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鬼の家
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1:
純
彼女はごく普通の家に生まれ、ごく普通の暮らしをしていた。
彼女は20歳の時に運命の相手と出会い、24歳で結婚をした。
彼女の運命と信じた男は本当に彼女の運命を変えた。2008-08-21 00:25:00 -
21:
純
和子の迫力に涼子親子はあっけにとられたままで結納は終わった。
和子たちが帰り、3人で庶民らしく熱いお茶とせんべいを食べていた。いつもと違って会話がない。
涼子の母「涼子…大丈夫?えらい金持ちなんは分かったけど姑さんキツい人やなぁ」
涼子「うまくやっていけるんやろか…」
涼子の父「やいやい言うな!あちらの家は金も持って素晴らしいやないか!俺らみたいな貧乏に毛が生えたような庶民ではさせてあげられへんことしてくれる!支えてくれる!涼子も結婚すんねんから俺らの家から出て、死んだらあちらの墓に入るんや!…幸せになれ…こんな何もしてやれん親父ですまんな…」2008-09-10 15:50:00 -
22:
純
涼子はお風呂に入り、シャワーを浴びてひたすら泣いた。
将来の不安…
親元を離れる寂しさ…
何よりも直樹の親のように金持ちでなくても、涼子にとって自分の親は胸を張って自慢できるから父親の言葉が悲しかった。2008-09-10 15:54:00 -
23:
純
しばらくして寿退社で涼子は退職した。小さなアパートに引っ越し、結婚式を迎えた。
結婚式は直樹の地元で開かれるため、和子が用意した大型バスに親族、上司、友人らが大阪を出発し長い山道をはるばるやってきた。2008-09-10 15:59:00 -
24:
純
結婚式場にふさわしくない疲れきって憂鬱そうな花嫁・涼子が居た。
和子に引っ張り回され、和子の仕事関係の人に顔見せさせられていた。
和子「長男の嫁、涼子です。」
仕事関係の人「えらいべっぴんな子やね。」
和子「いえいえ、ろくに教育もしてない、なんの取り柄もない子でして、これから教育していかなアカンのです。」2008-09-10 16:03:00 -
25:
名無しさん
おもしろい?
書いて?2008-09-11 12:25:00 -
26:
名無しさん
なんで名前欄の名前が純子になったり、涼子になったりするのか意味不明
2008-09-11 12:34:00 -
28:
純
近くに涼子の母親も居るのに和子は下品な大きな声で喋っていた。
決められた式場で決められたドレスに身を包み、和子の指示にしたがって内心うんざりしながらも幸せそうに笑顔を保ち、結婚式披露宴は終わった。2008-09-13 02:09:00 -
29:
純
「花嫁が披露宴で食事をするなんて下品」と和子にキツく言われていた涼子は披露宴終了後にはお腹が減りすぎて力尽きていた。
涼子たち夫婦も同じ大型バスに乗って大阪に帰る予定だったので涼子は式場を出るとすぐにスーパーへ駆け込んで惣菜を買い漁っていた。2008-09-13 02:13:00 -
30:
純
すると式場で紹介された和子の仕事関係の女性2人がスーパーに来ていた。花嫁姿から一変して惣菜を買い漁っている涼子には気づいていないようだった。
女1「花嫁さんもえらい所嫁いだなぁ〜和子さんが姑なんて私やったらやっていけへんわ!」
女2「佐藤家に嫁ぐなんて…あの嫁も大人しい顔して裏では分からんで!」2008-09-13 02:18:00