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闇の中の心臓

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  • 1:

    夢魔

    鼓動が脈打つ。 激しい嘔吐。 フラッシュバック。 もうあれから3年。 後遺症はいまだ続く。 真っ白な壁が血で染まる。 血だらけの拳。

    2008-08-01 09:55:00
  • 31:

    夢魔

    夢魔は優奈を飲みに誘った。 壁にはシャンデリア、天井にもシャンデリア、大理石のテーブルに赤の革張りのソファー。 夢魔のお気に入りの店だ。 優奈は相変わらず一流の女だった。 お互いのことを話しあった。 優奈はあどけない笑顔が魅力的な女だったが瞳の奥に暗い光があった。 どんなに笑顔を作っても明るく振る舞っても常に瞳の奥に暗い影があった。 夢魔にはそれがすぐにわかった。 人に絶望しているのがすぐにわかった。 昔の自分を見ているみたいで胸が痛くなった。

    2008-08-08 07:32:00
  • 32:

    夢魔

    夢魔は心が歪みきっていた。 親に捨てられ親友に裏切られた。 優奈は一流の女だ。 きっと夢魔の心の荒みも完全に見破られていただろう。 その日は2時間ほど飲んですぐに別れた。 いまから同伴出勤だと言っていた。 周りから見たら完全に勝ち組だった。 その日は久しぶりにすべてを忘れることができた。 毎日7錠以上の眠剤が必要だった夢魔も不思議とその日は眠剤なしで眠ることができた。

    2008-08-08 07:40:00
  • 33:

    夢魔

    その日は眠剤なしできた眠ることができた。 優奈は当時の夢魔の何倍もの金を持っていた。 夢魔は次はどこに飲みに行きたいか優奈に聞いた。 優奈は鳥貴族に行きたいと言った。 意外だった。 優奈の人脈ならもっといい店に行くことは簡単だったはずた。 そんな素朴な店に行く必要なんでコレッポチもなかったはずだ。 優魔は当時の当時の夢魔よりも格上の人間だった。 当時シャンパンを奢っていた人間よりも格上の人間だった。 尊敬出来る人間だった。

    2008-08-08 07:58:00
  • 34:

    夢魔

    劣等感が頭から離れなかった。 だが優華は金にはあまり興味がないように見えた。 夜も辞めて昼間の仕事に誠意を出していたようだった。 心なしか心はキレイになっていた。

    2008-08-08 08:10:00
  • 35:

    夢魔

    優奈は店から必要とされている人間だった。 だから時々夜には行っていた。 昼間に行ったからと言っていままでの客をすべて切るという発想は優奈にはなかった。 優奈の根本にあるのは優しさだった。

    2008-08-08 15:52:00
  • 36:

    夢魔

    それから1ヶ月。 優奈はついに完全に夜を辞めた。

    2008-08-08 15:58:00
  • 37:

    夢魔

    光が分散していく。 闇の中をフラッシュがチカチカと点滅する。 フロアには人があふれている。 夢魔と優奈はソファーに座りながらその様子を見ていた。 優奈はクラブがあまり好きではなかったみたいだが夢魔は来るたびに心が安らいだ。 ここにはルールなんてない。

    2008-08-09 06:57:00
  • 38:

    夢魔

    次の瞬間だった。 突然周囲が暗闇に支配された。 夢魔の足に幾数の手の平が絡みつく。 水浸しの灰皿の中に片足が離れない。 スカイブルーの瓶が粉々に割れる。 優奈が笑っている。 右手にはナイフが鋭く光っている。 壁が血に染まっていく。 割れたスカイブルーの破片で夢魔は首の動脈を切り刻む。 優奈は鋭いナイフで夢魔の眼球を切り刻む。 夢魔は優奈の髪をわし掴みにして首を締める。 殺したい。 殺したい。 みんな死ぬばいい。 優魔はカフェパリの瓶をフロアに投げつけた。 血だらけの男がうずくまっている。 それがあまりに楽しかった。 夢魔はジッポのオイルをそいつに振りかけてジッポを投げつけた。 もがき苦しむそいつを見て夢魔は幸せを感じた。

    2008-08-09 07:13:00
  • 39:

    夢魔

    声が聞こえる。 鼓膜が破れそうだ。 夢魔はひたすら笑っていた。 優奈の声が聞こえる。 夢魔は優奈のナイフを取り上げた。 心臓をひらすら刺し続けた。 優奈の体が冷たくなっていく。 夢魔は優奈の首を強く強く締め続けた。 優奈はもうすぐこの世からいなくなる。 快感。

    2008-08-09 07:27:00
  • 40:

    夢魔

    声が聞こえる。 優しい声。 温もり。 気がつけば夢魔は優奈の胸の中に抱かれていた。 フロアは相変わらず楽しそうに踊っている人達。 優奈には傷口はなかった。 夢魔にも傷口はなかった。 いつものフラッシュバック。 幻覚。

    2008-08-09 07:33:00
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