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闇の中の心臓
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1:
夢魔
鼓動が脈打つ。 激しい嘔吐。 フラッシュバック。 もうあれから3年。 後遺症はいまだ続く。 真っ白な壁が血で染まる。 血だらけの拳。
2008-08-01 09:55:00 -
27:
夢魔
心が日に日に荒んでいった。 人相が日に日に悪くなった。 誰のことも信用していない。 優奈と知り合ったのはそんな頃だ。
2008-08-08 07:06:00 -
28:
夢魔
とあるクラブのVIPで組関係の人に紹介された女が優奈だった。 昔から夢魔のことをかわいがってくれた恩人。 真さんの紹介。 優奈は夢魔には興味を示さなかった。 優奈も金だけをひたすら求める女だった。
2008-08-08 07:13:00 -
29:
夢魔
それから3ヶ月。 夢魔にもそれなりに金が寄り付いてきた。 以前とは比べものにならないほどのはした金だったが少しずつ夢魔に着いてくる人間が増え始めた。 世の中は金だ。 金のない奴はクズ。 金を握った奴だけがすべてを手に入れる。
2008-08-08 07:17:00 -
30:
夢魔
歯車が少しずつうまく回るようになってきた。 先のビジョンも見え始めた。 もうあんな惨めな思いはしたくない。 人相はさらに悪くなったが金は少しずつ増えてくるようになった。 そんな時、街で偶然優奈と再会した。
2008-08-08 07:22:00 -
31:
夢魔
夢魔は優奈を飲みに誘った。 壁にはシャンデリア、天井にもシャンデリア、大理石のテーブルに赤の革張りのソファー。 夢魔のお気に入りの店だ。 優奈は相変わらず一流の女だった。 お互いのことを話しあった。 優奈はあどけない笑顔が魅力的な女だったが瞳の奥に暗い光があった。 どんなに笑顔を作っても明るく振る舞っても常に瞳の奥に暗い影があった。 夢魔にはそれがすぐにわかった。 人に絶望しているのがすぐにわかった。 昔の自分を見ているみたいで胸が痛くなった。
2008-08-08 07:32:00 -
32:
夢魔
夢魔は心が歪みきっていた。 親に捨てられ親友に裏切られた。 優奈は一流の女だ。 きっと夢魔の心の荒みも完全に見破られていただろう。 その日は2時間ほど飲んですぐに別れた。 いまから同伴出勤だと言っていた。 周りから見たら完全に勝ち組だった。 その日は久しぶりにすべてを忘れることができた。 毎日7錠以上の眠剤が必要だった夢魔も不思議とその日は眠剤なしで眠ることができた。
2008-08-08 07:40:00 -
33:
夢魔
その日は眠剤なしできた眠ることができた。 優奈は当時の夢魔の何倍もの金を持っていた。 夢魔は次はどこに飲みに行きたいか優奈に聞いた。 優奈は鳥貴族に行きたいと言った。 意外だった。 優奈の人脈ならもっといい店に行くことは簡単だったはずた。 そんな素朴な店に行く必要なんでコレッポチもなかったはずだ。 優魔は当時の当時の夢魔よりも格上の人間だった。 当時シャンパンを奢っていた人間よりも格上の人間だった。 尊敬出来る人間だった。
2008-08-08 07:58:00 -
34:
夢魔
劣等感が頭から離れなかった。 だが優華は金にはあまり興味がないように見えた。 夜も辞めて昼間の仕事に誠意を出していたようだった。 心なしか心はキレイになっていた。
2008-08-08 08:10:00 -
35:
夢魔
優奈は店から必要とされている人間だった。 だから時々夜には行っていた。 昼間に行ったからと言っていままでの客をすべて切るという発想は優奈にはなかった。 優奈の根本にあるのは優しさだった。
2008-08-08 15:52:00 -
36:
夢魔
それから1ヶ月。 優奈はついに完全に夜を辞めた。
2008-08-08 15:58:00