小説掲示板恋愛依存家族のスレッド詳細|夜遊びweb関西版

夜遊びweb掲示板 関西夜遊びweb掲示板 関西
エリア選択

夜遊び掲示板を検索する

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。

掲示板リストメニュー

恋愛依存家族

スレッド内検索:
  • 1:

    名無しさん

    誕生日が一緒のおとんとおかんは、17の時に付き合って、そのまま結婚した。お互いに最初の恋人。んで、最後の恋人。ちょー素敵やろ?

    2008-06-01 02:10:00
  • 10:

    名無しさん

    今ではだいぶ惚れっぽいあたしも、初恋したのは意外と遅い中学一年生の時。
    「あれが夏美の妹?不細工やん。」小さいころから言われ続けてきたこの言葉はもう慣れた。入学式が終わったばかりの一年生の教室に、冷やかし半分で訪れた上級生たちに、あたしはほとほとうんざりしてた。
    「中学なっても言われ続けるんかなー。“夏姉の妹”って。」

    2008-06-01 03:05:00
  • 11:

    名無しさん

    さっき軽く紹介したように、夏姉はほんっまに昔から可愛かった。その上色気付くのも早くて、田舎の中学にはめずらしい、垢抜けたギャルはそりゃそりゃモテた。だから、夏姉の真似して髪を染めて化粧したところで、つり目の奥二重のあたしがぱっちりおめ目になるはずはなくて、あたしはただのヤンキーにしかなれなかった。

    2008-06-01 03:11:00
  • 12:

    名無しさん

    「誰やあいつら。はよどっかいけばえーのに。」
    慣れっことは言え、いつもの言葉にいつものように地味に落ち込んでいたあたしの隣で、そんな声がした。ふっと隣を見ると、あたしと同じ金色の髪の毛をした男の子が、あたしと同じ不機嫌そうな顔で、集まったギャラリーを睨んでいた。

    2008-06-01 03:17:00
  • 13:

    名無しさん

    「ごめんな、あの人ら、多分あたしのこと見に来てるねん。」
    思わずあたしはその男に謝った。そしたらそいつはふっと笑って、
    「何やお前、自意識過剰な女やの。」ってそう言った。
    「違っ…!」慌てて否定するあたしに、そいつは今度は声を出して笑った。

    2008-06-01 03:20:00
  • 14:

    名無しさん

    はい、これが初恋。
    でも、その後どうなったか、ご想像通り、有りがちな感じ。

    夏姉はサッカー部のマネージャーをしていて、そいつはサッカー部に入部した。んで、そいつに一目惚れしたあたしは、夏姉に相談してしまった。間違いだったと思う。“妹の好きな男の子”ってことで、夏姉はそいつを可愛がって、あれやこれやで話かけて探ってくれた。嫌な予感がしだすのは意外と早かったけど、もう手贈れだった。そいつは夏姉に惚れた。んで、その相談相手はもちろんあたし。
    初めて相談を持ち掛けられたその日の夜は、夏姉の顔も、こうまで違う顔に産みよった両親の顔も、夏姉にそっくりな秋の顔も、まともに見れなかった。

    2008-06-01 03:32:00
  • 15:

    名無しさん

    昔から、…今でも。
    よく思う。

    「もしもあたしが夏姉やったら…」って。

    2008-06-01 03:34:00
  • 16:

    名無しさん

    中学生活は散々だった。あたしはいつまでたっても“夏美の妹”から上には行けなかったし、夏姉が卒業した後の一年は平和だったけど、三年生になったらなったで秋がいた。
    「あの人が秋のお姉さん?!…意外。」「妹はかわいいやんか!」

    ほんま、コンプレックスでしかなかった“三姉妹”。

    2008-06-01 03:39:00
  • 17:

    名無しさん

    あの事件以降、あたしはこれといった恋はしていなかった。
    夏姉も夏姉で、彼女はその顔と体型と巨乳を駆使して、色んな男をとっかえひっかえしていた。
    そんな夏姉に、意外にも本命の彼氏が出来たのと、秋が初恋をしたのは、同じ時期だった。

    2008-06-01 03:42:00
  • 18:

    名無しさん

    多分、夏姉にとっても“初恋”だったと思われるその本命の名前は、「しんちゃん。」…すごく、すごく。不細工だった(´Д`)

    でも、とても優しい人で、片付けられない女な夏姉の部屋を、替わりにいつも掃除していた。我が儘な夏姉の要望を、文句言いつつ聞いてあげていた。

    気付けば夏姉は、毎日のように遊び歩いていた男友達たちと、遊ばなくなっていた。

    2008-06-01 03:48:00
  • 19:

    名無しさん

    そして、秋の初恋相手はなんと「あいつ」。あたしの憎き初恋の相手、「りょーすけ」。
    さすがに三年生になる頃にはりょーすけに対して好きの好の字もなくて、あたしたちは(あたしにそんなつもりがなくても、周りから見れば)ヤンキー同士、親友みたいに仲良くなっていた。

    だから、秋とりょーすけが出会うのは運命なんてロマンチックな言葉じゃなくて必然だったし、秋とあたしは姉妹だから好みが似るのもわかる気がしたし、夏姉を好きだったりょーすけが夏姉にそっくりな秋を気に入るのはやっぱり当たり前だったと思う。

    2008-06-01 03:56:00
新規レスの投稿
名前 (8文字まで)
E-mail
必須本文 (750文字まで)
恋愛依存家族を見ている人におすすめの掲示板

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。
※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。