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運営運営
可愛いあのコ。
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1:
主
case1 転校生
2008-08-11 22:02:00 -
18:
主
笑ってパンチを受けながら田村が言う。「なー、あの転校生可愛くないか?」
「は?」田村の視線の先を見ると、例の女。他の女子たちと笑って話していた。「別にー興味ねぇよ。」「お前は興味なんか持たなくてもいいし!俺は結構タイプだな。ってか、お前以外の男はたいがい可愛いって思うんじゃねぇかな。」
バカな顔して頷きながら言う田村。いや、俺も可愛いとは思うけどよー…心の中で思ってた時に、転校生がこっちを向いた。目があった。2008-08-13 23:25:00 -
19:
主
すると、転校生はパッと違う方に向いた。「えっ?」思わず声が漏れた。
顔そらした転校生の耳が真っ赤だったからだ。
2008-08-13 23:29:00 -
20:
主
俺のこと見てた?好きじゃないのに?しかも顔を赤くして?
意味がわからなかった。
…いや、俺じゃなくて田村を見てたのか?
もう一度転校生を見たけど完全に頭の後ろ側を向けて友達と話していたから顔がわからなかった。2008-08-14 11:25:00 -
21:
名無しさん
そして、友達の田村はホームレスになった。
2008-08-14 20:33:00 -
22:
主
夏の夕立は本当にいきなりで、しかも強くて激しい。俺は置き傘なんか持ってないから学校が終わっても待たなきゃいけなかった。
しばらく待ってみたものの、それでもすぐに止みそうにない雨で、仕方なくビニール傘をパクって帰ろうと知らないクラスの傘立てに手を伸ばした時、『入る?』って声がした。顔を上げると転校生。いつもタイミングよく現れるなぁ…と感心と呆れが混じったため息が出た。2008-08-17 00:05:00 -
23:
主
「アンタさぁ…俺の事嫌いなんだろ?ほっとけよ。」
『アタシ嫌いだなんて言ってないよ。』転校生はふふっと笑って言った。『好きじゃないって言ったけど、嫌いだなんて言ってないよ。』
2008-08-17 00:10:00 -
24:
主
「…意味わかんねー。」なんだコイツは。
『なんかほっとけないの。』ほっといてくれよ。
「…や、マジで、俺のことはほっといて。正直ちょっとウザイから。」そのまま転校生に背を向けすぐにビニール傘をパクって雨の中帰った。
『ちょっと待って…!』なんか後ろで叫んでたけど関係ない。わけのわからん奴とは関わりたくない。2008-08-17 00:16:00 -
25:
主
バシャバシャと水たまりなんか気にせずに大股で勢いよく歩いた。なんだあの女。田村はあの女のどこがいいんだ。確かに可愛いけど…なんであんな上から目線なんだ。さっきも…
そこまで考えて少しハッとした。あの転校生、『入る?』って聞いてきたくせに傘を持ってなかった。鞄は持ってたのに。2008-08-17 00:25:00 -
26:
主
少し考えて、俺は来た道を引き返した。あいつも誰かの傘をパクってもうすでに帰ってるかもしれない。や、傘は持ってて、鞄の中に折りたたみ傘が入ってたのかもしれない。
まだいるかどうか分からないけど、でも、なぜか、俺は学校へ向かってた。2008-08-17 13:53:00 -
27:
主
あんなに激しく降ってた雨も、学校に着くころには小雨に変わっていた。校庭を抜けて、靴箱へ向かう。入口に何人か立っていた。姿を捜そうと、目をこらす。あいつは遠くからでもわかった。転校生は制服が違うからだ。
一人ぽつんと、うつむいて鞄を両手で持って立ってた。
俺に気づいてないようだ。いつもニコニコ笑ってたのに今は違う。なんだか、落ち込んでいるかのように見えた。2008-08-17 14:01:00