ドキドキする。こんなんは初めてだ。
    『雪、気をつけろよ〜!笑 ルイちゃんかなりやり手っぽいで!笑』拓馬くんはそう言うと空気を読んで愛理と二人で話し始める。『いくつですか?』『20歳です。』『マジッすか…俺の3つ下ですね。見えないっすよ。笑』――23歳なんやぁ…

    2008-05-29 08:15:00
  • 19:

    『ちょっとショック〜!笑 ルイ老けてる?笑』『いや!すっごい色気やな…と思いまして。笑』『またまた〜♪笑』すごい!すごい雰囲気だ。白い肌に少し華奢な体。綺麗な髪が少し目にかかってる。―――天使みたいや。『雪くんって本名?』……って。『あぁ!笑 ごめえん!キャバクラのお客さんみたいな事聞いちゃった!笑』『いや、全然いいですよ!本名ですよ。ルイさんは?』『本名やでえ。ユキって雪国の雪?』『はい。』『やっぱり〜!』正味の話、わからんけどそんな事はよくって、ほんまに"雪"って感じや――。

    2008-05-29 08:23:00
  • 20:

    『っぽいですか?』『っぽい〜!笑』『まじすか。笑 ルイさんはどんな字書くんですか?』『ルイはカタカナやで〜笑 なんかキショイやろ〜笑』

    そのまま少し話し、雪くんが席を立つ時間がきた。『おってや〜♪ルイ雪くんがいいっ♪』『いいんですか?ありがとう。笑』少しテレながら言う雪くんが、仕事なのはわかってるが、"綺麗"だと思った。

    2008-05-29 08:29:00
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