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闇の中の心臓
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1:
夢魔
鼓動が脈打つ。 激しい嘔吐。 フラッシュバック。 もうあれから3年。 後遺症はいまだ続く。 真っ白な壁が血で染まる。 血だらけの拳。
2008-08-01 09:55:00 -
41:
夢魔
夢魔はドSだった。 自分の言いなりになる女しか必要なかった。 気が付けば優奈に抱きしめられていた。 夢魔には初めての経験だった。 幻覚が少しずつ薄れていく。 そこからの記憶はない。 気が付けば夢魔の家にいた。 優奈は夢魔の胸で丸くなって眠っていた。 夢魔はハルシオンを飲んで眠りついた。 昨日の記憶はすべて幻覚だと気付いた。 記憶はないが優奈の優しさだけはわかった。 またフラッシュバックだったみたいだ。 現実ではなかった。
2008-08-09 07:45:00 -
42:
名無しさん
読んでまぷ頑張れ♪(´・ω・`)
2008-08-09 07:58:00 -
43:
夢魔
ありがとうございます☆
2008-08-10 07:14:00 -
44:
夢魔
当時の夢魔は最低の人間だった。 男は利用価値のあるなしで判断していた。 女は穴か金。 どちらにも属さない女は産業廃棄物と呼んでいた。 毎日のように違う女が家に来た。 薬中の女。 リストカットの女。 神経のイカレタ女ばかりが集まってきた。 人間似たもの同士が集まるものだ。
2008-08-10 07:20:00 -
45:
夢魔
優奈も出会った頃は同じだった。 金、金、金。 それだけをひたすら求める女だった。 心に大きな傷跡が見えた。 本当は寂しかったのだろう。 夢魔と同じように。
2008-08-10 07:23:00 -
46:
夢魔
だが3ヶ月後に再会した優奈は別人だった。 人への思いやりに溢れていた。 目を見ただけでそれがわかった。 当時の夢魔のどこに惹かれたのかはわからないが優奈は夢魔へ好意を示していた。 演技でもない。 営業でもない。 真実の思いやりだった。 夢魔にはそれがすぐにわかった。
2008-08-10 07:28:00 -
47:
夢魔
夢魔も初めは優奈のことをどうすれば金に変えられるか。 それだけをひたすら考えていた。 だが少しずつ考えは変わってきた。 気が付けば夢魔は優奈に夢中になっていた。 3ヶ月後の再会以来夢魔は優奈のことを本当に幸せになってほしいと思うようになった。 夢魔と優奈は毎日のように会うようになっていった。
2008-08-10 07:44:00 -
48:
夢魔
夢魔は優奈なしでは生きられなくなった。 その日も優奈と街を歩きながらいろいろな話をしていた。 その時偶然夢魔は後輩のケンタに会った。 ケンタは夢魔のことを無視して通り過ぎていった。 それから数日後、再びケンタに出会った。 ケンタは夢魔には気づいていなかった。 友人と一緒だったため夢魔は声はかけなかった。 話し声が聞こえる。 夢魔の話をしていた。 「あの人はいまは金も大して持ってないし早く自分にとって何のメリットもない。 早く死んでくれたらいいのに。」 そんな内容だった。 夢魔はケンタの肩を叩いて久しぶり!と声をかけた。 ケンタは満面の笑みで「お疲れさまです!」と頭を下げた。 悲しかった。 涙が溢れ落ちそうだった。 夢魔は何も聞いていないかのように振る舞った。 やはり世の中は金だ。 夢魔は改めてそれを再確認することができた。
2008-08-10 08:03:00 -
49:
夢魔
夢魔は夜を上がることを決意した。 優奈が側にいてくれるのなら他には何もいはなかった。
2008-08-10 08:11:00 -
50:
名無しさん
読んでます☆
スゴク共感できます!
頑張ってください♪2008-08-10 11:47:00