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1:
暑い夏の日に一人、"武藤家之墓"と掘られた墓の前で手を合わせた。
目には涙を浮かべて。
あれからちょうど一年…。
何年経とうとお前と過ごした日は絶対に忘れない……―――" " "08/08/06 02:042008-08-25 08:34:00 -
4:
◆ZRTIlV/r3k
ここのバーは何故か絶対に従業員にあだ名をつける。
お前はサリーってつけられて結構気に入ってたな。
『今まであだ名つけられた事なかったんで何か嬉しいんです!!』
笑顔でそう言っていたのを覚えてる。2008-08-06 02:22:00 -
5:
◆ZRTIlV/r3k
お前の笑顔は人を惹きつけるものがあった。
お前が笑っているとこっちまで笑顔になるような、不思議な力を持ってる笑顔。
でも人には誰でも闇を持ってる。俺は見てしまった。
カッターシャツの袖から見える手首を……。2008-08-06 02:28:00 -
6:
◆ZRTIlV/r3k
いつもなら見て見ぬフリをするが、あの時は酒も回っていてついその事に触れてしまった。
「サリーお前そんなんしたらアカンやん」
その言葉でわかったんだろう。お前は隠す事もせず、流す事もせず、ただ笑顔で
『昔は視野の狭い悲劇のヒロインやったんですよ☆そこはもう暗黙のルールで見て見ぬフリしときましょ!!』と答えた。2008-08-06 02:35:00 -
7:
◆ZRTIlV/r3k
俺は単純に驚いた。
闇の部分をつかれて何のうろたえもなく返したことに。
普通ならとっさに隠すか、笑顔で流すだけだっただろう。
なのにお前は今までと変わりない笑顔でまるで世間話をするかのように返した。
俺はその時、お前に興味を持ったのかもしれない。2008-08-06 02:39:00 -
8:
◆ZRTIlV/r3k
それがきっかけで俺達は色んな事を語った。
恋愛のことや仕事のこと、人生についてまでも。
短い時間のなかでたくさん語り明かした。
話の間、お前はずっと俺の目を見ていて俺はその目に吸い込まれそうになっていた。2008-08-06 02:43:00 -
9:
◆ZRTIlV/r3k
あっという間に時間は過ぎ、気づけば朝日は登りはじめていて閉店の時間になっていた。
「まっちゃんゴメン〜チェックだけしとっていい??」
この店のマネージャーが少しホロ酔いになりながら伝票を持ってきた。
俺はお金をマネージャーに渡し帰る用意をした。
その瞬間、お前が寂しそうな顔をしたのを俺は見落とさなかった。2008-08-06 02:49:00 -
10:
◆ZRTIlV/r3k
その顔を見てなんだかやるせない気持ちになり、俺は気づけば番号を聞いていた。
『あっじゃ番号言いますね〜090………』
番号を聞いてる間、俺はお前から目が離せなかった。
「はい、まっちゃん!!お釣り250円のお返しです」2008-08-06 02:55:00 -
11:
◆ZRTIlV/r3k
お釣りを受け取り店を出てすぐに俺は携帯を開いた。
ショートメールでただ一言。 -駅で待ってる-
とだけ送った。
初めて会った他人、しかも客からのいきなりのメールで来ないかもしれない。
でも送らずにはいられなかった。2008-08-06 03:00:00 -
12:
◆ZRTIlV/r3k
1月の下旬。
駅前にあるベンチに座り、寒さをコーヒーでしのぎながら待った。
時計を何度も見てしまう。
誰かを待つのにこんなにドキドキしたのは初めてだ。2008-08-06 03:07:00 -
13:
◆ZRTIlV/r3k
5本目のタバコに火をつけた時、目の前の道路で信号待ちしている女が目に入った。
寒さに震えながら両手をポケットにつっこんで信号が変わるのを待っている。
心がそわそわする。
本当に来たんだと。
信号が青に変わりこっちに小走りで向かってくる。 間違いなく優希だ。2008-08-06 03:14:00